丘の上から通信

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2010年 12月 28日

ぺたこさん

師走でやんなくっちゃいけないコトがてんこ盛りなのにもかかわらず
昨日は午後からずっと出歩いて過ごした。
夕方、月に一度通うTBS落語研究会の前に、
おなじイラストレーターのぺたこさんとお茶デートした。

ぺたこさんを最初に知ったのは、数年前に本屋さんで、
「着物と暮らす(幻冬社)」という本を店頭でみつけてから。
その後、おなじ落語研究会でたびたびお見かけしたり、
着物雑誌やブログなどでもおりおりにお姿を拝見していたのが、
今年になってコンタクトさせていただくようになった方だ。

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「名和好子のきもの遊び「(文化出版局)」という本との出会い
(名和さんの着物遊びも本当に洒落ていますよネ!)をキッカケに
着物世界に目覚め、今や毎日を着物で暮らすぺたこさんの、
日常生活で着物を着るということの工夫やちょっとした知恵が
たくさんの楽しげなイラストとともに紹介されている一冊だ。

ぺたこさんの素敵なところは、さまざまな手作りのものを、
着物や帯や小物だけにとどまらず、普段の暮らしに
楽し〜くイキイキと活かしているところだと思う。

昨日は、イラスト業や家事や物作りなど、
どんなふうにして時間をやりくりなさっているのか、
そんな疑問をぶつけてみたり、
自分の画業のことなんかも聞いていただいたりして、
なんだか泰然とした人の胸をお借りして、自分と向き合ったような、
そんな時間を過ごさせていただいた。

ぺたこさんの着物姿はふんわりと自然なんである。
そういえば、自分が小さい頃に見ていたうちのおばあちゃんや
母方のおじいちゃんが普段着ていた着物姿にも
おなじ空気感があったような・・・。
ふむ、着物世界の日常着、普段着ってコトバには
そういう空気感もふくんでいるんだろうな〜、と
そんなコトを思ったりしたひとときだった。

ぺたこさんのブログ「ぺたこの毎日」
http://petacokimo.exblog.jp/

# by team-osubachi2 | 2010-12-28 10:34 | 日々いろいろ | Comments(2)
2010年 12月 27日

日本のおしゃれ展

時代着物コレクターで、目黒にある「池田」の店主でもいらっしゃる
池田重子さんのさまざまな所蔵品を分類して
書籍にまとめたシリーズがあるが、その取材・編集をしているのが
熊本在住の着物ライター・安達絵里子さんだ。

そのシリーズ本の集大成のような豪華本
「池田重子コレクション THE BEST」がこの秋
大和書房さんから出版された。

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明治から昭和にかけて日本の女性のお洒落の極みを集めた作品集で、
安達さんのていねいな取材による文章も、読んでいると
いつの間にか彼女の語り口で説明を聞いているようなキモチになってくる。

私がことに好きなのは、ことに職人の意気を感じる
彫金などによる帯留めの数々だ。
(私自身は彫金ものの帯留めはしないけれど)
もちろん、それ以外、どの頁をめくっても、
メインの着物や帯は季節季節のコーディネートが見事で、
絵の資料としてもとてもありがたい一冊なんである。

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その池田重子コレクションの展覧会が久しぶりに
銀座松屋で開催される。

「日本のおしゃれ展」ーー池田重子コレクションーー
12月29日(水)〜1月17日(月)*1月1日は休業
銀座松屋8階大催場にて/入場料1000円
http://www.matsuya.com/ginza/topics/101229_osyare/index.html

着物にご興味のある方、まだコレクションを見ていない方、
着物を実際に着始めてさらに興味を深めた方、また見たかったの!という方、
たまたま知って行ってみようかなという方、
どんな方々も、ぜひ足をお運びくださいませ。
(写真が暗くなってしまって失敗・・・)

愛する熊本での、ひとつ大仕事を終えたばかりの安達さん。
これからも、着物への愛情が伝わってくるその優しい着姿や文筆業を通して
着物世界の良さを、楽しさを、面白さをまわりに伝えていってください。
ますますのご活躍をお祈りしています!

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# by team-osubachi2 | 2010-12-27 09:06 | 日々いろいろ | Comments(6)
2010年 12月 25日

手放し時

「断捨離」という言葉や、その書籍が流行っているそうだ。
もともと「捨て魔」の人間には、その手の問題は少ないけれど
逆に「捨て魔」の落とし穴は、いろんなものを捨てすぎて、
キモチまで放ってしまうようなところがある点かもしれない・・・。

ま、それはともかく、この秋、
それ以前からうっすらと感じていたことだけれど、
ブログ仲間の方のお宅を訪問するさいに袖を通してみたらば、
やっぱりどうも、今の自分のハートにしっくりと添わなくなったなあ〜
・・・と感じた着物を、すっぱり手放すことにした。

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まだ20代最後だった当時、見るなりその色と縞の様子が気に入って買い、
単衣にしたり袷に直したりと、二度ほど洗い張りもして
今やしっとりと柔らか〜くなった生紬の着物だ。
15年以上着てもまだまだシャンとして着られる。
思い入れがないワケじゃない。ましてや、嫌いになったのでもない。
でも「もう着ないな」と感じたのである。

着ないとなったら、着てくれそうな人をあれこれ思い浮かべて
もらってくれるかどうかをすぐにあたってみる。
そうして決まった新しい着手は、私よりももっと若くて
シャキシャキ元気いっぱいのカメラマン女子だ。
もらってくれてありがとう!着継いでくれてありがとう!

もともとは新古品としてデパートの催事で売られていた着物だ。
布としての第三幕を、新しい着手と一緒に
おおいに活躍してくれるといいなあ〜・・・なんて思うのは、
手放す(捨てる)側の勝手な願いかもしれない。

# by team-osubachi2 | 2010-12-25 15:52 | 着物のこと | Comments(6)
2010年 12月 23日

椿のクリスマスカード

**********  Merry Christmas 2010   **********

どうか、世界中のどんな人々にも、あたたかな食べ物と寝床があって、
そして、ひとり一人が夢や希望を抱いて暮らせる毎日でありますように

      Wishing you all a very Merry Christmas !

*********************************

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上は、以前いただいたポストカードのお仕事から。

(イラストレーションの無断使用及び複製・転載を禁じます)

# by team-osubachi2 | 2010-12-23 11:15 | 仕事をする | Comments(2)
2010年 12月 22日

建てもの観賞三昧

熊本の旅の二日目に(熊本城を見たあと)旧細川刑部邸と、
三日目に小泉八雲旧居という、二つの建物を見てまわった。

私は自分が建具職人のムスメであるせいかどうかわからないが
古い建物を訪れると、建具などを中心に、
内装やおおよその構造を見るのも私の楽しみの一つだ。

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こちら旧細川刑部邸は、三代目細川藩主の弟君の
もとはお茶屋だったのが、だんだんに手を加えられて下屋敷になり、
時代が下って明治に入ってから本邸になったというお屋敷だそうだ。

団体客がやってくるような場所ではないのか、
熊本城の内では、訪れる人も少ないのだろう、
ことに師走という季節もあってか、門のあたりもひっそりとして、
綺麗に掃き清められている門の内にひっそりと咲く寒菊がきれいだった。

お屋敷の中は、もとがお茶屋からはじまっているからか
武張ったようなところはなく、とても簡素で風雅な印象だ。
明治期ともなれば、もとは細川家家臣の上級武士といえども、
ずいぶんと簡素な暮らしぶりだったかもしれない・・・。
いまはまったく人気のない寂し気なお屋敷だった。

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さて、ところかわって、こちらは熊本市の繁華街のすぐ脇にある
小泉八雲が1年ほど住んだというお家だ。
小泉八雲といえば松江というイメージが強いけれど、
へえ〜熊本にも住んでたんだ・・・。

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横に細長い玄関からあがり、簡素でスッキリとした奥の座敷に入る。
縁側のガラス戸の向こうにも小体なお庭があって、よく掃き清められていた。
もともとは目の前の鶴屋デパートの一角にあったのを
現在の場所に移築したそうだけれど、丁寧な仕事がしてあって、
建具の手入れもよく、釘隠しの鶴がとても格好よかった。

ふう〜ん、建物も室内も簡素で、明治時代の肥後の町中では
ちょっといいお家ってこういうカンジだったのだろうか。
ん〜いいなあ、好きだなあ、落ち着くなあ〜・・・。

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ところで、肝心の作品といえば、チョー有名な「耳なし芳一」と
今は懐かしい英語教科書にでていた「むじな」しか知らないのだけれど、
座敷にあった石油ファンヒーターの前に座っていたら
ふと、むかしNHKで、小泉八雲のドラマを見たのを思い出した!
詳しい場面はほとんど覚えていないけれど、
たしか・・・そうそうジョージ・チャキリスさんと
檀ふみさんが主演していたドラマだったと思う。

ごく小さな建物の中で書籍好きの相方と、のんべんだらりと
座敷に座ってみたり、写真を撮ったり、展示資料を見たり
本棚をそっとあけて古い英語版書籍を眺めたりして
1時間ほどもそこで過ごしていたら、なんだかにわかに興味が沸いてきて、
受付で買える小泉八雲の本を何冊も買ってしまった。
(復刻版の紙製玩具「お化け行燈」もついでに買っちゃった)

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小さな旧居を出てから商店街を歩き、朝鮮飴で有名な「園田屋」という、
なんともいえず素敵な古い建物でお土産も買ったりして、
建てもの観賞三昧をしてから熊本を発ち、帰路についた。

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師走の慌ただしい最中だったけれど、行けて本当によかったと思う。
今回の肥後熊本の旅に、まんぞく、まんぞく!

旧細川刑部邸
http://www.manyou-kumamoto.jp/contents.cfm?id=436

小泉八雲熊本旧居
http://www.city.kumamoto.kumamoto.jp/kyouikuiinnkai/bunka/102_koiz.htm

# by team-osubachi2 | 2010-12-22 23:44 | 旅をする | Comments(2)