上布を活かしたくて

人さまから「何かの素材として活かせるようでしたら」といただいた上布の訪問着を
乱暴は承知で洗濯機でガラガラと二度三度洗って、
もとの染め柄もシミも薄くなったものを去年琉装用の半襦袢に直しておいた。
(裾はまだ保管していて、いずれ裾よけにするつもり)

半衿も、同じ方からいただいた端切れを活かして・・・。
琉装の胴衣って、帯をしないし、
下には白いプリーツ巻きスカート式のカカンをあわせるせいか
(私の場合はMUJIのインド綿のマキシスカートで代用)
黒い上布の胴衣だと、どうしても浄土真宗の尼さんに見えちゃうので、
半衿は白くない方が遊びがあっていいかもって思って。

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能登上布のなんちゃって琉装胴衣といい(https://okakara.exblog.jp/25547532/
この襦袢を下に重ねても、細い麻の糸で織られた上布は涼しいのなんのって。

薄い上布(麻)という素材は、本当に夏にこそその能力を遺憾なく発揮して
大きく空いた袖口から身頃の内まで風が抜けてゆく爽涼感と
帯なし、補正(晒を巻くとか)なしの軽やかさを経験してしまうと
今日みたいなムシムシ暑い日は「もうこれでいーね?!」ってくらい頼りたくなる。

着物としては丈が短くてとても着られない。
だけど上布や芭蕉布といった上質のものはまだまだ世の中にはいっぱいあって、
もちろん洋服や小物にリメイクするのもいいのだけど、絹ものとちがって
上布や芭蕉布で洋服を作るのはちょっと難しいかもしれないなって思うせいか、
そういう古手ものを活かすひとつの手だてにならないだろうか・・・とも思う。

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おまけ:昨晩、K-POPと韓流ドラマに熱中の友だちが申し込んで
抽選で当たった舞台を観に行って来た。

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音楽劇『赤露ーつゆの歌ー』。
韓国にも当然伝統的な楽器と歌の文化は古くからあって、
李氏朝鮮末期から(日本支配の時代を経て)戦後までを生きていた
実在の二人のテグム(横笛の一種)吹きと一人の妓生のおはなし。

歌と演奏と芝居の演劇・・・素晴らしかったなあ〜♪
韓国文化でも私の好きな分野・・・韓服の衣装も美しかった〜♡
(琉装風に上布を着るとね、ほんのかすかにだけど、
なんとなく韓服と共通したような衣服を身につけているような・・・
そんなキモチになることがあるんだ)

詩を古典的な歌声で唄うのを聴いていたら、
見た事もない朝鮮半島の山月の景色がまぶたに浮かんでくるようなお芝居だった。

音楽劇『赤露ーつゆの歌ー』/駐日韓国文化院ハンマダンホール

Commented by 香子 at 2018-06-29 09:37 x
上布はいいですよね〜♪
涼しいし洗えるし・・・
実家のタンスをチェックしてきましたが
夏用の帯はあるのに着物は見かけなくて(笑)

Commented by team-osubachi2 at 2018-06-29 14:26
香子さん
上布など、薄手の麻は良いですねえ〜♡
うちの母親の箪笥にも浴衣以外盛夏ものの着物はありませんでしたが、友だちのお母さんからいただいた薄物、新潟で調べてもらったところ昭和の小千谷縮と判りましたが、現在の小千谷縮と手触りがまるで違うので、洗い張りしたまんまのを早く仕立てに出して着てあげなくちゃです。
くわあ〜、もうこんなのばっかり!いい加減自分の甲斐性のなさにウンザリしてきました(^ ^;;
by team-osubachi2 | 2018-06-28 13:18 | 着物のこと | Comments(2)