丘の上から通信

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カテゴリ:着物のこと( 520 )


2019年 10月 10日

笹島先生の実演&講演会へ

*10月9日(水)晴れ

ライターのAさんに声をかけていただき、『月刊アレコレ』さん主催の
「笹島寿美考案力学応用帯結び実演&講演会」を聴きに人形町へ行く。

十月に入ってようが入っていまいが、衣替えにカンケーなく木綿の単衣に袖を通す。
帯は人さまからのいただき物の型染め名古屋を締めて、ごく普段着の成りで出かけた。

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むかし某着物雑誌で笹島先生が監修なさったページや
お出しになられたご本で図解を担当したことはあったりして、
駅のホームや路上でお姿を見かけたことがあるだけで、まだお会いしたことはない先生。
(イラストレーターは担当の編集さんやライターさんと打ち合わせして仕事をするので
作家先生方と会うことはないのであります)
ナマでお声を聞くのはこれが初めて。通りの良い声でお話しなさる。
82歳になられたという笹島先生のなんとお元気なこと!3時間ずっとお話をなさる。
お話しの内容は、先生考案のゴム紐を帯結びの際の仮紐として使う帯結びの仕方。
それと銀座結びと、男性用帯結びの実演もあった。

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ふむふむナルホド、少々短い帯でもこれなら結びやすいかも。
会場にはすでにゴム紐をお買い上げになって実践していらっしゃるお客様もいて
皆さんビシバシと写真を撮っておいでだった。(私も少し撮ったけど)

基本は同じような着付けの動作でも
日々体の変化に応じて変えてゆかれるというようなお話、面白かったなあ〜。
これからもお元気でご活躍なさることだろう、拝見できてよかった。

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会の終了後、(お昼を食べてなかったせいで)すぐ帰宅するにはお腹がすきすぎて、
Aさんを誘って「初音」さんに入った。やーん、久しぶり〜、嬉すい〜♪

Aさんは塩沢の単衣に更紗の帯。小物の色遣いも柔らかくて素敵だった♡
で、二人して小倉ぜんざいを頼んで、ちょこっとおしのぎタイム。

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今日は声をかけていただいてありがとうございました♪

ほっこりとお甘をいただきながらの着物談義は尽きないけれど、
ほどよくお腹を満たしたところで家路に着く。

ちょいと寝不足だったこともあり、良い心持ちで某路線に乗ったら
終点駅まで眠り込んでしまい、駅員さんに叩き起こされてしまった。おっとっと。
スーパーに寄って丘を上って帰る。透明な夕月夜、日足がすっかり短くなった。


by team-osubachi2 | 2019-10-10 08:53 | 着物のこと | Comments(4)
2019年 10月 04日

お礼でお祝い

手持ちの残り布からこのあいだ浅草の職人さんに作ってもらった鼻緒は全部で三本。

男物一本、女物二本。
このうち女物の一本を、うちにある和紙でそっと包んで小さなのし紙をかけた。

前に木綿一反から帯を二本誂えて、一本を私にプレゼントしてくれた友だちへ
私からのささやかなお返し。

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お礼としてもだけど、同時に今月誕生日を迎える友だちへお祝いも兼ねて。

少し早いけど、お誕生日おめでとう♪


by team-osubachi2 | 2019-10-04 09:16 | 着物のこと | Comments(6)
2019年 10月 02日

水屋のお手伝い

*9月29日(日)曇り時々晴れ

朝、軽く食べてから着物に着替えた。
シーズンが終われば、どうで手入れに出さなくちゃいけないものなら
色目も気にせず、前に着たものでいっか、と単衣の着物に袖を通す。

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下には叔母の昔の絽の秋草小紋を二部式襦袢に直したものを着る。
(汗をかいても、ネットに入れて洗濯機で洗えるようにしてある)
半襟はもう(夏用ではなく)塩瀬にしたから、
帯ももう袷用の名古屋帯、帯揚げも秋の綸子に揃えておく。

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向かったのは横浜の景勝地、三渓園。
正午に門の前に集まったのは、イベント会社の人と着付けチームとお茶チーム(私を入れて三人)。
着物仲間のある人から頼まれて、今日は水屋のお手伝い。

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なんでも横浜市のイベントで演奏するために来日した中国と韓国の演奏家たちに、
三渓園にて浴衣姿でお茶を点てて飲んでみるという体験をしてもらうのだそうな。
昨今かしましい中韓だけど、やっぱり民間交流は大事にして欲しいと思うから
それならお手伝いしてもいっか、と引き受けた。

私たちのお点前は無用。
お客様がご自分で点てられるよう、テーブルにお干菓子と茶筅を用意しておき、
あらかじめお抹茶とお湯を注いだ茶碗をお出しするだけという。
そんなら気楽でいいや、なんて甘く思ってたけど、いざ広間の部屋に入って、
準備、本番、片付けまではもう怒涛で、のんびり写真なんて撮ってる余裕ナシ子。

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一回目は中国のお客様十名、二回目は韓国のお客様十九名。
浴衣を着せてもらって、皆さんちょっとワクワクしてそう。
でも、日本の茶道に興味深く試してくださる人あり、
美味しいという人もいれば、自分で点てたお茶を残す人あり、さまざまだ。

一服していただいた後、浴衣姿で三渓園庭園をしばし散策に出かけて、その間に片付け。
もう汗だくだく。膝をついた裾から蚊が入ってきた蚊に脚を喰われたりもして、とほほ。

終わって園内にある茶店でお団子(大根おろしのせ)でひと休み。
ふう〜〜〜・・・。

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三人でタクシーで元町中華街駅まで戻って帰路についた。
汗だくの着物を脱いで浴びるシャワーはこの日一番の“ご馳走”。
夕飯には崎陽軒のシウマイ弁当を買って帰った。
お腹いっぱいになったところでもう限界。
みなさま、今日はお疲れ様でした〜!と、心でひとつ呟いてから一気に眠りに落ちていった。

横浜 三渓園


by team-osubachi2 | 2019-10-02 13:21 | 着物のこと | Comments(4)
2019年 09月 30日

ピタ足袋

母親譲りのわが段びろ肉厚の足。
若い時には紺地に桜小紋のや
赤い会津木綿なんて色足袋を履いてみたこともあったけれど
白や生成りのキャラコ、麻、そして別珍・・・今ある私の足袋は無地ばかり。

銀座あたりで出来合いを買ってみたり、誂えてみたりもしたけれど、
何年かさまよった後に辿りついたのは青山ゑり華さん扱いの既成足袋。

ほんの少し短い私の親指は、それこそ親譲り。
その分だけ親指の先がわずかに余ってるのだけど、
このくらい空いてる方が長時間履いていても爪の先が痛まなくていいのかも。

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洗濯して乾いた後、アイロンも要らずに、
足さえ入れればキャラコがピタリと足に吸い付いてくれる。
このピタ感が心地よい。
足元から私をぐいっと支えてくれる心強さがある。そんな気がする。

気がするだけかも・・・?


by team-osubachi2 | 2019-09-30 16:42 | 着物のこと | Comments(4)
2019年 09月 29日

茶友をお迎えして

昨日は先生にわがままをお願いして、
私の「茶友さん」(と私が勝手に思っている)友人を見学にお招きしてのお茶のお稽古だった。

夏の間台風を警戒しておやすみになったり、
風邪をひいて、お点前はやめて一服薬のように喫するだけにしたりして
間が開いたせいか、昨日のお稽古は、なんだか急に右も左もわからなくなったりして
文字通りの右往左往ぶりに、自分でも苦笑。

床の花に秋の風情を感じる。

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お軸には
ーー長生を 鹿と請け合う福の神ーー(長生き本 鹿可堂 請合福能神)
仙厓さん、だそうな。

ん?「鹿と」は、ひょっとして「しっかりと」と掛けてる?
そう思わせてくれるところも面白いお軸だこと。w

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茶友さんと先生、お二人ともに何か相通ずるものを感じてか
点前のことやお道具のお話も和やかに楽しそうだった。
お暑い中、お出かけいただきありがとうございました。

すっかり抜け作ではじまった昨日のお稽古も
頭を空っぽにして点前の動くうちに少しずつ体が動作を思い出してきたようだった。
そのわずかな変化を感じる瞬間が好き。

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思いのほか蒸す日だったので、手入れする前に着てしまおうと紙布の着物に
自分で買った更紗を帯に仕立ててもらった名古屋帯で。
色味だけ秋を意識して・・・。


by team-osubachi2 | 2019-09-29 23:51 | 着物のこと | Comments(0)
2019年 09月 19日

雨降りの日は

昨日は人とお会いして、一緒に松濤美術館へ琉球の染織展を観に行った。
着物という世界を通して知り合った方。
お話をしてみると、自分が知らない世界を経て来られた経歴と
楽しいおしゃべりで、あっという間に時間がすぎてしまった。
またお目にかかりましょう♪ 楽しい時間をありがとうございました。

そんな昨日は雨降りの日だったけど、着物が着たかったので、
ちょっとくらい濡れても平気な紙布単衣に南部菱刺しの八寸(木綿)帯を締めて出かけた。

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出しなに雨が降り出したので、
カレン草履には爪革をかけ、雨ゴートを着て、傘をさして家を出た。
いいね、雨の予報の日はいっそ出だしから降っててくれる方がいい。(個人的な意見ですが)

帰り道も雨に降られた。
買い物もして増えた荷物を肩からさげて丘を上って帰った。でもいーの、気にならない。
だって、雨が降りそうだからと言って、あれこれ手荷物を抱えて一日出歩き
結局降られもしないで帰宅するのが一番くたびれる。(個人的な感想ですが)

雨の予報の日は、いっそ出だしから降っててくれる方が私には好ましい。


by team-osubachi2 | 2019-09-19 09:07 | 着物のこと | Comments(4)
2019年 09月 09日

プレジデント社さんの『七緒』2019秋号発売中

台風一過の暑い日ですが、季節はもう秋です。
雑誌も秋の盛り。プレジデント社さんの『七緒』秋号も発売中です。

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大特集は『気持ちいい「着付け」の本』。
秋は着物始めにはちょうどいい季節ですもんね。
自分らしく、心地よく着られるヒントが見つかるといいですね。

小特集は『今すぐ、行きたい「リサイクル店」新星25』
秋は気分も変わるし、何かしら買い物をしちゃいたいですもんね。
私もつい紹介されている写真に見入ってしまいました。

過日、そのリサイクル店紹介のページでちょこっと(イラストではなく)お手伝いしました。
担当さんやライターさん、カメラマンさんらと伺ったのは二子玉川の「松美屋」さん。

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せっかくですので、随分と久しぶりにお会いする若旦那さんのもとで
以前求めたミンサー帯↓を単衣着物に締めて行きました。

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どんなお店かは、ご興味のある方々に、お手に取ってご覧いただけましたらさいわいです。

あ、そうそう、「初屋」の絵理ちゃんも登場しています。
そちらのページもよろしければぜひ♪

『七緒』/プレジデント社


by team-osubachi2 | 2019-09-09 18:23 | 着物のこと | Comments(6)
2019年 09月 07日

残り裂で鼻緒を誂える

何年か前にご縁があって手にした田中昭夫御大の藍染の布。
明るい青色の地に、白い水玉で点々と紗綾型が染め出された中幅。
何を作ろうかとあれこれ考えるひとときって、手遊びする悦びのひとつだなあって思う。

最初に縫ったのは中幅を活かした大判のあずま袋。

着物を着て出かけて、スーパーに寄って帰る時だって
葉切り大根なら丸々一本は入る大きさで、
風呂敷などに使う持ち手(ハンガー)を使うと和装でも肩にかけて使えて便利なんだ。

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残った布から、次に縫ったのはアケビの籠のための巾着。

あえて深めの袋にしたのは、多少荷物が増えても大丈夫という仕様。
でも私の手荷物はいつも重くなりすぎるのが難点かな?

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で、さらに残った布はどうしようかしら・・・?
すぐには思いつかなかったのでしばらく放っておいた。

夏の半ばになって、「そうだ、鼻緒にしよう!」と思いついた。

さすがにこれは職人さんの手をお借りしなくてはならない。
浅草で履物屋さんをやっている友だちに相談してみたら、
残り裂から男物も作れるとわかり、男物と女物の鼻緒をお願いした。

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男物は黒地の裏とツボ、女物は白地の裏とツボで指定し、
仕立て上がった男物の鼻緒は、去年だかネットで買ったまままだ履かずにいた
相方の安下駄に(すげてあった鼻緒が最悪だったため)すげ替えてもらった。

で、私のは・・・というと、実はまだ台がない。
今回は鼻緒をお願いしただけで精一杯。w
でもいいの。またお小遣いを貯めてから、ゆっくりと選んですげてもらうつもり。

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御大の藍染めの爽やかさがそのまま感じられる仕上がりに大満足♡

あと数センチの幅でちょこっとだけ残った布も細い紐くらいなら縫えるかも。
本当に気に入ったものはとことん最後まで使い切ってあげたい。
それも手遊びの悦びのひとつ♪


by team-osubachi2 | 2019-09-07 00:10 | 着物のこと | Comments(8)
2019年 09月 04日

着物の着付け、着方ということ

この秋から取り掛かる仕事がらみで、昨日は某所にて撮影に立ち会い、
カットイラストに必要になりそうな要所要所を取材。

平成に入ってほどなくして、ボランティアの先生から着付けを習い、
当時はまだ昭和に発刊された着付け本を参考に買ってみたりして、
試行錯誤しながら自分なりに心地よい着方を体得してしまうと、
もうそれ以上滅多には工夫というものをしなくなるのであるが、
自分で着物を着るようになってからもうじき三十年。

着物の絵を描けることで重宝がられるようになってからもだいぶたつ。
プロセスカットの仕事などで、さまざまな先生方の着付けのコツを知るたびに
普段自分がやっている着方とはちょこっとずつそれぞれに違うところがあって
面白いものだなあと思うのだった。

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何人もの着付けの先生やスタイリストさんたちが
平成という険しくなる一方の着物事情の中でも花開くようにしてご活躍なさり、
今や個人でも着物や和装小物のオリジナルブランドを立ち上げて
自ら製造販売する流れも当たり前になったなあ〜と
ざっと振り返ってみても感慨深いものがある。

着物を自装できなくなった時代になってから何十年にしかならないけれど
着物を着たいのに自分で着られないという方は、いつの時代にも実は多くいらっしゃって、
どうすればその方たちへ着物の着付け、または着物の着方を伝える、
または届けることができるだろう?と、これまでの先生方も、
次世代の着物の先生方も、そこを考える羽目にならざるを得ない。

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いざ着物を着られるようになっても、人はみな体格も感覚も好みも千差万別。
先生に習った通りにすんなりと着られる人もいれば、
どこか合わなくていろんな先生の方法やコツを求めて彷徨う人もいる。

着付けは大まかな基本が出来ていれば、あとは自分の工夫次第、自分の着たいように着ていい。
言ってみれば「絶対こうでないといけない」ということはない。
けれど、自分だけが心地いい着方、こればかりはもう自分で体得するしかない。
そこが、ひと通り着られるようになった次のハードルではないだろうか。
(ちなみに先生方も、年月とともにそれまでの工夫やコツが変化することもおありです)

まあ、それにしても、一冊の本を作るのって、撮影だけでもとっても大変なことだ。
少なくともあと三日は撮る日があって、私もそこそこ取材に行くことになっている。
「一人でも着物を着られる人が増えますように」・・・その願いのもと、制作の皆さんは尽力している。
私にお手伝い出来る部分は少ないけれど、最後まできちんと務めさせていただきます。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。


by team-osubachi2 | 2019-09-04 16:23 | 着物のこと | Comments(4)
2019年 08月 29日

小千谷縮の再利用その二

むか〜し夏の普段着が欲しくてたまらなかったころに
伊勢丹の赤札ワゴンで見つけた小千谷縮は、下平清人さんという方の型染め小紋だった。

大好きで夏毎に袖を通して自分で洗って手入れしていたけれど、
後染めの麻の宿命ですっかり色褪せて、布にコシもハリもなくなったので
何年か前に二部式襦袢に直して、今度は下に着るものとして活躍してくれている。

残った部分は上半身の身頃と襟部分。
さすがに掛け襟部分はヤケがひどくて処分したけれど、
その下にはまだまだ色が残っていたので、半襟として活かそうと思った。

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普段は白か生成りの無地半襟しか使わないものだから
なかなか出番はなかったのだけど、一昨年あたりから
激暑には「なんちゃって琉装」で黒い上布の胴衣(ドゥジン)を着るようになったら
帯がない分、色柄ものの半襟を合わせて楽しむようになった♪
(黒い胴衣に白襟だと、うっかりすると浄土真宗の尼さんみたいに見えるんだもん)

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襟付きの筒袖襦袢の袖口に縫い付けたスズランのレース↑は
ずっと以前にいただいたフリフリレースのエプロンの裾部分を切って縫い付けたもの。

逆立ちしても自分には似合わない代物だったけど
綿レースが好きでとても処分できず取っておいてよかった。w

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先日、この半襟をつけたなんちゃって琉装で松濤美術館へ出かけ、
その帰り道、美術館そばの渋谷区の包括支援センターと
地元コミュニティの場が入ってるビルから自転車をひいて出てきたおばちゃんが
「あら、素敵ねえ」と声をかけてくれたのが嬉しかった♪

立秋ごろから身につけるにはちょうどいい色味で、夏の名残りを楽しんでいる。


by team-osubachi2 | 2019-08-29 10:37 | 着物のこと | Comments(0)