絽の着物

ここのところずっと真夏日が続いている。なんとも暑い日々。

今週末、思いがけずよそゆきを着て出かけるかもしれないので、
ちょっと絽の着物の下見をしておこうか・・・と、箪笥をあけてみれば、
そうだ、私の箪笥に絽の着物は、おふくろさまがむかし誂えてくれた
一つ紋灰緑色の色無地(それと五つ紋の黒)一枚しかない?!・・・のだった。

秋明菊が染められたやさしげな付下げは(人によっては五十代でも着られなくもないが)
私のニンではなかったし、これから着てくれることを見込んで若い姪っ子に譲ってしまった。
若いころによく着た青い地に白い蕾模様の小紋はだいぶ前に処分してしまった。
・・・えっと、えっと、ほかに持ってなかった〜?

持ってないんだったわ〜。そう、これしか持ってないのよね、絽の着物って。
だって、滅多に着る機会がないわ、年々暑くなるわで
絽の着物なんてもう要〜らない!って思ってたんだもん。

一つ紋の色無地があればなんとでもなるっしょ、と思っていて、
実際真夏によそゆきを着るならそれで充分やりくり出来てたのだけど、
いちばん役に立ったのはやっぱりお茶を習っていたころかなあ。

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安直なアルバムに記した日付は2003年8月とある。
当時稽古していただいた社中で希望者のみでやった正午の茶事。
茶道会館の「山里」をお借りして、三名のお客様を前に
後座の亭主をつとめさせていただいたときの写真。

面白かったなあ〜、茶の湯における手前座には宇宙がある!な〜んて思ったっけ。
朝から集中の連続だったので、暑さは二の次だったかも。
いやあ〜、でも、もうあんな集中力は続かないね、きっと。

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いまでは暑さの感じ方も若いころとはだいぶ違うのだけど、
う〜ん、う〜ん、う〜ん・・・こう、なんていうか、ワードローブとして今さらだけど、
せめてもう一枚くらい絽の小紋なんかあってもよかったんじゃないかしらん?

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こうなってはもうしょうがない。絽の色無地を着ましょうかね?
帯は黒と黒紫の地色の絽綴れ、帯留には玉虫を♡
・・・と心積もりしておき、さて、半襦袢に半衿もかけておかねば。

以前よりも今の方が似合うだろう絽の色無地。
うっかり「暑くて着ないから」といって放り出したりしなくてよかった♪

# by team-osubachi2 | 2017-07-16 16:50 | 着物のこと | Comments(6)

太陽が描く宇宙

昨日の夕方、買い物に行こうとしたら、玄関にきれいなものを見た。

灯りをともさない暗い玄関にさげてある暖簾に映るまあるい円はほんのり赤く虹の色。
(スマホの写真じゃ出ないけどね〜色が)

円の隣りにも虹のかけらのような弧が見えて・・・なんだかまるで宇宙みたいじゃない?


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うちの玄関ドアは西を向いていて、その玄関ドアののぞき窓から西日が差し込む。

しくみはごく簡単でちいさいけれど、これも太陽光線が描く壮大な光の宇宙であ〜る♡

# by team-osubachi2 | 2017-07-15 12:21 | 日々いろいろ | Comments(2)

若いころってどうしてアレも欲しい!コレも欲しい!って物欲に情熱を燃やせたのかなあ?

もちろん今だって欲しいものはないワケじゃないけど、
なんだかこの数年で欲しいものってうんとうんと減った気がする。

世代違いの流行は追う必要もないから独身時代に買ったものがまだまだ活かせるし、
以前ほどあちこち出かけなくもなったし、
本当に好きなものをくりまわして使えばそれで結構満ち足りてたりする。

現実問題として、いまは新しいものを簡単に買えるような個人的経済じゃないせいもあるけど、
でも、おそらくたとえ経済問題が解決したとしても、
「必要じゃないものはもう要らない」ってことを学んだのだと思いたい。w

まあ、多少の無駄も暮らしの余裕って部分では必要なんだろうけど。

若いころに買って、だいぶ仕舞いっぱなしだったもの、
好きでとってあるならもっと活かしてあげたいじゃない?と思い、
独身時代に青山店で買った「Comme des Garçons」と「吉田カバン」のコラボバッグ。
久しぶりに出してみたら、ん?あらやだ。なんだか持ち手がベトつく。
なんでかな?まさか手脂とか?いやあ〜・・・?

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上雑巾で拭いても、シンナー系のディスペンサーを含ませたタオルでそっと拭いても取れないので
思いついて縮緬の端切れで擦ってみたらばだいぶマシになった。

絹の艶布巾って聞いたことはあるけど、微細な汚れも取れるのかな?
うん、これでまたいつでも使えるね ♪

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ちなみにちょこっと検索してネットオークションに出てる値段を見てみたら、、、
あらま、新品はおろかusedでもこんな値段で取引が?!
一瞬「¥」マークが目前に浮かんだけど、いやいや、これからも自分で使いますよ。

自主的「もっと活かそう!むかし買ったもの」キャンペーン、随時展開ちう〜 ♪


# by team-osubachi2 | 2017-07-14 11:18 | これが好き | Comments(2)

飲みものを摂ろう!

連日真夏日だ。・・・れ?梅雨明けってどうなったのかな?

気象庁はもう梅雨入りとか梅雨明けといった宣言はしなくてもいいという声もあるけど
梅雨にまつわる宣言もちょっとした季節の風物と思えば
なくなってしまったらちょっとつまんない気もする。
梅雨入り・梅雨明け宣言はやっぱりある方が暮らしの彩りってものだ。

真夏日になると楽しみにしているのが、水出し煎茶。
ガラスのポットに煎茶をちょこっと入れて、あとは水を注いで冷やすだけ〜♪
お煎茶を淹れるのがヘタクソなせいもあるが、
水で淹れるとこんな私でも上手くいって美味しくいただける♪

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トマトジュースは無糖・無塩のものを買うのだけど、
さすがにこの暑さ続きではコップに注いだトマトジュースに
塩とレモンをちょっと入れ、好みに加減して飲むのも美味しいネ♡

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いきつけの美容院からすぐ近くの銀座の広島物産店で扱っている
『レモンの泉』は我が家のレギュラー品。
冬でもちいさな茶匙一杯を湯冷ましに入れて飲むこともある。

広島ブランドショップ Tau (銀座店)
(*余談ながら、こちらの地下レストラン『遠音近音』のランチは
着物デートのときなどにオススメです)

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昨日の朝、ゴミ出しのときにこの長屋に一人住まいのおばあちゃまがいたので挨拶したら
げんなりした顔で「熱中症になっちゃった・・・」とおっしゃるではないか。
家にいたままぐったりしてしまったらしい。

あ〜、そのしんどさ、なんか想像がつくなあ。
今年の春、急に気温が上がり出した日、うっかり前日に水分補給に失敗した私も
翌日一日じゅう頭がグラグラして吐き気のような、だるさのような、
とにかく具合がよくないそんな一日になっちゃいましたもん。

きけば「トイレが近くなっちゃうと思って、あまり水飲まないのよ私」とおっしゃる。
・・・この猛暑の夏の時代に、どんなにテレビやラジオ(ネット上でも)で水分の補給を呼びかけても、
その呼びかけが届かない(てゆーか、呼びかけにスルーしてしまう)年代の人々はいる。

大丈夫!一日エアコンの部屋にいて乾燥してますし、
汗もかいてますからきっとトイレの回数は減ってますよ。
お願いですから、水分摂ってくださいね。一人でいるときに倒れないでくださいね〜!

そういう自分も部屋に戻って、湯冷ましをマグに一杯ゴクゴクゴク・・・!!

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あ、これは飲みものじゃないけど、昨日のお昼は『もりおか冷麺』にした。
麺は一人前、野菜はもり放題 ♪
これを「飲みもの」って言う輩もいるかもしれないけど、私的には麺は麺だから。w
水出し煎茶を添えて・・・。

自分もいずれご年配世代に入る。たとえトイレの回数が増えようとも
水分は“意識して摂る”ようクセをつけておきたいものだ。
この春に経験した不調日を振り返ってみてそう思う。

# by team-osubachi2 | 2017-07-13 11:15 | しみじみご飯 | Comments(4)

*7月5日(水)曇りのち雨

結局橿原の夜は拍子抜けするほど台風の影響はなかった。
夜明けに大雨の音がしていたけれど、ホテルを出るころには空は小雨模様といった程度だ。
(この日、九州北部に甚大なる大雨の被害がでた)

朝食のあと、少し早めに出発。
昨日酒船石のところで、酒船石と亀型石造物、石舞台、
それと高松塚古墳壁画館のセット券を買ったので、今日はまず高松塚古墳へGO!!

訪れてみて知ったのだけど、あたり一体はきれいに整備された公園になってるんだね。

高松塚古墳/国営飛鳥歴史公園

駐車場脇にあった石碑に彫ってあるのは・・・
ああ、星の宿りを写し取ってあるんだね〜、素敵だなあ〜♡
「星宿(せいしゅく)」っていう言葉の響きだけでもゾクゾクっと古代天文のロマンを感じる。

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・・・で、かの有名な古墳はどこかな?

きれいに手が入れられた公園の奥に足を踏み入れると、
のどかな里山に囲まれた一角に、それは天を仰ぐようにして在った。

おお〜・・・これが!?

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それまで小雨まじりだったお天気も、このときだけ雲の合間に青空が見えた。
そのせいか、なんだかこの丘、もとい古墳は、どこか天に通じる「場」のように見えなくもない。
ますますミステリアスでロマンティック感倍増だわね♪
うん、ここへも来られてよかった。本当によかった ♪

綴りのチケットを手に、高松塚壁画館に寄る。

高松塚壁画館/あおによし

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ちんまりした館内には、石室内部の様子が説明されていた。
もちろん壁画の本物はここにはないのだけど、
レプリカだけでも充分に想像力を刺激してくれるし、愉しめる。

藤原京の時代の服装・・・知っている人は知っていると思うけど、
この当時、いまの着物とちがって衣服の前の合わせは逆だった。

天武・持統朝女官朝服/日本服飾史

こんな壁画が描かれた当時へタイムマシンに乗って訪れてみたい、
やんごとなき人々から下層庶民までの暮らしを透明人間になって見てみたいと思う。本当に。

先を急ごう。

続いて少しだけ北上して亀石なる巨石を見に寄る。

亀石

ここもどこにそれがあるのかまたしても不明で雨の中を右往左往。
結局近くのコンビニでレジのおねえさんに訊ね、
すぐそばの民家のわきにあることを教えてもらってようやくたどり着いた。

へええ〜!面白いじゃん!!
なんでもない田んぼと民家のすぐ脇にまたこんなデカイ石があるってところが面白いんだ。

しかし、亀・・・てゆーか、蛙てゆーか?笑

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旅で訪れるには、明日香村はいいなあ〜♡
のどかで、まろやかで、ほんにまほろばな感じがする。

ほかにも訪ねたい石はいっぱいあるけど、今日はここまでだ。

昨日に続いて、ふたたび「雷(いかづち)」という
なんとも素敵な響きの地域交差点の道を通って聖林寺へ移動。

聖林寺

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近江から奈良をよく知る友だちからのLINEで
「聖林寺の十一面観音、オススメです」のひと言で寄ってみる気になった。

しとどな雨がかえって山寺の風情を感じさせてくれる。
子安延命、子授けのお寺さんだから本堂のお地蔵さまは
たいそう大きくてどかーんとしていらっしゃるけれど、お顔はなんとなくユーモラスだ。

国宝・十一面観音像は奥の高台の特別なお堂の中にいらっしゃった。
天平時代の観音さまは、そのお顔以上に立ち姿が本当に優美でお美しい♡
これが拝めただけでも、雨の中立ち寄った甲斐があったというものだ♪

正午ころ、奈良を離脱するようナビ嬢に指示を仰ぎ、
最終目的地の沼津へと車は走り始めた。

ところで、この道はなあに?
どう見ても元は高速道路だったとしか思えない道が無料のまま。
ずっと走っていたけど、なかなかパーキングが現われない。

結局奈良を抜けて、途中から有料になり、
御在所SAというところがあったので、そこに寄ってようやくお昼御飯にありつけた。
四日市名物のとんてき定食一人前1000円なり。

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こってりとんてきの後は、カバ印の柳川アイスキャンデー♪

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食後さらに東に向かって走っていたら、
道の向こうにジェットコースターだの観覧車だのがチラリと見えた。・・・なんだろうか?

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あ?!・・・あれ、ナガシマスパーランドだね?
そうだ、ナガシマスパーランド!・・・うわ〜!懐かしい響きだ〜!

子供のころ「長島温泉」のコマーシャル、私の郷里の富山でもよく流れていて
近所で行って来たという人たちの話をきいて羨ましく思ってたんだよ〜。

富士山がきれいに見えるサービスエリアでちょっとひと休み。
季節はすっかり盛夏だ。蝉の声を聴きながら富士山の夕景をカメラに納める。

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日が沈み切ってから沼津のホテルに到着。

夕飯はホテルに置いてあった手作りチラシに記してあった
宿泊客に人気第一位の居酒屋「あやみ屋」さんへ入ってみた♪

あやみ屋

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枝豆だとかのほかに、刺身は、マグロの三種盛りと、おしつけ(手前)を頼んだ。
ん?おしつけ?・・・おしつけってなんだ?(アブラボウズっていう魚だって)

この刺身のほかに白飯を一椀お願いして、熱々のご飯の上に
ワサビ醤油に浸した刺身をのっけてほおばる口福!

むう〜〜〜ん!美味すい〜〜〜い〜〜♡♡♡

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たらふく食べていい心持ちでホテルに戻り、その晩もぐっすりと寝た♪

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*7月6日(木)晴れ

ホテルをチェックアウトしてまず向かったのはすぐそばの沼津駅。

改札の北口から南口へ抜けるためだけにまたしても右往左往し、
ようやくの思いで沼津名物を手に入れておいてから、念願の沼津港深海水族館へ!!

沼津港深海水族館

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こじんまりしてるわりに入場料は少々高いかもしれないけれど、
この施設の魚たちと職員さんたちのためと思えば決して高くはないし、
好きなダイオウグソクムシが動くところも見られたし、
いくつも面白い発見があって楽しかったなあ〜!うん、来られてよかったよね ♪

水族館は沼津港の魚介を食べられる施設エリアにあったけれど、
見終わったあと、あえて近くのベンチで沼津駅で買ってきた
桃中軒さんとこの「港あじ寿司」と「天城紅姫あまご寿司」をいただく♡

この寿司弁当の秀逸さは、生わさびと醤油の受け皿が
おろし皿になってるところじゃないかなあ〜♪

桃中軒

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じつは駅弁の売り場はすでに売り切れていたのだけど、
旅の途中でわざわざ買いに寄った話をしたら、売店のおばちゃんが
「ひとつだけならあるかも」と、どこか別の売り場に電話をかけて確認してくれて
そのおばちゃんが走って受け取りに行ってくれてゲットできたこの日最後のあじ寿司であった。

おばちゃん!ありがとう!!おかげで美味しさも倍増だよ〜♡
感謝をこめてここに記しておこう。
(ちなみに沼津駅よりも、新幹線が通っている三島駅の方が多く入荷するそうな)

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腹ごしらえをしてから沼津を離れ、ようやく帰路についた。
途中ちょっと仮眠もとったりして、あわてずゆっくりと運転してもらって
日が沈むかというころ、スーパーに寄って少しだけ食材を買ってから帰宅した。

もう外食は充分だったから、簡単に支度した湯豆腐をつつきながら夜は家で寛いだ。
はあ〜、ホッとする〜う。

・・・そう。旅のいいところは、最後に家へ帰るということだ。
雨風猛暑に台風、そして晴天。いいドライブ旅だった ♪

(おわり)

# by team-osubachi2 | 2017-07-11 14:03 | 旅をする | Comments(6)