丘の上から通信

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2015年 11月 12日 ( 1 )


2015年 11月 12日

播磨屋萌え

*11月11日(水)晴れときどき曇り

一月半ぶりに美容院へ行って、その足でちょこちょこ所用も足し、
帰りぎわ半蔵門駅で途中下車して日本カメラ財団のサロンへ立ち寄る。
JCIIフォトサロンなるものがあることを今回初めて知ったけど
小規模ながらちゃんとちいさな売店やカタログ制作もしていて、
(バックナンバーもあったりするし)
落ち着いていて見やすいフォトサロンだった。

そのフォトサロンで開催中の故 稲越功一氏の作品展
『播磨屋一九九二〜二〇〇四 中村吉右衛門』を見た。

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稲越夫人にうかがったところによれば、今回の展示作品は
いずれも吉右衛門さんご自身が選ばれたというオリジナルプリントだ。
各々の演目については、これも播磨屋が大のご贔屓で
稲越氏とも生前から交流のあったおくだ健太郎さんの解説がついていた。
播磨屋好きであればいずれも甲乙つけ難い役どころばかりではないか。

DMにもなっている弁慶の写真は実にもって素晴らしいが
個人的には吉右衛門さんの富樫の方が私は好きである。
肚のすわった人の情の濃さがこの人の持ち味だと思っている。

それはまだ歌舞伎観賞のド素人だった私が
はじめて歌舞伎座でかかった吉右衛門版の『鬼平犯科帳』を観てから
ずっと変わるコトなく好ましく感じるところだ。
生意気をいえば、池波正太郎さんは父君の白鸚さんにあてた鬼平を
ダテに吉右衛門さんにまかせたのでは決してない・・・と思う。

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会場には稲越氏が生前愛用されていたカメラや草稿、
そして長年変わらず愛用していた白いズックがきちんと揃えて展示してあった。
ダンディーでお洒落好き、オーダーメイドのスーツに帽子、
そしてどんなときにも履いていらしたこの白いズックがトレードマークだった。

そんな稲越氏が、吉右衛門さんのどういうところに
魅せられたのかが伝わってくる作品群だという気がした。
さらには絵を描かれる吉右衛門さんも、
またなんともいえぬ構図を選んだものだなあと感心してしまう。
うう〜〜む、ううむむ、むむむ!!
一人しずかに見てまわりながら久しぶりに播磨屋さんに萌えてきちゃった・・・♡

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帰宅してから思わず書棚にいって、むかし買った写真集
(用美社より1992年刊/構成 田中一光)を引っ張り出してみた。
この年になってあらためて見直してみると、男惚れ・・・とでもいおうか、
撮ったときの稲越氏の目線の熱さまでもが伝わってくるようではないか・・・!

今月はちょうど国立劇場で吉右衛門さんの『神霊矢口渡』が上演中とのこと。
天井階なら空いてるかなあ?久しぶりに切符買ってみようか?
期間中にまた寄れるといいな・・・と思う。


稲越功一作品展『播磨屋一九九二〜二〇〇四 中村吉右衛門』
JCII フォトサロンにて、11月3日(火・祝)より 11月29日(日)まで
10:00〜17:00、月曜休館(祝祭日の場合は翌日振替)

http://www.jcii-cameramuseum.jp/photosalon/

*入場無料です。ご興味のある方はぜひご覧下さい。



by team-osubachi2 | 2015-11-12 17:22 | 出かける・見る | Comments(2)