帰省日記その1

*5月8日金曜日、晴れ

遅ればせながら、ようやく北陸新幹線に初乗車。
長野経由信越まわりで帰省するのは
二十数年ぶりか。
見慣れた上越新幹線からの眺めと違い
碓氷峠の山並みや浅間山の眺めが新鮮だなあ。
かつてここの在来線を、特急で7時間かけて
上野と行き来してたのもはや昔。
いまや東京駅から2時間15分ほどで
黒部宇奈月温泉駅に到着。・・・夢のようだ。


*5月9日土曜日、富山/曇りのち雨

午前中から片付け開始。
手始めにおふくろさまの桐箪笥など古着物を処分。
すでに形見分けは済ませてあるので
自分が引き取る黒留袖などをよけ、
片っ端から新聞紙にくるんでゴミ袋へ。

若かりしころの書類などひとつふたつ出てきたり、
そういえば昔このバッグ愛用してたなあ、とか
そんなものも出てきたが感傷は初っ端だけにしておく。
あとは古着物や古畳紙、そして舞いあがる埃との格闘である。

別の整理箪笥に、以前弟用に誂えたのか、
すべてサラの黒紋付と袴、それに大島のお対と羽織紐、角帯、兵児帯、
新旧二枚の長襦袢があったので、
一応弟にどうしたいか訊いてみる。

帰省日記その1_f0229926_21461413.jpg
まったく彼の手には負えない代物だし、本人も着る気がなく
また、今やかれもなかなかの出っ腹のため(^^;;
逡巡することなく弟は権利を放棄。
で、これ幸いと大島のお対や帯をうちの相方用に貰い受ける。
身丈など寸法はうちの相方にもちょうどいいと思われるので、
メールで問い合わせてみれば、相方、トライしてみるとのこと。
仏壇のおふくろさまに、じゃこれ、ありがたく使わせてもらうね、と手を合わせる。
さすがに家紋が違うので、黒紋付と袴だけをふたたび箪笥に戻す。

夕方、鍵で開かない引き出し以外は全てカラになった。
着物用の箪笥ふたつみっつの整理だけでこの有様だ。
家の片付けというのは、なまなかなことではないな~初日だけで実感。


*5月10日日曜日、富山/晴れ

昨日は着物の整理ということもあってか気合いを入れすぎた。
今日はペースダウンして、やはりおふくろさまの普段着の片付けをする。

昨日今日、弟は仕事でいないので
私一人で片付けしているのを、午後、
おふくろさまの妹 (叔母の) Kちゃんが陣中見舞いに来てくれた。
自宅で採れた筍だの青菜などの他に
庭先の石楠花や鈴蘭を摘んできてくれたので仏壇に供える。
鈴蘭の香りがなんとも清々しい♡

夕方、漁師をしている背戸のネエさんが
昨日はイクラの醤油漬け、今日はドカーン!と
大きなタコの足を一本持って来てくれた。

いまうちの冷蔵庫には、貰いものの牛肉や
ホタルイカ、鱒の寿司、イクラにタコと満艦飾であるが、
忙しい弟は昨日今日夕飯は外なので
私一人でちびちび口福を味わう。
う〜む、、、一人だけでいただくのはなんだかもったいない。
それにしても、田舎の食材は豊かだなあ。


by team-osubachi2 | 2015-05-11 21:18 | 日々いろいろ

イラストレーター岡田知子の、暮らしと、着物と、お絵描きの日々


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