今日から六月の和菓子帖

早いもので今日から六月です。
六月の和菓子といえば・・・筆頭はやっぱりこれでしょうか。
水無月。なんとも素朴な風味が好ましいお菓子です。

氷室の氷に模して三角に切り分けることを思いついたは
いつの時代のどなたでしょうか。センスの良さを感じます。

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紫陽花もいよいよガクが薄く色付き始めましたね。

このデザインも本当によく出来ていて、たとえ鬱陶しい小雨模様のお天気でも、
出かけていった先などで、お茶に添えられた紫陽花の主かしが出てくると、
その紫陽花によく似た綺麗さに一瞬心を奪われて、爽やかな気持ちになるから不思議です。

今日から六月の和菓子帖_f0229926_22091731.jpeg

これもシンプルながら、よく出来てるなあと思う和菓子のひとつが
竹筒に流し込まれた水羊羹です。

初めて見たのは大人になってから。
旅先の京都で見て、その涼しげで美味しそうな様子にほだされ、
町中の菓子舗でひと包み買って宿に戻り、いざ口に入れようとして蓋を取るも
店先で見たようにツルリンと出てこないのでしばし四苦八苦。
同行の友達が、包みに添えられていた刺し針に気付いて
ようやく一件落着下のも懐かしい思い出です。

今日から六月の和菓子帖_f0229926_22093080.jpeg

ポケットサイズのマルマンのスケッチブックに、
自分だけの愉しみのために描き溜めている和菓子帖。
季節がもうじき折り返しになるのと同じように、もう少しで半分に達します。
でも、この一冊には到底描ききれないくらい
和菓子の種類はまだまだたんとありますですね〜。

(イラストレーションの無断使用及び複製・転載を禁じます)

by team-osubachi2 | 2019-06-01 23:37 | らくがき帖

イラストレーター岡田知子の、暮らしと、着物と、お絵描きの日々


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