はじめて護国寺へ

六月のお茶会に誘っていただいた。

五月の茶会と違って、袷にすべきか単衣にすべきか迷う必要もなく、堂々と単衣に袖を通せるね♡
そう思って前日にうきうきと紬地の付下げを箪笥から出しておいた。

f0229926_15194353.jpeg

夜、大雨が降りだした。えっ!・・・雨なの?・・・もしかして明日も雨なの?

じゃあ、単衣無地にしておこうかな。
まだお茶を習っていたころ、縞の地紋が気に入って自分で誂えたもの。
私にはめずらしく明るめに染めてもらい、繍いの一つ紋を入れてもらったもの。

f0229926_16331616.jpeg

朝起きてみたら、なんのことはなく、前の晩から一転して晴れて蒸し蒸し状態。

もう今さら元に戻すのも面倒になって、そのまま無地単衣に袖を通す。
まあね、これならガード加工してあるから汗もへっちゃら〜♪
帯は今回このお茶会に誘ってくださった方からいただいた絽綴れをあわせた。

f0229926_16333511.jpeg

が、残念ながらお誘いくださった方はご都合でいらっしゃれないとのことで、
急遽別のお友だちにピンチヒッターで一緒してもらい、
待ち合わせて向かった先は音羽の護国寺。

むかし友だちのCちゃんがこの近くに住んでたから、入り口の立派な門は何度も見てたけど
素通りするばかりで境内に足を踏み入れたのはこれがはじめて。
なんてまあ、立派なお寺さん?!へえ〜、へええ〜、知らなかったなあ〜。
(ちょうど骨董市も開かれてた。毎月第二土曜が骨董市の日なんだそう)

f0229926_16340765.jpeg

若かりしころ、私が最初に茶道の手ほどきを受けたのは江戸千家だった。
でも、先生はすでにご高齢で除籍(って言い方でいいのかな?)されていて、
後から入門した私はお茶会というものにご縁がなく、
よく老先生と姉弟子さんらが護国寺でのお茶会の思い出話をされていたっけ。
とにかく芋の子を洗うみたいにすごい人数なんだと聞かされていたせいもあり、
待ち時間の長さを覚悟して行ったら案に相違して、お客様はさほど大勢ではなく、
どのお席もちょっと待って次の回におするすると席入り出来たというスムーズさ。

ゆったりと座っていただいた点心もとっても美味しかったし、
どのお席のお菓子も美味しかったなあ〜♡三席ともペロリと食べちゃった♪

f0229926_16342142.jpeg

お家元のお席もよかったし、飄々とした男性宗匠のお席もよかったけど、
最後にまわったお席の先生は、偶然ながら私が住まいする丘の上の同じ地縁で
今日この帯をくださった方を通してつながったご縁だった。
お話すると、なんとも気さくて優しい先生でいらっしゃった。

面白いことに、そのお席で、これも偶然隣り合わせに座った美しい女性は
(モデル時代には雑誌やTVCFでご活躍されたのを拝見してもいたけれど、
清野恵里子さんのきもの本でも美しいグレイヘアでちょこっと登場されていらっしゃる)
これまた私が以前恩師と仰いだ方にお世話になったというご縁で繋がった方で、
私からお声をかけてちょこっと恩師の思い出話をさせていただいた。

f0229926_16334953.jpeg

なんだろう、自分に繋がるいくつもの見えない糸を
あらためてたぐるような感じで、ほのかなご縁を感じさせてくれる人たちと
「さあ、ここでご一緒に一椀のお茶をいただきましょう♪」
そういざなわれた、とでも言おうか、私にはとても面白くて
興味深いお茶を味わわせていただいた。こういう一期一会もあるんだなあ・・・。

お誘いくださった方、ご一緒してくださったお友だち、ご同席の方々、
このご縁につながるみなさまに、感謝♡

Commented by 香子 at 2018-06-10 07:37 x
じつはワタシもあの近辺に住んでいた事があるのに
護国寺の中には入った事がありません (^-^;;
いつもあの門を横目に通り過ぎてました。
(そのうち入るぞ〜!…笑)
あの近くの群林堂の豆大福が懐かしい・・・つい食い気に (^-^;;
Commented by sogno-3080 at 2018-06-10 08:39
溜息ひとつ。ああ、いいな~
私にとっては、非日常感あふれる世界をお裾分けして頂いた気分で
ございます。そして、お茶と美味しいものが目の前にちらついて
そちらも溜息(笑)
Commented by team-osubachi2 at 2018-06-10 11:39
香子さん
ねー、有名古刹名刹でも、用がないと入りませんよねえ。
たまたま開いてた骨董市、なかなか良さそうで、お小遣いに余裕あったら来たいな、と(^^;;
二、三の観光客や、地元の子供さんらがベンチでアイスとか食べながらゆったり休んでたりして
それもいい景色でしたよ。
群林堂さんの豆大福、通るといつも行列で、一回しか買ったことがないんですが、美味しいですね〜♪
Commented by team-osubachi2 at 2018-06-10 11:53
sognoさん
はい、私にも、茶道の場って非日常の世界であります。
その世界観は先生によっていろんな色があって、その一部をちょっこし体感するのも
お茶の面白さの一つかもと思いました。
でも、お道具やなんかのことはなーんも知らんですな(^^;;
なので、自分にはそれは語れませんけども、でも、味わうことは皆んなにも出来る、愉しむことは誰にもできる、
そこがお茶の懐の深さかも知れないですよね。

あ、お弁当の中に油で焼いた獅子唐が二つ。普段家ではこんな塩加減にはしないんですけど、
夏場の畔をかいた身体にはとても美味しいしょっぱさで、お弁当には良いかも♪と思いました。
瓢箪型の生姜ご飯も美味しかったです。生姜ご飯、マネしたい。。。♪( ´θ`)ノ
Commented by セージグリーン at 2018-06-10 13:52 x
とても難しい時期のお茶会ですが、
見るからに涼しげなアイスブルーで縞の地紋の色無地とは、
なんとぴったりなことでしょう。
点心が三友居製とは、これまたスッテキ。
それぞれメリハリのあるお味加減なのですね、(._.)φ。
味わうこと、楽しむことは誰でも出来る、、、至極名言です。
Commented by 神奈川絵美 at 2018-06-10 20:42 x
こんにちは! 今の時期にぴったりの、涼しそうなアイスブルーですね。
私、歳末の大寄せには何度かお誘いいただいて護国寺に行ったことはあるのですが、6月にもこんなステキなお茶会があるとは知りませんでした。お薄は後味にほのかな清涼感がありますよね。それもまた季節のくれる愉しみなのかもなんて思いました。
Commented by team-osubachi2 at 2018-06-10 23:30
セージグリーンさん
三友居さんのお弁当、綺麗で上品で良いですねえ。
しんじょだの魚の焼いたの、炊きものなどはそうでもなく、
獅子唐のピッときわだった塩気が美味しかったのでした。
この色無地、私にしてはずいぶんと彩度のいい色目にしちゃったものですね。
もう少し灰味があってもよかったかもですが、涼しそうな色目ではあります。
そのかわり顔の日焼けがあらわになってしまって隠せない〜・・・(^ ^;;
Commented by team-osubachi2 at 2018-06-10 23:42
絵美さん
真夏の朝の茶事は朝早くにはじまりますし夏ならではの良さもありましたけど、大寄せの茶会はやっぱり盛夏には減るのでしょうかねえ。この日のお茶会も、でも、本当にいい具合にまわることが出来てとてもよかったです。
夏でも少し熱めのお薄をゆっくりといただくのが好きかもです。冷水点てもそれはそれで美味しいですが (^ ^)b
若いときに染めた色無地、久しぶりに袖を通しました。私にはめずらしい明るい色ですが、ガード加工してしまっているので染め直しもききませんし、もうこの色のまま夏単衣で着倒すことにしようかなと思います♪

Commented by fuko346 at 2018-06-12 09:20
きれいめな薄色 お似合いです。
その時期 時期の 茶会の装いって 普段着とは違って
それはそれで楽しみにがありますね。

ご縁って ほんとに不思議なものだと 常々感じています。
Commented by team-osubachi2 at 2018-06-12 23:44
fukoさん
私の手持ちではこんな色目はめずらしいのですが、それだけに、ほんと、日焼けするとテキメン?!笑
でも、たまにはこんな色の柔らかいのも着ると、どことなく気持ちがハレがましくていいものですね。
人とのさまざまなご縁、魅力的です。人生の宝物のひとつと思いますです。
by team-osubachi2 | 2018-06-09 19:34 | 着物のこと | Comments(10)