丘の上から通信

okakara.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2019年 08月 25日

松濤美術館『美ら島からの染と織』展へ(追記あり)

あれこれと見たいもの行きたいところはいっぱいいっぱいあったけれど
どれもこれもグッとこらえて、今月も美術館へ行くのは一件だけに絞ることにした。

昨日の午後、松濤美術館で開催中の『美ら島からの染と織』展を見に行ってきた。
渋谷の雑踏も松濤まで来ると静かになる。

f0229926_18471870.jpeg

あ〜、よかった〜!(25日(日)までの)A期の展示に間に合った。

f0229926_12040591.jpeg

沖縄の染織展は、観に行ける時はなるべく足を運ぶようにはしてるけれど、
それくらい見るだけでなんとなくパワーを貰えるような魅力に溢れてるんだもの。

例えば庶民的な絣の藍木綿ばかりの展示(好きだけど)よりも
紅型など王族方がお召しのものの展示もあるからかしら?展示会場にはやっぱり華がある。

今回観た中では、私には↓これが凄かったなあ〜♡



こんな色の芭蕉布、初めて観た♡
絹芭蕉というのは、最近の商品のように、「芭蕉風に織られた絹織物」だと思い込んでたけど、
元々は「絹のような芭蕉布」だったのか〜。

凄いのは布だけでなく、たぶんお仕立てもすごいんだと思う。
いつも気にして注視している袖付けのマチの部分。
この小さな三角部分は縫った人の手が感じられる部分だけど、
なんと縫った針の幅も糸も全然見えなくて、いったいどーなってんの???だった。

毎度のことながら、もしもお許しいただけるなら
「ぜひ与那嶺 貞さんの読谷山花織を」と、
この現代に蘇った美しい織りを羽織ってみたいものだと夢をみる。

ここ松濤美術館は大好きな美術館の一つで、本当に好きな人しか来ないという印象。
だって土曜というのに、お客様は少なくて(?)、展示はもちろん、
平良敏子さんの芭蕉布を制作ビデオもゆっくりたっぷりと鑑賞してワンコインという有り難さ。
ああ、すっかり熱があがってしまったわ。

家に帰ってからも、その発熱状態おさまらず、
書棚から出してきた本を眺めるわ、拾い読みするわ・・・

f0229926_12034650.jpeg

そして、箪笥の引き出しを開けて、着物で持ってる沖縄のものはこれ一枚きりの
(だけどこれ一枚だけで琉球布への欲求をすべて満たしてくれるくらい大好きな)
久米島紬を撫でまわして悦に入るわ、と、このありさまは何事かしらと自分でも思う。

f0229926_12041990.jpeg

自分なんかがざっと知ってる程度でも、いったいどれくらいの貧しさや苦労や
辛酸を嘗めて生きていた琉球の人たちのエネルギーが注がれていることかと思わないではいられない。
でも、それを想うがゆえに強く惹かれるものがあるのかなあ・・・よくはわからない。

A期の展示は本日まで。27日(火)からは展示替えでB期、さらにC期と続くそうな。
後半もどこかで観に行けるといいなぁと思う。

いやあ〜、しかし、相変わらず凄まじい街だねー、渋谷は。

f0229926_18473196.jpeg

久しぶりにスクランブル交差点を渡ってみたら、
まだまだ完成じゃないけど巨大な覆いが取れて、
ヒカリエよりも高いガラス張りの巨大なビルが現れていた。

松濤美術館は渋谷駅からはちょっと遠いのが難だけど、
友だちが教えてくれたように行きははじめてハチ公バスに乗って、帰りはのんびりと歩いて戻った。
うん、良いね、今後もそうしようかな。

『美ら島からの染と織 色と文様のマジック』展
松濤美術館にて9月23日(月・祝)まで開催中

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

展示品の中に「桐板(トゥンバン)」の織物がありました。
拝見しながら、この記事を思い出していました。

「幻の布なんかじゃない。ある母娘が沖縄で途絶えた「桐板」を、8年かけて復元した情熱」
さんち ー工芸と探訪ー/sunchi.jp

中期と後期にも桐板の織物が展示されますので、観に行きたいと思っています。

昨年暮れ、SNSに流れてきた突然の訃報に驚きました。
お亡くなりになられたルバース・ミヤヒラ吟子さんのご冥福をあらためてお祈りいたします。


by team-osubachi2 | 2019-08-25 15:32 | 出かける・見る | Comments(2)
Commented by sogno-3080 at 2019-08-25 16:28
本物が一枚あるだけでも大違い!なでなでしたくなる気持ちが痛いほど
分かります。ポリでも、柄を眺めているだけで想像の翼にのって、です
もの。こちらの美術館、以前渋谷のミニシアターを探している時、看板→を
見かけたような・・・。ホント静かなところでした。
Commented by team-osubachi2 at 2019-08-25 17:27
sognoさん
リサイクルでご縁があったこの久米島紬も私が長いこと着てますが、布がどんどん柔らかくなってきていて着心地も良いのであります。五年前に久米島へ潜りに行くツアーに参加する予定で、1日潜れない日(飛行機に乗るには必ず潜らない日を作らなくてはいけませんので)この着物を持って行って組合を訪ねるつもりでした、どなたが織ったものか知りたいと思って。それくらい私を惹きつける久米島紬であります。ですが、親の危篤と重なり断念。以来織り子さんを探すのは諦めました。時間ばかりが過ぎてゆきます。
いつか松濤美術館へもお出かけ下さい。渋谷駅ハチ公口から出て信号渡ったロクシタン・ショップ入り口のはす向かい側にある木陰の2番バス乗り場がハチ公バスの乗り場です。料金百円。渋谷から三つ目で、すぐに松濤美術館前です。
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kurashi/kotsu/hachiko_bus/keirozu/index.html
なんでしたら、お供いたしますよー♪


<< 厄落しとも、満願とも      ぴょん吉の糸 >>