いま取りかかっている仕事で19世紀アメリカの田舎の資料が必要になり
ネットで調べるだけでは掴めない当時の生活まわりの資料に、と
懐かしいテレビドラマ『大草原の小さな家』のDVDを買い求めた。

いやあ〜、懐かしいなあ〜!!

シリーズは最後まですべて見ているハズなんだけど、
個人的にはなんといっても最初の24話が一番好きだ。
(資料としても、そこまでで十分なんである)

登場人物の中では、インガルスのお母さんに憧れた。美しくて強くてあったかい・・・。
くるくると束ねた髪がどうしてピン一本で留まるのかも不思議で
綺麗でつやつやした長い金色の髪にもずいぶんと憧れたっけ。w

DVD『大草原の小さな家』を買う_f0229926_849741.jpg

ドラマもよく見たけれど、大人になってから読んだ原作の方がもっと好きになった。
お話のはじまりである『大きな森の小さな家』と
『大草原の小さな家』がことに好きだ。

厳しい開拓の現実や、雄大な大自然の中で
時おり野生の生きものと接触しながらの生活ぶりが面白くてたまらない。
ことに食べるものの話に何度ワクワクしながら読んだことか。w
たとえば豚一頭しめても端から端まで無駄なく使い切る知恵と工夫に感心した。

このお話が記されたのはローラ・インガルス・ワイルダーさんが
なんと60代のときでいらしたとか。
人生における創作に年齢は問題じゃない。60代なんてまだまだ現役って素晴らしい!
そして、講談社の文庫版に挿しはさまれた
(アメリカでの初版時の)ヘレン・シュウエルさんの挿画も素晴らしい。

資料として数十年ぶりに触れたローラのお話。
いままた接してみると、とても新鮮で、その魅力はぜんぜん色褪せていないのだった。
# by team-osubachi2 | 2016-02-23 09:26 | 買う | Comments(4)

武藤さんの着物熱

昨日はうちの片付けの合間に、
友だちであるフォトグラファー・武藤奈緒美嬢の写真展を見に
相方とちょいと高円寺までひとっ走り出かけてきた。

武藤さんの着物熱_f0229926_9213014.jpg

落語界の情報誌『東京かわら版』500号記念の一環の展示で
武藤さんがこの十数年の間、『東京かわら版』や
様々な落語会を通して撮ってきた写真が展示されている。

好きで何度となく聴いていた、今は鬼籍に入られた師匠方も
いい笑顔で写っておられるのを見られて嬉しかった。

武藤さんの着物熱_f0229926_7593698.jpg

それら師匠方のお写真を撮った武藤奈緒美嬢とは、
もうずいぶん長い付き合いになるけれど
八年ほど前だったか私のところへ着付けを習いに来て以来ずっと
着物熱にどっぷりとハマってくれている女子の一人である。

いまや落語だけでなく着物関係でもお仕事をしているが、
おかげで会うたびに全国各地で仕入れたさまざまな情報を聞かせてくれるのだった。

武藤さんの着物熱_f0229926_8069.jpg

昨日は暗緑色に黄色い格子が軽快な格子の本場結城紬に
(黄色い八掛けが武藤さんらしいネ ♪ )
赤い花が型染めだれた紬地の染め帯を締め
真ん中にぽっちりと小鳥の帯留め・・・といういでたちで会場にいた。

昨日もお外は風が冷たかったけれど、
結城紬に包まれた武藤嬢はほっこりして見えた。

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武藤さんの着物熱_f0229926_922040.jpg

*画像をクリックすると大きく表示されます
武藤奈緒美 写真展『噺をせんとや生まれけむ』
3月6日(日)まで/座・高円寺B2FGalleryアソビバにて
http://za-koenji.jp/home/index.php

「むーちょ写真日記」
http://muucyo.exblog.jp
# by team-osubachi2 | 2016-02-22 08:28 | 着物のこと | Comments(2)

雨水に飾るお雛さま

一昨日19日は二十四節気の「雨水」だった。
その日Facebookのタイムラインに、他所さまがお雛さまを飾っていらしたのを見て、
そうだわ、うちもそろそろ出してあげなくちゃ!と思ったものの、
現在我が家は六年ぶりに暗黒部屋の解除の最中で
リビングにも和室にも段ボール箱の山に囲まれていて飾るスペースがない。

が、玄関の靴箱の上になら、豆雛くらい飾れるかも?!・・・と
あわてて箱からちいさな豆雛さまをふた組出してお飾りしてみた。
(並み寸法の立ち雛さまは今年は出番ナシかも・・・)

いま我が家でお雛さまを飾るということは、それはつまり、こうなるということだ。↓

雨水に飾るお雛さま_f0229926_2327161.jpg

・・・・・・ま、賑やかでいいかもしれないネ。w

ほんの数センチの二段に鎮座ましますお雛さまは、
20代で遊びに行った京都でお土産に買い求めたもの。
その隣の背丈がこれもほんの数センチの立ち雛は、
たぶんこれも京土産と思われるおふくろさまが持っていたもの。

あー、後ろ、うるさいよ〜。お願いだから、みんな仲良くしてね!!

雨水に飾るお雛さま_f0229926_233649.jpg

昨日は一日中暗黒部屋の大量の荷物を移動させ、
数年ぶりで自分の段ボール箱を整理していたら
(とはいっても、私の荷物は三つの箱を二つにまとめる程度だけど)
つい保育園時代のスケッチブックをひろげて見入ってしまった。
と、中から現われたお雛さまの絵が一枚・・・。
おほほ、懐かしい〜!見ればいまでもこれを描いたときの記憶が蘇ってくる。

雨水に飾るお雛さま_f0229926_013333.jpg

そういえば、保育園の正面玄関には毎年立派な雛段が飾られていたっけ。
お雛さまはもとより下段に飾られているちいさなお道具にも惹かれてやまなかった。
日付はと見れば、あら?ちょうど四十数年前の今日じゃない?!・・・呼ばれた?w

きけば雨水にお雛さまを飾ると良縁に恵まれるのだそうで、
そう知ってあわてて飾ったのだけど、いちおう既婚の私としては、
仕事であれ、知己であれ、まだまだこれから良いご縁は大歓迎だから、
まあ、雨水の日に飾れて良しとしようかな ♪
# by team-osubachi2 | 2016-02-21 00:14 | 日々いろいろ | Comments(4)

油揚げのおかげさま

どちらかといえば和食党の我が家に欠かせない食材がいくつかある。

いわば丘の上ではレギュラーな食べものだけど、
野菜以外の安くて美味しい加工食品としては、えーーーっと、
豆腐でしょ、ちくわでしょ、コンニャクでしょ、はんぺんに厚揚げと
そして、油揚げ、、、かな ♪

油揚げのおかげさま_f0229926_15254463.jpg

煮てよし、焼いてよし。
お味噌汁に入れるのも好きなら、水菜と和えサラダにするのも好き。
お料理にちょっと加えるだけで旨味とコクが増して美味しいのなんのって。

冷蔵庫に残ってた人参、しめじ、葱とで甘辛く炒め煮にしたり、、、

油揚げのおかげさま_f0229926_1526156.jpg

ゆうべは、小松菜と煮浸しにしたり、ね。

誰が最初に考えたのか、豆腐の薄切りを油で揚げるという発想の賜物、油揚げ。
おかげで我が家の食卓は、素朴ながらもとってもとっても豊かであ〜る ♪
# by team-osubachi2 | 2016-02-19 15:40 | しみじみご飯 | Comments(7)
数年前のこと、私も人並みに郷里の両親を見送りました。
半年ちょっとの間に、父親、続いて母親が旅立ちましたが、
親の死に目に際し、「しっかりと見送りたい」というキモチはありましたが、
どういうワケか、泣かない自分、いえ、泣けずにいる自分にそのとき直面しました。

なんと、自分がこんなに哀しみに不器用な人間であったとは?!
どうしてもっと素直に泣けないのかしら?
これには正直戸惑いました。

そうして、母親を無事旅立たせた直後から私の体調が大きく崩れはじめました。
両足の裏じゅうに、両手の平じゅうに、わーっと涙水が出口を求めるようにして
袋溜まりに水疱ができました。
戸惑いと不安・・・。そして自分のカラダの不思議さと向き合う日々でしたが、
今はそれももう終わりました。

目から出られなかった涙水は、でも、どうにか蓮池にたどりつき、
蓮の花も咲かせることができたように思います。

不器用は不器用なりに・・・。それで良いのですね。
(そもそも哀しみに器用な人なんていませんし)
今はもうおだやかに落ち着いている両の手足です。



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『涙水のゆくえ』©Tomoko Okada


*イラストレーションの無断使用及び複製・転載をかたく禁じます
# by team-osubachi2 | 2016-02-18 13:17 | らくがき帖

イラストレーター岡田知子の、暮らしと、着物と、お絵描きの日々


by team-osubachi2
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