2013年 05月 29日 ( 1 )

藍の色を求めて

着物を着るようになって、
年月とともに強く惹かれるようになったのが藍の色。
自分が着ていていちばん心安くいられる色。
(だからインディゴのデニムも好きなのかな?)

数年前に一緒になった相方の幾代か前のご先祖さまは
江戸の町で紺屋をしていたそうだから、
まあ、これもご縁なのかなあ〜と思ったりする。

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先夜、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」で
志村ふくみさんの仕事ぶりを見た。
以前、銀座で志村ふくみさんの着物をたくさん拝見する機会があり
会場で見た絵羽や着尺の布の数々は本当に綺麗で、
自分にははるか遠い星を眺めるようなキモチになったのを思い出した。

この方の色や織りへの姿勢がそのまんま現れている布たちは
たとえ手に入れることが出来たとしても、
着手に器量がなければきっと着負けしてしまうことだろう。
また逆に、着手自身気づかないでいるその人の持つ人間味を
うんと引き出して見せてもくれることだろうと想像する。

番組では、志村さんが枯れた藍から雨過晴天の色「瓶覗き」を
ずっと求め続けておられる様子を撮っていた。
発酵する藍は生きものの色。
ご本人の求める色はなかなか得難いようである。
きっとこの先も生涯をかけて求めてゆかれるのだろう。

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去年、染織家の方からいただいた藍は種をこぼして元気に育っているが、
今年はまた別のところから播磨で育った藍の種をいただいたので
今月になって蒔いてみたところ、どんどん芽吹きはじめた。

うちではしょせん草タデの仲間として育てて遊んでいるだけなのだが、
生の藍は生きているうちから葉っぱのあちこちに
染みのように深い藍の色の沈みが起こる。
いったいどこの誰がこれを発酵させて染料にすることまでを考えたのか、
不思議に思いながら観察するひとときが楽しい。
by team-osubachi2 | 2013-05-29 09:19 | 着物のこと | Comments(10)