丘の上から通信

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2018年 10月 30日 ( 1 )


2018年 10月 30日

初めての武相荘(表千家不白流茶会へ)

*10月28日(日)曇りのち晴れ

今日は毎年本当に楽しみにしている表千家不白流の佐藤宗香先生のお茶会。
今回は旧白洲邸の武相荘であるとうかがい、心待ちにしていた。
だって、一回も行ったことがなかったんだもの、武相荘。楽しみ〜♪

でもって今日は慌てて早起きしなくても大丈夫。申し込んだお席は午後最後のお席だもーん。
なんて余裕ブッこいていたら電車乗り間違えたーっ!きゃあ!
鶴川駅で待ち合わせたお連れさまをちょっと待たせてしまったけれど無事合流。
席入り一時間ほど前に武相荘に到着して、さらっと母屋を拝見した。

かつて暮らしていた形を極力活かした展示なのですかね、
次郎さんと正子さんの美意識に拠る家具や器や着物に小物などが、
百貨店の展覧会場などで展示されているものではなく、
彼らの日常の暮らしの中でこんな風にしてこの家に在ったのか・・・と、
それが感じられたのがとても良かったな。
もうあと少し時間をとって、床や畳に座って低い視点でもゆっくり見てみたかったなあ。

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さて、佐藤先生のお茶会。
毎度こちらのお茶会は程よい張りと寛ぎがあって大好きなのだけど、
今回のお席に入ると、奥にある石垣の壁が目に入った。
石垣の円い石だの、梁や柱だのが、あら、いい感じ♪

お軸は武者小路実篤の色紙。

ーーーいらいらせずに 益々落ち着き 充実し切って 生(き)んとぞ思うーーー

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なんかズキーン!ときたわ。

今の私、ひとつハードルを越えたと思ったら、またすぐに現れたハードルの高さに、
越えられるのかしらとビビったり、悩んだり落ち込んだり、焦ったりしてる。

響く・・・・・・実篤。

花は稲穂。円い絵の付いた三方は長崎のものだそう。
あ、稲刈りときの藁の匂いが頭をかすめて行ったね。

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香合には鳴子が描かれていて・・・ああ、里の秋ねえ。

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粗いようでしっかりと造られた卓上にお道具が組まれていて、
佐藤先生の娘さんが点前をなさった。

運ばれてきたお菓子はなんと茄子の砂糖漬けだった。名前がまた好いの「里みやげ」だって♪
今日のこの会場になんてぴったりなんだろう。
干し柿やデーツ(棗椰子)よりも濃厚で、茄子の風味もほんのり感じられて美味しい〜♡

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例によって美味しいお菓子をいただき、美味しい一椀のお茶をいただいた途端、
なんとも良い心持ちになる。ふう〜・・・・・・満足の息を吐く。

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今回ご一緒してくれたのは、お正客も務めてくれたライターの西端真矢さん。
お祖母さまのものだという深〜い濃紫のなんとも良い色の無地紬に、名物裂を配した袋帯という姿。
もうお一方はお世話になっている編集者のYさん。
お母さまのだという一斤染のような優しい地色に白抜き線で菊花や紅葉が表してある小紋に
焦げ茶色に葡萄色でアイヌ文様に似た模様が織り出された帯を締めたこちらも秋らしい装い。

またご同席には、いつも佐藤先生のお茶会でご一緒するお仲間もいて、
穏やかに暮れてゆく秋の午後に楽しい一席を満喫させていただいた。

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夕焼け色に染まった帰り道、編集者Y嬢のナビで、
大通りから少し外れて民家の道を歩いて駅へ向かった。
坂道あり、くねった道あり、脇の柿の木にはたわわに実った柿の実・・・。
武相荘に白洲夫妻が越してきた頃の鶴川村のごく片鱗を感じ取るにはちょうど良い道筋かも♪

乗り換えの電車で連れのお二人と別れ、一人余韻に浸りながら胸にあるものを浮かべてみる。
あくせくして気ばかり焦っても、良い結果には繋がらない。
かと言って、のんびりと構えていても壁は乗り越えられない。
余計なことに頭を使わず、まずは体を動かすしかない。

はい、リピート。

ーーーいらいらせずに 益々落ち着き 充実し切って 生(き)んとぞ思うーーー

くう〜・・・実篤。

本日もまことに好い一日でありました。
いつも美味しいお菓子とお茶と、そして響く言葉をありがとうございます。


旧白洲邸『武相荘』

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よろしければ、ご同席の方々のブログからもこのお茶会の様子をご覧ください。

*西端真矢/Blog(2018年10月29日の記述をご覧ください)

*神奈川絵美の「えみごのみ」/Blog(2018年10月29日の記述をご覧ください)

また、このブログをご覧いただき、今回のお茶会へ参加くださった方々へもお礼を申します。
お出かけくださって、どうもありがとうございました。


by team-osubachi2 | 2018-10-30 14:05 | 出かける・見る | Comments(4)