丘の上から通信

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2010年 07月 13日 ( 1 )


2010年 07月 13日

梅雨どきの野遊び

相方と、その山遊びのお仲間に誘われて、
梅雨どきの一日、長靴や合羽を持参して
富士山の裾野方面へ “野遊び” に行ってきた。

野遊びとはいえ、出発は前日の深夜0時ごろで
まずは富士宮市にある田貫湖へと向かい、
その湖水のほとりで仮眠をとって夜明けを迎えた。
ここでキモチよく伸びをしながら
ナンテ爽ヤカナ朝ナノ〜!と言えたら良かったのだが
残念ながら一帯は濃くて深い霧につつまれて、
富士山の清々しい姿はかけらも拝めなかった。

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それでも、新鮮で緑がいっぱいの空気を吸い、
そこここに聞こえる木々の風にざわざわした音や、
鳥の声に耳を澄ましたり、草花や虫の活動に目をこらしたりしていると
自分の中のちぢこまった羽根も伸びのびしてくるようだ。

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濃霧の田貫湖や小田貫湿原を少し歩いてからまた移動して、
「音止めの滝」や、そのすぐ隣にある「白糸の滝」を見に行った。
雨の時期でもあるから水量はかなり多くて、
ドドドド・・・ッ!と迫力があって見応えたっぷりだ。

その後、近くのファミレスに寄り、遅めのモーニングをとってから
今度は柿田川公園へと向かった。
今回の野遊びで、私にとっての眼目はこの柿田川の散策だった。

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20数年前のこと、この柿田川周辺の自然を
まるごと買い取って守ろうという活動を、雑誌か何かで知った私は、
下積みのグラフィックデザイナー時代のトホホな給料から、
わずかばかりの額を数年の間、
この「柿田川みどりのトラスト」活動に寄付していたのだった。

ここの豊かな湧水と、自分の子供のころに馴染み深かった
バイカモという水生植物の花を見に行きたいな〜、と
その当時はずっと思い続けていたのだが、そうこうするうち、
いつの間にか「柿田川」という名前さえ忘れてしまっていた。
それが思いがけず、今ごろになって実現したのだった。

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寄付はしても、よく理解していなかった私は、
柿田川というのは、高原のどこかが源流になって、
その下流域の一部に、湧き水が豊かな区域があるんだろうと
勝手に思い込んでいたのだが、実際に行ってみてわかったのは、
平地のとある一角で突然のように大量の水が沸き、
そこから狩野川という本流に流れ込む
わずか1キロほどの長れのことを柿田川というのだそうな。

柿田川公園のすぐ脇や周辺は、
車両であふれる東海道とフツーの住宅地だ。
だけど、トラスト活動の結果か、公園の中は
かろうじて大きな樹や川辺の緑がわりあい多く残されていて、
ぎりぎりの規模で、清流とそれを囲む自然を守っているようだった。

砂を巻き上げるようにして湧いてくる水は本当にキレイで透明で、
触るとヒンヤリしてキモチいい。
指定の場所で水を飲んでみたら、口あたりがやわらかくておいしかった。
水辺のあたりには、オニヤンマなど大型のトンボが盛んに飛び回っていたし、
どんな生きものにとっても、ここはおいしい水のある場所なんだろう。

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私たちを率いてくれる山遊びの大将みたいなおじさんの話によれば
20年前は水の湧き方がもっと凄かったという。
周辺の住宅も今より少なかったのではないだろうか。
トラスト運動でなんとかこれだけの自然は残せたものの
まわりの環境の変化は避けようもない。
それでも、富士山と雨水の恵みがある限り、
今後も水は沸き続けるのだろう。

だけど、人間の自然との関わり方って
自分なんかが想像する以上にむずかしいコトなんだろうなあ〜・・・と、
柿田川の後に寄った箱根の日帰り温泉の湯に
ダラダラとつかりながら思ったのだった。

柿田川みどりのトラスト
http://www.izu.co.jp/~kakida/

by team-osubachi2 | 2010-07-13 11:41 | 出かける・見る | Comments(0)