八寸帯を二部式にリフォーム

いったん勢いがついてしまうとなかなか止められなかったり
路線変更が効かなかったりするのがB型人間の悪いクセかもしれない。

仕事がつまっているにもかかわらず、
合間についついお針をチクチクしてしまう。
(だぁ〜れ〜か〜とめてえええ〜〜〜!・・・と思いつつ)
二部式襦袢に続いて取りかかったのは、二部式帯のリフォームであ〜る。

八寸帯を二部式にリフォーム_f0229926_15391660.jpg

これまで刺し子といえば、藍木綿の地に
白糸で刺されたものをよく見かけていたけれど、
これはめずらしく淡黄土色の木綿・八寸の地に色糸で刺してある。
布に詳しい方が教えてくださったことには、
これは「南部菱刺し」という刺し子なんだそうだ。

リサイクル店で見つけ、色合いが気に入って手に入れたものの、
どういうワケか前柄とおたいこ柄の距離が短く、
前柄をいいところに持ってくれば、
おたいこ柄がうまく出ないので、どうも締める気になれなかった。
で、あれこれ思案した末、二部式の帯に直すことにした。

しょせん廉価なリサイクル品、思い切ってハサミを入れるべし!えいっ!
・・・ジョキ、ジョキ・・・ジョキッ!!

八寸帯を二部式にリフォーム_f0229926_15116.jpg

とはいえ、せっかくの手仕事、なるべく失敗はしないよう
ハサミを入れる場所や必要な長さを再三確認してから慎重に取りかかった。

ちなみに前帯につけるひもは、真っ白いままでははなんだか浮くので、
紅茶で煮染めて少し色をつけてから取りつけた。


八寸帯を二部式にリフォーム_f0229926_15314739.jpg

八寸帯を二部式にリフォーム_f0229926_15321327.jpg

*イラスト画面をクリックすると大きく表示されます
*個人使用に限りプリントアウト可
*イラストの無断転載をかたく禁じます

八寸帯を二部式にリフォーム_f0229926_10561416.jpg

結果は上々!寝太郎帯もこれでやっとデビューできるかな〜。
ま、早くても夏が終わる頃かもしれないけど、ネ ♪
Commented by sachiko at 2013-06-25 09:15 x
Tomokoさ~ん♪

おはようございます(*^_^*)
良きお色めの素敵な帯ですね~♪

母が昔 旅行の折によくこのタイプの二部式帯を持参しておりました
そして私も愛用しております

図で解説していただきましたので 私も寝太郎帯チクチクしてみますわん
チクチク苦手なんですが どうにか辻褄合わせて見ま~す(笑)

 月末月初のお仕事モードに入ると 何かごそごそ始めるのですぅ
Commented by team-osubachi2 at 2013-06-25 10:53
sachikoさ〜ん
いやあ〜、こんな解説図を載せるのはどうかと思いつつ(だからあえて寸法とか何cmとかは記してないんですが)、こういうやり方もあるね、って感じでアップしてみました。もしもトライなさってみようと思われるのでしたら、くれぐれもハサミを入れる前に寸法をご確認くださいませ〜。

二部式帯、必要がなければ直しはしないんですが、確かに旅に行くには便利ですよね〜。来週末ちょいと仕事がらみの所用で京都へ行くんですが、ちゃんとした場に着る洋服を持っていないので、10数年ぶりに着物旅にしようと思っています♪
Commented by ake at 2013-06-25 11:02 x
さすがのキレイなお仕事!わたしとはえらい違いです。
紅茶染めの紐っていいアイデアですが、、、簡単に染められるのですか?只、紅茶の液につけ込むだけ?染めってしたこと無いんですう。
Commented by 香子 at 2013-06-25 11:11 x
そうそう、前柄とお太鼓柄の距離が短いのって困ったチャンですよね。
あ、だから元の持ち主さまが手放されてTomokoさんとこに
落ち着いたのかもしれませんね。
帯も締められてこそ!ですもんね (^-^)b

下の記事↓ ワタシは今は無きつづみ針を買い置いてあります。
(今は名称を変えて販売中とか…早まった。笑)
おなじく手が小さいので四の二(絹針は四)です。
一衣舎の木村先生はクローバーをご使用とおっしゃってました。
Commented by team-osubachi2 at 2013-06-25 12:34
akeさん
いえいえ、近くで見れば粗が見えるんじゃないかと・・・(苦笑)。
紅茶は、木綿の細いひもくらいでしたら適宜、紅茶葉と一緒に小鍋で煮ています。かなり濃く見えても、乾くと薄い茶色にしかなってくれません。
染めムラがないように、いったん水洗いして絞ってから鍋に入れて、かきまぜながら煮染めました。
一度、未使用ですが少しヤケた絹半襟をいただいたことがあり、これも思い切って紅茶で煮染めてみましたら、程よい薄茶に染まって、もっと年齢がいってから紺絣にあわせて使うつもりなんですよ。玉葱の皮も染められますが量が要るので、その点紅茶って手軽です。ダメもとで何か試しの染めてみてもいいかもですよ。
Commented by team-osubachi2 at 2013-06-25 12:44
香子さん
写真では伝わりにくいかもですが、ある程度締めたあとのある帯でした(うんと小柄でないとおたいこ柄、ちゃんと出なかったでしょうに)。ただ、柄のところはさすがにコンディションがよくて、地もしっかりしてましたので手に入れました(安かったですし/笑)それにしてもこの柄の入り方、もしかして作者さん、計算ズレてませんか?って感じなくらいでした。邪道ながら手提げバッグにしてもいいかな?って思ったんですけど、仕立て代が出ないし、自分でやるのはさすがに難しい・・・。で、結局本来の帯として活かす道に戻ってきちゃいました。

みすや針のしおりもいただいたので、いろんな種類があるんだなあ〜って思いましたけど、四の針もひとつあると便利かもですね。それにしても、考えてみたら、昔は針も手打ち手磨きだったんですよねえ〜。江戸刺繍の細いほそ〜い繍いなんて、どやって針作ってたんだ???って思います。
Commented by セージグリーン at 2013-06-25 13:44 x
こんなモダンな色使いのこぎんもあるのですね!
最ももったいないのは寝かせておくことですもの、使いやすくしてどんどん出番を作ってあげるのがよいですね。私も柄の出しにくい帯を思い切って加工してみますっ!
Commented by team-osubachi2 at 2013-06-25 14:45
セージグリーンさん
はい、私もこういう色使いのこぎん刺し、初めて見ました。この帯の産地はわかりませんが、悪くないなあ〜って思いまして・・・。
色あいからして、9月になったら締められるかな〜と思っています。

>最ももったいないのは寝かせておくことですもの
ホントそうですよね。・・・といいつつ、順繰りしてもそうそう出番が増えないので、その時々で活躍してくれるよう着物も帯も上手に着回していきたいものです〜。
Commented by 櫻子 at 2013-06-25 18:23 x
私もお太鼓柄と前柄の距離が短い帯持ってます。
お太鼓柄優先で前柄がギリで見える
ここしかないという微妙なポイントで締めます(笑)
ちょっとでも太ったらアウトです(^^;

次は何かな何かな?(*бωб*)
(止める気ナッシングww)
Commented by 朋百香 at 2013-06-25 20:38 x
tomokoさま
分かるわ〜、その気持ち。忙しい時に限って何からかんから
始めてしまう悪いクセ。
私も今、グッとこらえているところです(笑)
素敵な柄ですね〜、tomokoさんがお持ちの藍色のきものに
良く合いそう。
Commented by straycat at 2013-06-25 22:21 x
わぁ、素敵なこぎん刺しですね。藍と白のは見たことがありますが、こういうお色は私も初めてです。そして生地にびっしり刺してあるのではなく、余白をたっぷりとってあるんですね。それがまたいい塩梅で。
私も祖母の帯を二部式にしたのを持っていますが、これとはタイプが違うんです。手先はお太鼓の方にあるような。そのせいか、どうもうまくお太鼓が作れなくて。
Commented by team-osubachi2 at 2013-06-26 08:22
櫻子さん
私も何本かギリ帯あります〜。
コーネン期すぎたらどう体型変化するかヒヤヒヤしてます。
両祖母は細身でしたが、母が小太りだもので・・・。(苦笑)
櫻子さんはたぶん変わらないタイプとお見受けしました。
お針、あとは他の半襦袢袖をちょいと直して、溜まった半襟付けで切り上げる予定で〜す。仕事せにゃあ〜!
Commented by team-osubachi2 at 2013-06-26 08:34
朋百香さん
ねえ、ホントに忙しいときほど逃避壁も頭をもたげてきます(笑)。
おかげで帯留めが出来上がったりだとか、溜まっているお針ものが進む訳ですが、忙しい人ほどあれこれ出来るのは、逃避癖の産物?
・・・なんて人と自分を一緒にしちゃいけませんね、ははは。お仕事、がんばらねば!です。
Commented by team-osubachi2 at 2013-06-26 08:34
straycatさん
straycatさんはおばあさんのもおかあさんの良いものを受け継いでいらっしゃるようで何よりですね♪
私も今も着られる母のものは結局一枚の付下げだけになっちゃいましたが、織りとか染めとか今とは若干違いがありますよね。帯なんて、今の母親の体型からは「ウソでしょ?」ってくらい短くてね(笑)。
二部式、おたいこのたれ上に手をつける方法もありますよね。ほかにはすでに形が出来てるものもありますが、おたいこは自分でそのときどきで形作るのが私の好みです。収納のときもかさばりませんし〜。
Commented by あみーな at 2013-07-07 09:33 x
初めまして。
ひょっとしたら、改良帯枕用かもしれないです。
普通に締めると、前柄が出ないと聞いた気がするので。頼りないですが、ご参考まで
Commented by team-osubachi2 at 2013-07-07 15:39
あみーなさん
はじめまして。参考になるご意見ありがとうございました♪
改良枕が出回った時代には、そういう帯の需要もあったかもしれませんね。私自身はそういう帯枕を持っていないので、そのあたりの加減がわかりませんが、昭和のおしまいくらいの帯でも、ちょっと短いものが多いのでした。私のお腹まわりもちょっとずつちょっとずつヤバくなっていくようで、焦っております(笑)。
by team-osubachi2 | 2013-06-25 07:01 | 着付けノート | Comments(16)

イラストレーター岡田知子の、暮らしと、着物と、お絵描きの日々


by team-osubachi2
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31