2018年 10月 16日
浜の午後
郷里の家は日本海に面したちいさな漁村にありますが、
私がうんと幼かったころ、村の端に港が造られる以前、
荒波に丸められたゴロゴロの丸石が多くて、ハマヒルガオやハマエンドウが咲く浜辺には
網小屋や船小屋がいくつもあり、野良猫たちの住処にもなっていたのではないかと思います。
滅多には人になつかない野良猫にも例外はいて、猫好きな人から餌をもらううちに
(実際には野良猫たちが家に近づくのを嫌がって、餌をあげない人が大半ですが)
人なつっこくなる猫と仲良くなり、秋寒の午後など膝に抱く温もりも、
家で飼えない子供には嬉しいことでした。
中学生になったある時、野良猫と遊んで、その後突然くしゃみと鼻水を連発するようになりましたが、
猫アレルギーなどというものがあるということを後になって知りました。
大人になってからは、もう子供のころのように一緒に戯れることはなくなりましたが、
それでも稀になつっこい猫がいると嬉しくてそっと撫でてあげたくなります。
まだときおり蒸し暑い日があったりもしますが、それでも季節はもう秋。
日によって朝晩冷え込むこともあります。
うちの近くの公園付近をうろうろしている野良猫たちにも、
どこか暖かい寝床が見つけられるといいなと思います。
by team-osubachi2
| 2018-10-16 14:07
| 人を描く