2010年 08月 31日
楽艸さんのこっぽり
この数年、着物や帯を手に入れるだけで精一杯だったせいか
小物の新調にまで手がまわらず、ことに履き物は消耗するばかりだった。
新しい履き物が課題だったにもかかわらず
なかなかゆっくりと買い物へ出かけることもなく、時間ばかりが過ぎていく。
履き物はもっぱら浅草で調達している。
なんといっても京の着倒れ、大阪の食い倒れ、
そして江戸の履き倒れ(神戸も?)である。
今はどうかわからないけれど、むかし私が着物を着始めたころ、
京都の粋筋のおかあさんやお商売のおにいさん(?)方は
スッキリと細みの台は「やっぱり江戸もんにええのがあるなあ」と言っていたっけ。
ことに下駄。桐の柾目はかつて一足だけ経験した。
履くときに意気がったりもした。胸の内でキモチよかった。
が、そこで二本歯の下駄は打ち止めにした。
現代の街を二本歯で歩くのは、やっぱり少々キツいんである。
以来、下駄の類いは、舟形やこっぽりといった
歩きやすいカタチのものばかり履くようになった。
浅草の「高橋慶造商店」という和装履き物バッグ卸のお店から独立した
「楽艸」さんは、オリジナルの商品を小売りもする。
プロデューサーの由貴子さんとは
たまたま「楽艸」立ち上げ以前からの個人的なつきあいで、
いまや私の人生にも大きくかかわることになったお人だが、
個展のときに履くこっぽりを、はじめて電話で相談してみたところ、
私の好みをすでによく知っていることもあり、
ポンポンとテンポよく決めてすぐに送ってくれた。・・・素早いのう。
台のふちは黒塗り、天だけ深い朱に黒い縞模様が入ったデザインのこっぽりに
生成りのインドシルクの鼻緒がすげてある。う〜ン、好きっ!
赤いツボにするのがいつもは好むところなのだが、
今回あえて生成りの白ツボにしてスッキリさせてある。
な〜んて、個展のときに履く物の準備は出来ても、
肝心の作品の方はまだまだこれからなんである。
あ、汗がドッとでてきた・・・。冷や汗、かも。
楽艸
http://www.rakusou.co.jp/index.html
小物の新調にまで手がまわらず、ことに履き物は消耗するばかりだった。
新しい履き物が課題だったにもかかわらず
なかなかゆっくりと買い物へ出かけることもなく、時間ばかりが過ぎていく。
履き物はもっぱら浅草で調達している。
なんといっても京の着倒れ、大阪の食い倒れ、
そして江戸の履き倒れ(神戸も?)である。
今はどうかわからないけれど、むかし私が着物を着始めたころ、
京都の粋筋のおかあさんやお商売のおにいさん(?)方は
スッキリと細みの台は「やっぱり江戸もんにええのがあるなあ」と言っていたっけ。
ことに下駄。桐の柾目はかつて一足だけ経験した。
履くときに意気がったりもした。胸の内でキモチよかった。
が、そこで二本歯の下駄は打ち止めにした。
現代の街を二本歯で歩くのは、やっぱり少々キツいんである。
以来、下駄の類いは、舟形やこっぽりといった
歩きやすいカタチのものばかり履くようになった。
浅草の「高橋慶造商店」という和装履き物バッグ卸のお店から独立した
「楽艸」さんは、オリジナルの商品を小売りもする。
プロデューサーの由貴子さんとは
たまたま「楽艸」立ち上げ以前からの個人的なつきあいで、
いまや私の人生にも大きくかかわることになったお人だが、
個展のときに履くこっぽりを、はじめて電話で相談してみたところ、
私の好みをすでによく知っていることもあり、
ポンポンとテンポよく決めてすぐに送ってくれた。・・・素早いのう。
台のふちは黒塗り、天だけ深い朱に黒い縞模様が入ったデザインのこっぽりに
生成りのインドシルクの鼻緒がすげてある。う〜ン、好きっ!
赤いツボにするのがいつもは好むところなのだが、
今回あえて生成りの白ツボにしてスッキリさせてある。
な〜んて、個展のときに履く物の準備は出来ても、
肝心の作品の方はまだまだこれからなんである。
あ、汗がドッとでてきた・・・。冷や汗、かも。
楽艸
http://www.rakusou.co.jp/index.html
by team-osubachi2
| 2010-08-31 10:57
| 着物のこと
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