2016年 05月 17日
手から生まれるもの/和田治男展と前田昌良展から
先週と今週、ふたつの個展に足を運んで、今の私にとって
(まあ、好きなものはたいがいそうなんだけど)
とても、とてもいい刺激をちょうだいしてきた♪
ひとつは、四谷荒木町(四谷三丁目)にあるクーギャラリーさんで開催中の
和田治男さんの「Botanical」展。
(*作家さんの許可をいただいて撮影しています)
室内に入って作品を見るなり、うっとり・・・であった。
極細の糸ノコギリと、少々の彫刻刀と、
主には30度刃のカッターナイフで彫り出された半立体の植物たちは
ほとんどどれも木肌に近い色目のもの・・・
自然界でならそれはともすれば枯れてしまった色合いであるにもかかわらず
どの作品にも不思議な魅力と生命力がある。
いや〜〜、まいったな〜。
どれかひとつ手に入れたくてウズウズしてきて、
しばしギャラリーのオーナーである坂川さんと作家の和田さんと歓談しながら
気持ちを逸らす・・・というか、ショッピング魂を鎮めるのに苦労しちゃった。w
具象もあれば、心に浮かぶ抽象の植物もあるそうだけど、
↓このぺんぺん草、もといナズナなんてもうたまらない。
手から生まれるものの温もりと美っていいね。
今回は拝見だけだったけれど、もしかしたら
いつか出会えるかもしれない。私だけの花に・・・♪
和田治男個展「Botanical」/queue galleryにて5月31日(日)まで
http://queuegallery.com/top.html
**************************************
一方、昨日は友だちのCちゃんと一緒に出かけ、
新宿タカシマヤ10階の美術画廊で開催中の
前田昌良さんの個展『風を見つめる木馬』をわくわくしながら拝見してきた。
(*作家さんの許可をいただいて撮影しています)
以前からCちゃんのお家や書籍などで
(前田さんの作品とは知らずに)拝見していたけれど、
去年の春、横須賀美術館で本物をいっぱい見てから
その世界にすっかり魅了されてしまった♡
会場にいらした前田さんが「どうぞ触ってください。
こう、揺らして・・・(ゆ〜らゆら)そうして見ないとわからないでしょ?」
と、じかに作品を動かして見せてくださる。
うひゃひゃひゃ〜♪
横須賀じゃ展示作品に触れコト能わずでさわれなかったから、
木彫りの小人形や、銅板やワイヤーの人型が動くところを見られなかった。
いやあ〜これは愉しいなあ〜♪ なんて愉しい作品だろうか。
でも、そんな遊び心あふれる前田さんの作品(とタイトル)から伝わってくるのは
愉しいけど、どこか哀しい心模様とか、
風が通り抜けるくらい透けてるはずだのに霧で前が見えないといった心象風景・・・。
それは禅問答のようであり、鏡のようでもあり、で
見る人それぞれの状況でちがってくるんだろう。
制作のことなどもお話させていただいた。
私の心に残るいくつかのことを忘れないために、
会場にあった「ごあいさつ」を備忘録としてここに貼っておこうと思う。
前田さんの作品を見ていると、私の頭の普段使っていないようなところを
チキチキと刺激されてる気がしてしょうがない。
私も友だちが譲ってくれた作品をひとつ机の横に置いて愛でている。
(*過去ログ/前田昌良さんの遊び心/http://okakara.exblog.jp/24471566/)
ワイヤーの先の羽虫がゆらゆら揺れるのを見ながら、
私なりに表現できる世界ってどんなかな?と考えてみる。
でも、考えてばっかりじゃしょうがない。
頭でひねり出そうなんてやってるうちは出てこないのかも・・・。
白い紙は鏡みたいなものだ。
ちょっとずつでもいい、白い紙にむかってみたらいいじゃない。
無心に浮かんだ線を描いてみればいんでない?・・・と
自分に声をかけてみる気にさせられた個展だった。
前田昌良個展『風を見つめる木馬』/新宿タカシマヤ美術画廊(10階)にて5月23日(月)まで
http://www.takashimaya.co.jp/shinjuku/event3/#os9342
(まあ、好きなものはたいがいそうなんだけど)
とても、とてもいい刺激をちょうだいしてきた♪
ひとつは、四谷荒木町(四谷三丁目)にあるクーギャラリーさんで開催中の
和田治男さんの「Botanical」展。
(*作家さんの許可をいただいて撮影しています)
室内に入って作品を見るなり、うっとり・・・であった。
極細の糸ノコギリと、少々の彫刻刀と、
主には30度刃のカッターナイフで彫り出された半立体の植物たちは
ほとんどどれも木肌に近い色目のもの・・・
自然界でならそれはともすれば枯れてしまった色合いであるにもかかわらず
どの作品にも不思議な魅力と生命力がある。
いや〜〜、まいったな〜。
どれかひとつ手に入れたくてウズウズしてきて、
しばしギャラリーのオーナーである坂川さんと作家の和田さんと歓談しながら
気持ちを逸らす・・・というか、ショッピング魂を鎮めるのに苦労しちゃった。w
具象もあれば、心に浮かぶ抽象の植物もあるそうだけど、
↓このぺんぺん草、もといナズナなんてもうたまらない。
手から生まれるものの温もりと美っていいね。
今回は拝見だけだったけれど、もしかしたら
いつか出会えるかもしれない。私だけの花に・・・♪
和田治男個展「Botanical」/queue galleryにて5月31日(日)まで
http://queuegallery.com/top.html
**************************************
一方、昨日は友だちのCちゃんと一緒に出かけ、
新宿タカシマヤ10階の美術画廊で開催中の
前田昌良さんの個展『風を見つめる木馬』をわくわくしながら拝見してきた。
(*作家さんの許可をいただいて撮影しています)
以前からCちゃんのお家や書籍などで
(前田さんの作品とは知らずに)拝見していたけれど、
去年の春、横須賀美術館で本物をいっぱい見てから
その世界にすっかり魅了されてしまった♡
会場にいらした前田さんが「どうぞ触ってください。
こう、揺らして・・・(ゆ〜らゆら)そうして見ないとわからないでしょ?」
と、じかに作品を動かして見せてくださる。
うひゃひゃひゃ〜♪
横須賀じゃ展示作品に触れコト能わずでさわれなかったから、
木彫りの小人形や、銅板やワイヤーの人型が動くところを見られなかった。
いやあ〜これは愉しいなあ〜♪ なんて愉しい作品だろうか。
でも、そんな遊び心あふれる前田さんの作品(とタイトル)から伝わってくるのは
愉しいけど、どこか哀しい心模様とか、
風が通り抜けるくらい透けてるはずだのに霧で前が見えないといった心象風景・・・。
それは禅問答のようであり、鏡のようでもあり、で
見る人それぞれの状況でちがってくるんだろう。
制作のことなどもお話させていただいた。
私の心に残るいくつかのことを忘れないために、
会場にあった「ごあいさつ」を備忘録としてここに貼っておこうと思う。
前田さんの作品を見ていると、私の頭の普段使っていないようなところを
チキチキと刺激されてる気がしてしょうがない。
私も友だちが譲ってくれた作品をひとつ机の横に置いて愛でている。
(*過去ログ/前田昌良さんの遊び心/http://okakara.exblog.jp/24471566/)
ワイヤーの先の羽虫がゆらゆら揺れるのを見ながら、
私なりに表現できる世界ってどんなかな?と考えてみる。
でも、考えてばっかりじゃしょうがない。
頭でひねり出そうなんてやってるうちは出てこないのかも・・・。
白い紙は鏡みたいなものだ。
ちょっとずつでもいい、白い紙にむかってみたらいいじゃない。
無心に浮かんだ線を描いてみればいんでない?・・・と
自分に声をかけてみる気にさせられた個展だった。
前田昌良個展『風を見つめる木馬』/新宿タカシマヤ美術画廊(10階)にて5月23日(月)まで
http://www.takashimaya.co.jp/shinjuku/event3/#os9342
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神奈川絵美
at 2016-05-18 14:07
x
こんにちは!うわーボタニカルの方は、木彫りなんですね。しなやかさまでもが手にとるようにわかって、すごいなあと思います。
目でみて、心で感じたものを、形で表せる能力に憧れます・・・。
それに引き替え・・・
先日の蚤の市で、絹の端布を入手したのですが、どうしたらよいかわからない私・・・。お時間あるときにでもご助言くださいー。
目でみて、心で感じたものを、形で表せる能力に憧れます・・・。
それに引き替え・・・
先日の蚤の市で、絹の端布を入手したのですが、どうしたらよいかわからない私・・・。お時間あるときにでもご助言くださいー。
0
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by
team-osubachi2 at 2016-05-18 22:01
絵美さん
造形や絵画を生み出す者は、感じるまま見たままを言葉にするとか人に言葉で伝えるのが非常に不得手だったりします。
世の中に自分を押し出す能力にも欠けていたりします。って、ないものねだりですが・・・笑
私は二次元でしか表現しないのですが、三次元で表現出来るってすごいなあって思います。お二人の作品はでも二次元で表現したい私に刺激をくださるのですよねえ〜。
私の提案、もしもトライしてみようと思われましたらお手伝い出来るかもですよ。もちろん他のものであってもその絹布、なにかいい使い道みつかるといいですね〜。
鶴見和子さんはたしか末期には艶布巾として、磨き布なんかにしていらしたんじゃなかったかしらん???
造形や絵画を生み出す者は、感じるまま見たままを言葉にするとか人に言葉で伝えるのが非常に不得手だったりします。
世の中に自分を押し出す能力にも欠けていたりします。って、ないものねだりですが・・・笑
私は二次元でしか表現しないのですが、三次元で表現出来るってすごいなあって思います。お二人の作品はでも二次元で表現したい私に刺激をくださるのですよねえ〜。
私の提案、もしもトライしてみようと思われましたらお手伝い出来るかもですよ。もちろん他のものであってもその絹布、なにかいい使い道みつかるといいですね〜。
鶴見和子さんはたしか末期には艶布巾として、磨き布なんかにしていらしたんじゃなかったかしらん???
by team-osubachi2
| 2016-05-17 17:01
| 出かける・見る
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Comments(2)