人生をめぐるもの

昨日は午前中から夜までまる一日出かけた。
お昼間は丸の内で着物仲間らと
ドキュメンタリー映画『めぐる』の上映会とトークのイベント。

拝見したのは、まだ若い石井かほりさんとおっしゃる監督の作品で
藤本義和さんというお人が木版染めで着物を制作するドキュメンタリー映画。
職人という誠実で一途な仕事ぶりが見てとれる映画だった。
けれども、映画を見終わって、石井監督と藤本さんご本人のお話をうかがい
この映画をめぐる不思議なめぐり合わせと、
藤本さんの生き様がこの映画のさらに向こう側に在ることを知り、
ひとの人生にこめられた想いの深さが
上映会に集った私たちみんなの心に深く染み入ったことだった。

たまたま今年の2月に友だちと一緒に出かけた
「今日は着物で」という着物関係のグループ展で
藤本義和さんの、型染めともまた違う優しげな着物を拝見していたのだけれど、
その藤本さんを撮った映画を見ることになったというのもご縁だろうか。

人生をめぐるもの_f0229926_827682.jpg

そのあと、夜は別の友人らと原宿で飲み会に参加した。
こちらは昨年亡くなられたある写真家さんを偲んでの飲み会で
故人と親交が深かったひとたちに混ぜてもらい、
みんなそれぞれにしんみりとした感情を抱きつつ
でも、ワイワイと思い出ばなしを肴に楽しく飲んだ。

そういえば、映画監督の石井かほりさんも
そんなニュアンスのことを話していらしたけれど、
『めぐる』とは、長い時間の中で生命の何かを伝承しているもの、
ひととものを介してつながるご縁のことかもしれないなあ〜・・・と
そんなコトを思った一日だった。
Commented by 朋百香 at 2012-08-06 09:08 x
tomokoさま
本当にご縁とは不思議なものですよね。私も日々、思います。
人のご縁、土地のご縁、これはみんな頂いているものの様に思えます。
「めぐる」というのも良い言葉ですね。
いろいろな繋がりの素敵な一日でしたね。
ご縁に感謝です。
Commented by team-osubachi2 at 2012-08-06 14:47
朋百香さん
たとえば石井かほりさんが言っていた染織の木版のルーツであろうバティックを染めていた古の職人たちの技術とかもの作りの精神とか。私たちの世界でいえば、絵の具の存在や絵かき魂のようなもの。または写真をめぐるカメラや周辺のものとか・・・。ひととひととの出会いをめぐって、いろんなものもその間に介在していたりして。モザイクのようにからみあいながら、より輝く生命のつながりのような・・・なんかそんな風にめぐりめぐって繋がる魂と魂。これはやっぱり「ご縁」としかいいようがないカンジってありますですねえ〜。私もさまざまなご縁に感謝です♪
by team-osubachi2 | 2012-08-06 08:49 | Comments(2)

イラストレーター岡田知子の、暮らしと、着物と、お絵描きの日々


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