丘の上から通信

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2012年 11月 15日 ( 1 )


2012年 11月 15日

ドキュメンタリー映画『紫』

昨日、ようやくドキュメンタリー映画『紫』を観てきた。
「染司よしおか」の吉岡幸雄さんの仕事と想いを写しとった映画だ。

スクリーンに登場する藍の青、紅花の赤、梔子の黄、紫根の紫。
・・・ああ〜、美しいなあ。
人間の目のレンズは素晴らしくよく出来ているから
これら絹の染まった色を実物で見たなら、
どんなに綺麗なのかが一層わかるんだろうなあ・・・。

染織に限らず、どんな工房も現場は日々の営みの雑々とした場所なのだが
こういうところから美しいものは生み出されるのだなあ〜と思う。
工房のおじちゃん福田伝士さんの手さばきがまたいい。
いい仕事をする職人さんの手もまた本当にきれいなものだ。

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でも、この映画から私たちが同時に受けとるのは、
なぜいま、現代人が手がけるものは
古よりも劣った技しか出来ないのかという危機感のようなものだ。
世の中が文明上便利になればなるほど(あらたな面倒も抱えつつ)
人間の能力は衰えていく。

残された古の技を読み解く人ほど、
「まだまだ到底およばない」というもどかしい思いを抱きつつも
それに挑戦せずにはいられないようだ。
吉岡幸雄さんはそうして日々奮闘しておられるのだな、と思った。

渋谷のシアターイメージフォーラムで23日(金)まで。
一日一回 11:00amからの上映のみ。

シアター イメージフォーラム
http://www.imageforum.co.jp/theatre/

by team-osubachi2 | 2012-11-15 06:59 | 出かける・見る | Comments(2)