丘の上から通信

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カテゴリ:着物のこと( 452 )


2018年 10月 14日

新入りの紐

数日前のこと、あるお友だちから帯留用の紐を一本頂戴した。

焦げ茶色の縁に、ベージュと藍色の縞の紐は今からの季節にちょうど良さそう。
「木綿なのでよく締まります」とのこと。嬉しいな〜♪

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三分よりちょっと広い、これは何分の幅かな?
どんな帯留めなら通せるかな?

これ、いけるネ!

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これもいける。うん。

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あ、これもいけるわ〜♪

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最近新しい紐を買うこともなく、手持ちのもので充分まかなえるけど、
たまに新しい紐が登場すると、早速使ってみたくなる。

お気遣い、どうもありがとうございました♡


by team-osubachi2 | 2018-10-14 23:11 | 着物のこと | Comments(2)
2018年 10月 07日

祝・新成人の振袖姿前撮り祭り

*10月7日(日)晴れ、気温32度のあっつ暑の日

若いときに知り合って、なぜか不思議と気が合って、
でもってお互いの良いところも悪いところも知っててなおずっと長く付き合っている
我が「生誕祭(お誕生会と称して年に四回ほど集まる)」メンバー四人。
そのうち同級生のKaとHa二人それぞれのひとり娘YちゃんとMちゃんが生まれておおよそ二十年。

赤ちゃんの時から見てきたお嬢二人も、生まれ月が近く、お互いの母親の仲を通じて
幼い頃からまるで従姉妹みたいにして育ってきた。
そんな二人がもうじき成人式を迎えるというので、今日はその新成人の記念の前撮り日。

カメラマンはこれも我ら生誕祭メンバーには昔から馴染みの武藤奈緒美さんにお願いし、
着付け師さんも我らの昔馴染みである友だちMさん、
ヘアメイクさんも武藤さんや私には馴染みの木村智華子さんでかため、いざ!!

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まずはYちゃんの番。

あらま〜!白地のお振袖、なーんてきれいなんでしょ♡
黒地の帯に少しばかり抑えた赤の小物がまたピッタリね!

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最初は緊張して堅かった表情も、武藤さんの話しかけで徐々にほぐれていって・・・。

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先にYちゃんが撮影されている間、 Mちゃんがヘアメイクをして貰って、と。

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あらま〜♪ ほっぺのピンクがまるで水密桃のよう。

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肌が白いMちゃんには若々しいピンクの振袖、ピッタリね〜♡
白地に金の錦帯も品格があって綺麗だわ〜〜あ♡

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あら〜綺麗♡まあ〜可愛い♡・・・なんつー感嘆台詞を連発する自称「偽叔母」のYoと私は、
この日メシスタント兼雑用係を買ってでた。
若い二人のみずみずしい姿を私達も愛でるためであ〜る♪

だって、赤ちゃんの時からずっと見てきたんだもの、いつも話に聞いてきたんだもの。
晴れて成人を迎えようとする二人のこんな素敵な前撮り祭りよ?
偽叔母としては絶対見なきゃ駄目ぢゃんよ?!w

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荷物の多さにくたびれた母親二人と偽叔母二人に囲まれて記念撮影もして、
まだ十代おしまいの二人は機嫌よく被写体になって撮影は無事終了。

私自身は新成人の当時、美容院で仕立て上げられる振袖姿がとても老けて見えると思っていたし
また、まだ着物に目覚める以前で、あの当時は振袖なんか着たいとも思わなかったのよ。
そんな私から見ると、美しい古典柄の振袖を着て、
ちゃんと前撮りに臨んだ二人はなんてエライのかしら・・・と思ってしまう。

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最近ねえ、てゆーか、この年齢になってみてよ〜くわかったのよ。
自分が若かりし頃、周りのおばちゃん達に散々言われた事。

まだ若いんだから綺麗な振袖を着てね、可愛い着物を着なきゃもったいないわよ、云々かんぬん。

なんで幾人ものおばちゃん達がそう言っていたのか、今はよ〜くわかるの。w
そんな風に思うようになった、感じるようになった、口にするようになった、
これってつまりは自分もようやく一人前の偽叔母ちゃんになった・・・てコトか?!

まだちょっと早いけど、もうじき新成人、おめでとう♡
これからますます綺麗になってゆく二人の将来が楽しみだわ。
結婚するなら早くても良いからね〜?!・・・て、ウザイ偽叔母にもなってしまいそうだ。w

何はともあれ、今日は暑い中、みんなお疲れさまでした♪


by team-osubachi2 | 2018-10-07 21:22 | 着物のこと | Comments(9)
2018年 10月 05日

秋色の着物と帯で

この頃とんと見かけないけれど、むかし流行った漆箔の帯って好きだ。

金銀錦だとか、唐織なんかの糸錦とも違ってて、
例えるなら、いぶし銀の渋みみたいな存在感がある。(なんて思ってるのは私だけか?)

これは元はヨレヨレして相当にくたびれた古手の洒落袋帯。
でも、錆びた朱の地色と、焦げ茶色の漆箔で織り出された葡萄唐草がなぜか私には捨て難く、
悉皆屋さんへ手入れに出し、帯芯を新しくして、
ついでに短くして(開きのままの)名古屋帯に直して貰ってあったもの。

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秋になったので、こっくりした色が着たいな〜♪と思っていたら、ブログ友だちからお出かけのお誘い。

あら!それなら、そのお友だちが好きだという焦げ茶色のざざんざ織に、
この葡萄唐草の漆箔帯を締めて行こうかな。

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待ち合わせた場所は、リニューアルした日本橋高島屋S.C.・・・ん?「S.C.」って何だ?
あ、ショッピングセンターね、そうか、ハイハイ。ともかくその日本橋高島屋S.C.で今開催中の
「黒柳徹子×田川啓二コレクション もっとSUTEKICHI!」展を一緒に拝見した。

トットちゃんがパンダ好きになるキッカケになった最初のぬいぐるみが拝見出来て感激。
田川さんのビーズ刺繍も凄いんだね。個人的にはお人形を座らせたくなる椅子が良かったな♪

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その後ランチとお茶しながらお喋りを楽しみ、お互いガス抜きしてスッキリした顔で早めに家路に着いた。
途中パラリと雨がきたけれど、雨ゴート(これだけは化繊のワタシ)を着たままでも平気な涼しさで助かる。

しかし、何十年着てても、半襟付けと、着た後の後始末は正直言って面倒くさ〜〜〜い。

だけど、毎日着るわけじゃなし、次に身につける時、自分なりに我慢ならないのは
ふくふくに膨らんでしまった帯締めの房・・・。
なので、帯締めの房だけは紙で巻いてマスキングテープで留めておく。

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暑かったり寒かったり、単衣も袷も引っ張り出して、その日その時のお天気に合わせて装う十月。
さて、次はいつ着られるかな?

楽しいお誘い、どうもありがとうございました♪


by team-osubachi2 | 2018-10-05 14:40 | 着物のこと | Comments(2)
2018年 10月 04日

労いと感謝(田中昭夫issue)

*10月2日(火)晴れ

自由が丘の「岩立フォーク テキスタイル ミュージアム」さんで開催中の『アフリカの藍、日本の藍』展。

岩立さんのコレクションに迎え入れられた正藍型染師・田中昭夫御大の布も
今回展示されるのにあわせて津田千枝子さんが「田中紺屋の藍仕事を解説する」というので、
予約受付日に朝から電話して申し込んでおき、うちから近場なのも有り難く、
いそいそと支度してお話を聴きに行ってきた。

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津田さんとけろさんと、のちの田中ガールズが発信した騒動(?)に
興味を持って川口へ見に行ったのがもう四年も前のことになるのか。
月日の経つのは本当にはやいなあとしみじみ思う。

過去ログ「田中昭夫さんの藍染め」

改めて過去ログを読むと、冒頭に記した部分への思いを新たにした。
生涯かけて一つ事に取り組んできた一職人にとって、
幸福な引退っていったいどういうことを言うのだろう?と。

津田さんのお話は、残された端切れや雑誌の記事や動画などを見ながら
あらためて御大との出会いのキッカケからはじまり、
ご自身も型染めをなさりながら、何十年と御大の仕事ぶりを見てきて
技の確かさや、彼一個の仕事の工夫などをお話なさっていらして、
現代では稀有なものになってしまった(馬鹿正直な)仕事を、
とても、とても大切に思っていらっしゃる風が伝わってくるのものだった。

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四年前の引退宣言後の自宅展から始まって、青山での頒布会、限定のネット販売、
そして昨年の名古屋での若い衆とのコラボ展でのフィーバーぶりは
人生もお終い近くなって打ち上がった、信じられないくらいの大花火の連発ぶりは
場外から見守る御大の布ファンらにも興奮覚めやらぬものだったなあと思う。

そういえば、四年前には、せめて夫婦で温泉でも入っていただくだけの売上げが出来れば、
なーんてところで締め括ったのだけど、はたして御大夫婦は温泉に入っただろうか?
藍の世話に夢中で温泉どころではなかったりして・・・?
嗚呼、推して知るべし、職人の女房子供のこころ・・・。
(個人的には、フィーバーの後の確定申告と納税が心配だったけど w)

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うかがえば、かつて個展を開いても、会場は閑散として人気もない時期もあったそうだけれど、
へこたれずに一所懸命に働いた仕事から生まれた布は、この四年の間、
その時期には想像も出来なかったほど多くの人に望まれてお嫁入りした。

実際にはかなり面倒くさそうな頑固一徹人間の御大とのやり取りや、
布が羽ばたいてゆための面倒一切を見てきた津田さんとけろさんをはじめ、
田中ガールズ(一部ボーイズも)の皆さんのご苦労と奉仕の働きがあったおかげだ。

津田さんがこうして田中紺屋のお話をなさるのも、ひょっとしたら今回でお終いかもしれない。
(と、こちらが勝手に思ってるだけだけど)
どんなお祭りにも名残惜しさと一抹の寂しさと共に終わりがやってくるように
リバマ御大騒動にもいつか終わりは来る。

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引退後もやることと言ったら染めるしかない御大も、でも、もう八十三歳。
生涯現役というのは大体の職人にとっては(私にとっても)理想だけど、
もはや若い時のような仕事ではないのを一番堪えているのはご本人なんだろう。
この先どうなさるのかはわからないけれど、御大の藍染めのいちファンとして想う。
おかげさまで自分が心から好きだと思う布と出逢えました。
これまでのご苦労を労いたい気持ちに代わり、この布をこれからも可愛がってゆきます♡

田中昭夫御大とご家族、そして津田千枝子さんとけろさんと田中ガールズの皆さんに心から感謝!
まだまだ何かある(?)かもしれないけど、御大、どうぞこれからもお達者でいてネ♪
どうもありがとうございました♡

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↓御大のすべて(?)のことの顛末は以下からどうぞ。

正藍型染師 田中昭夫/けろ企画


by team-osubachi2 | 2018-10-04 00:09 | 着物のこと | Comments(2)
2018年 10月 02日

藍と藍

台風一過の昨日は蒸し暑かった〜!
今日も暑さは多少残ってたけど、でも、湿度は下がったかな。
気持ちの良い風が吹いてたけど十月の頭はまだ暑い日が多いから、
着る着物はもっぱら紬や木綿の単衣だったりする。

今日着たいと思ったのは牛首紬。
最初は袷だったのが、四十代後半からだったか、真冬に着ると
なんとなく冷やっこいもんだから、単衣に直してもらったもの。
私にはこれが正解で、今日みたいな陽気の日とか心地良く着られるんだ。

で、これに田中昭夫御大のカタバミ模様の藍染帯を締める。

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藍色の着物に 藍色の帯、、、。

はあて、これを秋めくように着るにはどんな小物合わせがいいのかな?

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自分としてはこういう色使い ↑ 好きだけど、これは、、、そうね、
もっと年齢がいってからでも出来る色あわせかもね?

カラリと晴れ上がった秋の空には、ちょっと大人しすぎるかもだ。

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着物ビギナーだったころから好きなのが、帯締めに緑色系統をもってくること。
数はないのだけど、秋になるとこんな色目の ↑ 帯締めを使いたくなる。

帯揚げにも飛び絞りで地味な緑がちょっと見えるものを。

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やっぱり栗の季節なんだし、↑ 栗色に近い赤茶色の帯締めもありかしらん?

帯揚げはグレーに茶の染分け模様のものにしてみようか。

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昨日の暑さなら、麻襦袢にしたかもしれないけど、今日は風がサラリと秋めいていたから、
自分でこさえたバティック(つまり木綿ね)のお襦袢にしたので、
色が散らからないよう帯揚げの色味も似たのを優先、二番目の組み合わせに決めた。

向かった先は、うちからも遠くない岩立フォークテキスタイルミュージアム。

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本来は展覧会期中の木、金、土曜しかオープンしていないのだけど、
今日は講演会があったから、予約済みの方々のための開館日。

お話の感想は、、、また後で書いておこうかな。


by team-osubachi2 | 2018-10-02 23:53 | 着物のこと | Comments(4)
2018年 09月 30日

縁の下の力持ち

どうしても今年の秋は着たいの!と思って
だいぶ前にお願いしてあったお仕立て物が・・・今日届いた。

ネットのセールでポチったものを洗い張りして、
何年も押し入れに寝かせっぱなしだった紬を一枚、小紋も一枚、
自分で用意した八掛けや手持ちの胴裏などをやりくりして添えて
いつもお世話になってる悉皆屋さんに仕立てに出したのが出来あがってきた。
嬉しい!とっても 嬉しい♡

・・・だけど。
私の胸は、まるで真っ赤な唐辛子の入った大甕に蹴つまずいて
唐辛子を頭から思いっきり浴びたような心持ちだわ。
・・・イタイ。嬉しいけど、イタイ。ヒリヒリする。
いったいなんだって出費のタイミングがこうもぜーんぶカブってしまったのかしら。
嬉しい気持ちと、額に膏薬貼りたいくらい下手クソなやりくり算段とのせめぎ合い。

でも、こうして新しい畳紙に包まれて戻ってきた着物を見ると、
やっぱり喜びが勝る、、、かな。仕立ててくれた人の労力を思うと
すみやかにお支払いしなくちゃいけないことを念頭においておく。


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ところで、数日前に、仕事でご一緒したことがある熊本在住の着物ライター安達絵里子さんが
ハースト婦人画報社さんのサイトで連載している記事を読んで思ったこと。

どんなに有名な作家さんのものであれ、名もない職人さんのものであれ、
布物である着尺や帯地は、仕立ててくれる人や直したり手入れしてくれる人なしには
身に纏うことが出来ないんだということ。
縁の下の力持ちである人たちへの感謝は忘れずにいたものだ。

それにしても、安達さん、あいかわらず素敵な着姿だこと♡
若い頃よりも麗しいっていうのかな、人間味が潤ってるって言った方がいいのかな、
着物が皮膚のようになってゆく人のお一人に違いない。

「安達絵里子のきもの暮らし」/ハースト婦人画報社

キモノチャンネル/婦人画報


by team-osubachi2 | 2018-09-30 00:44 | 着物のこと | Comments(4)
2018年 09月 22日

カラテア風帯結びで『彼方の手 此方の手』へ

昨日一昨日からよく降った雨は、今朝もまだ降ったり止んだり。
でもなんとなく着物を着たい気分だったから、
こんな日は小雨にも、湿気にも、汗にも強い木綿の出番かなと思う。
帯は中国印花布の半幅帯をひっぱりだしてカラテア風に結ぶ。

手先と長いたれをひと結びしたあと、
長いたれを上下蛇腹に折り畳んでひだをこさえておいて
帯揚げで押さえ、上部のひだをおろすだけ。
あいかわらず(立体的なものより)平たい感じの帯結びが好きなせいか
このカラテア風は簡単・楽チンで、ここ最近お気に入り♪

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自分用に、そのうちお団子ちゃんページに結び方描いて残しておこうかな。

とはいえ、いまやネット上にはいろ〜んな帯結びが紹介されていて、
簡単に検索して結び方を練習出来るようになったのって
やっぱり便利な時代になったんだなあ〜って思う。

さて、今日はじめて出かけた先は上石神井の「東京おかっぱちゃんハウス」。
インドの布ものの「Kocari」さんと、東南アジアの布ものの「Og」さんの布展、
『彼方の手、此方の手』Vol.8へ。

到着して早々に会期中だけオープンしているティモケさんのサモサに目がいってしまい、
(手仕事プレートっていうランチセットも気になったけど)
えっと、なすとなんちゃら、かぼちゃとレーズンのサモサをふたつだけ買い、
その場の卓に座って、ぱくぱくぱくっ♪皮の歯触りもサクッと軽くて、ンまンまよ〜っ♡

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軽くお腹に入れたそのあとでゆっくりと拝見させていただいた。

う〜むむ、はじめて拝見したけど、なんというキケンな展示なのかしら。
見た感じも、手触りの好い布がいっぱいいっぱいありました♡
ショールにストール、大判小判の布や服、雑貨小物。。。
ただもう「綺麗」「素敵」「好い」「好き」を連発するしか能のない(語彙がない)自分には
細かいことはとても説明できないから、それぞれの布の詳しいことは、
お二方それぞれのサイトを見ていただくのがいいかな。



これ↓連れ帰ったハンカチ。なんともいい〜手触り♪

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アジアの手仕事による布にご興味のある方はぜひ!

『彼方の手 此方の手』Vol.8@東京おかっぱちゃんハウス(上石神井)
9月25日(火)まで/11:00〜19:00(最終日16:00まで)


by team-osubachi2 | 2018-09-22 21:46 | 着物のこと | Comments(12)
2018年 09月 01日

なんちゃって琉装に刺繍半襟

*8月31日(金)晴れ

8月最後の日もこれでもかな暑さの中、夕飯の支度をしておいてから
“なんちゃって琉装”に着替えて夕方から都内へ出かける。

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着物のときには断然真っ白や生成りの白襟派の自分でも、
この胴衣姿に白襟だとなんだか浄土真宗の尼さん風になってしまうので
ここはひとついっそ色柄のはっきりした半襟にした方が良いと思い
今回はペタコさんにも会うので、そのペタコさん制作の刺繍半襟にしてみる。

ふむ、黒地にこんな半襟を会わせるのもいいかもね?

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富士商会(ペタコさんのウェブサイト)

ペタコさんはもう何年もイラストレーションの仕事もしつつ
それ以上に和小物を制作し続けていて、新作が出るたびに見るだけでも愉しいのだけど
私が持ってるペタコさんの刺繍半襟はこれ一枚きり。

帯を締めない琉装もどきには、
これくらいインパクトのある半襟あわせがいいかも。
なかなか活かせずにいた半襟の活路を見いだせた気分♪

ところで、昨日出かけた先は日本民藝館で開催中のこれ。

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日本図書設計協会長さんの呼びかけで集まった有志の見学会。
学芸員さんのお話もちょこっとうかがってから見学した。

図書や装幀という世界に加えて、民藝が好きな人間にはとても興味深い展示で、
あいかわらず日本民藝館の展覧会は見応えあるわ〜。
(この集まりのおかげで、久しぶりにペタコさんにも会えたし♪ )

『書物工芸』展/日本民藝館/明日9月2日(日)まで

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昨日見学会で会ったお友だちからお借りしてきたDVD。
へえ〜!こんなのがあるんだね〜?!

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琉球舞踊の世界ってまだなじみがないのだけど、
踊りの内容によって、とうぜん衣装も違ってくるワケだから、
それぞれ着付けのコツも違うワケで、なるほどね〜。
習っている方たちはこういうのを参考にしたりするのかな。

私のなんちゃって琉装はなんにも難しくはないけど、
こういうの見て知ることってだ〜い好き♪拝見するのが楽しみ♡

あまりの暑さにこの夏は着物に帯を締めて出かける機会が減った分だけ
秋からの着物は帯を楽しみたいなと思う。


by team-osubachi2 | 2018-09-01 10:31 | 着物のこと | Comments(2)
2018年 08月 22日

廣瀬染工場の江戸小紋を見る

都内へ出るついでに、明治神宮前で途中下車して、
人でごった返す交差点から表参道へと移動したら、
キャットストリートの入り口でこんな女子像に遭遇した。

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誰よ、ヨンデルって?いつからここにいるの?

ま、そんなことはどーでもいいわ。
用があるのはヨンデルのお隣のビル、GYRE(ジャイル)ってとこ。

ええーっと、ここってもとは何だったかしら?
何年も通らないでいると、知らない間に新しいビルになってたりするもんね。

さて、と、自分が目指す行き先は3階。

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展示はもう先月から始まってたのね。
今月に入ってラジオで紹介されたのを聴いて知った展覧会。

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着物好きのお友だちなどはもう早々と見学に訪れていてSNSなどでも話題になってた。

着尺よりさらに一段も二段も凝った絵羽もの、素敵ね♪

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でも、個人的には着尺が好みかな。

「極鱗」・・・うんと細かい鱗。巳年生まれにはたまらない♡

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百年も前の型紙・・・なんてモダン。

いまこそこんな型の小紋があっていいんじゃない?

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廣瀬染工場さんの歴史・・・百年かあ〜。

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百年って長い。
でも、短いといえば短いのかな。

廣瀬染工場の百年って、
長い長い時代にゆっくり少しずつ変化してきた日本の着物の存在が
あっという間に大きく激しく変わった百年だったかも。

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あえて破れた型を使った「破れ格子」・・・これ、好きかも♡

「目くそ鮫」という乱れた鮫小紋もかなり好み♡

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会場に展示してあったものは、型と模様を見せるというテーマを絞っているからか
黒系のワントーンの絵羽や着尺の展示が主で、他の色は見えなかったけれど、
妄想、妄想、もしもオーダーで染めていただくとしたら?
そうね〜、私なら古代紫か、深緑か、カチン色♪

・・・でも、あるじゃない。
深緑の「雨滴」と、深紫の「極鮫」。
そうね、あったわね。でも、空想で欲しいものを思い描くだけなら無制限よ♪

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外に出たら、夕方の空は暑くてまだまだ青かった。

あ、こんな明るい空色の江戸小紋もいいかもネ?・・・まだ言ってる。


亜空間として形成する伊勢型紙・江戸小紋の世界
長坂常(建築家)X廣瀬雄一(江戸小紋職人)
表参道GYRE3階にて26日(日)まで


by team-osubachi2 | 2018-08-22 15:59 | 着物のこと | Comments(4)
2018年 08月 11日

琉装のお仕立てってどんなもの?

*8月10日(金)晴れ

一年半ぶりに歯科検診へ行く。
さいわい特に問題はナシ。ほっ。
マウスピースも先生に微調整してもらい作り直す必要も無く済んでよかった。

そのあと、東京国際フォーラムへ移動して、この日最終日のイベントをのぞいてみた。
はじめて来たわ、「ものづくり匠の技の祭典2018」。

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私が目指すのは、沖縄県和裁技師会が受け持つブース。
ウシンチーの着付け体験にも興味があるけど、それ以上に興味があったのは
琉装のお仕立てってどういうものか興味津々だったの。
本式のドゥジン(胴衣)ってどうなってるのかなあ?って、それが知りたかった。
とくに衿付けね。
私たち大和の着物は広襟を内側に折り込むけど、
琉球のは外側に折ると柄が出るようになってて、そこ、謎だったの。

で、真っ先にそのブースに行って、まずはウシンチーを着せてもらう♡

内紐をウエストのあたりに結んでおき、そのあと長着を羽織って
下前の衿先あたりを内紐の上から下に押し込むようにからげておいて、
続いて上前を身体に沿わせてから、同じく衿先あたりを(下前ごと)
グイと内紐に押し込むようにしてからげ、そのからげたところが戻ってこないよう
にぎり寿司大くらいの大きさの小物を押し込んで(かませて)留めておく。
ああ〜あ、なるほど〜〜!

文章にしてしまうと、なんのこっちゃいな?かもだけどちょー簡単着付け。
むかしの沖縄の人らはこのスタイルで立ち働いてたのってすごいなあ。

最後に紫の鉢巻きをして、赤い織物の手巾(ティサージ)を方にかけて出来上がり〜♪

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そうそう、ウシンチーの着付けも疑問だったから、今回それも解決してお得な気分♪

そのあと沖縄の伝統衣装の製作修理の技術者であるKさんとお話させていただき、
琉装の衿の疑問のことなどを訊いてみたところ、Kさんが縫われて、
ご自身の米寿にお召しになったという赤い祝い着を見せていただいた。

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赤いドゥジンのスリットが入っている両脇に
三本のひだがついている仕立て↓は高貴な人の衣服なのだそう。
庶民はひだナシでふつうに。

赤いドゥジンの下にちらりと見えてる白いカカン(裙子/女裳)は、
プリーツ状のひだひだの巻きスカート・・・みたいな裳裾。

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琉装の仕立てと、私が着る着物の仕立ての違うところはいくつもあるようだけれど
衿が内側から外へ返す衿付けになってて、
どうなってるのかなあと思ったら、Kさんが広げてみせてくださった。
(↓右手でお持ちのところが返し衿)

もとより和裁のことすら知らない私には、へ〜!へえ〜?へええ〜??である。

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どうもおくみのところで身頃とは生地の表裏を逆につけておいて、
折り返すとちょうど表側が返し衿として表れる・・・のかな?

「剣先もこんなのよ」と開いて見せていただいた。

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「沖縄のはね、くけないの。とじつけてないの」・・・ん?それはつまり?

あ、ということは、とじつけてないから、
こんな風に仕立ての内側も開いて見せることが出来ちゃうってことですかね?

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衿首のところも、つまりはこうなるワケですね?

・・って、このときは実物を見ながら聞いてはいても
構造がまったく理解できていない自分。

↓ハサミで切った布端部分もそのままなんですね。
へえ〜〜〜!(と言いながらも分からないまんま)

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「そしてね、全部ぐし縫い(本縫い)で縫うの。裾もね、全部」
どこもかしこも並み縫いだけで仕立てるんだって。
ああ、縫い方の違いならなんとなくわかります。なるほど、なるほど。

それから、琉装の袖付けの特徴のひとつ、↓袖付け下のちいさな三角のマチ。

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これがあると脇縫いのところにバイアスの遊びが出来るから、
手を上にあげたときなども裂けにくいんだとか。

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「裏から見たほうがわかりやすいわね」
広げて見せていただくと、まあ〜、さすが!綺麗な針仕事ですね〜♡
あたり前だけど、私のなんちゃって和裁とはえらい違い。

木綿の単衣を胴衣に直したさい(https://okakara.exblog.jp/28046639/)、
私にはこのマチの部分がよくわからず、また難しいものだから、
単なる“お飾り”にしちゃった。うそっこマチもいいとこだ。w

Kさんは私がなんちゃってドゥジンを着てひとりで嬉しがってる話を聞いてくださり、
「いいのよ、本式でなくてもね。私がいま着てるこれだってなんちゃってよ」
とおっしゃっていた。そうですよね、はい、そういたします♪
袖も、とじつけてなくて振りを開けておいてもいいんだとおっしゃる。
へえ〜、そうですか?!

大和式の着物の和裁と、琉球式の和裁との根本的な違いは
そもそも和裁が出来ない私にはよくはわからないのだけど、
(琉球舞踊の本式の衣装なら話は別として)
なんちゃって琉装でなら着てても何ら問題はないんだってことは納得できたわ。

赤いドゥジンの上に羽織る着物は、クィーターっていうものかな?
薄いきれいな色の琉球壁上布(絹織物)もいいものだなあ〜と思った。
沖縄の人たちも、お国の衣服、もっと着てくれたら嬉しいなあ。

ま、とにかく、いまや沖縄より暑い本州の夏。
本式でなくてもいい、好きな布でこさえる琉装への欲望は膨らむ一方である。

沖縄和裁技師会のみなさん、どうもありがとうございました♪

そのあと、人でにぎわう大きい方の場内を一時間ほど見て回り、
充分満足して会場をあとにした。

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*備忘録(琉球のお仕立ての参照として貼らせていただきました)
「琉球行」こころや日記


by team-osubachi2 | 2018-08-11 13:37 | 着物のこと | Comments(6)