丘の上から通信

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2017年 11月 13日

映画『わたしを離さないで』

この前のその前の週末だったか、相方が映画『私を離さないで』のブルーレイを買ったので
(いまや発売から数年たったブルーレイでも1000円を切る安さにビックリ!)
この晩はウエハースをお供にお茶をしながら“お家deレイトショー”にした♪

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カズオ・イシグロ氏のノーベル文学賞受賞のあと、いろんな報道があったせいで
テレビ書評で物語のあらすじを二言三言で知ってしまっていたのだけど、
それでもとても新鮮に見ることが出来た映画。

謎と霧のような湿度に満ちた美しい映像と、
主演の若い三人の役者さんたちのみずみずしい演技が素晴らしいの。
とっても難しい役なんだろうに、自然に見える。
アンドリュー・ガーフィールドくん、こういう精神的な役にはあってるのかもね、
映画『沈黙』でもクライマックスにすすむにつれて心の琴線震えっぱなしな役も似合ってた。
S・ランプリングさん、ある年代からいっこうに年をとらないみたいにお変わりなく見える・・・素敵♡

仮想現実なSFだけど、視点がすごい。そういうコト、考えたことなかった・・・。
そしてロボットでもAIでもないのに、やっぱり「たましい」の有無って話がここにも登場する。

生命ってなんだろう・・・?
私にもよくはわからないのだけど、いまわかることは、
さいわいにして(?)いまの人間には
まったくのゼロから生命体一個(たとえばバクテリアの一個)も創り出せないってことと、
生命はいつか死ぬってことくらい。・・・生命って、ほんと、いったい何なんだろうね。







余談だけれど、うちのすぐご近所にお住まいの装丁家S氏が
カズオ・イシグロさんのブックカバーを何作かデザインされていたので、
なぜこの『Never Let Me Go』の日本語版ブックカバーにカセットテープがドーン!と出てるのか
今度会ったらうかがってみようと思ってたんだけど、映画を見てちょっぴりわかった。
装丁家S氏いわく「年に一度くらい読み返したくなる小説です」とのこと。
いつか原作も読んでみる機会がくる・・・かな?はて?

↓受賞で起きたこういう騒動話はいつだって面白いし、紙の本が少しでも売れてくれたら嬉しい。
備忘録:ブクログ通信
「ノーベル賞受賞の舞台裏!一瞬で枯れた在庫!?早川書房で起きた大騒動に迫る!」



by team-osubachi2 | 2017-11-13 16:18 | 日々いろいろ | Comments(2)
Commented by fuko346 at 2017-11-14 21:23
クローンの 臓器移植の 言われ始めた頃 こういうこと起こるなあ、と。今は たぶん このままのお話ではないでしょうが、現実にもうあるのではないか、と思っています。
臓器が取引できる モノ になってしまったのですから。
需要があれば 必ず起こることだと思ってしまうのです。
それを 文学に そして美しい映像にすることができる、
それを すごい、と感じるのでした。
Commented by team-osubachi2 at 2017-11-15 08:28
fukoさん
この筋通りではなくても、この問題ってきっと遠からず現実に起きる事なのでしょうね。
人間って欲も業も深くて難儀な生きものですが、
怖ろしいようなおぞましい面も、こんな視点で哀しくやるせなく美しく描けるっていうのは
やはり芸術というこれも人間が持ってる能力のおかげなのですかねえ。
この主人公らの生命の終わりにどういう面を見るかは人それぞれかもですね。
いろんな事を考えさせてくれる作品です。



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