丘の上から通信

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2019年 04月 25日

単衣の着物と解けた謎

月イチで通う茶道のお稽古。
昨日のお稽古場の雰囲気は、もう春は終わって夏に向かいますよ〜、といった道具立て。

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床のお軸には江戸期に描かれたという朧げな桜。
花に花、あえて重ねて生けられた花は、可憐な丁子草と黒花蝋梅。

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うちにあるお花で一年賄えるのがありがたいの、と先生。
うかがえば、庭の蹲の水を飲みに親子のタヌキがくるんだそうな。

ああ〜!それだ!
去年あたりから、うちの大長屋(マンション)のゴミ捨て場の土手の斜面に
妙に「ためフン」されてるエリアができていて、なんのフンだろう?と思っていた。
(尾籠なお話で何だけど、乾いた風と日光のせいか、臭いがほとんど残らない)
ハクビシンのじゃないのはわかってるし、はて?と思ってたんだ。
これで判明したわ。タヌキのだ!
小森の公園を挟んで、うちの長屋界隈も彼らのテリトリーなんだろうな。
管理人さんから預かってるハーブ系顆粒のフン除け剤のほかに
個人的に粗挽きコショウを撒いてるせいか、最近ためフンは減ってきてるようだ。
ま、今のところはね。お互いのテリトリーを守りながら共存してゆきたいものだ。
害獣扱いもされているようだけど、無事に生き延びていっておくれ。

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先生の話によれば、子タヌキには(突然変異か、疥癬か)毛がないそうである。
ことさら追いやるでもなく、洗った炭を干すのに粗相されないようシートをかけて、
庭履きのサンダルを重しに置いたら、片足だけなくなったそうだ。
そんなお話をことさら迷惑がるでもなく、瞳の奥でイタズラっぽくお話なさる先生は
数日前に目出度く傘寿を迎えられたそう。

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先だって先生から、一度も袖を通さないままなのよ、と
単衣の着物をいただいたので、さっそく袖を通してみた。

黒地に赤くモミジなどの模様が織り出されていて、お茶のお稽古にちょうどいい感じ。
帯は緑色の伊兵衛織の単帯を締めて。

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昨日は時々雨模様で、早くも梅雨のはしりのようにちょっとムシムシ。
お稽古着物なら単衣がちょうどいい季節になった。


# by team-osubachi2 | 2019-04-25 08:58 | 着物のこと | Comments(0)
2019年 04月 23日

薫風と野点

*4月22日(月)晴れ

春先に「お待たせ!寄せ集めの野点セットができたよ〜」と声をかけたら、
ライターの友だちMちゃんからリクエストがあったので、
封を切った新しい抹茶をジャム瓶に、熱々のお湯をポットにそれぞれ詰め、
一閑張りの籠に一式全部をセットして、さあ!野点ごっこの本番だよ〜♪

そうそう、その前に、お軸がわりに何か葉書にしたため持って行こうかと思いつき、
調べてみたら、いま話題の万葉集の中にこんな一首をみつけた。

ーーーわが屋戸の花橘にほととぎす今こそ鳴かめ友と逢える時ーーー
大伴書持(おおとものふみもち、父は旅人、兄は家持)読める

あら!今回の私たちにぴったり〜♪
自分なりに考えて文字を変体仮名に直してみる。

ーーーわ可やとの 花多ちは那に 本ととき須 い万こ曽奈可免 とも耳逢へると支ーーー

紙の空間を活かすような工夫なんてまだ出来ないし、
丁寧に書くだけで精一杯。でもいいんだ。
葉書はそのまま友だちへのお土産にした。

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場所はたくさんの人で賑わう商業地域をちょっと奥まで行ったところにある野っ原。
遊具などもなく、市民がひと息つける憩いの広場みたい。

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大きな樹があって、その木陰に場所を決めて、敷物を広げる最中から、
うふふ、あはは、うふふ・・・笑いが出ちゃう。
いい季節だね〜。野っ原、気持ちいいねえ〜♪

公園の横にあるお洒落な海外アパレルブランドの喫茶室にいたお客さまが
興味深そうにニコニコとこちらを見ていたので、こちらからも笑み返したり、
自転車に乗っていたおばちゃんがわざわざ降りて「いいわねえ、野点?」と声をかけて行く。

友だちは黒いお茶碗を選び、私は朱いお茶碗にして、
さあ、袱紗もないからお点前なしに点てようとして、あらあら、どうしましょ?!
もうひとつの茶碗で慌てて茶筅通ししたりして、お喋りに夢中で手順はもうむちゃくちゃ。
でも、いーの。今日はぜ〜んぜん気にしないんだ。
(って、それじゃお客さまに申し訳ないから、次からはちゃんと意識しないとね)

お菓子はMちゃんが用意してくれた。
木の芽がほんのり香る薯蕷饅頭、それと季節のお干菓子。
美味しかった〜♪ どうもありがとうさんでした。

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この日、友だちは紺絣の木綿の単衣に八寸帯という姿。
私は荷物が多いから、なんちゃって琉装で。
(この季節プチ熱中症になりやすいのでそこも警戒して)

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萌え出ずる新緑のチカラと、お抹茶のチカラ。楽しいお喋りのひととき。
忙しい仕事をこなしながらお母さんの介護を頑張っている友だちへ慰労の一服。
心配したお湯の温度も丁度よく「美味しい」と言って貰えてひと安心。

街を離れる時、ちょっと気温も高かったからくたびれるかと思いきや、
不思議と私も元気をいただいて帰ってきた。
風が気持ちよかったよね、またいつかやろうね♪


# by team-osubachi2 | 2019-04-23 18:40 | 日々いろいろ | Comments(3)
2019年 04月 22日

〆は「歓喜の部屋」で

*4月20日(土)晴れ、寒気

年明けに観たオペラ映画『トスカ』に続き、ふたたびオペラ映画鑑賞。
今回は名匠ゼッフィレッリ監督とドミンゴ主演の二本立て。
『カヴァレリア・ルスティカーナ』と『道化師』。

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どちらも有名な間奏曲やアリア以外はまったくお話の筋は知らなかったけど、
和洋を問わず、舞台で人間が人間を表現するものとして
愛と裏返しの憎悪って永遠のテーマなんだなあ〜とあらためて教えてもらった感じ。

ああ〜、しかし、ゼッフィレッリさんの美術センスは本当に素晴らしくてシビれるなあ〜♡
(個人的に『ブラザー・サン シスター・ムーン』のファンでして)
調べてみたら御歳96でいらっしゃる。目出度いことである。

さて、オペラ映画を鑑賞した後、川崎へひとっ飛び。
この日はちょっと服装を間違えて薄着で出かけてしまい、
夕方寒気に震えながら並んで待ってから入った居酒屋さん。

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この居酒屋さんでは、その営業月に
お誕生のお客様だけが入れる『歓喜の部屋』ってゆーのがあってね。
その部屋の中で迎え入れてくれる“怪獣“さんは期間限定で入れ替わるのである。

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今月は四月生まれの人だけが入れるんであるが、
ただいまのお部屋担当さんは・・・・・・

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ブースカだよお〜〜♡ひゃ〜!なんか嬉すい〜〜い♪

二時間少し飲んでたっぷり食べて、ようやく体があったまってから家路についた。
いい週末だった。


# by team-osubachi2 | 2019-04-22 23:49 | 出かける・見る | Comments(2)
2019年 04月 21日

青紅葉ひらりひらりと

先日数年ぶりに皇居の盆栽についてのドキュメンタリー番組を見て、
そうそう、うちのコもそろそろ剪定しなくちゃ!とハサミでパチンパチンと
「ふたつ残し」と教わった法則で、モミジの青葉の新芽の先を切り落としておいた。

切り落とした葉っぱはそのまま捨てるには惜しいので、
白い器に水を張って浮かべて食卓に置く。

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お花を買わなくなって久しい我が家の、この季節だけの楽しみ♪


# by team-osubachi2 | 2019-04-21 22:28 | 生きものの世界 | Comments(4)
2019年 04月 21日

月刊『なごみ』四月号発売中

うっかりしていまして、アップするのがすっかり遅れてしまいましたが、
淡交社さんの月刊『なごみ』四月号が発売中です。

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今号の大特集は「春のなごみ旅 奈良で茶の湯に出会う』。
冒頭の写真の中に料理旅館「江戸三」が登場しているのですが、
ここは奈良公園にある各々の客室が離れになっているお宿で、
三十年前に泊まった日のことを今でも鮮明に思い出せる場所なのでした。

そして、仏像という仏像の中で私が一番好きな菩薩半跏像がある中宮寺さん。
その中宮寺さんでの茶の湯の紹介も興味深く拝見しました。

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毎号カットイラストを担当させていただいている
富澤輝実子さんの連載ページ「着物の手入れ」。今回はアイロンがけについてです。

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ご興味のある方には、ぜひお手にとってご覧いただけましたら幸いです。

月刊「なごみ」/淡交社


# by team-osubachi2 | 2019-04-21 22:12