向田邦子の・・・

向田邦子という人の名前を最初に記憶したのは
高校生になってからだ。
テレビのニュース速報で、台湾で飛行機が墜落し、
向田邦子という作家が搭乗していたということで
はじめて知った名前だった。
ムコウダクニコって誰・・・?

その向田さんの世界を知ったのは、高校を卒業して上京し、
久世光彦さんの制作する向田邦子シリーズのドラマを見だしてからだ。

それから20代で独立し、自分なりに少しずつ
「暮らす」ということを意識しはじめたとき、著作や雑誌やテレビなどで、
向田さんの生き方のほんの一部をようよう知るにつれて、
なんだかわかんないけど、この人の言葉に諭されるんだよなあ〜
・・・というカンジがしていた。

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私の中で、すこぶるアタマの良さそうなおばさん
・・・という、それまであった向田さんのイメージは、
妹の向田和子さんがお書きになった「向田邦子の青春」の中の
何枚もの写真でガラッとおおきく変わり、
また後に、NHK-BS放送で、没後20年という
向田さんの若かりし頃の恋をたどった番組で、さらに変わっていった。
(どう変わったのか、うまく言えないのだけれど・・・)

ついこの間まで、自分のキモチに余裕がなかったときのこと。
急に、妹・和子さんの思い出エッセイをあらためて読みたくなり、
文庫を2冊買って読みふけった。

ああ、おしゃれな人だったんだなあ。
気働きの出来る人だったんだなあ。
一途に愛する人だったんだなあ・・・。彼の前ではグチも言って、
やっぱり仕事で腰が重いこともあったんだなあ。
そして、あいかわらず、この人の言葉には
いろんなコトを諭されるようなカンジがするなあ〜・・・。

いつか、この人の作品のような
人間くさ〜い世界の挿し絵を描けるようになりたいと思う。
無理かもしれないけれど、妄想でかもしれないけれど・・・。
# by team-osubachi2 | 2010-12-02 00:04 | 日々いろいろ | Comments(2)

喪服の点検

今日から師走だ。今年も残すところあと一ヶ月。
せわしない毎日はいまにはじまったことではないけれど、
これからますますバタバタだ。

そんな中、実家から移した喪服の箱を開けて点検した。
予想はしていたけれど、20年以上も前に仕立てられて以来、
一度も袖を通さないまま仕舞いっぱなしだった喪服一式は、
かなり手入れが必要な状態になっていた。

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母親は先を見越して、着物や羽織はあらかじめガード加工をし、
シミになりやすい白の長襦袢は、あえて化繊にしたそうだけれど
それでもところどころ怪しい気配・・・。

しかし、着物より悲惨なことになっているのが帯だった。
なんとか助けたいうるし箔の袋帯
(喪に二重太鼓はいかがなものかという説もあるけど)は
ほどいて洗って、芯を新しくして仕立て直すしかなさそうだ。
絽の名古屋も手入れして活かそう。
でも、法事用のグレーの帯はさらに悲惨な状況だったので、
これは思い切って処分することにした。

そして、どれも仕舞いもの特有の匂いが染みついてしまっている。
ここはやっぱりプロにお手入れをお願いするしかなさそうだ。
やれやれ、ちょっぴり頭の痛い出費になりそうだ〜・・・。

現代の葬儀では、喪服なんて無ければないで、
一式借りれば済む話なのだろうけれど、
せっかく用意してくれたものを無にするのは
やっぱり親に対して申し訳がない気がする。
いずれにしても、この先喪服の出番はやってくる。
しようがない、これも運とあきらめて、手入れに出そうかな。うん。
# by team-osubachi2 | 2010-12-01 00:52 | 着物のこと | Comments(2)

ちょこっと新しく

先だって実家に帰省して、着物の片づけをしたときに
ずっと以前母親からもらったままで使わずにいた
白珊瑚の羽織紐も横浜に持って帰った。

いかにも昭和の雰囲気を感じさせる白珊瑚の羽織紐は
やっぱりどこかレトロちっくな印象だ。
まあ、それはそれで、そのまんま使ってももちろんいいのだけれど
どこか新しくしたいキモチが働いて、
ジュエリークラフトをやっている友だちのCちゃんに相談した。

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もともとは、真ん中にひとつ、
薔薇に見立てた円形の中途半端な飾りがついていたのを、
(あ、オリジナルの写真撮り忘れてた・・・)
二千年前のものだという朱色の石と取り替えて、
さらには両サイドに少しアクセントをつけるために
水色の新しい石をはさんでもらうことにした。

そして一昨日、レトロちっくだった羽織紐は
ちょこっとだけ新しく生まれ変わって手元に帰ってきた。
Cちゃん、ありがとう。
なんだかうれすぃ〜いっ!うふ!

手持ちの昭和ちっくな羽織も、これでほんのちょこっと
新しげな装いになる・・・かな〜?
# by team-osubachi2 | 2010-11-30 08:58 | 着物のこと | Comments(0)

お茶とカステラ

千葉で木綿織りをしているNさんが、個展に来てくれたさい、
夢家というところのお茶葉のことを教えてくれたので
先日さっそく問い合わせてお煎茶と紅茶を買ってみた。

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静岡県の大井川上流にあるという平栗村というところは
お茶の木を栽培するのに適した気候だそうで、
夢家のお茶は、羊さんたちの堆肥を使って、
丹精こめて無農薬、有機栽培で育てられたお茶だそうだ。

まずは、お煎茶をいただいてみた。
なんともキレイな透明感のあるグリーンのお茶は
ほのぼのと優し〜い味がした。
紅茶の方も、普段飲みなれたダージリンや
アールグレイといった市販品と違い、
やわらか〜い香りがする優しみを感じる紅茶だ。

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お茶のお供には、いただきものの福砂屋のカステラを切った。
いわゆる「カステラ」はこの福砂屋のものが一番スキ!

初冬の夕暮れ時は、小腹がいちばん空きやすい時間帯だと思う。
夕ご飯までのつなぎに、あったか〜いお茶とカステラで一服しながら、
ボ〜ッと弛緩した時間をすごすのも、たまにはいいもんだ。
# by team-osubachi2 | 2010-11-27 23:36 | 買う | Comments(4)

11月のわりには、この一週間でぐっと冷え込むようになり、
公園の木々の紅葉も色づいてほどなく
駆け足気味に葉を落としているようだ。

師走も目の前にせまってきて、
毎年恒例でイラストを使っていただいているカレンダー「和暦」が
今年も青山ゑり華さんで配られる季節になった。

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青山ゑり華さんでは、これまでも絵はがきや紙袋や畳紙など
さまざまなツールでお仕事をさせていただいているけれど、
この冬から新登場するのが、タテ書きヨコ書きを問わず使える一筆戔。

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青山ゑり華さんは、着物や帯はもちろん、
このお店ならではの和装小物や
工夫された二部式襦袢などがいろいろと揃っていて、
気軽で息長くおつきあいの出来る着物のお店です。

ご興味のある方は、表参道や青山を散歩がてら
青山ゑり華さんへどうぞお立ち寄りください。

*すべての画像の無断使用及び複製・転載を禁じます

青山ゑり華
http://www.erihana.co.jp/
# by team-osubachi2 | 2010-11-26 08:53 | 仕事をする | Comments(6)