丘の上から通信

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2018年 06月 17日 ( 1 )


2018年 06月 17日

新しい帯枕

まだ二十代半ばの若かりしころに住んでいた杉並区で
無料の着付け教室(全十回)を区内数カ所の施設で開いてくれるとのことで
同じ沿線に住むお友だちに誘われて着付けを習いに行ったのが
私の着物人生の始まりだった。

実家に電話して、以前から用意してあった一式を送ってもらった中にあった帯枕は
厚紙に硬いふくらみがついたもので、いざ着付けてみると、
これがどうも自分には具合が悪く、自分でデパートへ出かけていって
はじめてウレタンの帯枕をひとつ買ってみたのだった。
(のちに袋帯用、へちまで自作した盛夏用など用意して使い分けてきた)

ガーゼをかけると背中で安定するとはどこで知ったのだろう?
着付けの先生に教えてもらったのだろうか。
自分で買ってきたその帯枕にさっそくガーゼをかけて、以来25年以上。
さすがに古びてきたので、この春、新しい帯枕を買った。

個人的には、このままではずりずり動いて使いにくいので、
まずはガーゼを用意して、

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帯枕をくるむ。

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私の好みは、まず下から巻きあげて

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上から巻きおろして、
帯枕の下のラインで切り端を折り込んで待針で留めておき

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ウレタン部分のへりを縫い込むようにして糸で縫いとめる。

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ガーゼの耳のところはそのままにして

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できあがり〜♪

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古い帯枕というと、青木玉さんの『小石川の家』(だったかな?)で描かれた
あるエピソードを思い出す。
母幸田文さんの使い古しの帯枕を見て、まだ少女の玉さんが
黙って松坂屋だったか百貨店で出かけていって、
お年玉で新しい帯枕を母に買って贈るというお話。
女の子にもよるだろうけど、玉さんの感性はそういうところ、
よく見てるなあ〜って感心したっけ。

やりくり算段した着古しを着ていても、腰紐一本、帯枕ひとつ、
そういう外から見えない小物だけでも新しくなるって、
(たとえよその人にはわからなくても)着ている自分の中では
キモチがいいものなんだって、このお話から教えてもらった気がする。

さあ、これで秋から気分よく帯を背負えそうだわ♪


by team-osubachi2 | 2018-06-17 14:09 | 着物のこと | Comments(2)