韓服( Hanbok )も知るほどに素敵と思う

先夜ハングルを学ぶ友だちがまた抽選に当たって
韓国から来日した古典芸能のこんな舞台を鑑賞した。
(今回は能楽者さんらとのコラボも一曲あった)

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四谷三丁目にある駐日韓国文化院ではいろんな催しをやっていて、
無料で公開してくれるところが何ともありがたいのよね〜。
(無料の会員登録をすれば、どなたでも申し込めます。多数応募の場合は抽選)

駐日韓国文化院

無料とは言っても、日本で例えれば人間国宝級の人もいらっしゃるから見応えがある。
この日の演目でも、良い衣装をつけたベテランさんのパフォーマンスは素晴らしかった〜♡

韓流のドラマとKポップを愛する友だちはもう何度も渡航してるけど、
私は20年くらい前にソウルへ行ったことがあるだけ。一度こっきり。

だけど、韓国の時代物に関心を持っていた時間は長くて、
昔ソウル五輪以前に『芸術新潮』が韓国の文化を大特集した号を見て以来。
もとより時代劇好きだったこともあって韓国の文化の違いが興味深かった。

でも、1988年よ?当時日本に入ってきてたのは演歌ぐらいで、
映画も入ってこないし(単館ロードショーは何かあったはず)、ドラマの輸入なんてなかったし
ましてや韓国時代劇なんて論外だった。それが今やこんな状況。
そういう意味では、私もヨン様に感謝すべきかも?w

おかげで、今じゃ家にいて、いろんな情報をネットで知ることができるけど、
韓服(Hanbok)と着物の違いも知れば知るほど面白いんだ。

先日も韓服のことを調べていたら、↓こんな図解を見つけた。
着物の袖にも時代によって違いがあるように、
チョゴリ(上衣)の袖のカーブにも微妙な違いってあるのね。

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数字から察するに年代による変遷かしら?
朝鮮半島は長い歴史の中、内外の争いによって消失してしまった歴史的資料がとても多いそうで
現存する実物や書画などが日本と比べてもとても少ないと聞いたことがある。

だいぶ以前になるけど、ソウルへ行くという別のお友だちにお願いして、
こんな衣装図録(画集)を買ってきてもらった。

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ハングルは一文字も読めないけど、
韓服についてひと通りどんなのがあるのか描かれていて、絵もとても美しいし、
(多少服の作りの図解も載っている)眺めるだけでウットリしちゃう画集なんだ♡

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20年くらい前に私が初めてソウルへ行った時、韓服を着た一般人を見たのは残念ながら一回だけ。
週末で結婚式に参列すると思しき韓服をお召しのおばちゃま一人きりだった。

ホテルまでの送迎だけ担当してくれたガイドさんに
「ソウルの女の子たちは韓服を着てデートしたり、観劇や会食に行ったりしないの?」って
質問してみたら、「ええー?!韓服でデートなんてあり得ないですよ〜(恥ずかしい)」
というリアクションだったけど、近年はキラキラ時代劇の影響か、報道なんかを見てても、
ポップな色柄の韓服に興味を持つ若い女子も多少増えたみたい?
ウエディング用の韓服も伝統的な形をベースに、たっぷりとレースを使ったり
髪に生花を盛ったりして、それはそれでとても綺麗。そういうところは日本と大して変わりない感じ?

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私個人は今どきのキラキラ時代劇にはあまりそそられないのだけど、
ある時期から急に李王朝時代のドラマが制作されるようになったのは、
一つには反体制だった李王朝時代が見直されるようになったことと、
ハングル(表音文字)だけで育った現代人には判読が難しかった王朝時代の
資料の解読と分析などの調査がほぼ終わって、
李王朝について発表されるようになったことが影響しています、と
これも駐日韓国文化院での講演で、ある先生がおっしゃってるのを聴いてナルホド〜!だった。

これはね↓知ってる。『サンド(商道)』ってドラマで見た。

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男性の喪服。テレビで見た感じでいえば、たぶん大麻繊維で織られた白(生成)服なのかな。
昔から大麻や苧麻の織物が朝鮮半島で盛んに生産されていたんだね。
それを大陸へ商いに行ってたんだなあって分かるドラマだったもん。

こういうの、書き出したら止まらなくなっちゃう。
さ、いい加減ここらで止めて、仕事に戻るべし。

Commented by haru_rara at 2019-05-17 21:17
韓国、私もずいぶん前に一度だけ行きました。
仁寺洞(インサドン)が、ポジャギなどの工芸品のお店が並んでいて楽しかったなあ。
韓国は苧麻に関連して興味がありますが、あまり知らないのです。
奥会津では今でもお葬式に、喪主の男性は麻の生成りの裃を着るんですよ。
どことなくつながっているような。
Commented by 朋百香 at 2019-05-18 08:21 x
tomokoさま
韓国現代ドラマには全く興味ないのですが、時代劇となると見ずにはいられない私。民族衣装ってどこの国でも美しいですね〜。両班(ヤンバン)の美しいこと、全体的なバランスが素晴らしいです。本当にあんな格好をしていたのでしょうか?信じられない。
このご本も美しいですね〜。絵に品がある。
そう言えば、昨夜イ・ビョンホンの時代劇やってました。
しっかり録画したので、今日見るのが楽しみです。
政治の世界では日韓関係色々ありますが、民間レベルではもっと仲良くなって欲しい。それにはお互いをよく知り合うことですね。


Commented by team-osubachi2 at 2019-05-18 10:34
ハルさん
思えば苧麻は、ハルさんにとって所縁ある意味深い植物であり、糸と織物なのですね。
今も生成麻の裃で故人を送るとは悲しみの中にもその地方な風情が感じられる事でしょうねえ。
ポジャギのお店、まったく行ったことありません。あらま、そういえば、私はほとんど食べ物の思い出と
書道具店などの記憶で埋められています。笑
もしも今度ソウルへ行くことが出来たら、思う存分韓服と古民家など見てまわりたいものです♪
Commented by team-osubachi2 at 2019-05-18 10:34
朋百香さん
イ ビョンホンさんの映画『王になった男』だけ見たことありますー。お話も面白かったですし、美術も素晴らしかった。
両班の衣装は綺麗ですよねー。聞きかじりですが、色も厳格に身分によって使い分けられてたそうで、
両班や豪商らのお城の外、お屋敷の外の平民賎民は白(無色の生成り)なんだそうです。
私は今回の舞台を観ても、韓国の布でも、生まれたての白や生成の色にたまらなく惹かれるんですが、
根っからの庶民なのかもなんて思ってみたり。笑
ほんと、政治や経済では難しいこといっぱいありますけど、文化交流はこれからもずっと続いて欲しいですよね。
画集、今度お茶しに伺う機会があれば持参しましょう。見てください。美しいですよー♡
by team-osubachi2 | 2019-05-17 11:23 | これが好き | Comments(4)

イラストレーター岡田知子の、暮らしと、着物と、お絵描きの日々


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