長崎「松翁軒」さんの『よむカステラ』

長崎にあります老舗カステラ屋の「松翁軒」さんが
年に一回発行されているPR誌『よむカステラ』第24号の挿し絵を
今回担当させていただきました。

今回書き手の方々は、あまんきみこさん、上野誠さん、高橋睦郎さん、
西舘好子さん、古橋尚さん、森下典子さん、矢萩春恵さん。

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デザイナーさんからバックナンバーを何冊か送っていただきましたが、
過去には、青木奈緒さん、童門冬二さん、篠田桃紅さん、
朝倉摂さんや久田恵さんなどなど、読者には興味深い書き手さん方の
面白い文章がいくつも寄せられてきた冊子なのですね。
バックナンバーの挿し絵も、私たちの業界ではご活躍の先輩方が担当なさっています。

PRのためのさまざまな印刷物を制作する菓子舗の中でも、
こういう読み物中心の冊子を作って配布しているところは少ないかもしれません。

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モノクロームとはいえ、何度も直しを加えたカットもあったり
すんなり一発で決まったカットもあったり・・・。

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思い出話から長崎の地元の味まで、知らない人物や食べものなど、
ひとつひとつ調べてみるのも面白く、なかなか楽しい挿し絵仕事となりました。

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先日送られて来た刷り上がり見本に添えて、
なんと思いがけずカステラの入った箱が添えられていました。

珈琲をいれ、見事な色合いのカステラをひとくちほおばりながら
「松翁軒」さんと長崎のことを想いました。

長崎「松翁軒」さんの『よむカステラ』_f0229926_09512032.jpeg

「松翁軒」さんの創業はなんと 1681年(天和元年)だそうです。

江戸時代、長崎は天領、すなわち幕府の直轄地であったことは
歴史好きの人ならよくご存知のことと思いますが、
天和元年がどの将軍の時代だったのかを調べてみましたら、
徳川綱吉公が五代将軍となった翌年のことでした。
(湯島聖堂建設や、赤穂事件、生類憐みの令などが有名ですね)

その時代の長崎はどんな街だったのでしょう?
ドラマや小説などで知った風でも、私自身はいまだ一度も訪れたことがありません。
いつか訪れてみたい街のひとつです。

このたびのお仕事、どうもありがとうございました。

創業天和元年・カステラ元祖 松翁軒

Commented by phenix at 2018-05-11 21:45 x
こんにちは
長崎・松翁軒やお馴染みの食べ物の登場にびっくり!
この冊子は店頭に置かれているのでしょうか?
知りませんでした。
早速お店に行ってみなければ
このお仕事がご縁で、長崎を身近に感じて頂けたら嬉しいです。
Commented by sogno-3080 at 2018-05-12 10:05
やっぱりTomokoさんのイラストいいなあ~。
大好きです。
長崎、私もまだ行ったことがありません。新婚旅行先、長崎か宮崎かで
悩んで結局、宮崎にしたもので。あ、スイマセン、こういうつまらない話し(笑)
Commented by 香子 at 2018-05-12 13:27 x
4年前に行った長崎での
オプショナルツアーのガイドのお姉さんが
自分のカステラベスト3に松翁軒をあげてました。
あの頃、出島の整備が途中でしたが
今はすっかり出来上がって賑やかでしょうねえ。
あぁ、また訪れたいです♪
Commented by team-osubachi2 at 2018-05-12 16:09
phenixさん
そういえば、phenixさんは長崎出身でいらっしゃいましたか♪松翁軒のカステラ、もっちりして美味しいですねえ〜♡
食べものの中でも、ハトシ、食べてみたくてたまりません!資料を見ながら、どんな味わいかなあ〜?と想像しながら描いてました。笑。この冊子はおそらく店頭に置かれているのではないでしょうか。もしもチャンスがあってお手にとっていただけましたら嬉しいです!

吉村昭さんや遠藤周作さんの小説や歴史ドラマなどで長崎という地名に割合よく目にするくせにいまだ未体験です。
いつか長崎をゆっくり訪ねてみたいですが、去年だったか、知人がこの宿へ行って感激してました。
http://www.rikyu5.jp(五足のくつ)
私もぜひいつか泊まってみたいお宿のひとつです♡
Commented by team-osubachi2 at 2018-05-12 16:23
sognoさん
ありがとうございます。いままだ自主制作で格闘中ですが、いやはや、自分の絵なんてちょっと時間がたつとマズさにばかり目がいってしまいます。笑
新婚旅行、おお〜、宮崎でしたか!?いいじゃないですか、どんどんつまらない話しましょうよ〜。あれ?そういえば、たしか相方の両親も宮崎だったような。私は宮崎もいつか訪れたい場所なんですよ、とくに高千穂方面ね〜♪おふくろさんが亡くなったあと、弟が1人でのんびり車旅した九州。たまたま訪れた神社で、夜神楽見たぞ!なんて憎たらしい報告してきやがって!おのれ、いつか私もきっと!!笑
Commented by team-osubachi2 at 2018-05-12 16:26
香子さん
4年前・・・たしかハウス****にお泊まりなさったとき、でしょうか?生まれ変わった話題の場所ですよね?
相方は長崎に行ったことがあるそうで、それも羨ましいんですけど、もうベタな観光バスツアーだってきっと楽しいかも!って思います。歴史好きとしては、ぜひ出島も行きたいなあ。
そして、もし訪れることがあったらぜひ行かなくちゃ、松翁軒へ♡
Commented by セージグリーン at 2018-05-12 19:27 x
楽しいご本ができましたね。
カステラから、わが故郷宮崎にお話が展開して!
Tomokoさんのお連れ合い様のご両親と同郷とは、
奇遇ですね。
高千穂は、いつぞやの台風で高千穂線という鉄道が破壊され、
新たに作れないまま、トロッコのような簡易な車両を
走らせたり、あとはバスのようです。
高千穂神社の夜神楽は、皆さん感激なさいます。
かく言う私も実は、高千穂に行ったことがありません。
Commented by team-osubachi2 at 2018-05-12 21:32
セージグリーンさん
紛らわしい書き方してすみません、相方の両親の新婚旅行先が宮崎だったのでした。(お二人とも浅草生まれのバリバリ下町人間です)
高千穂方面、そういえば鉄道の被害出てましたが、そうでしたか、再建は難しいのですね。地元の人はわざわざ行かない場所っていっぱいありますしね。いつか自分も行くとしたら相方にレンタカーで運転してもらうことにしましょう。
by team-osubachi2 | 2018-05-11 11:05 | 仕事をする | Comments(8)

イラストレーター岡田知子の、暮らしと、着物と、お絵描きの日々


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