丘の上から通信

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2019年 06月 19日

旅の便り

先日ハワイへ行ったというお友だちから旅の絵葉書が届いた。
いまどきのEメールではなく、正真正銘のエアメールね。

時代を感じさせるポートレイトに写っているのは
ハワイのカピオラニ王妃とリリウオカラニ王女とある。まあ、素敵♡

調べてみたら、英国ヴィクトリア女王の即位50周年の式典に出席するため
(渡航できなかった王になりかわり)英国を訪問なさった時のものらしく、
当時のハワイと英国は親交があったようでお二人は厚遇されたそうだ。

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当時の移動にかかる時間と労力はかなり大変だったろうし、
現代から見るとまだるっこい気もするけれど、
実際にあの時代は、近代文明によって鉄道も開かれ、船での渡航もどんどん進んで、
今よりもはるかに「世界を近くに感じ始めた時代」なんだろうな。

もちろんその時代には郵便物が世界をまたいで(船によって)飛び交っていたわけで、
当時も今も変わりなくこうしてちゃんと海外から絵葉書が届くのって、
考えてみるとなんだか不思議な気がする。

私も旅先から友だちへ絵葉書を出すのは楽しみのひとつだけど
(そこはやっぱり自然と旅好き、食べもの好き、
手紙好きの人に書くことになってしまうけど・・・)
なかなか旅行へ、ましてや海外へなんて行けないでいる身には
こんな絵葉書を受け取ることは本当に嬉しい♡

私が今持ってるパスポートは結局仕事で上海へ行ったスタンプがあるきり。
来年は早々にパスポート更新しなくちゃいけないのだけど、
新しくなったら、私もどこか旅の空の下で書きたいな〜、旅の便り♪


# by team-osubachi2 | 2019-06-19 17:08 | これが好き | Comments(0)
2019年 06月 18日

とうもろこしご飯

今日はまた少し曇ってきたようだけれど、
一昨日、昨日はいい青空だったね。

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スーパーで買い物をしていたら、とうもろこしに目がいった。夏だなあ〜。
ズラッと並べられた中に、皮を何枚か剥いておいてあった実の
優しい黄色の粒々を見ていたら、そうだ、とうもろこしご飯にしようか♪と思いついた。

ちょうどお友だちからいただいた昆布だしがあったので、小さじ一杯と、
包丁で実をザッザッと切り落としただけのとうもろこしを一緒に炊くだけで
な〜〜〜んでこんな美味しい変わりご飯になるかなあ〜♡

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炊き上がるまでの香りもいいね〜。
夏の変わりご飯として我が家のレギュラー入り決定!
またやろう♪


# by team-osubachi2 | 2019-06-18 15:39 | しみじみご飯 | Comments(4)
2019年 06月 17日

着まわす絣木綿(後編)

*6月15(日)雨

朝からザーザー降りの雨。しかもちょっと肌寒い。
夏風邪もわずかに咳が残ってる身には要注意な一日。

昨日サボしておいた弓浜絣をまた着ることにする。
手持ちが少ないし身の防ぎもあるけど、まあ、単にズボラともいう・・・か ( ̄▽ ̄)

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帯はおふくろさんの形見になった博多帯。
赤というよりは、濃いピンクに近い三本独鈷。
(仲居さんのアルバイトもできそうな帯!と言われた時代もあったけど)

いくらでも地味に着こなせる紺絣に、
いまどきこんな帯合わせはぜーんぜん流行らないけど、
帯合わせによっては明るい印象になると思うのよね〜。
「若く見せる」のではなく「明るく見せる」ことは、この年代には大切なことだと思う。

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月に一度通うお茶のお稽古もやっと四回目。
大雨でも着物で行くことになんの躊躇もないけど、お稽古場が家から近いというのは、
こんなお天気の時はことにありがたいことだなと実感する。

お軸は、千宗旦の写し。
ーーー瓢箪の達磨になるも道理なり 芦の葉に乗るほどの身なればーーー
(瓢箪の達磨耳成もとふ利な利 安し能葉耳能る程の身奈礼八)

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花は沙羅樹、常盤露草など。

「蕾が開き切ってしまったわー」と先生は残念がっていらしたけど、
茶人にはあらねの私は、これはこれで爽やかで好きであります。

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花入の籠に蓋が添えられていたので、これは?と訊ねると、
「鵜飼の籠を模してるものですよ」って教えていただく。ああ、へええ〜!なるほど〜♪

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主菓子・・・あ、名前を完全に失念してしまった。
ほらね、味は思い出せても、所詮はこの程度の浅はかさ。w
でもいーの。忘れたらまたお訊きすればいいだけのこと。

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若い姉弟子さんが炭点前をなさって、登場した香合は欅の傘。
ひゃ〜、よく出来てますね〜♡

今回は前回よりもきっちり濃茶を教えていただく。
四方さばきするの、何年ぶりかしら?
先生のご指導でこちらの流派の点前を教えていただきつつ、
体で覚えているところは体が自然に動くように任せる。
この、自分なりに覚えている部分が
勝手に表れる(思い出す)瞬間がとても好きなんだ。

教えていただいたように濃茶を点ててみる。
以前習った流派と違って、こちらは重くない濃茶なので加減がムツカシイ〜。
(ましてや細身の茶杓で掬う分量がまだまだわかりまっせん)

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吹き込まない側の窓も大きく開け、茶室に響く雨音を聴きながらのお稽古は
心の中までもしっとりしてとても心地いい。
湿気を吸って木綿の着物はしっとりと柔らかく、けれど身体は温く着心地もいい。

雨の日は、雨を楽しむに尽きる。


# by team-osubachi2 | 2019-06-17 11:32 | 着物のこと | Comments(4)
2019年 06月 17日

着まわす絣木綿(前編)

*6月14日(晴れのち曇り、夜は雨)

風邪の治りも若いときほどじゃないなあ、と思いながら着物に着替える。
午前中は晴れているけど、だんだんお天気は下り坂になるというので、
大丈夫とは思うけれど、一応用心して弓浜絣の単衣に袖を通す。
梅雨でもうっすら冷える日に着る私の鉄板。
自分で洗って手入れしてる着物だから、汗も気にしないでいいし、
もしも夕方雨になっても、小雨くらいなら降られても大丈夫!

帯は自分で八寸名古屋帯を半巾に直した紬地の型染め。
その半幅帯をカラテア結びにする。

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このごろは半幅帯も「結ぶことはしない」で、
帯端を見せるようにただグルグルと巻いて、
帯締めやビーズのサッシュベルトで留めるだけという装いもあるけど、
その場合、背中側のお端折りなどきれいに整えないと着こなしが難しそうだなあ。

個人的には、半幅帯でもやっぱり結んで背中に安定感を持たせたい方だから、
カラテア結びのひだを決めたあと、浅葱色の三分紐で結んで、
帯留めは鎌倉彫の朱い金魚をあわせる♪

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今日はサクッと入谷から上野方面へ。

まずはこだわりの皮革ものの工房店『と革』さんで「ジビエ展 自然の恵みを頂く」を見る。
(展示は終了しました)

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お店のバッグ、軽いし金具も洒落てるし、かなりツボ♡

加藤キナさんの革のブローチや財布が繊細で素敵〜♡
好きな白いシャツやセーターにあわせたい。
(写真は全然色味が出ないので、こちらで↓ご確認ください)
加藤キナ/Facebook https://www.facebook.com/kina.kaban

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元は山野を駆け回っていた生きものの革や角は、
こんな風に形を変えても生命力が強いね。

そのあと、歩いてすぐ近くで最終日だった『カタコトの会展2019』を見に行く。
(展示は終了しました)

吉澤 朋さんや田中敦子さんの公開取材を拝見したかったのだけど、
夏風邪のせいで最終日にようよう見られた。

一番気になったのは妹尾直子さんの紙布♡
作品の帯はもちろんだけど、私が見入ったのは糸。
自分なんかが持ってる紙布の着物や帯とは比べものにならないくらい
縒られた糸が繊細で細くて、その美しさに目が吸い寄せられちゃった。

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今回ようやく見に来られたカタコトの会のメンバーが発表する各作品も、
最終日で会場に顔を出していらした敦子さんが
何点か簡単に説明してくださるのを聴きながらじっくりと見られてよかった〜♪

階下ではすでにお片付けに入っていたワークショップの机の上にあったお手本を見て、
う〜ん、次回もしも機会があったら、型染めのワークショップに
参加して見るのもいいなあ♪なんて思ったりしてね。

夕方帰宅するころには空はすっかり雲が重そうで、吹く風もどことなく肌寒く感じられたけど、
こんな時は木綿の単衣は温もりを逃さずにいてくれて、本当に心丈夫な着物だ。
今日は出かけてよかった♪


# by team-osubachi2 | 2019-06-17 09:53 | 着物のこと | Comments(0)
2019年 06月 15日

瞬間のいろ

もう何年も前に美容院で読んだ雑誌のコラムを
いまでもときどき思い出します。

著者が渋谷で人を待っていたとき、
同じく待ち合わせをしていると思われる白杖を持った青年に気がつきました。
何気に見ていたら、しばらくして渋谷のすごい雑踏の中、白杖を使って歩く女子が現れ、
なんの迷いもなくまっすぐに青年が立っている場所へと歩いてきて、
無事に合流し笑顔で目的地へと向かった・・・というようなお話でした。

著者の方は歌人です。
その鮮やかな出会いの光景を見た彼が綴った文章は、私の中で像を結びました。
目が見えない若い二人の手と手が触れた瞬間、
二人にはどんないろが見えていたのでしょう。

コラムを読んだ私の頭の中に浮かんだ光景。
それがいまだに忘れられずにいて、ときどき思い返しては、
二人が見た瞬間のいろに想像をめぐらせています。


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「瞬間のいろ」(c)Tomoko Okada

*イラストレーションの無断使用及び複製・転載を禁じます


# by team-osubachi2 | 2019-06-15 10:05 | 人を描く