丘の上から通信

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2018年 12月 06日

『二代目 中村吉右衛門 写真展』@ミキモト銀座四丁目本店

昨日美容院へ出かけたついでに銀座の街中を数カ所まわってきた。

銀座は大好きだな〜♡
たとえ手前の懐事情がどんなに寒かろうとも、
そういうこととは無関係に、いつ来てもワクワクする街だ。
クリスマスシーズンの銀座はウィンドーも人もいつもよりさらにキラキラしてるしね。

銀座四丁目のミキモト本店へも足を運ぶ。
よかった。間に合った。
今月九日(日)まで開催中の『二代目 中村吉右衛門 写真展』へ。

私が歌舞伎に夢中になれたのはこの方のおかげ。
二代目中村吉右衛門丈♡

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もっとも、追いかけるほどに盛んに観に行ってたのは、
吉右衛門さんがまだ四十代から六十代になるころで、
今じゃ年に一度も歌舞伎座へ足を運べたらいい方なのだけど、
「贔屓でいる」とか「好き」という気持ちって、
そういうこととは無関係に自分の中にちゃーんと在るものなんだなってこと、
この写真展を観てあらためて教えてもらった気がする。

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個人的には、鳥屋揚幕越しに見える熊谷直実のショットがシビレた〜・・・。

亡くなられた稲越功一さんの吉右衛門さんを捉える視線も素晴らしかったけど、
今回の鍋島徳恭(なべしまなるやす)さんの吉右衛門さんの姿の切り取り方も素晴らしい。

そうよね、もっと今のうちに舞台を観ておかねば・・・という気持ちになる。嗚呼。

『二代目 中村吉右衛門 写真展』
ミキモト銀座四丁目本店ミキモトホールにて12月9日(日)まで/入場無料

『二代目 中村吉右衛門 写真展』のお知らせ/歌舞伎美人


by team-osubachi2 | 2018-12-06 09:17 | 出かける・見る | Comments(4)
2018年 11月 11日

映画『Bohemian Rhapsody』

11月10日(土)晴れのち一時雨

いつだったかラジオで松任谷由実さんが、おおよそだけど、こんなことを言っていた。
「時間旅行にタイムマシンはいらない、
音楽さえあれば、いつでもどこでも、あの頃の自分に戻れる。記憶や匂いや風景までも」と。
あ〜〜、上手いことをおっしゃるなあ〜と思ったっけ。

この間 IMAXで『2001年宇宙の旅』を観に行った時に、
『ボヘミアンラプソディー』のサウンドをビビビビビー!!っと浴びるように予告を観た相方と私は
もう完全にあてられてしまった・・・♪

こうなりゃもう乗ったもん勝ちよ。
おかげで私などは毎晩毎晩YouTubeの「Queen Official」サイトで
耳にタコができそうになるくらい懐かしいグレイテスト・ヒッツを聴きながら晩御飯をこしらえてきた。
あ〜、あの曲この曲、一曲ごとに自分の青春時代が蘇るかのよう。

ただ、同時代に洋楽ばかり浴びて育った私と違い、相方は逆に洋楽は門外だったからか
クイーンは知らなかったそうなんだけど、彼はサウンドトラック盤を手に入れ予習していた。

ってことで、ちょこっとだけでも予習ができたところで、いざ!IMAXシアターへ!!

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そういえば、パソコンやアイポンで予告を見ても、正直配役にあんまりピンとこなかったのに、
始まってすぐに物語の世界にどっぷりと入っていった。

あんなに動画で実際のQueenの動画を観てても、映画の中ではなんの違和感もなく
フレディはフレディだし、ブライアンはブライアン、ジョンはジョン、ロジャーはロジャーだった!
134分間まったくたるみのない物語だったわ。

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ああ、フレディ、日本のアンティークが好きだったんだよね。
長襦袢のガウンが似合ってて、クリエイティブセンスがあって、あんなに歌が歌えて、
だけど、この避けようのない運命の末に、人生で本当に大切な人とか、
かけがえのないものとかをめっけられたのかって思ったらもう泣けて仕方なかった。

伝説のLIVE AIDのシーン、自分も何度も鳥肌立てながら声には出さずに一緒に歌っちゃったよ。
映画が終わってホールの階段を降りるとき、私たちのすぐ後ろで(たぶん若い)ある男子が呟いていた。

「あんな風に歌ってみたい!」

・・・フレディ、映画になって本当に良かったね ♪ そう思いながらホールを出た。

映画『ボヘミアン ラプソディー』公式HP







by team-osubachi2 | 2018-11-11 01:00 | 出かける・見る | Comments(6)
2018年 11月 04日

文化の日に駒井哲郎展と映画「白鳥の湖」を観る

*11月3日(土/文化の日)晴れ時々曇り

文化の日だそうだ。祝日である。
朝食もそこそこにして、午前中のうちにまず横浜美術館へ向かった。
なんと横浜美術館はこの日限定の無料公開日なんである。

現在開催中の『駒井哲郎ー煌めく紙上の宇宙』展を観る。
結構混んでたかも。版画世界に疎いこともあって無知のままなのだけど
とても繊細で内的宇宙を映したような世界観。

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以前見たことがある長谷川潔さんの作品も、拝見してると夢の中にいるような気持ちになったけど
モノトーンの版画の世界って、どこか共通して夢の既視感があるかのように魅力的だ。

しかし、銅版画や石版画世界の技術的なことは、
どんなに文章で説明してあっても相変わらずまったく理解できていない。
こればっかりは実際にやって見ないと覚えられないかもね。

『駒井哲郎ー煌めく紙上の宇宙』展/横浜美術館にて12月16日(日)まで

美術館のカフェで相方とサンドイッチを半分こして
コーヒーでささっとお腹を満たしてから神奈川県民ホールへ移動。
神奈川県民ホールへ来るのは、むかしバレエに夢中だった頃、
廃止になる前の東急東横線の桜木町駅から徒歩で何度かバレエを観に来て以来かも。
なんか懐かしい・・・♪

私の今日の眼目はこれ。ルドルフ・ヌレエフ生誕80年記念上映、バレエ映画『白鳥の湖』を観る〜♡

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残念ながら私が上京してようやく憧れ続けていたクラシックバレエを初めて観ることができたときには
もうマーゴ・フォンティーンさんは引退されていて、この二人の踊りはすでに伝説になっていたけど、
いまネット動画でも断片でしか見たことがなかったマーゴの踊りを
こんなに大きく、しかも全幕もので観られるとあって胸躍らせて出かけた♪

幕が上がって冒頭ヌレエフの王子登場!うわ〜っ、映画なのになんてオーラ?!ゾクッときた。
当たり前だけど、後年の彼の姿とはお尻のカタチがまるで違う〜!(髪も)
当然ながら、動きもまるで違うわ。

そして、マーゴ♡ ああ〜、なんてエレガントで可憐な白鳥なのかしら。
なんてキュートな黒鳥なのかしら、こりゃ王子が騙されてもしょうがないかも。
上半身の、ことに腕の動きのしなやかさ、足の確かさ、ヌレエフより19歳も年上だなんて思えな〜い!
現代では足が高〜くあげられるバレリーナが普通にたくさんいらっしゃるのに比べて
足を高くあげない(あがらない?)古典的なバレリーナの
ほぼほぼ最後の時代のプリマの一人だったかもしれないけれど、
役を踊ることというのは、足をただ高くをあげればいいってもんじゃないんだわってことに
あらためて気づかせてくれるような踊りだった。
ウィーン国立歌劇場(現ウィーン国立バレエ団)の舞台セットも衣装も素晴らしいわね。
(白鳥たちの群舞はマリインスキーバレエにはとても敵わないけど)





バレエ「白鳥の湖」は実はなかなか骨太で大人向きな物語なのだけど、
いろんな演出の「白鳥の湖」を観てきた中で、
こんなスペクタキュラリーなエンディングは初めてかも。
なんと、悪魔が最後に湖の堤防を決壊させ、王子が水中で溺れつつ白鳥の永遠の愛を誓うってゆー。
え?音楽はもう最後の最後に迫ってるのに、王子はいつ水から上がって悪魔と闘うのかしら?
あらら?姫がまた白鳥になって去ってゆくなか、かくて王子は力尽きんとす・・・・・マジ?!

会場にいらしたお客さまの大半は、往年のバレエファンとおぼしきおばさま方で
そのおばさま方からも「ええ?これで終わるの?」といった驚きが漏れていた。
まあ、これはこれ、あとは好き好きとしか言いようがないかなあ。
個人的には「白鳥の湖」はハッピーエンドが好きかも。

でも、いーの。それでもいーわ。
伝説の二人の踊りの素晴らしさを余すところなく記録出来てるって思うもん。
映画なのに(トウシューズの音がないってだけで)舞台を観てる気分を味わわせてもらい、
観ながら何度鳥肌がたったかしれやしない。この映画は間違いなくバレエ映画の傑作の一つよ。

さて、と。
映画を観終わって、県民ホールの目の前にある山下公園に出て、
脇のコンビニでビールだのおつまみだのを買って、暮れなずむ横浜港を眺めながらひと休み。

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あ〜、何度来てもいいね〜、横浜は〜♪
いちおう市民ではあるけど、みなとみらいからこの山下公園界隈などは
訪れるたびに観光気分を味わわせてくれるんだ♪

つるべ落としに日が沈んでも、時間はまだまだ夕方。
でも肌寒くなるのが早い。ゴミを片付けてから帰路についた。
夕飯は?そうね、餃子買って帰ろうか。あとは昨夜の残りもので。


by team-osubachi2 | 2018-11-04 16:56 | 出かける・見る | Comments(0)
2018年 10月 30日

初めての武相荘(表千家不白流茶会へ)

*10月28日(日)曇りのち晴れ

今日は毎年本当に楽しみにしている表千家不白流の佐藤宗香先生のお茶会。
今回は旧白洲邸の武相荘であるとうかがい、心待ちにしていた。
だって、一回も行ったことがなかったんだもの、武相荘。楽しみ〜♪

でもって今日は慌てて早起きしなくても大丈夫。申し込んだお席は午後最後のお席だもーん。
なんて余裕ブッこいていたら電車乗り間違えたーっ!きゃあ!
鶴川駅で待ち合わせたお連れさまをちょっと待たせてしまったけれど無事合流。
席入り一時間ほど前に武相荘に到着して、さらっと母屋を拝見した。

かつて暮らしていた形を極力活かした展示なのですかね、
次郎さんと正子さんの美意識に拠る家具や器や着物に小物などが、
百貨店の展覧会場などで展示されているものではなく、
彼らの日常の暮らしの中でこんな風にしてこの家に在ったのか・・・と、
それが感じられたのがとても良かったな。
もうあと少し時間をとって、床や畳に座って低い視点でもゆっくり見てみたかったなあ。

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さて、佐藤先生のお茶会。
毎度こちらのお茶会は程よい張りと寛ぎがあって大好きなのだけど、
今回のお席に入ると、奥にある石垣の壁が目に入った。
石垣の円い石だの、梁や柱だのが、あら、いい感じ♪

お軸は武者小路実篤の色紙。

ーーーいらいらせずに 益々落ち着き 充実し切って 生(き)んとぞ思うーーー

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なんかズキーン!ときたわ。

今の私、ひとつハードルを越えたと思ったら、またすぐに現れたハードルの高さに、
越えられるのかしらとビビったり、悩んだり落ち込んだり、焦ったりしてる。

響く・・・・・・実篤。

花は稲穂。円い絵の付いた三方は長崎のものだそう。
あ、稲刈りときの藁の匂いが頭をかすめて行ったね。

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香合には鳴子が描かれていて・・・ああ、里の秋ねえ。

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粗いようでしっかりと造られた卓上にお道具が組まれていて、
佐藤先生の娘さんが点前をなさった。

運ばれてきたお菓子はなんと茄子の砂糖漬けだった。名前がまた好いの「里みやげ」だって♪
今日のこの会場になんてぴったりなんだろう。
干し柿やデーツ(棗椰子)よりも濃厚で、茄子の風味もほんのり感じられて美味しい〜♡

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例によって美味しいお菓子をいただき、美味しい一椀のお茶をいただいた途端、
なんとも良い心持ちになる。ふう〜・・・・・・満足の息を吐く。

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今回ご一緒してくれたのは、お正客も務めてくれたライターの西端真矢さん。
お祖母さまのものだという深〜い濃紫のなんとも良い色の無地紬に、名物裂を配した袋帯という姿。
もうお一方はお世話になっている編集者のYさん。
お母さまのだという一斤染のような優しい地色に白抜き線で菊花や紅葉が表してある小紋に
焦げ茶色に葡萄色でアイヌ文様に似た模様が織り出された帯を締めたこちらも秋らしい装い。

またご同席には、いつも佐藤先生のお茶会でご一緒するお仲間もいて、
穏やかに暮れてゆく秋の午後に楽しい一席を満喫させていただいた。

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夕焼け色に染まった帰り道、編集者Y嬢のナビで、
大通りから少し外れて民家の道を歩いて駅へ向かった。
坂道あり、くねった道あり、脇の柿の木にはたわわに実った柿の実・・・。
武相荘に白洲夫妻が越してきた頃の鶴川村のごく片鱗を感じ取るにはちょうど良い道筋かも♪

乗り換えの電車で連れのお二人と別れ、一人余韻に浸りながら胸にあるものを浮かべてみる。
あくせくして気ばかり焦っても、良い結果には繋がらない。
かと言って、のんびりと構えていても壁は乗り越えられない。
余計なことに頭を使わず、まずは体を動かすしかない。

はい、リピート。

ーーーいらいらせずに 益々落ち着き 充実し切って 生(き)んとぞ思うーーー

くう〜・・・実篤。

本日もまことに好い一日でありました。
いつも美味しいお菓子とお茶と、そして響く言葉をありがとうございます。


旧白洲邸『武相荘』

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よろしければ、ご同席の方々のブログからもこのお茶会の様子をご覧ください。

*西端真矢/Blog(2018年10月29日の記述をご覧ください)

*神奈川絵美の「えみごのみ」/Blog(2018年10月29日の記述をご覧ください)

また、このブログをご覧いただき、今回のお茶会へ参加くださった方々へもお礼を申します。
お出かけくださって、どうもありがとうございました。


by team-osubachi2 | 2018-10-30 14:05 | 出かける・見る | Comments(4)
2018年 10月 15日

映画『日日是好日』

いつもは相方と車でレイトショーに訪れる映画館。
電車でなら10分ほどのところへ初めて一人で行く。
今日はみんなにお得な観覧曜日。なので、朝のうちにサクッと一本映画を観に行ってきた。

今日のお題は『日日是好日』。
圧倒的にお婆さんお爺さんが多い中、最後尾の席に座ると、お隣は大学生と思しき若い男子二人。
ふと、良い席につけたかな、なんて思ったりして。w

お話がはじまって、主人公の典子と美智子が初めて武田先生のお宅に伺い、
お稽古場で最初の一服を先生が点ててくださるというところ・・・
武田先生こと樹木希林さんの手はカメラにぐっと寄って撮られていても、手指は全く震えていない。
大ベテランの女優さんなのだから、そんなことは当たり前な話なのだけど。
でも、お茶に入りたての若い二人に袱紗さばきを教えるときも、点前の手順を一手一手教えているときも、
茶会で茶碗を拝見するときも、樹木希林さんの中にはもう茶の湯が何十年分も入っていて、
身についたものを自在に出し入れできるお師匠さんという感じだ。

観ているうちに、かつて自分にも茶道を手ほどきしてくださった
(流派も年齢も大きく違う)二人の先生の佇まいも自然と思い出されて、
お稽古場に入った時の炭火の匂いや、灯りの陰ったほの暗い水屋や、
居ずまいを直す時や茶道具がかすかにたてる音が鮮やかに蘇ってきた。

そういえば、お茶を習っていた当時は、自分がお茶会に出かけるということがなかった。
どちらの先生も、他の先生とのおつきあいは個々にあったのだろうけれど、
弟子の私たちには強要なさらず、むしろ様々な点前の勉強やお茶事の勉強の方に熱心でいらした。
私がお茶会へ出かけるようになったのは、だから、茶道から遠ざかってからのことだ。
この原作や映画にも出てくる三渓園での茶会へ行ったこともあったっけ。
茶人といってもいろいろな人がいるから、場合によっては嬉しくないささやき声も聞こえてきたりして
あんまり規模の大きな茶会は行かなくてもいいなあ〜なんて思うようになったり。


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映画の中のお話が進むにつれ、典子も美智子もそれぞれの人生を歩んでゆく。
はて、武田先生はどんな人生を送ってこられたのだろう?
・・・ああ、そうだ。思い出した。
大正はじめの生まれでいらした老先生の人生もすごく波乱に富んでいたし、
私より若かった若先生の人生もすでに大きく悩み、揺れ動いていたんだっけ。
姉弟子さんらも実に様々なことが起きていたけれど、私自身もお茶を習っていた頃は
ジェットコースターに乗っかっているような出来事が色々あったり・・・。
でも、お稽古場ではみんな頭を空っぽにして、静かに目の前のお点前に集中してたんだった。
当時、茶道を習う弟子の一人として皆さんのお点前を見ていたころよりも、
今の方がひしひしと皆さんの人生の来し方というものを感じる。

本当に、世の中には、すぐわかるものと、すぐにはわからないものがあるね。
いつの日か、茶道を通して、それをまた体感する日がくるのかも。
焦ることはないんだな。お茶だけでなく、自分の仕事もあれこれも・・・。


映画『日日是好日』公式ホームページ





by team-osubachi2 | 2018-10-15 15:05 | 出かける・見る | Comments(2)
2018年 10月 12日

映画『2001年宇宙の旅』70mmニュープリント版を鑑賞する

*10月11日(木)小雨のち曇り

朝8時過ぎ、京橋の「国立映画アーカイブ」に到着。
この春までは「国立近代美術館フィルムセンター」だったのが独立して
四月から「国立映画アーカイブ」になったらしい。へえ〜〜知らんかった。
個人的には「フィルムセンター」の方が馴染み深かったんだけど・・・。

ビルの入り口からはすでにかなりの行列がのびていた。
すごいね〜。一番目のシトっていったい何時に並び始めたんだ?
訊いて見たいキモチをこらえて、急いで最後尾の看板を持つおじさんのところへ向かう。
看板を持つおじさんが言った数字は150番代。やったー!なんとか間に合った!!
本日の上映2回分の当日券を手にできるのは200人までなんであ〜る。

なんのことかといえば、かの鬼才スタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』が
制作から50周年を迎えるんだって。そういう節目に合わせてか、
70mmサイズのニュープリントが作成され、そのフィルム上映会が今月あるというので、
この作品がSF映画の金字塔と仰ぐ我が家としては、
こりゃやっぱり見ておかねばならぬとばかりに出かけたのであった。

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ニュープリントのフィルム上映は6日間で12回のみ。追加上映は一切ナシ。
ホールの客席数310席のうち、前売り分200席(それを12回分)は
開始2、3分で完売してしまった〜!オーマイガーーッ!!
かくなる上は、当日券狙いで行くしかない。

携帯椅子と補給食と水持参で、いざ列に並んで見たら思いのほか若い世代が多かった。
いいねえ、これ、お家のテレビ画面で見るよりやっぱり劇場で見てもらいたいもんね。
中には私ら世代より上の方もいらっしゃれば、一人で並んでる若い女性も多かった。

無事整理券を手にした後は、京橋のサラリーマンに混じってランチしたり、
日本橋三越まで歩いて行って、呉服売り場で出店中のペタコさんを陣中見舞いしたり、
三越のベンチで寸暇寝落ちしたり、隣の富山ショップをのぞいたり、
スタバでゆっくり読書して時間を潰し、本日の2回目夜6時半からの上映を鑑賞できた♪

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冒頭、この上映会の企画担当の女性のご挨拶によれば、今回の上映に当たって、
まずチケットの高額転売を避けるためにとった販売の対処法の説明とお詫びのこと、
制作した米ワーナー・ブラザーズの意向に添う形で上映すること、
フィルムの多少の傷はそのまま、音声はかくかくしかじかと説明されていた。

また、12回の上映でも多いということ(よその国に比べて最多)、
上映終了後は次の上映予定の国へ回されること、だから追加上映はできないのだということ、
そして、70mmのフィルムを上映できる映写機を持ってるのは、
ここ国立映画アーカイブだけなのだということ、等々のお話をされていた。

この作品を「封切り当時」の雰囲気で観られたことがファンとしてはなんとも嬉しく、
これを見るために集ったファンの皆さんきっと同じ気持ちになったんだと思う、
上映会の終了後、会場から拍手が起こった。うん、素晴らしかったもんね〜!!

先に挨拶なさった担当者の女性のお話によれば、
映写技師の人も今回の上映は毎回緊張して作業なさっているとのことだった。
上映終了後、何人もの人がスクリーンの側に行って、映写機の様子をスマホで撮っていた。

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映画館で観る映画がすべてデジタル上映になってしまった今、
映画のフィルムだの、映写機だの映写技師って言葉は、なんだかとても魅力的に響く。
50年前の作品よ?後世のためにも、やっぱりフィルムで残していただかないとね。

しかし、朝から並んで観終わるまでほぼ14時間。今日の1日は長かった〜〜〜!!
まあね、考えようによっては、Z*Z*の社長Mさんがお月さまへ向かう旅より
何億倍もお安く安全に月世界旅行(気分)を楽しめたワケだし、十分満足したってコトで、
今回のプロジェクトの製作から上映までに関わる世界中の人々に心から感謝♡

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製作50周年記念『2001年宇宙の旅』70mm版特別上映/国立映画アーカイブ

『2001年宇宙の旅』を70mmプリント、IMAXデジタル鑑賞する意義とは?/CINEMORE

*今月19日よりIMAXシアターでも2週間の限定上映あり
『2001年宇宙の旅』IMAX上映情報ほか/cinefil

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新しい予告編。
いかにも現代のSF映画の予告っぽくなってて、
個人的にはこのバックの効果音や音楽には違和感を覚えるんだけどね〜。
でも、これで若い人たちを呼び込めるならオッケー。
スタイリッシュで、哲学的で、宇宙への夢とロマンと謎に満ちた164分間。
ヘイSiriも、オッケーGoogleもない時代に HAL9000よ?!
若人らよ、是非観てくれたまえ!
CGなど一片もナシにすべてアナログで製作されたSF映画の傑作を!!






by team-osubachi2 | 2018-10-12 15:50 | 出かける・見る | Comments(4)
2018年 09月 24日

3大テノールをスクリーンで見る、聴く♪

先週相方が突然行きたいと言い出したので、何かと思ったらコレだった。

映画『3大テノール 夢のコンサート』@東京都写真美術館ホール。

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へえー、こんな映画あったの?!

どういう経緯か、長い間ロンドンの倉庫で眠ってたという、
この3大テノールの世界的なコンサート(7公演分)のフィルムから、
インタビューと珠玉のシーンを集めて編集された映画らしい。

お三方が一緒に世界中で歌っていらしたころは
私はクラシックバレエと歌舞伎に夢中で、
オペラ方面は場外にいてちょっと話題を知ってたというくらいだったから
(あ、いまもそれは同じか?w)
日本公演のときだって、報道でにぎわしいなあと思っただけだったんだけど、
いや〜〜〜、映画ではあったけど、こりゃまたなーんて素晴らしい歌声なんだ!!

小ホールのスクリーンに映し出されたドミンゴさん、カレーラスさん、パヴァロッティさん、
お三方が歌う声がスピーカーを通してビリビリビリビリとこちらに響いて
うわ〜〜っ!なんて素晴らしいんだ〜!震えがきて、涙流しながら聴いちゃったよ!

個人的にはパヴァロッティおじさんの声が一番好きかな。
もう亡くなられてしまってるけど、でもかつての歌声を今も聴けるって素晴らしいことだ。







ネット上でいくらでも再生出来る世の中ではあっても、ライヴコンサートは唯一無比。
動画ならせめて劇場で観て聴くのがベストっていうんなら、これは望ましいカタチかも。

場内にはもしかしたらライヴでご覧になった事があるのですか?とおぼしき
お洒落をした老婦人方でいっぱいで、男性はぽつんぽつんといたくらい。
曲が終わるごとにその観客みんなが(控えめにだけど)拍手しちゃったくらい
観る人を魅了した一時間半だった♪

見終わって、有名なロベール・ドアノー作品の前で一枚パチリ ♪

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大好きなドアノーの写真の良さは、個人的には
「パリ市庁舎前のキス」より、もっと他の作品に表れてると思うけどね。

ま、それはともかく、余韻たっぷりに楽しめた映画だった。
こういう上映会ってあるのね。知らなかったなあ〜。

次はこれを狙うわ!ああ、マーゴとヌレエフの『白鳥の湖』♡


by team-osubachi2 | 2018-09-24 13:02 | 出かける・見る | Comments(4)
2018年 09月 20日

本という宇宙、『世界を変えた書物』展へ

*9月19日(水)晴れ

都心へ出るついでに、午後、上野の森美術館へ。

以前、科学博物館であった「元素」だか「光」の展覧会で
古いその分野の本(それも初版ばかり)を出展されていてビックリしたことがあって、
こんなすごいご本はどこの誰が持ってるの?と見て知ったのが金沢工業大学さん。

その金沢工業大学さんが、今回蔵書の中から建築から理数系を中心とした
科学の本ベストセレクション展って感じの展覧会。

展示期間は短いのだけど、なんと入場無料!行かいでか!!

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まるで「本という宇宙」に入り込んだような気分・・・♡

本というものが好きで、
それも古の本に浪漫を感じるような人間にとってはたまらない展覧会。
(場内撮影可)

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古い活版印刷の時代からの書籍は、たとえ数物科学に興味がない人でも
革張りやマーブル紙で覆われた装幀や、タイポグラフィや図解、挿画など
その美しさは観賞に値するんである。

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あっ!ガリレオ ガリレイの「星界の報告」。
月面のスケッチ、これね、絵葉書持ってるけど、実物のご本を見たはじめて。
・・・・・・感激♡

ページのレイアウトも美しいし、後半に登場するカラー印刷も
色の保存がよくとても綺麗。よくまあ、こんな綺麗に残ってるもんだね。

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どんな科学も、先人の発見と研究を本という形で受け継ぎ、
次世代が連綿と発見と研究を引き続けてきた上で
今の世の中が成り立っているのという系統だてた展示になっていて、
場内を見ていて思った。
電子書籍は後世には残らない。絶対に残せないなって。

電子書籍そのものは(たとえ自分は利用しなくてもね)否定はしないし、
あっても構わないけれど、もしも何百年も先まで残そうと思うものは、
必ず紙媒体の書籍として残しておくべきだよね。

余裕もって一時間半あれば充分見られるかと思いきや、
なんと閉館時間になってしまい、ショップコーナーはすでに終了。ガビーン!
近年の美術展ではめずらしいくらいセンスが好いらしい関連グッズを
見る時間がまったくなかった〜!でも私には行く暇がもうない。嗚呼・・・!

それにしても、金沢工業大学さんのコレクションは素晴らしい!
なぜ、誰が、どんな風にしてこんなに古い良書を集めるにいたったのか、
そこにもおおいに興味がわく展覧会だった。行ってよかった♪
ご興味のある方は是非!!

『世界を変えた書物』展
上野の森美術館にて、9月24日(月・祝)まで/入場無料!

*備忘録:『世界を変えた書物』展/青い日記帳


by team-osubachi2 | 2018-09-20 11:08 | 出かける・見る | Comments(0)
2018年 09月 12日

映画『判決、ふたつの希望』

たくさん見てるわけじゃないけど、
アフガニスタンやチベット(中国)、イラン、イラク、イスラエルなど、
中央アジアから中東方面で制作され、日本にやってくる映画は面白いね。
もちろん、面白さの中には言葉にもできないくらいの
悲惨な出来事がベースにあるものが多いのだけど。
でも・・・と、映画を見たあとに思う。
政情も不安定だし、暮らしもなかなか立ちゆかないことが多い地域であっても
文章とか絵画や音楽、演劇とも違う「映画」という表現方法があるって、
なんて素晴らしいことだろう!・・・って。

で、今回はレバノンの映画ですかね。
フランスの共同制作による『判決、ふたつの希望(THE INSULT)』。
先月だったか、公開されたと宣伝をチラリと見てはいたけれど、
懐寒しでスルーしていたら、昨夜台所仕事をしながら聴いたラジオで
ぜひ見るべきです!と話題にしていたのを耳にしたら俄然そそられてしまい
翌日のタイムテーブルを調べてみたら・・・あら、水曜日(レディースデー)?
それじゃあもう行くしかない!・・・のであった。

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ウワサに違わず、午前中初回の上映から見事に満席であった。

舞台こそは中東で、彼の地域がずーっと抱え続けてる近代の戦禍と深い痛みと
いろんな混乱がベースになっているけど、昨夜ラジオで聴いた言葉を借りるなら
「フィクションでしか描けないこと、フィクションだからこそ描ける世界」とのことで、
ナルホドなぁ〜、描かれていることはどこの国にもあることで、
個々の人間の出自やプライドや意固地、いっときの激昂とふと垣間見せる人情とか、
人目線から見ると、こういうことってどんな国にもあるし
どんな人にも起こりうる事態かもなあ〜って、映画を見た人の多くが感じることかも。

ずっと前に中東を旅したさい、シリアからレバノンに移動し、
(国境越えのとき、銃を装着した警備兵がバスに乗り込むのだけど)あ
首都ベイルートに到着してみたら、街の近代的な様子にビックリしたことがあった。
フランス風の洒落たカフェの横を歩いていると、シリアの砂と埃まみれの自分が、
まるで田舎出のおのぼりさんになったみたいなカルチャーショックを受けた。
なんだ、ベイルートってすごい都会じゃん!失礼しました。
でも、大通りををちょっとはずれると中東戦争のときのボロボロの廃屋がまだいくつもあって、
それをひとつひとつ新しい建物にすべく、そこここでクレーンが動いているのが見てとれる
今まさに建設中の都市なんだなって思ったんだった。

映画の後半、軍用とおぼしきヘリからベイルートの街を見下ろす映像がチラッとでてくるのだけど
いろんなものが頭をよぎって一瞬ドキンとした。
舞台の背景は重くても、でも、ことさらきな臭いものはこの映画には出て来ない。
とにかくしょっぱなから見る人をグイグイッと引き寄せる力のある法廷劇。
主演の二人のちょっとした表情の動きがよかったな。
どこの国にも味のある役者さんっているネ♪

『判決、ふたつの希望』公式サイト





by team-osubachi2 | 2018-09-12 17:58 | 出かける・見る | Comments(0)
2018年 08月 19日

映画『メットガラ ドレスをまとった美術館』

公開当時見たかったけど結局行けなかった映画『メットガラ ドレスをまとった美術館』。
「TSUTAYAにあったわよ」とお友だちが教えてくれたので、さっそく借りてきて見た。

何年か前に見た『ファッションが教えてくれること』は
雑誌「VOGUE」の9月号(モードにおける新年度)が出来るまでの過程が
編集長のアナ・ウィンターという人物のインタビューとともにあれこれと見られて
とても興味深かったけれど、この『メットガラ・・・』は
かのメトロポリタン美術館の服飾部門の運営資金をこれで稼ぐという巨大イベントと
ファッションを美術と同格に扱う美術展としての展覧会のオープニングまでを追っていて、
仕事の裏方のやりとりがすっごく面白かった。
もちろんゴージャスなファッションが煌めく映像美も文句なしよ〜♡

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見ながらこの映画の面白さとはちょっと別のところで興味を持ったのは、
タイトル「鏡の中の中国(China : Through the Looking Glass)」
・・・ファッションにおける中国の影響を見るに、現代の中国が、
なぜ過去の中国ばかりを見て今現在の我々を扱わない?なぜ我々の今の姿を見ない?と、
疑問とも不満ともする点をキュレーターのアンドリュー・ボルトン氏と
アナ・ウィンター女史に投げかけてインタビューしていたけれど、
そう言われてみると、現代中国が発する文化やファッションって何があるのかしら?

えっと、自分に思いつくのはまず映画と、少数民族の暮らしに根付いた文化を僅かばかり。
あとは大好きな大熊猫と小熊猫。w
古の中国(もちろん当時は「中国」という名称ではなかったころ)の文化の方が
やっぱり有名で面白いと思ってしまうし、今の中国の文化のことは自分は知らない・・・。
どうしても「ぱちもん」文化と、政治経済の拝金と権力しか浮かんでこないや。

でも、の映画の衆目をさらったリアーナのドデカイ黄色いドレスで知った
グオ・ペイさんの服ってなかなかファンタジックで素敵だなあ〜♪
「VOGUE JAPAN」で読んだインタビュー、面白かった。
中国人クチュリエ、グオ・ペイが告白「METガラでリアーナがドレスを着たその後」

まあ、何にしても、巨大なイベントや美術展の裏仕事の大変さ、期待の重圧・・・。
アンドリュー・ボルトン氏とアナ・ウィンター女史って本当になんて凄い人たちなんだろ!
絵空事じゃない異次元世界の仕事を見るのってやっぱり面白いわ〜♡






by team-osubachi2 | 2018-08-19 01:35 | 出かける・見る | Comments(4)