丘の上から通信

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カテゴリ:人を描く( 46 )


2018年 09月 21日

秋の珈琲

“暑さ寒さも彼岸まで”とはよく聞くことですが、
こうも急に寒さがくると体調管理も難しくなりますね。

急に冷え込んだ秋の朝など、窓を開けると、または玄関を一歩外に出た瞬間、
まず頬のあたりに、次に手の甲から指先にかけて
ひんやりと冷たい空気を感じるのが大好きな子どもでした。

年齢とともにそういう喜びはちいさくなって、
いまではこんな肌寒い日には、うっかり風邪をひかないよう、
暖かい服やショールなどをかき集めて
身に纏うことを優先するようになってしまいましたが・・・。

暖かい飲みものもひときわ美味しさが勝るのも、
こんな急に肌寒い日かもしれません。
どなたさまもどうぞお風邪などひかれませぬよう、暖かくしてお過ごしください。


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「秋の珈琲」©Tomoko Okada


by team-osubachi2 | 2018-09-21 09:28 | 人を描く
2018年 09月 15日

雨の日

日本にはいくつか長雨の時期がありますが、
いま秋雨前線は紀州から山陰方面に横たわっているようで、関東は昨晩から雨模様。
じっとしているとほんのり冷えがくるようなお天気です。

いつだったか「傘を前10度くらいに傾けると一番濡れないそうです」と
テレビでそう言っているのを聞きましたが、
今日みたいな風のない雨降りの日に実験すると確認しやすいかもしれません。

雨傘の角度を実験するのはいつでもできますが、
私個人は子どもの頃からずっと憧れていて、
一度でいいから被ってみたいと思っている笠がひとつあります。
虫の垂れ衣がさがる市女笠・・・♡

昔々菅笠を被って雨露を凌ぐのはさぞ難儀だったことでしょうが、
子どもの私には、薄い絹布にぐるりと覆われていると、蚊帳みたいで虫も防げるだろうし、
雨も防いでくれそうだし、暖かくてきっと居心地がいいんじゃないのかな?
なんて想像していたのですが、
実際雨の日にどれくらい役に立つものだったかはわかりません。w

今日一日はどんよりと湿気ったお天気の関東地方です。
また少し暑さも戻る日があるかもしれませんが、
季節は一雨ごとに加速的に秋本番へと向かっていきます。


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「雨の日」©Tomoko Okada

*イラストレーションの無断使用及び複製・転載をかたく禁じます


by team-osubachi2 | 2018-09-15 14:30 | 人を描く
2018年 09月 02日

「ギンガムチェックの悦び」

季節はいつのまにか九月です。
秋雨前線が少し南下したのか、夜半から夜明けにたっぷりと雨が降ったあと
曇天ながら涼しい風が吹いている丘の上です。

夏もいよいよおしまい、早く秋のお洒落を愉しみたいな〜♪
そう思いつつもまだ夏服を仕舞うわけにもいかないのが九月でしょうか。

去年今年、ギンガムチェックをお召しの若い人の姿が見られました。
私も何年も愛用しているギンガムチェックのシャツがあります。
白黒の麻ものと、深く赤いコットンネルのと二枚だけ。

さすがに赤いギンガムチェックのスカートなどは若い人のものかなぁ・・・と
この年になってようやく悟ったかもしれません。w

でも、大人になってもおばあちゃんいなっても楽しみたいギンガムチェック♪
可愛い色目のものは、たとえばハンカチだとかバッグの内布だとか、
どこかにチラリと楽しみたいと思う永遠の柄もののひとつと思います。

季節遅れではありますが、こんな絵も一枚アップしておこうと思います。

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「ギンガムチェックの悦び」©Tomoko Okada

*イラストレーションの無断使用及び複製・転載をかたく禁じます


by team-osubachi2 | 2018-09-02 14:51 | 人を描く
2018年 08月 20日

「あいつ」

ここへきて急に暑さがすぼんだせいか、
もう九月にでもなったような勘違いをしてしまいますが、
いえいえ、世の中はお盆休み明けのまだまだ八月です。

そして、明日は第100回全国高校野球選手権の決勝日。
話題騒然の秋田の金足農VS北大阪の大阪桐蔭。
この猛暑の中、地方予選を含め、いったい何試合闘ってここへたどり着いたのでしょう?
連戦の疲れもピークでしょうが、どうぞどちらも体調万全にいい試合となりますように。

私は中学生のときにソフトボールに青春を燃やし、
高校生のときには美術部に入ってはいましたが、
野球部員のひとりに片想いなんかもしたりして、思えば、十代のそのころ、
朝や放課後に汗と泥にまみれた彼らの姿を見ることは
野外の体育会系に馴染んでいた私にはごくあたり前の風景でした。

社会人になったころからめっきり縁遠くなっていった野球というスポーツ。
でも、第100回大会の決勝という大一番の試合を
うんと遠巻きにですが、双方を応援しながらテレビ観戦を楽しみたいと思います。

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「あいつ」©Tomoko Okada

*イラストレーションの無断使用及び複製・転載をかたく禁じます


by team-osubachi2 | 2018-08-20 16:54 | 人を描く
2018年 08月 07日

柔らかい時間

八月七日の今日は「立秋」です。
今朝未明から秋立つの文字通りな涼しい空気に覆われて、
これまでの猛暑に翻弄された身にはかえって戸惑いさえありますが
暑熱の緊張感から解放されるせいか、
こういうとき身体は正直に眠気を訴えてきます。実際、眠いです。w

明後日には台風13号が関東方面へやってくるそうなので、
じきにまた違う緊張感に包まれると思いますが、
ひさしぶりに熱いお茶をいただきながら今日一日はボーッとするなどして、
心身ともに休ませてあげたいと思います。


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「柔らかい時間」©Tomoko Okada

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by team-osubachi2 | 2018-08-07 09:22 | 人を描く
2018年 07月 26日

寝んねの星

火星が近づいています。
夕方南東の空を見ると、赤くて大きな光がひときわ輝いているのが見えます。
今回地球に一番接近するのは来週の7月31日だとか。

火星大接近/Astro Arts

これも子どもの頃の思い出ですが、小学校にあがるとき、
二階の東向きの一室が私の部屋として与えられました。

最初のころは心細かったように記憶していますが、それがいつごろからでしょうか
次第に夜空の星々に心奪われるようになったころ、
夏になると、布団を窓際まで寄せて敷き、
電気を消してから寝そべって窓を仰ぎ見ますと
隣家の庭の大きな杏の木の向こうに夜空を眺められることを覚え、
星をお供に思う存分想像をめぐらせながら寝入ったこともあったように思います。

ことに素晴らしかったのは、夏休みのころに見た夜明け前の星空でした。
真夜中の色ではなく、次第に薄く透明になってゆく空にいくつか一等星の光りが見えました。
魅了される、とはこういうことを言うのでしょうか
子どもなりになんて美しい世界かと感動して見入ったものでした。

そんな思い出のせいか、たまに旅やドライブで出かけるときなど、
夕暮れ時よりも夜明け前の星空を見るのがいまでも大好きです。

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夜、寝床に横になって目をつむると、
一日を無事に過ごせた感謝とともに星空を一瞬思い描きます。
そしてあっと言う間に眠りに落ちてゆくのでした。


「寝んねの星」©Tomoko Okada

*イラストレーションの無断使用及び複製・転載をかたく禁じます


by team-osubachi2 | 2018-07-26 08:19 | 人を描く
2018年 07月 23日

豆腐を買いに

子供のころ、実家のある小さな村にも二、三件はお豆腐屋さんがありました。
もしかしたら、私の“はじめてのお使い”は
お豆腐屋さんへ豆腐を買いにいくことだったかもしれません。
一番近いところは斜め向かいのお家でした。
そこがお休みの日は、道筋の角まで行ったところまで、
小銭と小さなお鍋かボウルを持って買いに行ったものでした。

うちの田舎は北アルプス立山連邦の雪融け水が涌き上がる地域で、
どのお宅も水は地下の水脈からポンプで家ごとの蛇口に汲み上げるものでしたから
どんな暑い夏でも、それはそれは冷たい水が出るのですが、
お店を入ったところの、つねに満々と水がたたえられたおおきな水槽(?)に、
その日出来上がった白くて大きな塊があって、
注文を伝えると(たいがいは絹ごしの一丁か二丁ですが)
黒くて薄いゴムの前掛けをしたおじさんがその水槽に手を入れ
塊のひとつから必要な分を包丁で切って
持っていったボウルや小鍋に入れてもらったものでした。
(子供心にもそのゴムの前掛けはなんとも合理的に思えて、
自分も水遊びするときに欲しかった記憶があります)

それがいつしか一軒、また一軒と徐々に姿を消し、
私が高校生になるころには、お豆腐は村のうちのよろず屋さんや
町のスーパーで買うものになってしまいました。

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かつてどこの村や町の片隅にあったお豆腐屋さんこそは
昭和のひところには絶滅危惧種みたいなお商売のひとつだったのだなあと
なくなってしまってから、その小商いの風情を懐かしく思い出すのでした。

もちろん、いまもコツコツとお商売をやっていらっしゃるお豆腐屋さんが
全国のまだどこかにあるに違いありません。
そんなお豆腐屋さんがもしもうちの近所にあるなら、ぜひ一丁買って帰って、
こんな暑い日のお昼や夕飯のおかずにして食べたいものだなあと思います。


「豆腐を買いに」©Tomoko Okada

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by team-osubachi2 | 2018-07-23 08:15 | 人を描く
2018年 07月 16日

水遊び

連日猛暑の日本列島。今日は祝日「海の日」です。

ある統計によれば、海水浴する人口は年々減っているのだとか。
でも、こんな連日の猛暑では、海や川辺での水遊びは
子供たちにとってはなんとも愉しいものだと思いますが、
日焼けしたくないこと(はっきり言ってしまえば大人の思惑ですが)と、
海水がべたつく不快感だとか、いくつかの要因があるそうです。

私も子供のときの水遊びはたまらなく好きでした。
とはいえ、村の横丁を流れる黒部川に入る事は禁止されていましたし
家の裏手の日本海は遠浅どころか、富山湾は一気に深く落ち込む海で
海面から30cmほどから下は北アルプスの雪溶け水が注ぎ込む冷たい海水でしたから
せいぜい岸辺のテトラポットが形成した水溜まりで遊ぶか、
うんと遠い学校のプールへ行くかしかありませんでした。
めちゃくちゃ暑い日は、家の玄関先に空気を入れて形成する簡易式のプールでもいい、
足が砂だらけになってもいいから、水遊びをしたかったものでした。


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子供でいたとき、時間は無制限のように長く感じられ、
自分はいつまでたっても子供でいられるような錯覚がありましたけど
子供が子供でいられる時間はごく限られています。
暑い夏には、海だけでなくていいですから、おおいに水と遊んで欲しいものです。
ただし、泳げる場所をよくわきまえて、どうぞくれぐれもご安全に。

「水遊び」©Tomoko Okada

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by team-osubachi2 | 2018-07-16 14:51 | 人を描く
2018年 07月 06日

露を集めて

明日は年に一度の星祭り、七夕さま。
私の郷里では聞いた覚えがないのですが、大人になって知ったことには、
なんでも里芋の葉の上にころころと溜まる露で墨を摺り手習いすると
字が上手になるという言い伝えがあるんだそうです。

その里芋の露を集めて摺った墨で、短冊に字の上達を願いしたため
笹竹に結びつけたなら、想像するだけでも効果がありそうですが(?)、
お習字を長くやっていても、残念ながら露を集められるような里芋畑が近くになく、
いまだそんな風情を実行したことがありません。

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明日のお天気はいったいどうなるのでしょう?
もともと新暦はだいたい梅雨の後半で曇天や雨天になることが多く、
旧暦でないと美しい夏の夜空は望むべくもないのですが、
日本列島はいま戻り梅雨というよりもっと難儀な大雨に見舞われていて
前線にそって各地で被害が拡大しています。
のどかに七夕祭りを催すどころではない地域もたくさんあり、
どうかこれ以上の被害が出ませんようにと祈りたい宵です。


「露を集めて」©Tomoko Okada

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by team-osubachi2 | 2018-07-06 17:04 | 人を描く
2018年 07月 04日

真鶴の海

田舎から上京してデザイン学校に入りたての夏、
まだつきあいもぎこちない新しい友だちに誘われ、湘南の海へ泳ぎに行きました。

日本海育ちの私には生まれてはじめて体験する「太平洋」です。
富山湾のごろごろと石だらけの深い冷たい海しかしらなかった私は、
海岸にびっしりといる人の多さにすごくビックリしましたが、
イモの子を洗うかのように人でごった返し、ローションの油が浮く海の中
関東ロームの黒い砂が舞い上がるのにもとても驚きました。
「もう太平洋はいいや」と思いました。

それから三十年たってふたたび神奈川の海とご縁が出来たのは
ダイビングというものにチャレンジしたときからです。
横浜にあるダイビングスクールの練習は
主に神奈川の海のはしっこ真鶴半島界わいのポイントででした。

ダイビング歴の長い、南洋の美しい海を知る人たちから見れば
なんとも地味でちいさなポイントかもしれませんが、
地味だろうとなんだろうと、近海の生物たちの暮らしぶりを
(水槽でではなく)この目で直かに見る面白さは
生きものを観察するのが大好きな人間にはたまらないものがあります。
私は真鶴の海が大好きになりました。

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残念ながらわずか24本潜ったところで体調を大きく崩してから
ずっと潜れない日々が続いていますが、真鶴の海は私には潜りのお稽古場です。
いずれ再開するときは、またこの海できちんと復習をしてからになるでしょう。

七月に入って神奈川県内の海水浴場はすでに其処此処で海開きしましたが
いま日本海の沖を台風七号が北上しているため、太平洋側も風が強く波立ち、
おそらくどこの海も遊泳禁止になっていることでしょう。
当然ながら、海にうねりがあり波だっていると、潜水も出来ません。
漁師さんや釣り人をはじめ、潜る人らにも海岸で遊ぶ人らにも
夏の間、どうか穏やかな海面でありますよう。
海よ、鎮まりたまえ・・・そう祈りたくなる盛夏のはじまりです。


「真鶴の海」©Tomoko Okada

*イラストレーションの無断使用及び複製・転載をかたく禁じます



by team-osubachi2 | 2018-07-04 09:31 | 人を描く