復興のニュースから

去年ブログ友だちの方から株分けしていただいた野の草が
いまさかんに葉を茂らせ成長している。
その中で、最初に花をつけたのはタツナミソウ。
前に住んでいたアパートの壁下に白いタツナミソウがたくさん咲いていて
花の姿形が浮世絵などに見られる白立浪によく似て、
うまい名前をつけたものだなあ〜と感心したものだ。

株が我が家の「草むら園」にやってきて、
以来ちょこっと手をかけて見守ってきたけれど、
それが今、うちのベランダでも花を咲かせてくれてとても嬉しい。

復興のニュースから_f0229926_12181667.jpg


昨日今日、東北の復興の一端を知らせる報道を見た。
福島県の浪江町で被災した鈴木酒造店が
たまたま他所にあった「磐城壽」の酵母を得て、
山形県で、今度はあえて手作りで再開したその後のこと。
被災した浪江町の人たちも、このお酒復活のために
避難所からわずかなお金を寄付しあって再興を願ったという。
「磐城壽」は浪江町の希望のひとつなのだなあ〜。

もうひとつは、宮城県の女川町の養殖銀鮭の初水揚げがあったということ。
去年の秋、ボランティアで女川町を訪ねた友人から
銀鮭の養殖をしていた青年が、今の海底の様子を知りたがっていると聞き、
ちょうど女川町を支援していたダイビング店を紹介したこともあって、
この初水揚げのニュースはことのほか嬉しかった。

植物が育って花が咲き、実を結ぶまで時間がかかるのと同じように
復興もまたどんなに急いでも急には成らないんだなあ、とあらためて思う。
でも、海や土地や作物が回復するスピードにあわせて、
各被災地もいつかきっと回復するだろう。
これからも自分に出来るささやかなことを続けながら、
遠くから見守っていきたいものだ。

鈴木酒造店 支援プロジェクト
http://wawa.or.jp/project/000018.html

河北新報「ギンザケの出荷作業始まる」
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/04/20120427t15004.htm
Commented by すいれん at 2012-04-29 11:25 x
tomokoさま
鈴木酒造さん、私も見ました。tomokoさんのおっしゃる通り、どんな事でも急にはならないんですね。それでも少しづつ少しづつ回復してゆく、それが素晴らしいです。「無理せず、急がず・・・」阿闍梨さまの言葉を思いだします。
Commented by team-osubachi2 at 2012-04-30 02:26
すいれんさん
ああ、まさに阿闍梨さまの言葉の通りですね。急いで無理な復興よりも、時間はかかるのだろうけれどじっくりしっかり少しずつ確実な復興の方が最終的にはうまくいくのかもですねえ。
by team-osubachi2 | 2012-04-28 12:51 | 日々いろいろ | Comments(2)

イラストレーター岡田知子の、暮らしと、着物と、お絵描きの日々


by team-osubachi2
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31