カテゴリ:仕事をする( 101 )

はがき絵「秋草」

残暑お見舞い申し上げます。

昨日は仕事がてら都内へ出かけ、お友だちが出展している美術展や
見も知らぬ世界の高校生らの元気いっぱいな作品展を見たり、
『ルーブル展』でさまざまな肖像の表現について考察したりと
なかなか充実した時間を過ごす間に大層な雨と雷とをやり過ごしてから家路につくと、
其処此処でコオロギなど秋の虫たちの声が聞こえてきて、
ああ、暑さは残っていても、季節はもう秋なのだなあ〜と思いました。

子どもだったころの夏休みの宿題とは違いますが、
夏の間にできなかった「宿題のようなもの」をいくつも抱えています。
一度に全部はとても無理でも、秋までにおいおい片付けてゆきたいと思います。

八月も残り半分。厳しい残暑はまだしばらく続きそうですが、
どうぞどなたさまも引き続きご自愛くださいますよう。


・晩夏から初秋むきのはがき絵「秋草」(https://okakara.exblog.jp/28136038/

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はがき絵「秋草」©Tomoko Okada

*イラストレーションの無断使用及び複製・転載をかたく禁じます

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青山の骨董通り傍にあります『青山 ゑり華』さんにて
絵葉書セットとして発売中です。(12枚セット/648円 税込 )
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(代引きよりレターパック配送[代金お振込]のご利用の方が送料がお得です)
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by team-osubachi2 | 2018-08-14 11:53 | 仕事をする

六月から始まった挿画塾(2018年度・第3期)が昨日修了した。
三十代以上の少人数制で、今期は三名のみで受講。
講師の先生は「フムフムおじさん」の愛称を持つ装丁家の坂川栄治さん。
もとより業界内では有名な方で、これまで手がけられた冊数や、
世に送り出したベストセラーの数は半端ないデザイナーさんでいらっしゃる。

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純芸術であれ、私のような職能的分野の創作であれ、
一人でものを生み出す作業をしていると、知らず知らずのうちに
いろんな思い込みや描き癖のようなものが垢のように溜まってか、
本当に描きたいものがなんであるか迷ったり、見失ってしまったり、
前に見えていたはずの目標がボヤケてしまうこともあるワケで・・・。

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「いいですね」「素敵ですね」というありがたい言葉は諸刃の剣で、
あいまいな褒め言葉を真に受けてばかりいると、創作はそこ止まりに終わってしまう。
(もちろん中にはひとつの褒め言葉が飛躍のきっかけになることもあるのだけど)

結局、せっかく成長できる部分や前に進める修正点があっても、
人々の反応がだんだんに薄れてゆく中、自力でのびしろを見つけるというのは非常に困難で、
たとえ褒められても納得出来ないままの自分がいることに気がつくようになるのだ。
そして、もがく羽目になる。

もう何年も前からこの予兆はあって、自分の中に抱えている課題と
とうとうがっぷり四つに組むしかない状況になったころに出会ったのが坂川さんだった。

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その坂川さんが開設している挿画塾へ教えを請いに行くことに決めたのが春三月。
以来事前準備で二十点以上描き、さらに六月に入塾してからも
毎回新しいものを描いて持っていき見てもらうという日々。

批評はとても厳しく、絵の描き方や表現に潜む問題点を洗い出して、
なぜ絵に対する反応が薄くなるのかを具体的に紐解いて言ってくださる。
それがまた自分でも腑に落ちるものだったりするものだから、
イタイながらもここは目を背けずに受けとめなくてはいけないのだった。

と同時に、先生は生徒それぞれの持ち味をも見つけ出し、
きちんと評価し、どこをどう修正すればいいのか
まるで夜道の脇でライトを反射して光って見える道標のように
ゆく道を指し示してくれているみたいで
生徒の側から見ていても先生のその視点と指導は本当に素晴らしく、
受講中、私がまだ若かったころに聞いたある人の言葉を思い出した。

「見てただ批評するだけなら誰でも出来る。
人のものを評価するときは、(作者が抱えている課題の)
その先まで見越して言うのでなければ安易に批評してはいけない」

それって簡単なようで、実は誰にでも出来ることではないのかもと思った。

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さて、この塾の総仕上げは、生徒それぞれに与えられた
課題図書(単行本)の挿画を描くことである。
坂川さんがどんな本であれば生徒の絵と合うかカップリングを思案なさって、
過去に手がけてきた仕事の中から一冊を課題として選び私たちに与える。
そして仕事の手順と同様、坂川さんがディレクションし、
私たち生徒はデザイナーである坂川さんが目指す仕上がりにむかって
挿画を一点描き上げるのである。

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私に与えられた本は有吉玉青さんの『車掌さんの恋』というものだった。
作品の内容はここでは省くけれど、文章を読んでラフスケッチをいくつか描いて見せ、
修正の有無など先生のチェックを受けてのち原画を描きあげる。
そうして出来上がった原画に文字が配置され最終的なブックカバーが出来上がる。
(*これは挿画塾卒業制作のためのダミー本なので、本の中は白紙です)

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仕事としてこれまで何度も経験してきたことだけれど、
こうしたレッスンを通して出来上がった装丁本。
ダミーであってもなんだか感激してしまった。素直に嬉しい♡と思った。

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過去のどの個展で描いたときよりも、うんと自分の絵に向かった数ヶ月間。
忘れかけていたものを取り戻せたような嬉しさもあったし、
五十をいくつも過ぎて(もしかしたら歴代最年長だったかもしれないけど/笑)
あらためて学ぶことの良さと素晴らしさ、
そして、絵を描く悦びを味わわせていただいたと思う。

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坂川栄治先生、そしてクラスメイトのお二人も、この度はどうもありがとうございました♡
教えていただいたことを糧にして、これからも頑張ります!!

感謝をこめて・・・♪

by team-osubachi2 | 2018-08-03 12:49 | 仕事をする | Comments(8)

はがき絵「金魚」

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暑中お見舞い申し上げます

まだ七月ですが、本当に本当に暑い毎日が続きますですね。
どなたさまも、水分(と、汗のぶんだけ塩分なども)補給を忘れずに、
どうぞご自愛くださいますよう。

くれぐれもご無理のないよう暑さを凌いでお過ごしください。

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夏むきのはがき絵「金魚」(https://okakara.exblog.jp/28149456/

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はがき絵「金魚」©Tomoko Okada

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by team-osubachi2 | 2018-07-19 16:07 | 仕事をする

はがき絵「紫陽花」

この数日はいいお天気が続いてくれたおかげで、お布団を干したり、
季節の変わり目で仕舞う冬ものを手入れしたり洗濯したりしたおかげで
心おだやかに梅雨を迎えることができそうです。

我が家のベランダにあるヤマアジサイの花は今年は四つだけ。
植え替えしてふた夏になる割には花が少ないのは、
去年の剪定がめちゃくちゃだったせいかもしれません。
すでに五月の下旬から咲き出していたのに、
心急くことに気を持っていかれて飾り棚に活けるタイミングを逃してしまいました。

ネットで紫陽花の歌を調べてみたところ、
現代よりもうんと関心は低かったのでしょうか。
万葉集でも二三、平安期にも同じくらい少ないようで、
紫陽花に寄せて詠むというより、月を主にして詠んだ歌のようだとありました。

「なつもなほ こころはつきぬあぢさゐの よひらのつゆに つきもすみけり」
(藤原俊成)

「よひら」とあるのは紫陽花の四枚の「がく片」のことですね。

紫陽花と水辺に佇む公達といった組み合わせで描いてみましたが、
いまとなってみれば、柳は蛇足であったかなあ〜と思わないでもない一枚です。

初夏のはがき絵「紫陽花」(https://okakara.exblog.jp/28289416/

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季節のお便りやお見舞い、菓子折りなどに添える
メッセージカードとしてもお使いいただけます。
ご興味のある方はどうぞ一度ご覧いただければと思います。
またフレームに入れて玄関やお部屋に飾っていただいたりと、
すでにご購入くださった方々には心から御礼を申し上げます。
どうもありがとうございました♡

by team-osubachi2 | 2018-06-05 13:49 | 仕事をする

長崎にあります老舗カステラ屋の「松翁軒」さんが
年に一回発行されているPR誌『よむカステラ』第24号の挿し絵を
今回担当させていただきました。

今回書き手の方々は、あまんきみこさん、上野誠さん、高橋睦郎さん、
西舘好子さん、古橋尚さん、森下典子さん、矢萩春恵さん。

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デザイナーさんからバックナンバーを何冊か送っていただきましたが、
過去には、青木奈緒さん、童門冬二さん、篠田桃紅さん、
朝倉摂さんや久田恵さんなどなど、読者には興味深い書き手さん方の
面白い文章がいくつも寄せられてきた冊子なのですね。
バックナンバーの挿し絵も、私たちの業界ではご活躍の先輩方が担当なさっています。

PRのためのさまざまな印刷物を制作する菓子舗の中でも、
こういう読み物中心の冊子を作って配布しているところは少ないかもしれません。

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モノクロームとはいえ、何度も直しを加えたカットもあったり
すんなり一発で決まったカットもあったり・・・。

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思い出話から長崎の地元の味まで、知らない人物や食べものなど、
ひとつひとつ調べてみるのも面白く、なかなか楽しい挿し絵仕事となりました。

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先日送られて来た刷り上がり見本に添えて、
なんと思いがけずカステラの入った箱が添えられていました。

珈琲をいれ、見事な色合いのカステラをひとくちほおばりながら
「松翁軒」さんと長崎のことを想いました。

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「松翁軒」さんの創業はなんと 1681年(天和元年)だそうです。

江戸時代、長崎は天領、すなわち幕府の直轄地であったことは
歴史好きの人ならよくご存知のことと思いますが、
天和元年がどの将軍の時代だったのかを調べてみましたら、
徳川綱吉公が五代将軍となった翌年のことでした。
(湯島聖堂建設や、赤穂事件、生類憐みの令などが有名ですね)

その時代の長崎はどんな街だったのでしょう?
ドラマや小説などで知った風でも、私自身はいまだ一度も訪れたことがありません。
いつか訪れてみたい街のひとつです。

このたびのお仕事、どうもありがとうございました。

創業天和元年・カステラ元祖 松翁軒

by team-osubachi2 | 2018-05-11 11:05 | 仕事をする | Comments(8)

絵葉書セット、発売中!

昨年描きあげた「はがき絵シリーズ」が、この春から
青山の骨董通り傍にあります『青山 ゑり華』さんにて発売となりました。

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オンラインショップでもご購入いただけます。
12枚セットで648円(税込)です。

青山 ゑり華オンラインショップ/岡田知子 絵葉書12枚セット

季節のお便りやお見舞いはもちろん、
菓子折りなどにメッセージカードとして添えていただいたりして
お使いいただけましたら嬉しく思います。

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描きあげたものについて、季節ごとに一枚ずつ紹介しております。
まだすべてのはがき絵の紹介できておりませんが、
これまでのものとあわせて、ご覧いただければと思います。

*カテゴリ/仕事をする/https://okakara.exblog.jp/i2/

今後も引き続き一枚ずつ紹介してゆく予定でおりますが、
お使いいただける時期の目安とともに
ここではひとまず夏向きの三枚を載せておこうと思います。

*以下は原画の写真ですので、
刷り上がりとはちょっと発色が違っています。

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*千鳥(四月〜八月)

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*紫陽花(五月〜六月)

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*金魚(五月〜八月)

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イラストレーションの無断使用及び複製・転載をかたく禁じます

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また、『青山ゑり華』オンラインショップでは
きくちいまさんの絹と綿の交織着物や、長襦袢地を使った二部式襦袢、
カジュアルな装いに使えるさまざまなお洒落半衿などもお求めいただけます。

青山ゑり華オンラインショップ(トップページ)

もしもご興味のある方は、ぜひ一度ショップをご覧いただいて
(ぜひ絵葉書セットも!)ご購入いただけましたらさいわいです。
どうぞよろしくお願いいたします ♪

by team-osubachi2 | 2018-04-27 09:54 | 仕事をする | Comments(4)

はがき絵「千鳥」

今日四月五日は、二十四節気でいうところの「清明」だそうです。
万物みな清々しく、綺麗で、明るく輝くころなのだとか。
昨日までの暑い夏日から一転、今日の丘の上界わいは
あいにく曇天の肌寒い日ではありますが・・・。

年によって、日によって乱れもあるでしょうが、
たしかに鳥たちがさえずり、花がたくさん咲き、青葉もいっせいに芽吹いていて、
買い物がてらであっても近所を歩けば、
明るい日差しのもと、そこここでキラキラした生命感にふれて
自分の気持ちも軽やかになるような心地がします。

そろそろツバメも飛来するころ。
夏向きのはがき絵のシリーズにツバメを描こうか迷いましたが、
悩んだ末に選んだのは水辺に親しいチドリでした。
(パッと見、スズメと間違われそうな色合いになっちゃいましたけど)

晩春から夏のはがき絵「千鳥」(https://okakara.exblog.jp/28141871/


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はがき絵「千鳥」©Tomoko Okada

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by team-osubachi2 | 2018-04-05 09:06 | 仕事をする

はがき絵「桜」

今年に入ってからの寒気はずいぶんと強かったわりには
春の花々の開花は案外早めのような気がいたします。
来週には関東の染井吉野の開花予報が出ていますが、
河津桜などの早咲きはもう満開くらいでしょうか。
春も本番を迎えました。

今回、江戸初期のころの風俗画にあるような女性を真似て
桜の花の下に一人描き入れましたところ、この絵を見たデザイナーさんが
「この人、片手がない?!」と驚かれたそうです。
着物を着なくなり、また時代ものの小説を読んだり
時代劇などの映画やドラマを見ることもないとなれば、
「懐手(ふところで)」を知らないのもしょうがない今の世かもしれませんね。

・春のはがき絵(https://okakara.exblog.jp/28157247/

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by team-osubachi2 | 2018-03-13 09:04 | 仕事をする

はがき絵「山茶花と椿」

毎年冬がはじまると咲き始める山茶花の花と
真冬から春先まで咲く椿の花が大好きです。

今年も、その椿の花々もそろそろシーズン終盤となりました。
道すがら見かけるご近所の家々の軒先に咲く
さまざまな椿を名残り惜しみながた愛でたいと思います。

・冬から春にかけてのはがき絵(https://okakara.exblog.jp/28169308/

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by team-osubachi2 | 2018-03-06 18:00 | 仕事をする

はがき絵「流し雛」

今日から三月に入りました。
私事では忌中ということもあり、今年はお雛さまを飾ることはやめましたが
其処此処の家々では、たくさんのお雛さまでにぎわう季節になりました。
今朝の春の嵐のあとは急にあったかいお天気になるそうで、
菜の花などは一気に咲き出す陽気になりそうです。
でも、三寒四温といいますから、まだまだ寒い日もあるでしょうが
旧暦の上巳の節句までにはのどかな春が調うことでありましょう。

・春のはがき絵「流し雛」(https://okakara.exblog.jp/28572249/

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by team-osubachi2 | 2018-03-01 07:56 | 仕事をする