映画『ドンバス』

昨日は午前中にお寺さんでパパの新盆の供養をしてから、
いったん帰宅し、軽く夕飯の支度をしておいてから、
あらためて大森へ出かけて行って、映画を一本観た。

映画『ドンバス』_f0229926_10445209.jpeg

2018年のセルゲイ・ロズニツァ監督作品『ドンバス』。
2014年からはじまったというウクライナ東部の、
ロシア、親ロシア派、ウクライナのアゾフ連隊との戦争状態の中での
いくつものエピソードを、ドキュメンタリータッチで描いた作品。
(予告にあるような音楽は、本編にはないので)

予告も見ずに行って、しょっぱなから出てくる映像に、
頭の中で戸惑うくらい、この2月からのウクライナ侵攻のニュースと被る。
(コロナよりも以前に制作された作品)
こんなことが、もう何年も前から繰り返されてたのかあ。
世界は知らないことだらけだ。

ミニシアターだけど、それでもテレビと違って、
音が・・・リアルに見える爆撃音が大きくてビビる。
でも、田園や樹々が多いし、日本では聴かれないような鳥の声もよく響いてて・・・。
ああ、戦争って、人間って、って思わされる出来事の数々に中、
しんどくて辛辣でも、ユーモアの欠片をかませるところで、
やっぱりこれは映画だなあって思う。この監督、上手い人なんだろうな。

紛争や戦争が起きた時、プロパガンダに惑わされないって、
大事なのはよくわかるけど、どうしたら見極められるのかな・・・?
国際報道なんかを見てても思うけど、本当の本当には何が起きているのか、
私が知るハズもないんだってこと、自分でわきまえておきたい。

映画『ドンバス』公式サイト




Commented by 朋百香 at 2022-07-05 10:48 x
Tomokoさま
本当にそうですね、日本なんて正しく報道している方の国だと思うんですが・・・でも、真実は分かりません。
最後はそんなものなのだろう、と諦めにも似た境地になります。そんな中で人は食べて眠って泣いて笑って感動して怒って、不条理にも慣れて・・・で、やっぱり生きていかなきゃならない。おかしなものですね、人生って。
結局は「今、ここ」しか自分にはないと思い知ります。
Commented by team-osubachi2 at 2022-07-05 11:08
朋百香さん
コロナ禍で、定額見放題を提供してたアップリンクの映画に、パレスチナの美容院での女たちを描いた映画を見て、あれと似たような空気感を感じた映画でした。または、アニメ映画「この世界の片隅に」みたいな。
紛争が起きていても、壊れた家に、地域に、シェルターに住み、日々暮らしていくんだなあ、と。
どうして、その時代の、そこに生まれて、そして生きていくのか。「人生」って不思議ですね。
by team-osubachi2 | 2022-07-04 11:10 | 出かける・見る | Comments(2)

イラストレーター岡田知子の、暮らしと、着物と、お絵描きの日々


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