丘の上から通信

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2019年 07月 11日 ( 1 )


2019年 07月 11日

お運びの男性(ひと)

若いときに、都内の小さな映画館で観たフランス映画があります。
イブ・モンタンさん主演の『ギャルソン』です。
パリのブラッスリーでお運び(給仕)として働くアレックス(イブ・モンタン)。
彼には小さな夢があって、その夢のためにコツコツと働いているのですが、
彼を取り巻く世界に登場する人物は、当時の私にはいずれもずいぶんな大人に見えました。
「あんな(中年の)年代でも夢を抱いて働いたり、恋をしたり、するんだなあ〜」と
いかにも若造の私は当時思ったのでした。

20年ほど前、ポルトガルを一週間ほど旅したとき、
入った飲食店の(厨房はもちろんのこと)フロアで働く男性は
若者というよりは、中年男性が多かったように見えました。
(むしろアルバイトと思しき若い女子たちの役立たずぶりにうんざりもしましたが)
揃いの給仕服を着て、または前掛けのようなエプロンをして、
きびきびと働くおじさんたちの姿が私にはとても好ましく映りました。

日本でも、かつて「喫茶店」と言われた類いのお店よりも、
現代ならではの「カフェ」の方が今や数を増やしている感がありますが、
若者だけでなく、揃いの制服姿で、きびきびと立ち働く
“おじさんたち”がもっといても良いのでは無いかしらん?と思うこの頃です。



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「お運びの男性(ひと)」(c)Tomoko Okada

(イラストレーションの無断使用及び複製・転載を禁じます)


by team-osubachi2 | 2019-07-11 18:41 | 人を描く