丘の上から通信

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2012年 01月 31日 ( 1 )


2012年 01月 31日

カフェの人たちⅡ−4

ひと組の男女がカフェでお茶をする絵を描いていて、
自分が描いている絵であるのに、顔を色付けし、目を描いたら
最初にイメージしていたものとは違い
「おや〜?この二人の関係はいったいどんな・・・?」
という表情になってしまった。

・・・どうしようか。描き直し?
まあ、ひとまず仕上げてみよう、と背景を描いていたら、
何年か前に、自分が見かけた
とある男女の強烈なシーンを急に思い出した。


f0229926_13131249.jpg


以前、新宿副都心からもほど近い場所ながら
昔は職人町であったという通り沿いに住んでいたときのこと。
私の前を歩いていた女子にむかって、
その後ろから早歩きに追いついた男子が
いきなり女子のバッグを取り上げ、中から財布らしきものを抜き出した。

ひったくりか?と一瞬ビックリして見ていたが、
どうもそうではないらしい。
女子が男子に追いすがって喚いていた。
「やめて〜っ!お願い!なんで?なんでこんなコトするの〜っ?」
落ちたバッグはそのままに、女子は男子の腕にすがるのだが
男子は荒っぽくその腕を振り払って走り去ってしまった。

女子はその場でしゃがみ込んでワァーッとひと声泣いてから
その剣幕に驚いて出てきた商店街の人たちの視線の中、
(お肉屋のお姉ちゃんが「大丈夫?」って声かけてたっけ)
何事もなかったかのようにすぐにバッグを取りに戻り、
フツーに商店街を歩いて去っていったのだった。
夏の暑さがまだ残る季節で、細い素足にヒールの高いサンダルが
なんとなく痛々しかった。
あの二人はいったいどんな関係だったのだろう・・・?

描いている絵とは関係がないそんなシーンを思い出しながら、
いろんな男女がいるもんだなあ〜とあらためて思った。
カフェにいる男女がかならずしも仲がいいワケではないだろう。
一緒にいても、互いの思いが通じないカップルもいる。

・・・ま、この絵の二人もそんなところかな、と筆を置いた。


*イラストレーションの無断使用及び複製・転載をかたく禁じます

by team-osubachi2 | 2012-01-31 13:21 | 人を描く | Comments(6)