夢のように美しいもの。「アンティーク・レース展」へ

都内へ水彩紙や絵の具を仕入れに出かけついでに
さくっと渋谷で途中下車して松濤美術館へ立ち寄った。

かねてから見たかったダイアン・クライスコレクション「アンティーク・レース展」。
当然のことだけれども、現代人の私たちが日常見たり、
触ったりして知っているレースとは次元がまるで違うものであった。

f0229926_22120975.jpg

16〜18世紀の王侯貴族や高位の司祭や豪商らが愛し、保護し、
奨励して制作させたレースの数々。
中にはものの良さがわかる人らもいて、さぞかし大事にして着てたんだろう。
展示してあるものはどれも特上の上質さで、その上コンディションも素晴らしく、
よく見える方のローガン鏡で二時間かけて
たっぷりとコレクションの数々をガン見してきた。

f0229926_22124222.jpg

・・・いつも想う。
かなうことなら、透明人間になって(必ず往復切符で行く)タイムマシンに乗り、
その時代の、このレースを作った村なり人なりを訪ねて見てみたいものだなあ、と。

当然のことながら、すべての素材を作る職人さんらがいてこその仕事なわけで、
これらの古のレースでいえば、そもそも糸の細さからして凄いのだけど、
和洋を問わずよく言われる超絶技功、眼鏡も拡大鏡もない、
さらに手元を照らす照明もない時代、いったいどんな暮らしぶりの中、
どんな修行をして、どんな技法を駆使し、
どんだけこのひと目ひと目に心血注いでものを作っていたのか、
一枚一枚のレースが発する美しさと、
持っているチカラのようなものに引き込まれるようにして
ただただ見入るばかりであった。

海外ドラマ『女王ヴィクトリア』で見たような衿につけるレースや手に持つハンカチ。
ルイ王朝や中世ヨーロッパの王侯貴族らの肖像画の衣装などで見るレースなど
本物はこういうものだったのね〜・・・♡
会場には、私のものだけでなく、いらしたお客様のため息が
いっぱいいっぱいこぼれ落ちていた。

それにしても、だ。毎度ワンコインでこういう展覧会を見られるってところが
この松濤美術館の素晴らしいところである。ありがたい♡

ダイアン・クライスコレクション「アンティーク・レース展」
松濤美術館にて、7月29日(日)まで

Commented by 香子 at 2018-07-12 07:35 x
繊細なレース、タメイキものですよね。
ボビンレースってベネチアの近くが有名なんでしたっけ?
都心でワンコインは魅力的ですよね♪
ご存知かもですが入館無料のこういうのもあります (^_-)-☆
https://www.kyoritsu-wu.ac.jp/muse/news/detail.html?id=19
期間内に足を運ばなくては・・・と思ってますのん。
Commented by sogno-3080 at 2018-07-12 08:42
フライヤーだけでも充分驚きます。この緻密さったら!!
次元の違うレースの世界、見たかったなあ。
作っている現場を動画で観たいわ(笑)
Commented by team-osubachi2 at 2018-07-12 09:35
香子さん
本当にため息いっぱいいっぱい出ましてございますですよ。
手ぬぐいで口もと抑えながら、ガラスにおでこぶつけそうになりながら拝見してきました。笑
お知らせいただいた展示も良いですねえ〜。見たいなあ〜♡
だけど、装画塾が終わる来月頭までは都心に出る時間も機会もなっかなかとれない〜。
Commented by team-osubachi2 at 2018-07-12 09:44
sognoさん
このコレクターさん(もともとはおばあさまが収集なさってたそうで)はなんといま日本在住でいらっしゃるようです。またいつか機会があるかもしれませんね。
9月13〜24日には銀座松屋でユキ・パリス展があるそうですからそちらも楽しみです。

古の時代のものは見るコトはできませんけど、現代のクチュール制作の様子などは、ときどきDiorやCHANELの動画も見て楽しんでます。お時間のあるときにでもどうぞ〜♪
Dior(https://www.youtube.com/user/Dior/videos?disable_polymer=1)
CHANEL(https://www.youtube.com/watch?v=P00-RZsLmlY)
Commented by セージグリーン at 2018-07-14 14:29 x
レース、オトメゴコロを刺激されますねー。
バレンシアレース、ブラーノレース、、、レースの世界には
吸い込まれそうです。
その昔、美術館で観観る肖像画に描かれたバリッと立った
シャープなレースが、不思議でなりませんでした。
ブルージュでボビンレースの実演を観ましたが、
そのおばあ様は、80を越えてなお、著名な編み手として
ご活躍とのことでした。
沖縄やインド、アフガニスタンも含め、女性の経済的自立に
とって、こういう手仕事の継承は重要な役割を果たしていたのだと思います。
暑いけれど、観に行きたいものです。
Commented by team-osubachi2 at 2018-07-15 01:38
セージグリーンさん
古今東西、どこの世界でも、男の職人仕事は言わずもがな、女性の手仕事も暮らしの扶けですね。
ただ、実入りのいい人はそれでもごく少数なのは今も昔も変わりないと思われますが。。。
もう本当に見事な手仕事の数々、圧巻ですよ。オススメいたします。
by team-osubachi2 | 2018-07-11 10:31 | 出かける・見る | Comments(6)