2015年 08月 01日
名古屋と富山のばあばがひとつになった着物姿
先週末、富山でうちのおふくろさまの一周忌の法事をしたその翌日、
名古屋のお義姉さんから電話がきた。
春から体調を崩して入院していた
お義姉さんのママが亡くなられたという知らせだった。
そんなワケで、一昨日と昨日は名古屋へお弔いに行ってきた。
いま東京で女子大生をやっている私の姪っ子のNちゃんは
試験その他もろもろのことでとても忙しく、
この(Nちゃんにとっての)名古屋のばあばの葬儀には来られなかった。
でも、名古屋のばあばが亡くなる前、
お義姉さんは今年二十歳になったひとり娘のNちゃんの
成人の着物姿を前撮りして、その記念写真を
病床のママ(名古屋のばあば)に見せることができたのだそうな。
染めや絞りや金摺をほどこした白い綸子の大振袖は
お義姉さんが二十歳の成人のときに着たのを
Nちゃんの寸法にお直ししたもの。
で、この大振袖にあわせた帯や小物は、私のおふくろさまが
かつて私用にと誂えてくれた錦の唐織の帯と小物だ。
あ、髪飾りだけは新調したんだって言ってたっけ。
何か新しいものも身につけて正解よね。
そして着付けをしたのは着付け師であるお義姉さんであ〜る。
「大好きなの」だという笹島寿美先生のふくら雀の
結び方が掲載された本を見せてくれた。
あれ?なんか見た事あるぞ!懐かし〜〜っ!
その本はかつて私がまだ「おかだともこ」という名前で
補足イラストなどのお仕事をいただいた一冊だった。
へ〜!お義姉さん、持ってたんだ〜コレ!こういうご縁もあるんだねえ。
ついでにいうと、Nちゃんは去年、同様の理由で
富山のばあばの葬儀にも来られなかった。
富山のばあばと名古屋のばあばの命日は一日違い。
どちらの葬儀にもお別れに来ることができなかったNちゃんだけど
その二人のばあばがむかしそれぞれの娘のために用意した着物や帯が
はからずも数十年後に孫娘のところでひとつになって
ほんのりほろ苦いような中にも
なにやらとても「めでたしめでたし」の感がある着物姿である。
名古屋のお義姉さんから電話がきた。
春から体調を崩して入院していた
お義姉さんのママが亡くなられたという知らせだった。
そんなワケで、一昨日と昨日は名古屋へお弔いに行ってきた。
いま東京で女子大生をやっている私の姪っ子のNちゃんは
試験その他もろもろのことでとても忙しく、
この(Nちゃんにとっての)名古屋のばあばの葬儀には来られなかった。
でも、名古屋のばあばが亡くなる前、
お義姉さんは今年二十歳になったひとり娘のNちゃんの
成人の着物姿を前撮りして、その記念写真を
病床のママ(名古屋のばあば)に見せることができたのだそうな。
染めや絞りや金摺をほどこした白い綸子の大振袖は
お義姉さんが二十歳の成人のときに着たのを
Nちゃんの寸法にお直ししたもの。
で、この大振袖にあわせた帯や小物は、私のおふくろさまが
かつて私用にと誂えてくれた錦の唐織の帯と小物だ。
あ、髪飾りだけは新調したんだって言ってたっけ。
何か新しいものも身につけて正解よね。
そして着付けをしたのは着付け師であるお義姉さんであ〜る。
「大好きなの」だという笹島寿美先生のふくら雀の
結び方が掲載された本を見せてくれた。
あれ?なんか見た事あるぞ!懐かし〜〜っ!
その本はかつて私がまだ「おかだともこ」という名前で
補足イラストなどのお仕事をいただいた一冊だった。
へ〜!お義姉さん、持ってたんだ〜コレ!こういうご縁もあるんだねえ。
ついでにいうと、Nちゃんは去年、同様の理由で
富山のばあばの葬儀にも来られなかった。
富山のばあばと名古屋のばあばの命日は一日違い。
どちらの葬儀にもお別れに来ることができなかったNちゃんだけど
その二人のばあばがむかしそれぞれの娘のために用意した着物や帯が
はからずも数十年後に孫娘のところでひとつになって
ほんのりほろ苦いような中にも
なにやらとても「めでたしめでたし」の感がある着物姿である。
tomokoさま
こうして着物や帯や小物たちは、孫へと受け継がれていくのですね。成人した孫が着てくれたら、ばあばたちはどんなにか、嬉しいことでしょう。私の振り袖も娘達が着てくれましたが、孫達も着てくれたら、嬉しいだろうな〜。孫が綺麗に着られるように手入れをしておこうと思いました。
こうして着物や帯や小物たちは、孫へと受け継がれていくのですね。成人した孫が着てくれたら、ばあばたちはどんなにか、嬉しいことでしょう。私の振り袖も娘達が着てくれましたが、孫達も着てくれたら、嬉しいだろうな〜。孫が綺麗に着られるように手入れをしておこうと思いました。
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香子
at 2015-08-01 15:01
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セージグリーン
at 2015-08-01 18:52
x
二十歳とは思えない、落ち着いたステキな姪御さんですね。
この大振り袖の大胆でモダンな大振り袖がとてもお似合いです。いいですねぇ、、、若いって。(←遠い目)
色数を絞った分、凝った技巧が引き立っています。
こうやって代々着継がれるお着物、幸せですね。
この大振り袖の大胆でモダンな大振り袖がとてもお似合いです。いいですねぇ、、、若いって。(←遠い目)
色数を絞った分、凝った技巧が引き立っています。
こうやって代々着継がれるお着物、幸せですね。
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sogno-3080 at 2015-08-02 05:31
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team-osubachi2 at 2015-08-02 11:50
朋百香さん
私自身は母親から受け継ぐものはあっても、自分には子供がいないので、ほんと、お義姉さんところに着物好きな娘がいてくれてよかったなあ〜と思います。
育てた子供じゃないから余計かもですが、(本人ではなく)大人からみる子供が二十歳になるってこんなに早いんだなあ〜とビックリしてます。
朋百香さんのお孫さんもあっという間に大きく育ってゆかれますね。成人姿を見られるかどうか、それは神のみぞ知る、ですね。でも未来へ受け継がれてゆく着物に思いを託すことってできるのですよね。お手入れしておくのはいいですねえ。
私自身は母親から受け継ぐものはあっても、自分には子供がいないので、ほんと、お義姉さんところに着物好きな娘がいてくれてよかったなあ〜と思います。
育てた子供じゃないから余計かもですが、(本人ではなく)大人からみる子供が二十歳になるってこんなに早いんだなあ〜とビックリしてます。
朋百香さんのお孫さんもあっという間に大きく育ってゆかれますね。成人姿を見られるかどうか、それは神のみぞ知る、ですね。でも未来へ受け継がれてゆく着物に思いを託すことってできるのですよね。お手入れしておくのはいいですねえ。
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team-osubachi2 at 2015-08-02 11:54
香子さん
そうでしたか!それはよかったですねえ。
お気持ちわかります〜。
香子さんも娘さんがいて、自分でお仕立てした振袖に着付け、
何よりでしたね。うちの義姉も娘に着物を着せたい思いで着付けを習いに行ったそうですから、その願いが実現している今日このごろ、嬉しそうです。
そうでしたか!それはよかったですねえ。
お気持ちわかります〜。
香子さんも娘さんがいて、自分でお仕立てした振袖に着付け、
何よりでしたね。うちの義姉も娘に着物を着せたい思いで着付けを習いに行ったそうですから、その願いが実現している今日このごろ、嬉しそうです。
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team-osubachi2 at 2015-08-02 11:58
セージグリーンさん
時間はすべてのものに平等ですけど、ほんとに自分も若い時があったけど、はてねえ〜と遠い目になっちゃうときありますよねえ。
ついこの間まで10代女子だったのが、急に大人の顔になって写ってたのでこちらも感心しちゃいました。母親や叔母の好みの影響か?古典柄が好きな女子になりました。
時間はすべてのものに平等ですけど、ほんとに自分も若い時があったけど、はてねえ〜と遠い目になっちゃうときありますよねえ。
ついこの間まで10代女子だったのが、急に大人の顔になって写ってたのでこちらも感心しちゃいました。母親や叔母の好みの影響か?古典柄が好きな女子になりました。
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team-osubachi2 at 2015-08-02 12:05
sognoさん
H家と岡田家の、ある意味「結集」したただ一人の子供です。
この姪っ子が今後どういう人生を歩くのかわかりませんが、
叔父叔母の私たちがいなくなると天涯孤独になりかねないので
どうか家族の多い賑やかであたたかいところとご縁があるといいなと思っています。
しかし、子供のときから巫女舞いや民謡など踊りをやってきているせいか、姪っ子の(その場しのぎでない)正しい姿勢で写真におさまってる姿、ことに頭の角度や後ろ姿の綺麗さに舌を巻きました。これは羨ましいなと思いました〜。
H家と岡田家の、ある意味「結集」したただ一人の子供です。
この姪っ子が今後どういう人生を歩くのかわかりませんが、
叔父叔母の私たちがいなくなると天涯孤独になりかねないので
どうか家族の多い賑やかであたたかいところとご縁があるといいなと思っています。
しかし、子供のときから巫女舞いや民謡など踊りをやってきているせいか、姪っ子の(その場しのぎでない)正しい姿勢で写真におさまってる姿、ことに頭の角度や後ろ姿の綺麗さに舌を巻きました。これは羨ましいなと思いました〜。
by team-osubachi2
| 2015-08-01 10:40
| 着物のこと
|
Comments(8)