「あたし、このドライブをおおいに楽しむことに決心しました」
グリンゲイブルズに一晩だけ泊まって、
また孤児院へ送り返されるかもしれないけれど、
それは考えないで、今このときを楽しむことにしたアン。

「アンの身の上」・物語絵『赤毛のアン』_f0229926_07513627.jpeg

男の子をお願いしたはずだのに、なぜ女の子がやってきたのか。
事を正しに、カスバート家のもらい子を
世話して連れてきたスペンサー夫人のもとへ。

「アンの身の上」・物語絵『赤毛のアン』_f0229926_07515643.jpeg

海辺の道で馬車を駆りながら、アンの身の上を聞くマリラ。
家を出るときには、その気はなかったのに
少しずつ気持ちが揺れはじめるのが物語から伝わってきます。
十代で初めて読んだときには、
そういうことが、私にはわかりませんでした。

「アンの身の上」・物語絵『赤毛のアン』_f0229926_07520830.jpeg

「赤毛のアン」のお話には、少しだけ海の描写もでてきますね。
訪れたことのないプリンスエドワード島の海は
どんな色をしているのでしょう。
写真を探してみると海岸線に程近いところに
赤い大地の畑があるのが、見たことのない私には、
とても面白い景色に感じられます。

海岸通りを馬車でゆくアンとマリラ
「アンの身の上」より

(イラストレーションの無断使用及び無断複製・転載はご遠慮下さい)

# by team-osubachi2 | 2025-07-05 15:04 | らくがき・自由画帖 | Comments(0)
物語絵『赤毛のアン』より。

カナダの首相がプリンス・エドワード島を訪れ
国民大会で演説するという冬の夜。

村の大人たちがあらかた留守の家で
妹ミニーメイが喉頭炎に罹り、
ダイアナがアンの家に、助けを求めてやってきました。
アンは喉頭炎の薬をもってダイアナの家へと向かいます。

「アンの看護婦」・物語絵『赤毛のアン』_f0229926_15080820.jpeg

凍てついた感じが欲しくて、
今度も、少しばかり、銀彩を用いて描いてあります。

「アンの看護婦」・物語絵『赤毛のアン』_f0229926_15084183.jpeg

白い廃材を再利用した額縁は
(前回の個展に続き)冬の景色を描いて嵌めたくなりました。
 
物語絵『赤毛のアン』
雪の夜ダイアナの家へ向かう二人
「アンの看護婦」より

(イラストレーションの無断使用及び無断複製・転載はご遠慮下さい)

# by team-osubachi2 | 2025-07-04 15:13 | らくがき・自由画帖 | Comments(0)

黄色い刺激

先だって関西あたりは、
1951年の統計開始以降最速で梅雨明けしたそうだけど、
関東の梅雨はどうなったんだろう?

春にやっていたドラマで見て知った薬膳という食べ方。
ことさら意識はしていないけれど、
ほぼ年中スーパーに登場するレギュラー的地位の野菜とは別に、
美味しそうだなあと思う季節の旬の食べ物って、やっぱりある。

誰が考え出したのか、夏の炊き込みご飯として人気者の
とうもろこしご飯♡

黄色い刺激_f0229926_16454096.jpeg

我が家は、炊飯用に戻しておいた出汁昆布を刻んで
とうもろこしと一緒に炊くのが好み。
黄色い粒が茶碗のそこここに見え隠れして、ひと口頬張れば、
香りとともに、しみじみ美味しいなあ〜と思う。

旬とは関係ないけれど、
ずいぶんと久しぶりに卵焼きをこしらえた日もあった。
(三つ葉を刻んで投入して)

黄色い刺激_f0229926_16452433.jpeg

二人してコレステ数値を気にする年頃でもあるから、
そうそう卵を食べなくなったのだけど、
それでもたま〜にトマトと炒めたり、カレーや冷やし中華に添えたり、
こんなふうに卵焼きなんかにしてみると、
食卓の彩りが違ってくる。

普段、茶色いおかずがメインになりがちだもんだから、
黄色が加わると、食卓もパッと明るく元気っぽく見えて、
いい具合に食欲を刺激してくれるんだなあ〜、と再認識。

赤いの、青い(緑)の、黄色いの、白いの、黒いの、茶色いの。
色いろいろ食べて、この夏も無事に越せますように♪

# by team-osubachi2 | 2025-07-02 16:21 | しみじみご飯 | Comments(0)

映画『国宝』

遅ればせながら、話題の『国宝』を鑑賞してきました。
週末とはいえ、レイトショーとも思えないほど
お客さんが入っていました。
公開から3週でランキングトップに上り詰めるなんて、なかなかのことです。

原作は発表当時こそは気になっていたものの、
そのうち失念してしまって読んでいませんでした。
映画が先でも、個人的には一向にお構いなしです。
むしろこの機会に、スクリーンで観ておかねば、のキモチです。

映画『国宝』_f0229926_14481354.jpeg(c)NHKEテレ

3時間近い上映でも、物語に入ってしまったせいか
最後まで集中が途切れませんでした。
物語が終わりに近づくころ、
むかし京都へ遊びに行くと、
「わたしは菊吉婆やの」と仰って、小娘だった私に、
歌舞伎鑑賞の手解きをして下さった(すでに鬼籍に入られて久しい)
京都のおかあさん、おとうさん、おにいさんらに
心の中で語りかけていました。
令和の世に、こんな映画が登場しましたよ、と。
見てもらいたかった〜、と。

出演者の歌舞伎ぶりやお芝居はもちろん、
映像美が評判になるだけのことはあって、
カメラワークも本当に素晴らしくて魅了されました。
吉田修一さん原作で、李相日監督(←『フラガール』好きです)との
『悪人』や『怒り』も気になってきました。

誕生したときから、古典になるものってありますよね。
素晴らしかったです。
余韻に浸る方々に、私もお仲間入りさせていただきます。



映画『国宝』公式サイト


# by team-osubachi2 | 2025-06-29 16:41 | 出かける・見る | Comments(2)

梅雨の晴れ間の一献

先週は、あれれ?梅雨はどこへ行った?
と言いたくなるようなお天気続きだったけれど、
今週は梅雨空が戻ってきたもよう。
蒸されるより、ちょっとまとまった雨が欲しいところです。

梅雨の晴れ間の一献_f0229926_18534912.jpeg

先週のこと、私にはめずらしく会食に参加してきました。
真夏のような陽気だったので、こうなったら小千谷縮の出番ね、と
グレーの無地のを引っ張り出して、
あわせたのは、人からいただいた全通型染めの八寸帯を、
自分でちくちく直した半幅帯。

梅雨の晴れ間の一献_f0229926_18533867.jpeg

それを笹結びにしておいて、ぽっちりと山野辺彩さんの
白いクジラの帯留め♪をつけて出かけました。
(もとは箸置き↑として出てましたものですが)

梅雨の晴れ間の一献_f0229926_18540095.jpeg

あけびの籠に、履き物は、浅草辻屋さんの舟形下駄。
青、グレー、白ばかりの取り合わせに、日傘だけ、あえて朱いのにして。

梅雨の晴れ間の一献_f0229926_18542046.jpeg

以前、新しい歌舞伎座の杮落とし初日以来で集った三人で訪れたのは、
穴子料理の「日本橋玉ゐ」本店さん。
その建屋も、中の建具も懐かしい木造家屋。
こう暑いと、鰻もいいのだろうけど、旬の穴子ってところがなんとも乙で、
穴子三昧に舌鼓を打ちながら、あれこれ話が尽きない夜でした。

梅雨の晴れ間の一献_f0229926_18543831.jpeg

小箱の穴子は、蒸しか焼きを選べて、私は蒸し、友達二人は焼き。
ご飯と食べる愛想は蒸しが好きだけど、
仕上げの茶漬けは、焼き穴子の方が好きかも、と思いました。
悩ましいです。w ぜひまた訪れたいお店でした。

さて、一句。
穴子をば突いておんな姦しく
・・・拙句は駄句。お恥ずかしいことで。

楽しい夜をありがとうございました♪

日本橋玉ゐ

# by team-osubachi2 | 2025-06-24 22:52 | 着物のこと | Comments(0)

イラストレーター岡田知子の、暮らしと、着物と、お絵描きの日々


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