2011年 04月 06日
野の草のように
新宿にほど近い都心から、いまの住まいに越してきて
嬉しかったコトの一つは、道ばたの雑草が
都心とは比べものにならないくらい元気がいいというコトだった。
どうも私には、キレイな花をいっぱい咲かせるような園芸のセンスがなく、
また、もっぱら雑草といわれる類いの野の草の方が好きなので
殺風景なうちのベランダを「草むら」風にしたくて
道ばたや空き地や川べりなどで好きな野の草を採取してきては
せっせと鉢に移植してはみるものの、
「雑草は強いもの」だという私の固定観念が打ち破られるくらい
野の草の扱いはなかなかそう簡単にはいかないのだった
移植してすぐにダメになるものがけっこうあったりする。
また、移植してしばらくの間大丈夫そうに見えていても
時間がたつごとに弱ってダメになるものもある。
道ばたに生えているものは、どんなすき間であってもイキイキと元気なのに、
移植したものの中には、それが弱りはじめの証でもあるのか、
じきにアブラムシにたかられて悲惨な目にあう草もある。
・・・が、嬉しいことに、去年の夏が過ぎて移植した草の中には
種を落とし、この春ものすごい勢いで芽吹きはじめたものもある。
そもそも「雑草」などという草はない。
ひとつひとつにちゃんと(人が名付けたものだけど)「名前」がある。
そして、なにより素晴らしいことは
どんな野の草も、まるで意志があるかのように
「ここで生きよう!」「自分のチカラで生きよう!」とするときには
ビックリするくらいの勢いで育つのだ。
そして、豊かに恵まれた場所よりも、荒れ地でそのパワーをより発揮したりする。
いま、どうしてもそうせざるを得ない状況から
各地に避難している東北の人たちのことを思う。
もちろん、東北の人たちは、言うまでもなく「雑草」ではないけれど、
野の草と同じくらい生きる強さを持っている人たちだと思う。
どうかもうしばらくの間、ここをこらえて無事に乗り切って欲しい。
機を待って、たとえ荒れてしまった元の地であろうとも、
たとえ新天地であろうとも、人それぞれが
自らの意志で住み暮らす場所を定めて、根をはれるようになるまで
これからも見守りながら、そっと応援していきたいと思っている。
嬉しかったコトの一つは、道ばたの雑草が
都心とは比べものにならないくらい元気がいいというコトだった。
どうも私には、キレイな花をいっぱい咲かせるような園芸のセンスがなく、
また、もっぱら雑草といわれる類いの野の草の方が好きなので
殺風景なうちのベランダを「草むら」風にしたくて
道ばたや空き地や川べりなどで好きな野の草を採取してきては
せっせと鉢に移植してはみるものの、
「雑草は強いもの」だという私の固定観念が打ち破られるくらい
野の草の扱いはなかなかそう簡単にはいかないのだった
移植してすぐにダメになるものがけっこうあったりする。
また、移植してしばらくの間大丈夫そうに見えていても
時間がたつごとに弱ってダメになるものもある。
道ばたに生えているものは、どんなすき間であってもイキイキと元気なのに、
移植したものの中には、それが弱りはじめの証でもあるのか、
じきにアブラムシにたかられて悲惨な目にあう草もある。
・・・が、嬉しいことに、去年の夏が過ぎて移植した草の中には
種を落とし、この春ものすごい勢いで芽吹きはじめたものもある。
そもそも「雑草」などという草はない。
ひとつひとつにちゃんと(人が名付けたものだけど)「名前」がある。
そして、なにより素晴らしいことは
どんな野の草も、まるで意志があるかのように
「ここで生きよう!」「自分のチカラで生きよう!」とするときには
ビックリするくらいの勢いで育つのだ。
そして、豊かに恵まれた場所よりも、荒れ地でそのパワーをより発揮したりする。
いま、どうしてもそうせざるを得ない状況から
各地に避難している東北の人たちのことを思う。
もちろん、東北の人たちは、言うまでもなく「雑草」ではないけれど、
野の草と同じくらい生きる強さを持っている人たちだと思う。
どうかもうしばらくの間、ここをこらえて無事に乗り切って欲しい。
機を待って、たとえ荒れてしまった元の地であろうとも、
たとえ新天地であろうとも、人それぞれが
自らの意志で住み暮らす場所を定めて、根をはれるようになるまで
これからも見守りながら、そっと応援していきたいと思っている。
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sogno-3080 at 2011-04-06 17:07
いつもながら、心にしみる文章です。
Tomokoさんって、ホント優しいなあ。
新聞を読んでいたら、瓦礫の中で、「またここに家を
建てて生活する、他所へなんか行かない」と宣言
している男性の話が載っていました。逃げないで、
なんて無責任なことは言えませんが、たぶん多くの人が
またしっかりを根をはって生きていってくれると
思います。私の故郷がかつてそうだったように。
Tomokoさんって、ホント優しいなあ。
新聞を読んでいたら、瓦礫の中で、「またここに家を
建てて生活する、他所へなんか行かない」と宣言
している男性の話が載っていました。逃げないで、
なんて無責任なことは言えませんが、たぶん多くの人が
またしっかりを根をはって生きていってくれると
思います。私の故郷がかつてそうだったように。
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team-osubachi2 at 2011-04-07 08:38
sognoさん
刻々と変わっていく状況の中、私もたくさんの人たちと同じように、自分に出来ないことの方が圧倒的に多いんだなあ〜と感じるばかりです、実のところ。
私が生まれてからも日本海側の実家は高潮(海はご存知のように高潮でさえもあなどれないんですけど)を三度四度経験しているのですが、今回だけでなく、報道で知った東北三陸方面の過去の津波の凄さに身も震える思いです。
でも、これまでもくり返し復興をとげてきた東北ですもの。だから今度もきっと!信じて疑いません。これからもその様子を、遠くからですが見つめていきたいです。
刻々と変わっていく状況の中、私もたくさんの人たちと同じように、自分に出来ないことの方が圧倒的に多いんだなあ〜と感じるばかりです、実のところ。
私が生まれてからも日本海側の実家は高潮(海はご存知のように高潮でさえもあなどれないんですけど)を三度四度経験しているのですが、今回だけでなく、報道で知った東北三陸方面の過去の津波の凄さに身も震える思いです。
でも、これまでもくり返し復興をとげてきた東北ですもの。だから今度もきっと!信じて疑いません。これからもその様子を、遠くからですが見つめていきたいです。
tomokoさま
本当にそうですね。今は光の見えない状況でも、自分の場所を見つけて根をはっていって欲しいものです。
ところで、雑草と呼ばれるものほど、自分の意志があるように思えます。自分でここ、と決めた所でないと増えませんものね、面白いものです。植物は感情を表しませんが、感情はあるのですね。
本当にそうですね。今は光の見えない状況でも、自分の場所を見つけて根をはっていって欲しいものです。
ところで、雑草と呼ばれるものほど、自分の意志があるように思えます。自分でここ、と決めた所でないと増えませんものね、面白いものです。植物は感情を表しませんが、感情はあるのですね。
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team-osubachi2 at 2011-04-07 18:51
すいれんさん
もうじき地震発生から一ヶ月になろうとしていますが、なんて一ヶ月だったのでしょうか。長いような短いような。でもまだまだこれからのことを思うと、長距離の走り方でいかなくっちゃって思います。
ね、野の草々だけでなく植物にもきっと意志があるんだと思います。今年はもっと雑草さんたちと仲良くなりたいなあ〜。
もうじき地震発生から一ヶ月になろうとしていますが、なんて一ヶ月だったのでしょうか。長いような短いような。でもまだまだこれからのことを思うと、長距離の走り方でいかなくっちゃって思います。
ね、野の草々だけでなく植物にもきっと意志があるんだと思います。今年はもっと雑草さんたちと仲良くなりたいなあ〜。
by team-osubachi2
| 2011-04-06 16:56
| 日々いろいろ
|
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