カテゴリ:着物のこと( 443 )

*8月10日(金)晴れ

一年半ぶりに歯科検診へ行く。
さいわい特に問題はナシ。ほっ。
マウスピースも先生に微調整してもらい作り直す必要も無く済んでよかった。

そのあと、東京国際フォーラムへ移動して、この日最終日のイベントをのぞいてみた。
はじめて来たわ、「ものづくり匠の技の祭典2018」。

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私が目指すのは、沖縄県和裁技師会が受け持つブース。
ウシンチーの着付け体験にも興味があるけど、それ以上に興味があったのは
琉装のお仕立てってどういうものか興味津々だったの。
本式のドゥジン(胴衣)ってどうなってるのかなあ?って、それが知りたかった。
とくに衿付けね。
私たち大和の着物は広襟を内側に折り込むけど、
琉球のは外側に折ると柄が出るようになってて、そこ、謎だったの。

で、真っ先にそのブースに行って、まずはウシンチーを着せてもらう♡

内紐をウエストのあたりに結んでおき、そのあと長着を羽織って
下前の衿先あたりを内紐の上から下に押し込むようにからげておいて、
続いて上前を身体に沿わせてから、同じく衿先あたりを(下前ごと)
グイと内紐に押し込むようにしてからげ、そのからげたところが戻ってこないよう
にぎり寿司大くらいの大きさの小物を押し込んで(かませて)留めておく。
ああ〜あ、なるほど〜〜!

文章にしてしまうと、なんのこっちゃいな?かもだけどちょー簡単着付け。
むかしの沖縄の人らはこのスタイルで立ち働いてたのってすごいなあ。

最後に紫の鉢巻きをして、赤い織物の手巾(ティサージ)を方にかけて出来上がり〜♪

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そうそう、ウシンチーの着付けも疑問だったから、今回それも解決してお得な気分♪

そのあと沖縄の伝統衣装の製作修理の技術者であるKさんとお話させていただき、
琉装の衿の疑問のことなどを訊いてみたところ、Kさんが縫われて、
ご自身の米寿にお召しになったという赤い祝い着を見せていただいた。

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赤いドゥジンのスリットが入っている両脇に
三本のひだがついている仕立て↓は高貴な人の衣服なのだそう。
庶民はひだナシでふつうに。

赤いドゥジンの下にちらりと見えてる白いカカン(裙子/女裳)は、
プリーツ状のひだひだの巻きスカート・・・みたいな裳裾。

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琉装の仕立てと、私が着る着物の仕立ての違うところはいくつもあるようだけれど
衿が内側から外へ返す衿付けになってて、
どうなってるのかなあと思ったら、Kさんが広げてみせてくださった。
(↓右手でお持ちのところが返し衿)

もとより和裁のことすら知らない私には、へ〜!へえ〜?へええ〜??である。

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どうもおくみのところで身頃とは生地の表裏を逆につけておいて、
折り返すとちょうど表側が返し衿として表れる・・・のかな?

「剣先もこんなのよ」と開いて見せていただいた。

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「沖縄のはね、くけないの。とじつけてないの」・・・ん?それはつまり?

あ、ということは、とじつけてないから、
こんな風に仕立ての内側も開いて見せることが出来ちゃうってことですかね?

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衿首のところも、つまりはこうなるワケですね?

・・って、このときは実物を見ながら聞いてはいても
構造がまったく理解できていない自分。

↓ハサミで切った布端部分もそのままなんですね。
へえ〜〜〜!(と言いながらも分からないまんま)

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「そしてね、全部ぐし縫い(本縫い)で縫うの。裾もね、全部」
どこもかしこも並み縫いだけで仕立てるんだって。
ああ、縫い方の違いならなんとなくわかります。なるほど、なるほど。

それから、琉装の袖付けの特徴のひとつ、↓袖付け下のちいさな三角のマチ。

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これがあると脇縫いのところにバイアスの遊びが出来るから、
手を上にあげたときなども裂けにくいんだとか。

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「裏から見たほうがわかりやすいわね」
広げて見せていただくと、まあ〜、さすが!綺麗な針仕事ですね〜♡
あたり前だけど、私のなんちゃって和裁とはえらい違い。

木綿の単衣を胴衣に直したさい(https://okakara.exblog.jp/28046639/)、
私にはこのマチの部分がよくわからず、また難しいものだから、
単なる“お飾り”にしちゃった。うそっこマチもいいとこだ。w

Kさんは私がなんちゃってドゥジンを着てひとりで嬉しがってる話を聞いてくださり、
「いいのよ、本式でなくてもね。私がいま着てるこれだってなんちゃってよ」
とおっしゃっていた。そうですよね、はい、そういたします♪
袖も、とじつけてなくて振りを開けておいてもいいんだとおっしゃる。
へえ〜、そうですか?!

大和式の着物の和裁と、琉球式の和裁との根本的な違いは
そもそも和裁が出来ない私にはよくはわからないのだけど、
(琉球舞踊の本式の衣装なら話は別として)
なんちゃって琉装でなら着てても何ら問題はないんだってことは納得できたわ。

赤いドゥジンの上に羽織る着物は、クィーターっていうものかな?
薄いきれいな色の琉球壁上布(絹織物)もいいものだなあ〜と思った。
沖縄の人たちも、お国の衣服、もっと着てくれたら嬉しいなあ。

ま、とにかく、いまや沖縄より暑い本州の夏。
本式でなくてもいい、好きな布でこさえる琉装への欲望は膨らむ一方である。

沖縄和裁技師会のみなさん、どうもありがとうございました♪

そのあと、人でにぎわう大きい方の場内を一時間ほど見て回り、
充分満足して会場をあとにした。

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*備忘録(琉球のお仕立ての参照として貼らせていただきました)
「琉球行」こころや日記

by team-osubachi2 | 2018-08-11 13:37 | 着物のこと | Comments(4)

イキよりアカ抜け

ちょうど三年前の夏に人さまから単の博多の独鈷帯をいただいた。

未仕立てのものながら、ところどころ経年でうっすらとヤケなどあったので
目立たないように自力で半幅帯にかがってみたものの、
正絹の博多帯の目の詰まり方はハンパなくて、
夜なべ仕事にちびちびやってもほんの10cmほどもかがるのが精一杯。

で、途中挫折したりもして、ようよう二年がかりで直した半幅帯を
この夏ようやく初おろし♪

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半幅でも、たれ先を少しばかり長めに結ぶのが好きなのだけど
これはちょっと長すぎた?あと3センチほどは短い方がよかったかも。
結び直す時間がなくて、この日このまま出かけた先で、
若いクラスメイトの女子に「涼しそうですね〜」と言われたことが
なんだか素直に嬉しかったな♪

それにしても、博多帯って手加減の通りにきゅっと締まるところがなんとも好いね〜♡
苦労して直した甲斐があるってものだわ。

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でも、白地に黒い独鈷だなんて、私に似合うのかな?
博多独鈷の帯を締めるときに目指したいのは「イキ」じゃなくって「アカ抜ける」ことかなあ。
ただでさえ暑苦しい猛暑シーズンには、
清潔感と、すっきりとアカ抜けた装いを心がけたいものだ。

by team-osubachi2 | 2018-07-22 00:44 | 着物のこと | Comments(10)

着物は愉し暑き日も

今日も朝からいいお天気だった。
気象庁が今年の夏の暑さに対する異例(?)とも言える
注意喚起の記者会見をしたとかしないとか。

でも、今日の首都圏のお天気は安定。雨の心配がないって、それはそれでありがたい。
だって今日は盛夏の絹ものを着るって決めてたんだもん♪

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春の大バーゲンで買った駒絽の型染め小紋♡・・・あ、もちろん新古品ネ。
お袖の丈が短いのを和裁が出来るお友だちに教わって直しておいたもの。

帯は、ゆうべ箪笥から出してあれこれ置いてみたけど、
結局あうのはこれしかなかった淡黄色の無地絽綴れ。

二十代のころ、あればお茶のときなどに使えるだろうと思って買っておいたものが
今ごろお役立ち。

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高島屋謹製のタグがついてたこの小紋のいいところは、
絵羽みたいに仕立ててあるところかも。
型染めのカジュアルさも、ちょっと絵羽風に仕立てるだけで
ほんの少し「キチンと感」がでるのね♪
だから、洋モノのホールへも着て行きやすいかなって思って。

出かけた先は、実はこれがはじめてヒカリエのシアターオーブ。
演目はこれ♡

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素晴らしい舞台♡
ま、感想はまたあとに書くとして。

今日ご一緒した友だち母娘と三人で観た。
その友だちのお召しものがこれまたステキで素敵で♡

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百どころか二百?って感じの細かいベタ(亀甲)のこれは越後上布ぅ〜♡

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けっして強ばる風がなく、上布ならではのシワになるにしても
どこかトロリとしたしなやかさがあって、目がこの布に吸い寄せられちゃうの。
見るほどにとろとろ〜んと心もとろけてしまいそうなくらい♡

こういうのを眼福って言うのネ、きっと。

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帯は山下 健さんて方の九寸名古屋・・・これも素敵〜♪
縦に入ってる金も効いてたわあ。
そこへ白と勝色みたいな濃い色がスキッと効く帯締めは道明さんの。

熱が伝わってきた舞台を観たあと、お甘をいただきながら感想などあれこれお喋りタイム♪
白桃のレアチーズケーキ。ムースに近い軽さと抑えた甘さでペロリといっちゃった♡

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お嬢さんのKちゃんの装いも可愛かったわあ〜。
うっかりして写真撮り忘れてた。
もとは友だちが若いころに履いてた靴とワンピースだったそうだけど
すらりとした姿によく似合ってた。

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とても暑い一日で、湿度もそこそこ高かったけれど
なるべくクーラーに頼らないよう少しずつ暑さに慣らしてきた身体は、
そよ風が涼しく袖をぬけていくのを感じとってもいたようで、
(着て暑いことは暑いので、そこは否定はしないけれども)
やっぱり夏の着物を着る愉しさとか、ある種、悦びのようなものって
ちょっと他の季節にはない格別なものがあるね。
いい一日だった。

by team-osubachi2 | 2018-07-15 00:42 | 着物のこと | Comments(8)

上布を活かしたくて

人さまから「何かの素材として活かせるようでしたら」といただいた上布の訪問着を
乱暴は承知で洗濯機でガラガラと二度三度洗って、
もとの染め柄もシミも薄くなったものを去年琉装用の半襦袢に直しておいた。
(裾はまだ保管していて、いずれ裾よけにするつもり)

半衿も、同じ方からいただいた端切れを活かして・・・。
琉装の胴衣って、帯をしないし、
下には白いプリーツ巻きスカート式のカカンをあわせるせいか
(私の場合はMUJIのインド綿のマキシスカートで代用)
黒い上布の胴衣だと、どうしても浄土真宗の尼さんに見えちゃうので、
半衿は白くない方が遊びがあっていいかもって思って。

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能登上布のなんちゃって琉装胴衣といい(https://okakara.exblog.jp/25547532/
この襦袢を下に重ねても、細い麻の糸で織られた上布は涼しいのなんのって。

薄い上布(麻)という素材は、本当に夏にこそその能力を遺憾なく発揮して
大きく空いた袖口から身頃の内まで風が抜けてゆく爽涼感と
帯なし、補正(晒を巻くとか)なしの軽やかさを経験してしまうと
今日みたいなムシムシ暑い日は「もうこれでいーね?!」ってくらい頼りたくなる。

着物としては丈が短くてとても着られない。
だけど上布や芭蕉布といった上質のものはまだまだ世の中にはいっぱいあって、
もちろん洋服や小物にリメイクするのもいいのだけど、絹ものとちがって
上布や芭蕉布で洋服を作るのはちょっと難しいかもしれないなって思うせいか、
そういう古手ものを活かすひとつの手だてにならないだろうか・・・とも思う。

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おまけ:昨晩、K-POPと韓流ドラマに熱中の友だちが申し込んで
抽選で当たった舞台を観に行って来た。

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音楽劇『赤露ーつゆの歌ー』。
韓国にも当然伝統的な楽器と歌の文化は古くからあって、
李氏朝鮮末期から(日本支配の時代を経て)戦後までを生きていた
実在の二人のテグム(横笛の一種)吹きと一人の妓生のおはなし。

歌と演奏と芝居の演劇・・・素晴らしかったなあ〜♪
韓国文化でも私の好きな分野・・・韓服の衣装も美しかった〜♡
(琉装風に上布を着るとね、ほんのかすかにだけど、
なんとなく韓服と共通したような衣服を身につけているような・・・
そんなキモチになることがあるんだ)

詩を古典的な歌声で唄うのを聴いていたら、
見た事もない朝鮮半島の山月の景色がまぶたに浮かんでくるようなお芝居だった。

音楽劇『赤露ーつゆの歌ー』/駐日韓国文化院ハンマダンホール

by team-osubachi2 | 2018-06-28 13:18 | 着物のこと | Comments(2)

雨が降ってもよいように

昨日は曇り空。

たぶん大丈夫とは思いながらも
夕方まで雨がぱらつくこともありそうな空だったから
箪笥から出したのは近江縮。
麻着物はちょっとくらい雨が降っても気にならないところがありがたいよね。

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帯はミンサーの半幅を笹結びに。
平べったい結び方だから、ほんのキモチ、見た目大きめに結んでおく。

でも、半幅帯だけだと、外出するにはちょっと胸元が物足りない気がして
いろどりに帯揚げをはさみ込むのが好き。

左胸には銅製の蓮の葉っぱを提げて・・・♡

昨夜は結局雨は一滴も降らず、帰り道の空には半分に膨らんだお月さま。
バッグにしのばせた傘一本分がちょっと重かった。

by team-osubachi2 | 2018-06-22 22:41 | 着物のこと | Comments(2)

新しい帯枕

まだ二十代半ばの若かりしころに住んでいた杉並区で
無料の着付け教室(全十回)を区内数カ所の施設で開いてくれるとのことで
同じ沿線に住むお友だちに誘われて着付けを習いに行ったのが
私の着物人生の始まりだった。

実家に電話して、以前から用意してあった一式を送ってもらった中にあった帯枕は
厚紙に硬いふくらみがついたもので、いざ着付けてみると、
これがどうも自分には具合が悪く、自分でデパートへ出かけていって
はじめてウレタンの帯枕をひとつ買ってみたのだった。
(のちに袋帯用、へちまで自作した盛夏用など用意して使い分けてきた)

ガーゼをかけると背中で安定するとはどこで知ったのだろう?
着付けの先生に教えてもらったのだろうか。
自分で買ってきたその帯枕にさっそくガーゼをかけて、以来25年以上。
さすがに古びてきたので、この春、新しい帯枕を買った。

個人的には、このままではずりずり動いて使いにくいので、
まずはガーゼを用意して、

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帯枕をくるむ。

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私の好みは、まず下から巻きあげて

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上から巻きおろして、
帯枕の下のラインで切り端を折り込んで待針で留めておき

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ウレタン部分のへりを縫い込むようにして糸で縫いとめる。

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ガーゼの耳のところはそのままにして

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できあがり〜♪

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古い帯枕というと、青木玉さんの『小石川の家』(だったかな?)で描かれた
あるエピソードを思い出す。
母幸田文さんの使い古しの帯枕を見て、まだ少女の玉さんが
黙って松坂屋だったか百貨店で出かけていって、
お年玉で新しい帯枕を母に買って贈るというお話。
女の子にもよるだろうけど、玉さんの感性はそういうところ、
よく見てるなあ〜って感心したっけ。

やりくり算段した着古しを着ていても、腰紐一本、帯枕ひとつ、
そういう外から見えない小物だけでも新しくなるって、
(たとえよその人にはわからなくても)着ている自分の中では
キモチがいいものなんだって、このお話から教えてもらった気がする。

さあ、これで秋から気分よく帯を背負えそうだわ♪

by team-osubachi2 | 2018-06-17 14:09 | 着物のこと | Comments(2)

紙布のぬくもり

今日はまた一段と肌寒いようなお天気だ。
昨日もちょっとヒンヤリした曇天のもと、週イチで通う挿画塾へ。
何を着ようかなと考えて、紙布の単衣を出して袖を通す。

和紙を切って紙縒りして糸を作り、それを織るだなんて
よくまあ考えついたものだと紙布を見るといつも感心するけれど、
着物として着ると、生紬のような張りがあって風通しもよく、
そのくせ梅雨寒むのようなお天気のもと着ていて体温を逃さない温もりを発揮する。

さらにはちょっとやそっとの汗や雨にも負けない強さがあって、
洗い張りもやったし、このごろは自分でそっと水洗いしてアイロンをかけても
まだ張りが保たれていることに感動する。

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この単衣に、たいがい麻の手描き染めの半幅帯をついついあわせてしまうのは
自分が思ってる以上に好きなんだろうなあ、この組み合わせが。

昨日は帯揚げをちょいと挟み込んで、カルタ結びに。

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半幅帯の青にあわせて、下には群青の麻襦袢。

さらしを巻いて、麻の長襦袢を着て、その上に紙布の単衣。
歩けば風をはらむのに、冷えすぎない温もりもあって着心地はすこぶる快適♪
六月と九月には本当に重宝な一枚。

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さて、ところで。
ギョーカイ内では「フムフムおじさん」の愛称で知られる装丁家さんの教室。

私の着物好きをご存知なので、事前に「着物着ておいでよ」と言っていただいたけど、
言われるまでもなく私はこういうお教室には着物を着ていくのである♪

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今期の生徒は三人だけ(云うまでもなく最年長は私)。
先生の各人の作品へのご指摘は非常に厳しい。
自分のでないのに、クラスメイトへのご指摘を聴くだけでイタイ気がしてくる。
けれども、その中で、その人の光る部分や良いところをグイとひっぱりあげる。
ベストセラーをいくつも生んできたプロフェッショナルの視点にはうなずく事多く、
何よりイラストレーターとイラストレーションへの愛情が根底にあるその授業は
むちゃくちゃ面白くて、2時間、ときには3時間近くでも
みんなずっと集中して聴いていて、時間がたつのを忘れるくらい夢中になる。

着物を着ていくのは、我が身をシャンとさせる効果も
無意識に狙ってのことかもしれないなあと思う。
来週は私の作品へのチェック。
ビビリそうになりながらも、ご指導ご鞭撻をいただくのが今から楽しみだ。

by team-osubachi2 | 2018-06-15 13:28 | 着物のこと | Comments(4)

はじめて護国寺へ

六月のお茶会に誘っていただいた。

五月の茶会と違って、袷にすべきか単衣にすべきか迷う必要もなく、堂々と単衣に袖を通せるね♡
そう思って前日にうきうきと紬地の付下げを箪笥から出しておいた。

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夜、大雨が降りだした。えっ!・・・雨なの?・・・もしかして明日も雨なの?

じゃあ、単衣無地にしておこうかな。
まだお茶を習っていたころ、縞の地紋が気に入って自分で誂えたもの。
私にはめずらしく明るめに染めてもらい、繍いの一つ紋を入れてもらったもの。

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朝起きてみたら、なんのことはなく、前の晩から一転して晴れて蒸し蒸し状態。

もう今さら元に戻すのも面倒になって、そのまま無地単衣に袖を通す。
まあね、これならガード加工してあるから汗もへっちゃら〜♪
帯は今回このお茶会に誘ってくださった方からいただいた絽綴れをあわせた。

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が、残念ながらお誘いくださった方はご都合でいらっしゃれないとのことで、
急遽別のお友だちにピンチヒッターで一緒してもらい、
待ち合わせて向かった先は音羽の護国寺。

むかし友だちのCちゃんがこの近くに住んでたから、入り口の立派な門は何度も見てたけど
素通りするばかりで境内に足を踏み入れたのはこれがはじめて。
なんてまあ、立派なお寺さん?!へえ〜、へええ〜、知らなかったなあ〜。
(ちょうど骨董市も開かれてた。毎月第二土曜が骨董市の日なんだそう)

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若かりしころ、私が最初に茶道の手ほどきを受けたのは江戸千家だった。
でも、先生はすでにご高齢で除籍(って言い方でいいのかな?)されていて、
後から入門した私はお茶会というものにご縁がなく、
よく老先生と姉弟子さんらが護国寺でのお茶会の思い出話をされていたっけ。
とにかく芋の子を洗うみたいにすごい人数なんだと聞かされていたせいもあり、
待ち時間の長さを覚悟して行ったら案に相違して、お客様はさほど大勢ではなく、
どのお席もちょっと待って次の回におするすると席入り出来たというスムーズさ。

ゆったりと座っていただいた点心もとっても美味しかったし、
どのお席のお菓子も美味しかったなあ〜♡三席ともペロリと食べちゃった♪

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お家元のお席もよかったし、飄々とした男性宗匠のお席もよかったけど、
最後にまわったお席の先生は、偶然ながら私が住まいする丘の上の同じ地縁で
今日この帯をくださった方を通してつながったご縁だった。
お話すると、なんとも気さくて優しい先生でいらっしゃった。

面白いことに、そのお席で、これも偶然隣り合わせに座った美しい女性は
(モデル時代には雑誌やTVCFでご活躍されたのを拝見してもいたけれど、
清野恵里子さんのきもの本でも美しいグレイヘアでちょこっと登場されていらっしゃる)
これまた私が以前恩師と仰いだ方にお世話になったというご縁で繋がった方で、
私からお声をかけてちょこっと恩師の思い出話をさせていただいた。

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なんだろう、自分に繋がるいくつもの見えない糸を
あらためてたぐるような感じで、ほのかなご縁を感じさせてくれる人たちと
「さあ、ここでご一緒に一椀のお茶をいただきましょう♪」
そういざなわれた、とでも言おうか、私にはとても面白くて
興味深いお茶を味わわせていただいた。こういう一期一会もあるんだなあ・・・。

お誘いくださった方、ご一緒してくださったお友だち、ご同席の方々、
このご縁につながるみなさまに、感謝♡

by team-osubachi2 | 2018-06-09 19:34 | 着物のこと | Comments(10)

単衣の小紋を愉しむ

先日手に入れておいた単衣の縮緬の更紗小紋。
はて、いざ着てでかけるとなるとどの帯があうかしらん?と
いまどき締めるのに良さそうなのをふたつみっつ置いてみる。

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母譲りの博多三本独鈷。
そうね〜、ソツなくいける感じかしらん。

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栗梅色の縞の八寸。
ふう〜む、ちょっと重いかなあ〜。秋ならいいかもだけど。

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麻の染め帯、琉球紅型。
いけなくもないけど、どうも今ひとつ気分じゃない、かな。

昨日は友だちに誘われて、久しぶりの歌舞伎見物へ。
団菊祭の夜の部。座席は毎度気楽な天上界、もとい、天井階だし、
この小紋のデビューにはちょうどいい機会ね♪
今回あわせたのは博多帯。来月以降は無地の絽綴れもいいかもネ。
いただきものの玉虫の帯留は七宝焼き。

無地っぽいのやシックなのも好きだけど、
たまにはこんなどこか昭和チックな小紋に袖を通すのも
気分があがって愉しいわあ〜♡

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歌舞伎もいまは年に一回行けばいい方ってくらいにしか見物しなくなったけど、
もう本当にしみじみとゆったり、ある意味、めったに行かなくなったからこそ
程よい距離感で楽しめるようになった気がする。

「この人は六十代からが大化けするんじゃないか」って
自分勝手に思ってる松緑さんが変化してて嬉しく思ったり、
顔ぶれを見ると、ちゃんと次世代、次々世代が育っていってるんだなあって思ったり、
去年だか一度聴いただけの長唄の杵屋巳津也さん
(お父様はかの山口崇さん)の声が忘れられずにいたら、
今日は『喜撰』の二番手で唄ってる声を聴いて、
やっぱりこの人の唄はいいなあ〜、今後が楽しみだなあ〜♪・・・な〜んて
めったに行きやしないくせに、そんなこと思ったりね。
でも、そんな風にしてのんびり見物できる今がとっても愉しい♡

昔よりも終演時間が早くなったのかしら?
芝居がはねて友だちと少しだけお茶をしてから帰宅。
今宵もまんぞくまんぞく。お誘いどうもありがとうございました。

by team-osubachi2 | 2018-05-26 01:31 | 着物のこと | Comments(4)

夏の出番に備えて

昨日はいいお天気だった。
風はさわやかに乾いていて、真っ青な空にポンポンとちぎった綿毛のような雲が浮かび
これぞ待ちかねていた五月晴れがやっときた!といいたくなるような晴天だった。

せっかくなので、春の「マイ小紋祭り」でゲットした
駒絽の小紋(ようやく袖丈のお直し完了)と、縮緬小紋の単衣を虫干しした。

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縮緬の単衣は、昭和のころの印判の瀬戸物の小皿を思い出させてくれるような柄で、
紗綾型や亀甲や七宝、草木の花模様などの裂取りに、
チープな文人画や山水、それから魚鱗に鳥獣といったモチーフが染めてあって、
ジャンルでいえば和更紗だの江戸更紗にこういう感じのものも含まれるのかしら?

いまどき流行りじゃないかもしれないけど、いかにも小紋らしい柄もの、
実は案外好きで、二十代の頃によく着てたっけ。
無地っぽいのや江戸小紋なんかもイイけどね、こういう小紋を見てると、
はじめて自分で着物を着た頃のワクワク感が内側からよみがえってくる気がする♪

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風を通し、さっぱりしたところでアイロン掛けして、
ついでにしつけ糸もとっておく。
近いうちに里子に出す予定の着物や帯を取り出して、
それと入れ替わりに夏の“やわもん”が一枚ずつ箪笥に収まった。

さあ!これでいつでも出動オッケーよ!ルン♪

by team-osubachi2 | 2018-05-21 15:31 | 着物のこと | Comments(6)