丘の上から通信

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2012年 06月 02日

石元泰博写真展「桂離宮」

かれこれ四半世紀ほど前のこと、
当時勤めていたデザイン事務所のボスにお願いして
一週間お休みをちょうだいし、ちょっと年上の友だちと二人で、
京都と奈良へ“桜を満喫する旅”をした。

そのときに、京都御所、修学院離宮、
そして桂離宮の三カ所を二日間にわたって参観した。
(宮内庁にそれぞれ事前申し込みが必要)
もっとも、職員に引率されて私たちが見て回れたのは、
建物の外観と、外から眺める開け放たれた部屋の奥と、
庭園の一部だけなんだけど・・・。

f0229926_7403616.jpg

数日前、友だちに誘われ、
新緑まぶしい鎌倉の神奈川県立近代美術館で開催中の
石元泰博の写真展「桂離宮」を見に行ってきた。

あの桂離宮の建物の中を、モノクローム写真を通して見たが、
そうか、内部はこんな感じの建物だったのか、と
かすかな記憶をたぐりながら見ていた。
建物を撮るというのは私にはとてもムズカシイのだが、
ただでさえ賞賛される建物を
石元さんの感じる角度で切り取られた
グラフィカルで美しい画面に見入るうちに
だんだん自分の脳ミソがだんだん呼応し始めた。

あ〜、なんてリズミカルでキレイなんだろう!
見ていてとても心地イイ!・・・そんな写真の数々だった。

あの当時を思い出すと、
さまざまなことに無知蒙昧だった自分が、
どこまでこの建築の美しさを理解できただろう?と疑問に思うが、
でも、本当の『本物』を見るのに年は関係ない。
どんな経験も、どんな感想も、すべて自分だけの貴重な財産だ。
それにしても、あの頃、お金はなかったけれど、
時間だけは贅沢な使い方をしていたなあ〜と感心する。

鮮やかだった新緑の色も夕闇に溶けこんで、
昼間の人混みがひどかった通りも空いてきたころ、帰途についた。

石元泰博写真展「桂離宮」
神奈川県立近代美術館 鎌倉館にて/ 6月10日(日)まで

http://www.moma.pref.kanagawa.jp/public/HallTop.do?hl=k

宮内庁/桂離宮参観申込
http://sankan.kunaicho.go.jp/guide/katsura.html

by team-osubachi2 | 2012-06-02 00:41 | 出かける・見る | Comments(0)


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