2018年 08月 11日 ( 1 )

*8月10日(金)晴れ

一年半ぶりに歯科検診へ行く。
さいわい特に問題はナシ。ほっ。
マウスピースも先生に微調整してもらい作り直す必要も無く済んでよかった。

そのあと、東京国際フォーラムへ移動して、この日最終日のイベントをのぞいてみた。
はじめて来たわ、「ものづくり匠の技の祭典2018」。

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私が目指すのは、沖縄県和裁技師会が受け持つブース。
ウシンチーの着付け体験にも興味があるけど、それ以上に興味があったのは
琉装のお仕立てってどういうものか興味津々だったの。
本式のドゥジン(胴衣)ってどうなってるのかなあ?って、それが知りたかった。
とくに衿付けね。
私たち大和の着物は広襟を内側に折り込むけど、
琉球のは外側に折ると柄が出るようになってて、そこ、謎だったの。

で、真っ先にそのブースに行って、まずはウシンチーを着せてもらう♡

内紐をウエストのあたりに結んでおき、そのあと長着を羽織って
下前の衿先あたりを内紐の上から下に押し込むようにからげておいて、
続いて上前を身体に沿わせてから、同じく衿先あたりを(下前ごと)
グイと内紐に押し込むようにしてからげ、そのからげたところが戻ってこないよう
にぎり寿司大くらいの大きさの小物を押し込んで(かませて)留めておく。
ああ〜あ、なるほど〜〜!

文章にしてしまうと、なんのこっちゃいな?かもだけどちょー簡単着付け。
むかしの沖縄の人らはこのスタイルで立ち働いてたのってすごいなあ。

最後に紫の鉢巻きをして、赤い織物の手巾(ティサージ)を方にかけて出来上がり〜♪

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そうそう、ウシンチーの着付けも疑問だったから、今回それも解決してお得な気分♪

そのあと沖縄の伝統衣装の製作修理の技術者であるKさんとお話させていただき、
琉装の衿の疑問のことなどを訊いてみたところ、Kさんが縫われて、
ご自身の米寿にお召しになったという赤い祝い着を見せていただいた。

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赤いドゥジンのスリットが入っている両脇に
三本のひだがついている仕立て↓は高貴な人の衣服なのだそう。
庶民はひだナシでふつうに。

赤いドゥジンの下にちらりと見えてる白いカカン(裙子/女裳)は、
プリーツ状のひだひだの巻きスカート・・・みたいな裳裾。

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琉装の仕立てと、私が着る着物の仕立ての違うところはいくつもあるようだけれど
衿が内側から外へ返す衿付けになってて、
どうなってるのかなあと思ったら、Kさんが広げてみせてくださった。
(↓右手でお持ちのところが返し衿)

もとより和裁のことすら知らない私には、へ〜!へえ〜?へええ〜??である。

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どうもおくみのところで身頃とは生地の表裏を逆につけておいて、
折り返すとちょうど表側が返し衿として表れる・・・のかな?

「剣先もこんなのよ」と開いて見せていただいた。

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「沖縄のはね、くけないの。とじつけてないの」・・・ん?それはつまり?

あ、ということは、とじつけてないから、
こんな風に仕立ての内側も開いて見せることが出来ちゃうってことですかね?

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衿首のところも、つまりはこうなるワケですね?

・・って、このときは実物を見ながら聞いてはいても
構造がまったく理解できていない自分。

↓ハサミで切った布端部分もそのままなんですね。
へえ〜〜〜!(と言いながらも分からないまんま)

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「そしてね、全部ぐし縫い(本縫い)で縫うの。裾もね、全部」
どこもかしこも並み縫いだけで仕立てるんだって。
ああ、縫い方の違いならなんとなくわかります。なるほど、なるほど。

それから、琉装の袖付けの特徴のひとつ、↓袖付け下のちいさな三角のマチ。

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これがあると脇縫いのところにバイアスの遊びが出来るから、
手を上にあげたときなども裂けにくいんだとか。

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「裏から見たほうがわかりやすいわね」
広げて見せていただくと、まあ〜、さすが!綺麗な針仕事ですね〜♡
あたり前だけど、私のなんちゃって和裁とはえらい違い。

木綿の単衣を胴衣に直したさい(https://okakara.exblog.jp/28046639/)、
私にはこのマチの部分がよくわからず、また難しいものだから、
単なる“お飾り”にしちゃった。うそっこマチもいいとこだ。w

Kさんは私がなんちゃってドゥジンを着てひとりで嬉しがってる話を聞いてくださり、
「いいのよ、本式でなくてもね。私がいま着てるこれだってなんちゃってよ」
とおっしゃっていた。そうですよね、はい、そういたします♪
袖も、とじつけてなくて振りを開けておいてもいいんだとおっしゃる。
へえ〜、そうですか?!

大和式の着物の和裁と、琉球式の和裁との根本的な違いは
そもそも和裁が出来ない私にはよくはわからないのだけど、
(琉球舞踊の本式の衣装なら話は別として)
なんちゃって琉装でなら着てても何ら問題はないんだってことは納得できたわ。

赤いドゥジンの上に羽織る着物は、クィーターっていうものかな?
薄いきれいな色の琉球壁上布(絹織物)もいいものだなあ〜と思った。
沖縄の人たちも、お国の衣服、もっと着てくれたら嬉しいなあ。

ま、とにかく、いまや沖縄より暑い本州の夏。
本式でなくてもいい、好きな布でこさえる琉装への欲望は膨らむ一方である。

沖縄和裁技師会のみなさん、どうもありがとうございました♪

そのあと、人でにぎわう大きい方の場内を一時間ほど見て回り、
充分満足して会場をあとにした。

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*備忘録(琉球のお仕立ての参照として貼らせていただきました)
「琉球行」こころや日記

by team-osubachi2 | 2018-08-11 13:37 | 着物のこと | Comments(6)