お針の時間と茶話会

オトナ女子(ってゆー言い方はもう古語かも?)は日々忙しい。
あえてキッカケを作らないと、なかなか心静かに針を持つ時間もなかったりする。

ひょいと思いつきで、近場の着物仲間三人で
「小帛紗を縫う会、やりませんか?」と声をかけて友人宅に集まった。

あ、そうそう、こんなときには私の旅茶セットも持参して・・・。

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暗黒部屋解除のさいに出しておいた私の「なんちゃって旅茶セット」は
本式のものとはほど遠く、アンティークのジャム瓶に茶を詰め、
もう一つの瓶には金平糖や甘納豆などのお甘入れにして
仕覆なんて高尚なものではなく、手縫いした縮緬の巾着に入れるような代物。
茶杓も手持ちのを切って寸詰めにしたり、
お気に入りのちいさな銀のスプーンを使ったりと、寄せ集めもいいところだけど、
友だちん家やハイキングとかで活躍してくれるんである。
あ、今度ドライブのときに持って行くのもいいな ♪

話を戻そう。

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集まったお宅の女主人Tさんはお姑さんがとっておいたという昔の絣着物地で、
もうひと方のEさんは雑巾として(?)売られていたけれど
雑巾として使うには可愛い過ぎるピンクの布で、
私は先日解いた八寸帯のたれ先から返しの無地部分で
それぞれ小帛紗(または敷物)を縫った。

ふたつみっつポイントをおさえつつ
とっかかりから90分とか100分ほどで、めいめいの小帛紗が縫い上がった。

(お二方それぞれのブログでもどうぞご覧ください)
*胡蝶の夢/http://tomoko358.blog102.fc2.com
*神奈川絵美の「えみごのみ」/http://blog.goo.ne.jp/kanagawa_emi

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お針のあとは、お作法もお点前もカンケーなくお茶を一服点てて
これもおのおの持ち寄りの甘納豆、ゴム玉羊羹、干菓子といった
美味しいお菓子とともに茶話会で締めくくる。
これぞ女子の集まりのたのしいひとときであ〜る ♪

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何十年ぶりに縫った小帛紗。
友人宅の立派な飾り棚でちょっとばかり記念撮影。w


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おそらく編み物もそうだと思うけれど、
無心に、または女同士適当なおしゃべりをしながら針を動かす時間は、
女性の心身に不思議な効能があると思う。
ヒーリング効果とでも言えばいいのかな。
よく言葉だけ一人歩きしてる感がある「いま、ここ」という感じが
お針の時間にはしっかりあるという気がする。
だからかな、面倒くさいと思うわりには、
針を持って縫い物をするのは嫌いじゃない。

まだ布は余っているから、もうひとつふたつは縫えるかな。
大きさ違いで縫っておいて「ははコレ」の土鈴の下に敷くとしよう♪
Commented by 朋百香 at 2016-06-23 10:25 x
tomokoさま
「今、ここ」いいですね〜。正に私に必要です!
楽しいひと時を共有出来て嬉しかったです。次回はtomokoさんに半幅帯の講習会でもお願いしようかな・・・。
Commented by 神奈川絵美 at 2016-06-23 13:49 x
過日はありがとうございました!
本当に、えいやっときっかけがないと
なかなかこうした針仕事はできなくて…。
楽しかったですし、おっしゃる通り、
癒しの時間にもなりました。
旅茶セット、縮緬の巾着、なーんて可愛いんでしょ、と
眺めていました。今度は巾着をつくろうかな、ナンテ。
Commented by team-osubachi2 at 2016-06-23 15:54
朋百香さん
家族(ことにちいさな家族)が多いと、女性はなおのこと忙しい毎日だろうとお察しします。
むかしの女性は本当に毎日毎日どうしてたのでしょうか?
その忙しい最中に、家族のための縫い物とかをする合間だけ
キモチが鎮まったのかもしれないですね。
半幅帯の結び方講習会、素人の中途半端な指導ですが、お気が向きましたらどうぞ〜♪
Commented by team-osubachi2 at 2016-06-23 15:58
絵美さん
あのピンクの布、たしかにあのまま雑巾で汚すには可哀想なピンクでしたね。
絵美さんのところで第二・・・いや第四くらい(?)の
新しい布人生をまっとうしてくれたらいいですね。
替え袖は強い味方がいらっしゃるので心強いですね。
一重の両袖を縫うには・・・はて、どのくらい時間がかかりましょうか???
お仕立てができるK子センセのご指導のもと、ぜひトライ!!
Commented by fuko346 at 2016-06-25 21:20
わぁ、、、素敵 いいなあ。と 指をくわえるの図、です。
ちくちくお針って こころが鎮まるんですよね。
それも こんな おきもので 麗しのお宅で。
針を持つのは嫌いじゃないけど 下手、です。
いつか機会があったらご教授 くださいまし。

御茶箱も素敵。
たっか~いのは 手が出ないから こちらのようなものを
ぼちぼちそろえられたらいいなあと思っております。
Commented by team-osubachi2 at 2016-06-26 23:16
fukoさん
染織家さん方が制作された小帛紗に比べれば、私のはとても粗くて拙いものですが、
まあ、その分愛しさは反比例していますかね。笑

旅茶箱とか、茶箱ですが、風子さんだったら、
西荻窪のここ、ご存知と思うんですが、
(友だちがギャラリー壽庵で何度もアクセサリーの個展をやってるんで知ってるんですが)
茶箱を扱ってる伊勢屋さんの方は未だ一度も訪れたことがないのです。
いつか機会がありましたら一緒に行ってみませんか?

伊勢屋美術(ギャラリー壽庵)
https://www.facebook.com/iseya.juan/
http://www.iseyajuan.com
Commented at 2016-06-27 21:05 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sogno-3080 at 2016-09-25 11:14
小さいジャムの瓶をいれた仕覆に釘付け~~。
なーんて可愛いの。
先日私も職場で、旅茶ごっこしましたが、小さいジャムの瓶
むき出しでした。今度、作ろうかな、って思いました。
Commented by team-osubachi2 at 2016-09-25 20:09
sognoさん
はい〜♡かいらしいお仕覆がわりの巾着は
むかしの縮緬の端切れだとかを活かして縫いました。もうずいぶん以前に。
ちょっとの面積あればいいので、おふくろさまの持ってた端切れとかも使いました。
全体を入れる格子木綿の巾着は、ユザワヤで安売りのコットンでまかないました。
袋縫いのコツから紐の先につける玉や房がわりの飾りなど
ご指導いただいたのはもちろんキクコさんで〜す。(^ ^)b
by team-osubachi2 | 2016-06-23 08:49 | これが好き | Comments(9)

イラストレーター岡田知子の、暮らしと、着物と、お絵描きの日々


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