秋立ちぬ

今日は立秋。
夕べから風が乾いてきた。
あいかわらずの暑さではあるけれど、心地いい風が吹いている。

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セミがいっぱい鳴いて、サラサラした風が吹いて、洗濯物がゆれて・・・。
今日も丘の上の午後はいいキモチ〜。
# by team-osubachi2 | 2010-08-07 12:36 | 日々いろいろ | Comments(2)

セミの一生

明日は立秋。「暦の上では秋です」と云われても、
この暑さじゃあね。秋はまだまだ遠いなあ・・・。

駅向こうのスーパーへ汗だくになって買い物に行った帰りみち、
目の前でポロリ・・・とセミが一匹、電柱から落ちてひっくりかえった。
足をピクピクと縮こませて、もう虫の息だった。
そうか、セミはこんな風に死んでゆくのか・・・。

どんなに科学が発達しても、
人間はこういう虫一匹生き返らせることは出来ないんだなあ〜。
そんなコトを考えながら歩いていると、さらにまた一匹
道路の上でお腹を見せてピクついていた。

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前に、相方が面白いことを言っていた。
セミの幼虫は土の中の時間が圧倒的に長い。
「だからきっと、土の中では楽しいんだと思う」と・・・。

人は、つい、羽化して成虫になってからの
恋と生殖の刹那的な時間ばかりに目がいきがちだけど、
きっとセミはセミなりに、充分に生ききったんだ。
命をまっとうする。
虫といえども、尊いことだと思った。
# by team-osubachi2 | 2010-08-06 01:08 | 生きものの世界 | Comments(0)

与論島の芭蕉布

与論島の3日目は朝から雨だったので
借りた車で、島の南東部をドライブした。
地図を見ていたら、「与論民族村」というものがあったので
寄ってみることにした。

道路から少し奥まったところに入り口があり、400円支払って中に入ると
与論島の伝統的な民家や小屋が肩を寄せるようにして数棟建っていた。
当主の菊 秀史(ひでのり)さんが、一棟一棟移動しながら
古くからの暮らしぶりをお客に説明してくれた。
そのあと、売店の横でお茶をいただきながら
菊さんからさらにいろんなお話を聞いてみたところ、
なんと、この小さな村は、菊さん一家が家族で経営している施設だった。

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菊さんは熱心に、自分という人間が
どういう土地で、どういう祖先で、どういう言葉や文化の中で育ったかを
ひとり一人知っておくべきだと言う。
それでこそ、実社会で、または外の世界でしっかりと生きてくための
基盤ができるのだという。う〜む、まったく同感だ!
(・・・なんて、あんまりエラそうなコトは言えないけど)

いまの与論島の子供たちやその親の世代ですら、
島の伝統的なものを知らないということに
菊さんは強い危機感を抱いているようだった。
継承の難しさを日々感じながらも、自分に出来る最善のことをしようと
奮闘なさっているように見えた。

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菊さんとのおしゃべりのあと、売店をのぞいていたら
壁際のガラス棚に、与論島で一軒だけ織っているという芭蕉布があった。
織り手のおばあさんの紹介記事を見ていたら、
雑誌で紹介されているのを思い出した。
そうか!あの菊 千代さんは、ここのおうちのおばあちゃんだったのか〜!

おばあちゃんから引き継いで芭蕉布を織っている
菊さんのお嫁さんからも芭蕉布のお話をいろいろ聞いた。
「銀座にも出してるんです」と言うので
「どこだか知ってます。『もとじ』さん、ですよね」。
見本として置いてある反物や帯をひろげて見せてもらい
触らせてもらって、しばしウットリと魅入った。

いまや首都圏の暑さは、南の島々よりも凄まじい。
きっと、日々ザブザブと洗った芭蕉布が快適な暑さだ。
与論島にじかにお願いすれば、銀座よりうんとお得に出来るのだろうけど、
とても私なんかが手を出せるような代物ではない。
その手間と時間と労力の値段は、それでも報われることが少なく、
糸から反物にするまでを継承する人がいなくなる現状を思い、
ため息まじりに欲を手放した。

せめてもの土産にと買って帰った
車輪梅で染められた麻のタペストリーを壁にかけて眺めては
与論島の芭蕉布を思い出している。

与論民俗村
http://www.yorontou.com/minzokumura/index.php
# by team-osubachi2 | 2010-08-05 00:31 | 旅をする | Comments(2)

縁は異なもの味なもの

人にはそれぞれ、偶然のような思いもかけない出会いがあるように、
私にも面白い出会いがこれまで数々あったけれど、
今回は、鹿児島県の最南端の与論島でそんな出会いをした。

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与論島についたのが昼すぎだったので、ホテルをでてから
どこでランチにしようかとブラブラ歩いていたら、
ちょうど良さげなイタリアンレストランがあったのでそこに入ってみた。

おいしいパスタでお腹を満たし、他のお客さんがひけたところで、
マダムに島のお天気をきいてみたのだが、その会話がはじまりで、
何故かそこからどんどんと話が広がっていき、
ひょんなコトから、このご夫婦が、むかし渋谷でお店を出していた頃に
なんと私のイラストの師匠・灘本唯人先生と親交があったということがわかり
「えええ〜〜っ?!」とお互いビックリしたのだった。

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このイタリアンレストラン「アマン」のご夫婦は
きけば東京、イタリア、札幌、そして3年ほど前に
ポッと訪れた与論島がすっかり気に入り、
それからすぐに移転して現在のお店を開かれたそうだ。
持って生まれた星と、きっと非常に気さくな人柄もあるのだろう、
全国さまざまな人たちと交流があるようなお二人だった。

しかし、東京と与論島と、なぜか灘本先生を介してピンポイントでつながり、
ご夫婦からは親切にいろいろと食べるところや
(今度来るときに)おすすめの宿や、
海遊びに向いている磯などを教えてもらい、
さらにお二人のご好意で、車を二日間にわたってお借りして
島のあちらこちらを見てまわるコトができた。

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「アマン」のご夫婦の紹介で知った、すぐ近くの「海カフェ」は、
茶花漁港を見下ろす丘の上の地中海風の建物の中にあり、
かわいいカフェ女子が一人でやっている、とっても居心地のいいカフェだ。

コーヒーもそのつど豆からひいているようで
アイスカフェモカも香ばしくて、とてもおいしかった。
屋内もいいが、雨が降らなければ緑のあふれるテラスでまったりするのもいい。
そののんびり感がキモチよくて、
また泊まったホテルからすぐそばだったせいもあってか
結局帰るまでに3度も足を運んだ。
与論島に行く人があれば、ぜひおすすめしたいカフェだ。

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島の北西部にあるホテル&レストランの「ヨロン島ビレッジ」の中にある
「たら」というレストランでは、
ランチに鹿児島名物のおいしい鶏飯(けいはん)が食べられる。
で、次の日も「たら」へお昼を食べに行き、
今度は油そうめんという、もずくと素麺を炒めて
あたたかい鶏ガラスープをかけまわした素麺もおいしかった。

この「たら」で100円で売られていたドラゴンフルーツを
一個買ってホテルで食べてみたら、とても新鮮でおいしかったので
翌日も行ったときに、また一個買おうとしたら、おかみさんが
「続けて来てくれてありがとう。せっかく来たのに雨が降っちゃってねえ」と
さらに一個おまけしてくれた。わ〜い!

結局お天気には恵まれなくて、海に入れたのはわずか半日だけだったけれど、
その分だけ、雨の中を散歩したり、島の人たちに親切にしてもらったりして
のんびり楽しい時間を過ごすことが出来たかもしれない。
まぁ、暑い夏なんだし、こんな旅もいいもんだ。

アマン
http://www.lares.dti.ne.jp/~fuente/aman/
海カフェ
http://www.churashima.net/shima/special/cafe/okinawa/umi_cafe/index.html
ヨロン島ビレッジ
http://yorontouvillage.jp/
# by team-osubachi2 | 2010-08-04 09:25 | 旅をする | Comments(0)

与論島へ

あれ?と思っている間にもう八月だ。
毎日暑いなあ〜。ホントになんて暑いんだろう!
先週、三泊四日で鹿児島県の最南端にある与論島へ行ってきたのだが、
亜熱帯化している首都圏よりも、はるか南の与論島の方が快適だった。

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行きは那覇空港を経由して、プロペラ機で与論島へ向かった。
乗り物酔いしやすいくせに、飛行機というものが好きな私には
これがはじめてのプロペラ機体験だ。

飛び立ってじきに雲のかたまりの間を縫うようにして
飛んでいく様子に胸が踊った。
綿菓子のように真っ白なかたまりの一つにぶつかると
とてもわかりやすく機体が揺れる。わあ〜い!
なんだかナウシカになったみたいで酔うどころではなかった。
この日のフライトはお天気も安定していて、私たちが乗った機体は
無事昼過ぎに与論島のちいさな空港に到着した。

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飛行機を降りると、思ったほど暑くはなくお天気も曇り気味だった。
ホテルの送迎の人にきけば「今週はあいにくの天気みたいで」という。
ありゃりゃ〜。

でも、ホテルに着いてみたらば、さらにありゃりゃ〜というカンジだった。
どことは言わないでおくが、
まるで昭和40年代のヘルスセンターの宿泊施設が
そっくりそのまま風化したようなホテルだったのだ。
ロビーは全体がおんボロ状態で、雨の日にはなんと
二カ所ほど雨漏りがして、青いバケツが登場するという有様だ。

部屋の様子もそれなりに哀しいものがあったけれど、
ベッドは別に湿気てはいなかったし、
洗いたてのシーツはピンしゃんとしていたし、
シャワーカーテンもカビてはいなかったので、
家具やタオルや毛布のボロさは、いっそのこと笑いとばすことにした。
もしも新婚旅行で来たとしたら悲惨だったかもしれないが
なんだかんだ、それなりに楽しく快適に過ごすことが出来たのだから、
まいっか〜。

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地元の人たちにきいたところ、与論島は
基本的にはサラリと乾いた風が吹くキモチのいいところのようだ。

残念ながら、お天気にはあまり恵まれなかったため、
地元で知り合った親切なご夫婦の好意で、その家の車を借りて
雨が降ったり曇ったりする中、島をぐるりと巡ってきた。
島は1時間もあれば一周できるくらいの大きさだが、
映画「めがね」のロケ地にもなった磯や浜辺がいくつもあり、
なによりも珊瑚礁に囲まれた海が本当にホント〜にキレイなところだ。
う〜ん、惜しい!これでお天気さえよければなあ〜。

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さらに地元の人の話によると、
島の東側に幽霊がよく出る通りがあるという。
感の強い人などは通れないくらいだとか・・・。
きけば太平洋戦争末期、沖縄本島の北隣にある与論島にも
沖縄戦の余波として、日米双方の多くの兵士の亡骸が流れ着き、
島の人々によって埋められたのだそうだ。
ちいさくてのどかな島にも、いろんな歴史があるのだった。

結局、海に入れたのはわずか半日だけだったけれど、
思いもしない出会いがあったり、島の人のおはなしをきいたりして
さまざまなご縁と感謝を感じた旅だった。
もしもまたいつか行くことがあれば、
今度は太陽の下の青いあお〜い海を見てみたい、かな。
# by team-osubachi2 | 2010-08-03 09:09 | 旅をする | Comments(4)