『生誕110年・片岡珠子展』へゴー!

先週末の金曜午後、銀座の美容院へ行ったあと
急に気が向いて、竹橋の国立近代美術館で開催中の
『生誕110年・片岡珠子展』を見に行ってきた。

百歳をいくつか超えてから鬼籍に入られたので、
110年がひとつの節目ということになるのだろうか。
この方の経歴を思う時、五十歳にして美術の道で一本立ちされたということが
いまその年齢を迎えた私のような者には非常に励まされる思いがするのだけど、
もとよりレベルが違いすぎるので、ある意味、
単純に年齢的なコトだけをありがたく励みにするのであ〜る。w

しかし、それにしても五十歳を超えてからの制作は凄まじい。
チラシを並べるだけで、画面からはみ出すほどのエネルギーが伝わってくるようだ。

『生誕110年・片岡珠子展』へゴー!_f0229926_1450684.jpg

何年前のことだったか、日本橋のデパートで
会場内を暗くして、人の姿も暗さの中に溶け込ませておき、
珠子ちゃんの面構えシリーズを手前下から照明をあてて、
絵だけが浮かび上がる展示の仕方にものすごく感心したことがあったけど、
一方でこんな風にケレンなく、素直にひろびろと大きな空間で展示される大作は
やっぱりこれはこれで清々とした心持ちで観られて、
片岡珠子女史の・・・というか「珠子ちゃんのドッカーン!な絵」の展示には
どっちもアリだなあ〜と思った。

『生誕110年・片岡珠子展』へゴー!_f0229926_14524542.jpg

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近年のミュージアムは金曜だけ夜八時まで開場というのがありがたい。
夕方、会社帰りとおぼしき人たちが来場するまでは見物人も少ない上に
普段時間がなくてつい省略しがちな所蔵コレクションも
ゆっくりと観てまわれて嬉しかった ♪

追記:ブログ「弐代目・青い日記帳」さんの
この展覧会の日記の結びの一節がいいなあ〜♪
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=3943


『生誕110年・片岡珠子展』/東京国立近代美術館にて5月17日(日)まで
http://www.momat.go.jp/Honkan/kataokatamako2015/


Commented by 朋百香 at 2015-04-27 10:44 x
tomokoさま
珠子さんの富士、母が好きでお店の部屋に飾ってあったのを
覚えています。
本当に大迫力。観ていて飽きません。
老眼が進んだだの、虫歯が出来た、などとグチグチ言ってる
自分が恥ずかしくなるような珠子さんの絵。
「あんた、何言ってるの〜?」と、絵から激が飛んできそう。
(笑)
Commented by fuko346 at 2015-04-27 11:07
この方の絵、どこやらで拝見して印象的で覚えていますが、経歴までは知らず、ほう そうなんだ、と改めて思っています。
持って生まれてきた 魂のエネルギーが大きいのでしょうね。
いつか 機会があったら じっくり見てみたいなあと思い
ました。
Commented by team-osubachi2 at 2015-04-27 15:32
朋百香さん
おお〜、さすがですねえ〜。
美術に振れる環境がやはり大きく違いまするなあ。
あの富士山(小さくても大きくても伝わってくるパワーは一緒)を子供のときから観てるってたいそうなことと思います。
会期中ご覧になられてはいかがでしょ?朋百香さんはいまどんどん開放にむかっていらっしゃるのだろうと思いますが、あらたなパワーを授かるかもですよん♪
Commented by team-osubachi2 at 2015-04-27 16:13
fukoさん
この方の絵はインパクト強烈ですものね、きっと一度でも何かで観れば、頭のどこかにペッと貼り付くかもしれません。笑
今回観ながら感じたのは、エネルギーが強いのはもとより透明度も高いなあ〜ということでした。
有名な話で、小林古径が珠子ちゃんに「あなたの絵はゲテモノとずいぶん言われているようだが、ゲテモノと本物は紙一重だ、あなたはそのゲテモノを捨ててはいけない。」と言って励ましたそうですが、その先も言葉は続いていて(なぜゲテモノを捨ててはいけないかというと)自分の描きたいまま描いて描いて描き抜いて、あるとき、自分で嫌になるときがくるだろう、と。するとそこから一枚ずつ薄紙をはぐようにしてあなたの絵は本物になっていく・・・と小林古径は言ったそうです。
人を評するのはバカでも出来るんですが、その人の歩む道のさらにその先まで見越してアドバイスしてくれる人というのはそうはいないと思います。この方の持っているエネルギーと運の強さでしょうか。6月からは愛知県で開催です。パワフルな作品、いつか機会がありましたらぜひ観てみてください♪
by team-osubachi2 | 2015-04-26 15:24 | 出かける・見る | Comments(4)

イラストレーター岡田知子の、暮らしと、着物と、お絵描きの日々


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