丘の上から通信

okakara.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

2018年 04月 23日 ( 1 )


2018年 04月 23日

単衣考

日本の夏は長くなっている・・・と、
今では大人の大半の人たちはそう感じているに違いない。

先週末、関東は真夏になった。
気温28度とも30度とも予報ででていた午前中、着物に着替えた。
本当は着たい袷の小紋があったのだけれど、かわりに着たのは細縞の単衣の結城縮。

去年の春、やはり急激な暑さが続いたとき、軽い熱中症にでもかかったのか
普段は感じたこともない頭痛がして、目眩がしているようなキモチ悪さで
一日中具合が悪かったのを経験したせいか(途中で水分摂取が足りなかったと反省)、
まだ身体が暑さに慣れていないことに用心して無理に袷を着るのは止めた。

f0229926_09423127.jpeg

襦袢は着古したお気に入りの小千谷縮を自分で二部式襦袢に直したもの。
肌襦袢はやめて、素肌に巻いた晒の上にその二部式襦袢、そして単衣の着物を着る。

帯も予定のものはやめて、軽くて通気のよい紙布の染め帯に変更。
午後の日差しを考慮して早々と日傘をさして出かけた。

f0229926_09460763.jpeg

この日訪問した先での気軽な稽古茶会で、
友だちが一服点ててくれたお茶を喫してきた。

f0229926_09430641.jpeg

着物好きの友だちがお招きしたご連客のみなさんはいずれも着物好きの方ばかり。
なので、服装は「平服で」とあった稽古茶会ではあっても、
薄暗さが心地よい小間の茶室の中は本式の茶会とかわりない華やぎがあった。

友だちが心入れの主茶碗で、胸がスーッとするよな美味しいお茶をいただいたあと、
それぞれ着ている着物や帯の話題でしばし着物談義を愉しみながら、
こういう陽気の日に着る着物の今後の参考にさせていただこうと思った。

f0229926_09462121.jpeg

亭主方となる友だちや社中の方々は袷、客方は袷の人あり、単衣の人あり、だ。
事前に問い合わせて、断りは入れておいたものの、私だけかたものの単衣だった。
もちろん正式な茶会には着られないとされる類いの着物であるのだが、
着物のルールは充分に知ったうえで、けれども
この日の自分の体調と相談して決めた、これが我が意に沿った装いなのだった。
とかく人の着るものに意見する人もいるらしいとウワサに聞くが、
その日その時の自分の体調が他人さまにわかるはずもないのだから。

これからの日本は、式服でもない限りは
今までの衣更えのルールに無理にこだわらない方がいいと思う。
もちろんそこは自由だから、こだわりたい人はこだわってもいいけれど、
(南北に長い日本列島だもの、従来の衣更えにふさわしい気候になる地域もあるわけで)
自分のこだわりを他に強いるのはやめていただきたい。
万が一のことで倒れてしまっては元も子もない。

もしも教えや参考になる以外のキツいご指摘を受けてしまったら、こう思えばいい。
自分は今日一日を着物を着て心地よく楽しく過ごせたのだから、この装いで正解だったのだ、と。
嫌なキモチになるのは避けられないかもしれないけれど、
倒れるほど難渋な目に遭うことに比べたら、人の視線や陰口など何ほどのこともないではないか。

とはいえ、親しくおつきあいをしている先達のアドバイスやTPOについては
自分なりにちょっとは考慮したいものだが、考慮を愉しみに変えることが出来たら上々である。

f0229926_09421145.jpeg

今回の着物思案でひとつ気がついたことがある。
紬好きの自分の箪笥にはなんと単衣の小紋が一枚もない?!
(無地ならあるんだけど)
一枚か二枚、普段着っぽいのと、よそゆき感のある単衣小紋は
今後ますます必要になる・・・というより、着る機会がグンと増えるだろう。

それを理由にして、ちょっと探してみようか?
「買ってもいい・・・?」
結局そこにたどり着くのである。w


by team-osubachi2 | 2018-04-23 22:37 | 着物のこと | Comments(13)