はがき絵「秋草」

残暑お見舞い申し上げます。

昨日は仕事がてら都内へ出かけ、お友だちが出展している美術展や
見も知らぬ世界の高校生らの元気いっぱいな作品展を見たり、
『ルーブル展』でさまざまな肖像の表現について考察したりと
なかなか充実した時間を過ごす間に大層な雨と雷とをやり過ごしてから家路につくと、
其処此処でコオロギなど秋の虫たちの声が聞こえてきて、
ああ、暑さは残っていても、季節はもう秋なのだなあ〜と思いました。

子どもだったころの夏休みの宿題とは違いますが、
夏の間にできなかった「宿題のようなもの」をいくつも抱えています。
一度に全部はとても無理でも、秋までにおいおい片付けてゆきたいと思います。

八月も残り半分。厳しい残暑はまだしばらく続きそうですが、
どうぞどなたさまも引き続きご自愛くださいますよう。


・晩夏から初秋むきのはがき絵「秋草」(https://okakara.exblog.jp/28136038/

***************************************

f0229926_11471124.jpg

***************************************

はがき絵「秋草」©Tomoko Okada

*イラストレーションの無断使用及び複製・転載をかたく禁じます

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

青山の骨董通り傍にあります『青山 ゑり華』さんにて
絵葉書セットとして発売中です。(12枚セット/648円 税込 )
青山 ゑり華HP

オンラインショップでもご購入いただけます。
(代引きよりレターパック配送[代金お振込]のご利用の方が送料がお得です)
青山 ゑり華オンラインショップ/岡田知子 絵葉書12枚セット

by team-osubachi2 | 2018-08-14 11:53 | 仕事をする

赤い色を食べる

お盆休みに入ってもこれでもかっていうような暑さと
蒸し蒸しべたべたの毎日が続くね〜。
この高温や大雨のせいで野菜がまた高いわ・・・。

赤いパプリカってこうやって食べるものなのよ、って
欧州の人らが(焼きナスじゃなく)焼きパプリカにして皮を剥き
滑らかになった果肉のところをマリネなんかにして食べてるのを見て、
あ〜、なんかそっちの方が美味しそうだなあって思ったのでさっそくトライ♪
真っ赤なトマトと一緒に、塩、すし酢とレモン、オリーブ油でマリネにしてみた。

f0229926_08133671.jpeg

うん!炒めたり生スライスより、私、こっちが好きかも♡
またパプリカがお手頃価格で手に入ったらやりましょ。

そして、ネットで知った梅干しとトマトの炊き込みご飯、ね。
見た瞬間、夏場向きかも!と、これもさっそくトライ♪

f0229926_17240990.jpeg

研いだお米に、お友だちからちょうだいしたふっくら大粒梅干しと
真っ赤なトマトを一緒に炊くだけという簡単さ。

f0229926_17243560.jpeg

しゃもじでよくかきまぜて盛りつければオッケー!
お好みで実山椒やお塩をまぜてもいいね。

f0229926_17245333.jpeg

我が家は少々塩をふってから混ぜて盛りつけたらおしまい〜♡

ほのかな酸味がさっぱりしてて、
個人的には洋食のご飯として添えてもいいかもって思っちゃった。

さあ、暑さも正念場。
ここで体調崩さないよう、食べるものなどで調整したいわネ。
もっとも夏でも食欲が落ちない私は、とにかく「食べ過ぎないこと」をこころがける。
献立よりもそっちの方が肝要だったりするのですけど。w

by team-osubachi2 | 2018-08-12 17:41 | しみじみご飯 | Comments(5)

*8月10日(金)晴れ

一年半ぶりに歯科検診へ行く。
さいわい特に問題はナシ。ほっ。
マウスピースも先生に微調整してもらい作り直す必要も無く済んでよかった。

そのあと、東京国際フォーラムへ移動して、この日最終日のイベントをのぞいてみた。
はじめて来たわ、「ものづくり匠の技の祭典2018」。

f0229926_18153409.jpeg

私が目指すのは、沖縄県和裁技師会が受け持つブース。
ウシンチーの着付け体験にも興味があるけど、それ以上に興味があったのは
琉装のお仕立てってどういうものか興味津々だったの。
本式のドゥジン(胴衣)ってどうなってるのかなあ?って、それが知りたかった。
とくに衿付けね。
私たち大和の着物は広襟を内側に折り込むけど、
琉球のは外側に折ると柄が出るようになってて、そこ、謎だったの。

で、真っ先にそのブースに行って、まずはウシンチーを着せてもらう♡

内紐をウエストのあたりに結んでおき、そのあと長着を羽織って
下前の衿先あたりを内紐の上から下に押し込むようにからげておいて、
続いて上前を身体に沿わせてから、同じく衿先あたりを(下前ごと)
グイと内紐に押し込むようにしてからげ、そのからげたところが戻ってこないよう
にぎり寿司大くらいの大きさの小物を押し込んで(かませて)留めておく。
ああ〜あ、なるほど〜〜!

文章にしてしまうと、なんのこっちゃいな?かもだけどちょー簡単着付け。
むかしの沖縄の人らはこのスタイルで立ち働いてたのってすごいなあ。

最後に紫の鉢巻きをして、赤い織物の手巾(ティサージ)を方にかけて出来上がり〜♪

f0229926_19082790.jpeg

そうそう、ウシンチーの着付けも疑問だったから、今回それも解決してお得な気分♪

そのあと沖縄の伝統衣装の製作修理の技術者であるKさんとお話させていただき、
琉装の衿の疑問のことなどを訊いてみたところ、Kさんが縫われて、
ご自身の米寿にお召しになったという赤い祝い着を見せていただいた。

f0229926_18155607.jpeg

赤いドゥジンのスリットが入っている両脇に
三本のひだがついている仕立て↓は高貴な人の衣服なのだそう。
庶民はひだナシでふつうに。

赤いドゥジンの下にちらりと見えてる白いカカン(裙子/女裳)は、
プリーツ状のひだひだの巻きスカート・・・みたいな裳裾。

f0229926_19022487.jpeg

琉装の仕立てと、私が着る着物の仕立ての違うところはいくつもあるようだけれど
衿が内側から外へ返す衿付けになってて、
どうなってるのかなあと思ったら、Kさんが広げてみせてくださった。
(↓右手でお持ちのところが返し衿)

もとより和裁のことすら知らない私には、へ〜!へえ〜?へええ〜??である。

f0229926_18272547.jpeg

どうもおくみのところで身頃とは生地の表裏を逆につけておいて、
折り返すとちょうど表側が返し衿として表れる・・・のかな?

「剣先もこんなのよ」と開いて見せていただいた。

f0229926_18223216.jpeg

「沖縄のはね、くけないの。とじつけてないの」・・・ん?それはつまり?

あ、ということは、とじつけてないから、
こんな風に仕立ての内側も開いて見せることが出来ちゃうってことですかね?

f0229926_18193409.jpeg

衿首のところも、つまりはこうなるワケですね?

・・って、このときは実物を見ながら聞いてはいても
構造がまったく理解できていない自分。

↓ハサミで切った布端部分もそのままなんですね。
へえ〜〜〜!(と言いながらも分からないまんま)

f0229926_18293843.jpeg

「そしてね、全部ぐし縫い(本縫い)で縫うの。裾もね、全部」
どこもかしこも並み縫いだけで仕立てるんだって。
ああ、縫い方の違いならなんとなくわかります。なるほど、なるほど。

それから、琉装の袖付けの特徴のひとつ、↓袖付け下のちいさな三角のマチ。

f0229926_18354772.jpeg

これがあると脇縫いのところにバイアスの遊びが出来るから、
手を上にあげたときなども裂けにくいんだとか。

f0229926_18554182.jpeg

「裏から見たほうがわかりやすいわね」
広げて見せていただくと、まあ〜、さすが!綺麗な針仕事ですね〜♡
あたり前だけど、私のなんちゃって和裁とはえらい違い。

木綿の単衣を胴衣に直したさい(https://okakara.exblog.jp/28046639/)、
私にはこのマチの部分がよくわからず、また難しいものだから、
単なる“お飾り”にしちゃった。うそっこマチもいいとこだ。w

Kさんは私がなんちゃってドゥジンを着てひとりで嬉しがってる話を聞いてくださり、
「いいのよ、本式でなくてもね。私がいま着てるこれだってなんちゃってよ」
とおっしゃっていた。そうですよね、はい、そういたします♪
袖も、とじつけてなくて振りを開けておいてもいいんだとおっしゃる。
へえ〜、そうですか?!

大和式の着物の和裁と、琉球式の和裁との根本的な違いは
そもそも和裁が出来ない私にはよくはわからないのだけど、
(琉球舞踊の本式の衣装なら話は別として)
なんちゃって琉装でなら着てても何ら問題はないんだってことは納得できたわ。

赤いドゥジンの上に羽織る着物は、クィーターっていうものかな?
薄いきれいな色の琉球壁上布(絹織物)もいいものだなあ〜と思った。
沖縄の人たちも、お国の衣服、もっと着てくれたら嬉しいなあ。

ま、とにかく、いまや沖縄より暑い本州の夏。
本式でなくてもいい、好きな布でこさえる琉装への欲望は膨らむ一方である。

沖縄和裁技師会のみなさん、どうもありがとうございました♪

そのあと、人でにぎわう大きい方の場内を一時間ほど見て回り、
充分満足して会場をあとにした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

*備忘録(琉球のお仕立ての参照として貼らせていただきました)
「琉球行」こころや日記

by team-osubachi2 | 2018-08-11 13:37 | 着物のこと | Comments(4)

白百合祭

台風13号は、どうやら関東を僅かにかすって去りつつある。
大事にいたらず何よりだ。・・・でも、ホッとしたのもつかの間、
またぞろ猛暑復活で、ああ、まだ夏は終わっていないんだなあと思う。

さて、今年も丘の上のこの長屋のゴミ捨て場を取り囲む土手のシロバナタカサゴユリが
ひとつ、ふたつ、みっつと花が咲き出した。
おほほほ、「白百合祭」でございます♡
・・・と、勝手に命名して、ひとり悦に入る。w

この白百合が、草木には関心がなく清掃をきちんとなさる歴代管理人さん達によって
ときどきキレ〜イに草刈りされてしまう姿がなんとも残念に思ったことがきっかけで
土手の草むしりのボランティアを買ってでて数年。
ことさら密集しないよう、多少バランスを考えて間引きもしたんだけど
今までで一番たくさん花をつけてくれた〜♡
(写真ではとても全体を撮れず残念)

f0229926_09094642.jpg

とはいえまだまだ経年浅い茎ばかりだから、花はせいぜい一本の茎にひとつかふたつ。
背丈も二年目三年目のものは大きいけれど、初年度のものは背もうんと低いまま、
それでもちゃんとつぼみをつけるからえらいものだなあ〜って思う。

昨日の午後、台風がくる前にと早めに買い物へ行くとき、
花が咲き始めたばかりの茎が風にあおられてか、二本ばかり倒れているのを発見!

放っておけば花がダメになるのは目に見えていたので
ここぞとばかり「土手ラー」特権(?)を駆使して、
雨の中救い上げて部屋へ持ち帰った。

f0229926_22324038.jpeg

とくにこれといった花器もないので、
昔お茶の先生のお形見となった唐銅鶴首花入を出して、
ベランダで繁らせているチガヤの葉っぱと一緒に差して飾り棚へ・・・。

花屋さんで花を買わなくなって何年にもなる。
こんな機会でもないと花を飾ろうともしないズボラぶり。
でもいーの。たまに手に入る草花を活ける程度が自分のペースに合ってるから。

f0229926_22325932.jpeg

ふと、この二月に旅立った姑どのを思い出した。
長年生け花を習い続けていた姑どの。
対してお花を一度も習ったことがない私はいつもテキトーな無手勝流。w

すでに新盆の法要は先月のうちにお寺さんで済ませてはいるけれど、
この野の白百合、旧盆シーズンに飾るにはちょうどよかったかもネ♪

by team-osubachi2 | 2018-08-09 09:31 | 生きものの世界 | Comments(5)

映画『濹東綺譚』

ついこの間、真夜中に文豪の好んだスイーツを紹介していた番組を見た相方が
にわかに永井荷風先生に興味を持ったので、
私が好きだった新藤兼人監督の映画『濹東綺譚』に
資生堂パーラーのアイスクリームが出てくる話をしたら、
さっそくポチったものか、おとといDVD( R-15指定です。念のため)が届いた。

私はこの映画で荷風センセの御母堂役の杉村春子さんと
玉の井で生きてきた女将の音羽信子さんお二人のお芝居が好きなんである♡

そして、主演の荷風先生役は津川雅彦さんであった。
(↓御母堂がご持参の資生堂パーラーのアイスクリームを食べるシーン)

f0229926_08130471.jpeg

途中まで見たところへ昨晩届いた津川さんの訃報。
映画のエンディングでは飄々とした荷風先生の最晩年の姿も演じられて、
思いがけず追悼みたいにして見ることになってしまったけれど、
すでにあちらでは愛しい奥様がお待ちかね♡・・・ご冥福をお祈りいたします。

f0229926_08132483.jpeg

映画のタイトル画はかの木村荘八さんの挿絵である。
東京ステーションギャラリーへ観に行ったのがもう五年も前になるけれど
この『濹東綺譚』の挿画も展示してあって嬉しかったな。

by team-osubachi2 | 2018-08-08 10:23 | 出かける・見る | Comments(2)

柔らかい時間

八月七日の今日は「立秋」です。
今朝未明から秋立つの文字通りな涼しい空気に覆われて、
これまでの猛暑に翻弄された身にはかえって戸惑いさえありますが
暑熱の緊張感から解放されるせいか、
こういうとき身体は正直に眠気を訴えてきます。実際、眠いです。w

明後日には台風13号が関東方面へやってくるそうなので、
じきにまた違う緊張感に包まれると思いますが、
ひさしぶりに熱いお茶をいただきながら今日一日はボーッとするなどして、
心身ともに休ませてあげたいと思います。


f0229926_09025410.jpg


「柔らかい時間」©Tomoko Okada

*イラストレーションの無断使用及び複製・転載をかたく禁じます

by team-osubachi2 | 2018-08-07 09:22 | 人を描く

今年の夏は世界中で激烈な暑さに見舞われているようですが、
(そうかと思えば、一部では気温がうんと低いところもあるようで)
日本も本当に厳しい夏になっていますね。

さすがに気温35度以上ともなると、どんなに涼しい素材であっても
着物を着ること自体に腰が引けることもあるかと思います。
年代に関係なく、気力体力が満ち満ちて
油断無く着付けて外へ出かけられるのであれば、その日はたぶん大丈夫。

でも、ちょっと体調がいまひとつ冴えないというときは
決して無理はしない方がよいと思います。
なにしろ災害なみの暑さです。街中で倒れてしまってはもともこうもありません。

年々ヒートアップしてゆく暑さのぶんだけ、ひょっとしてこれからの時代、
盛夏の着物は6月から9月中旬ころまで着る期間が長くなるかもしれませんね。
変動の可能性が少ない式服や正装については別に考えるとして、
普段着として着る夏着物の下は、何をどう着るのか、
ましてやこの暑さの中、人それぞれどんな工夫をなさっていらっしゃるのか
興味がわいたり、強い関心があるところではないでしょうか。

もしもブログを見てくださっている方で、
この暑さでどうしたらいいか模索中の着物ビギナーさんがいらっしゃいましたら、
ご参考までに「私の場合はこうしています」ということを
お団子ちゃんの着付けノートに覚え書きとして残しておこうかと思いました。

あくまで小紋などの絽の着物、紗、紗紬、上布、麻縮(他おでかけ浴衣)など
盛夏の普段着からお出かけ着物の範疇における私の個人的なものですが、
もしも一片でもどなたかの参考になりましたらさいわいです。

*****************************************

夏着物の下に着るものは、その日のお天気や気温や湿度によって多少変更もしますが
私の場合はおおよそこんな具合でこしらえています。

*まず、素肌に麻や正絹の晒を巻きます。
(あしべの肌着や和装ブラという方もいらっしゃると思います)
晒巻き巻きのいいところは、脇、背中、胸元と大汗をかくあたりを
しっかりとカバーしてくれる点でしょうか。

*ショーツは(お尻まわりの透けを防ぐ意味でも)ベージュ色の七分丈のものをはきます。
はい、正直いって色気といったものはまったくございませんが、
これだと太もものあたりの裾さばきがスムーズなりますので実用一点張りではいています。

*そして肌襦袢は省略して、巻いた晒の上に、麻の長襦袢や、
身頃が晒で両袖と裾よけが麻や絽になるよう自分で直した二部式襦袢の上下などを着ます。

f0229926_09241968.jpeg

正絹の絽の着物以外は、麻の着物、綿や麻を使った長襦袢など、
なんといっても自宅で洗えるものが盛夏には出番が多くなります。


f0229926_12430135.jpg

*個人使用に限りプリントアウト可
*イラストの無断転載をかたく禁じます

******************************************

そして、この夏、今まで以上に活躍してくれるのが、私の“なんちゃって琉装”です。
もとはネットのリサイクル店で偶然見つけたわずか数千円の能登上布の「道中着」でした。
ほんの少し手を入れ、自分なりのなんちゃってドゥジン(胴衣)に直しました。

f0229926_15043594.jpeg

*両袖口が全開の着物ですから、胸元がちょっとこころもとないので
私はまずスポーツやアウトドア用の吸湿速乾性のスポーツブラをつけて、
ここでも七分丈のベージュ色のショーツにしています。

*「カカン(裙子=裳裾)」といわれるプリーツ式の白い裾よけは持っていないので
替わりにMUJIのインド綿の足首まである長いスカートをはき、
その上に、半衿のついた筒袖のお襦袢
(もしくはドゥジンにあわせて自作した上布の半襦袢)を着ます。

*そして、「ドゥジン(胴衣)」という、
ちょっと見には道中着に似た着物を上に着ます。
道中着と同じように、内紐と外紐の二箇所を結んで着るだけです。

f0229926_23100864.jpg

この“なんちゃって琉装”、ひょっとしたら街中では怪訝に見られているかもしれませんね。
なので、他の人にはことさらおすすめはしませんが、帯をしないので、
大きく開いた袖から風が入ってくる涼しさは例えようがありません。


f0229926_12431625.jpg

*個人使用に限りプリントアウト可
*イラストの無断転載をかたく禁じます

*****************************************

先だって装画塾の卒業日、予定ではこの組み合わせで着物を着るつもりでした。

f0229926_15041376.jpeg

グレーの小千谷縮に半幅帯ですから決してしんどいものではありませんが、
たまたまこの日も朝から吹いていたフェーン現象の風のせいか
起床前からめずらしく頭痛がして、「ひょっとして熱中症?」と
起きてからあわてて対処しましたが、昼すぎまで頭痛がとれなかったので、
無理は禁物とばかりに、またしても琉装もどきの装いで出かけたのでした。
私にとって、この「なんちゃって琉装」の涼しさと楽チンさは
激暑の和装としてはちょっと代え難いものがあります。

f0229926_15044972.jpeg

着物として着られないような寸法の短い八重山上布や芭蕉布をいつか手に入れて
もう一枚、こんなドゥジンに直して着てみたいと思っています。

あ、でも、もちろん自分の身丈に充分なものであれば、着物として着ることでしょうが、
いまや沖縄よりももっと暑い本州の夏です。まったくどうかしています。
南国の和装にももっと目を向けられていいのではないかと思うこの夏です。

by team-osubachi2 | 2018-08-06 00:13 | 着付けノート | Comments(6)

六月から始まった挿画塾(2018年度・第3期)が昨日修了した。
三十代以上の少人数制で、今期は三名のみで受講。
講師の先生は「フムフムおじさん」の愛称を持つ装丁家の坂川栄治さん。
もとより業界内では有名な方で、これまで手がけられた冊数や、
世に送り出したベストセラーの数は半端ないデザイナーさんでいらっしゃる。

f0229926_13210929.jpeg

純芸術であれ、私のような職能的分野の創作であれ、
一人でものを生み出す作業をしていると、知らず知らずのうちに
いろんな思い込みや描き癖のようなものが垢のように溜まってか、
本当に描きたいものがなんであるか迷ったり、見失ってしまったり、
前に見えていたはずの目標がボヤケてしまうこともあるワケで・・・。

f0229926_16270475.jpeg

「いいですね」「素敵ですね」というありがたい言葉は諸刃の剣で、
あいまいな褒め言葉を真に受けてばかりいると、創作はそこ止まりに終わってしまう。
(もちろん中にはひとつの褒め言葉が飛躍のきっかけになることもあるのだけど)

結局、せっかく成長できる部分や前に進める修正点があっても、
人々の反応がだんだんに薄れてゆく中、自力でのびしろを見つけるというのは非常に困難で、
たとえ褒められても納得出来ないままの自分がいることに気がつくようになるのだ。
そして、もがく羽目になる。

もう何年も前からこの予兆はあって、自分の中に抱えている課題と
とうとうがっぷり四つに組むしかない状況になったころに出会ったのが坂川さんだった。

f0229926_16274633.jpeg

その坂川さんが開設している挿画塾へ教えを請いに行くことに決めたのが春三月。
以来事前準備で二十点以上描き、さらに六月に入塾してからも
毎回新しいものを描いて持っていき見てもらうという日々。

批評はとても厳しく、絵の描き方や表現に潜む問題点を洗い出して、
なぜ絵に対する反応が薄くなるのかを具体的に紐解いて言ってくださる。
それがまた自分でも腑に落ちるものだったりするものだから、
イタイながらもここは目を背けずに受けとめなくてはいけないのだった。

と同時に、先生は生徒それぞれの持ち味をも見つけ出し、
きちんと評価し、どこをどう修正すればいいのか
まるで夜道の脇でライトを反射して光って見える道標のように
ゆく道を指し示してくれているみたいで
生徒の側から見ていても先生のその視点と指導は本当に素晴らしく、
受講中、私がまだ若かったころに聞いたある人の言葉を思い出した。

「見てただ批評するだけなら誰でも出来る。
人のものを評価するときは、(作者が抱えている課題の)
その先まで見越して言うのでなければ安易に批評してはいけない」

それって簡単なようで、実は誰にでも出来ることではないのかもと思った。

f0229926_16280450.jpeg

さて、この塾の総仕上げは、生徒それぞれに与えられた
課題図書(単行本)の挿画を描くことである。
坂川さんがどんな本であれば生徒の絵と合うかカップリングを思案なさって、
過去に手がけてきた仕事の中から一冊を課題として選び私たちに与える。
そして仕事の手順と同様、坂川さんがディレクションし、
私たち生徒はデザイナーである坂川さんが目指す仕上がりにむかって
挿画を一点描き上げるのである。

f0229926_09132433.jpeg

私に与えられた本は有吉玉青さんの『車掌さんの恋』というものだった。
作品の内容はここでは省くけれど、文章を読んでラフスケッチをいくつか描いて見せ、
修正の有無など先生のチェックを受けてのち原画を描きあげる。
そうして出来上がった原画に文字が配置され最終的なブックカバーが出来上がる。
(*これは挿画塾卒業制作のためのダミー本なので、本の中は白紙です)

f0229926_09123492.jpeg

仕事としてこれまで何度も経験してきたことだけれど、
こうしたレッスンを通して出来上がった装丁本。
ダミーであってもなんだか感激してしまった。素直に嬉しい♡と思った。

f0229926_09133770.jpeg

過去のどの個展で描いたときよりも、うんと自分の絵に向かった数ヶ月間。
忘れかけていたものを取り戻せたような嬉しさもあったし、
五十をいくつも過ぎて(もしかしたら歴代最年長だったかもしれないけど/笑)
あらためて学ぶことの良さと素晴らしさ、
そして、絵を描く悦びを味わわせていただいたと思う。

f0229926_09135235.jpeg

坂川栄治先生、そしてクラスメイトのお二人も、この度はどうもありがとうございました♡
教えていただいたことを糧にして、これからも頑張ります!!

感謝をこめて・・・♪

by team-osubachi2 | 2018-08-03 12:49 | 仕事をする | Comments(8)

八朔を迎えた。今日も暑かった〜。
まだネット環境の不具合が続いている。
ま、ここはやはり出張から相方が帰るのを待ちますか。

今朝BSプレミアムで放送していた『新 花へんろ』その一、その二。
(今夜再放送あり)
先に短い総集編の放送から見てるけれど、そのシリーズ第三作から、
この第四作まで十年の間に旅立たれた役者さんらを紹介する小沢昭一さんも
はやこの世になく、原作の早坂暁さんも昨年だか旅立たれた。


f0229926_20264428.jpeg


ーーー帰らざる 人も歩けや 花へんろーーー

早坂暁さん描くところの昭和も、どんどん遠くなってゆくね。

by team-osubachi2 | 2018-08-01 20:43 | これが好き | Comments(0)