物語絵『髪長姫(ラプンツェル)』

有名なグリム童話の『髪長姫(ラプンツェル)』。
昔ある時、念願かなって、やっと子を身籠った農家のおかみさんが、
旦那に頼みこんで、魔女の庭畠のチシャ(ラプンツェル=レタス)を
黙って摘んできてもらい、食べてしまうことから始まる物語です。

「萵苣」と書いて、「チシャ」と読むそうです。
「レタスのことでしょ?」と、うちの相方が教えてくれました。
え?・・・なんで知ってるの?
(子供の時に目にした料理本のレシピに「チシャを用意」とあって、
「チシャって何だ?」と疑問に思っていたのだそう)
髪が長いお姫さまに、まさかレタスの名前がつけられていたとは、
物語を読んでから半世紀も経って、初めて知った私でした。

物語絵『髪長姫(ラプンツェル)』_f0229926_21040287.jpeg

さて、赤ん坊が生まれるまで、途中でそのことに気付いた魔女は、
チシャを恵んだ代償に、生まれてきた赤ん坊を手に入れ、
高い塔に閉じ込めて育てました。
(魔女は、いったいどんな気持ちで赤ん坊を育てたのでしょうね?)

やがてラプンツェルは、美しい歌声を持つ少女に成長しました。
そんなある日、どこぞの王子が、ラプンツェルの美しい歌声を聴き、
興味を持った彼は、様子を探り、魔女のいぬ間に、魔女と同じやり方で、
長い髪をつたって塔の上まで上って来てしまいます。

物語絵『髪長姫(ラプンツェル)』_f0229926_21041892.jpeg

二人が恋に落ち、それが魔女に知られてしまった後が、さあ大変。
そこのあたりの文章は短いながら、
あれこれと想像を掻き立てられるような苦境に二人は陥ります。

2010年にディズニーが描いた『塔の上のラプンツェル(原題:Tangled)』。
あれはあれで現代の女の子らしくて面白かったのですが、
それよりも結構ツラい原作では、二年という苦境を経た末に、
二人が再び出会い、幸せになるまでが、
むしろ大人には想像の働かせどころかもしれません。w

物語絵『髪長姫(ラプンツェル)』_f0229926_21045057.jpeg

洒落た額がありましたので、それにあわせて描き、額装してみました♪


(イラストレーションの無断使用及び無断複製・転載はご遠慮下さい)

Commented by fuko346 at 2022-07-03 23:41
ちしゃ 知ってました 年の功? 笑
Commented by team-osubachi2 at 2022-07-04 06:53
fukoさん
うふふふ。
はい、さすがです♪
by team-osubachi2 | 2022-07-02 00:30 | らくがき帖 | Comments(2)

イラストレーター岡田知子の、暮らしと、着物と、お絵描きの日々


by team-osubachi2
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