前に買った主婦の友100年記念発刊の『きもの宝典』(田中敦子編著)に加えて
先日もう一冊資料として買った本『ニッポンの主婦 100年の食卓』がとても面白い。
(『きもの宝典』過去ログ/http://okakara.exblog.jp/25917608/

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雑誌「主婦の友」が創刊されたのは大正6年だそうな。
それぞれの時代の記事やカラーページの絵図や写真資料をふんだんに用いて、
食卓まわりだけでなく、衣食住も含めた主婦がらみのこの100年の変遷をわかりやすく紹介してあって、
なんだか子ども時代に手にした雑誌の付録を見るように面白くてたまらない。

「人気料理の100年史」というコーナーで紹介されている
カレーだのパンだのサラダだののほか、洋菓子のところに
まだオーブンが普及してない昭和30〜40年代は蒸し器などで作るスポンジ地に、
バタークリームを使ってこしらえるデコレーションケーキが紹介してあって、
うわあ〜懐かしいなあ〜♡って思っちゃった。

うちのおふくろさまもある時期、蒸し器でスポンジケーキを作り、
クリスマスや誕生ケーキなんかを出してくれたことがあったけど、
(冷蔵庫が普及してたから、たしかホイップクリームが塗ってあったかも)
子ども心にもケーキ屋さんで売られてるものよりは段が下がってるなあなんて思いつつも
その蒸したスポンジの味が案外気に入って、また作ってくれないかな、なんて思ったものだった。
当時の絵図を眺めていたら口の中にあの素朴な味が蘇ってくる気がする。

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同じくこの手の本が大好きな相方にも見せてあげたら、
ページをめくりながら「なんか昔の雑誌の方が夢があるね」と言った。
あ〜、そういえば、そうかも・・・。
時代が下って現代になるにつれ、誌面の作りも記事の中身もどんどん変わっていくけれど
不思議と夢が感じられなくなっていくのはどうしてかなあ?

自分が大人になってしまったせいもあるかもしれないけど、それだけじゃなく、
物がない時代の方が雑誌の中には夢がいっぱいつまってた気がするね。
紹介されている材料通りには揃えられなくても、作り方を工夫したり、
代用品は何で賄えるかを考えたり、想像の余地がいっぱいあったかも・・・。
貧しかったけれど、ほんと、夢だけはたくさんあったよね。

夜ベッドに入ってカラフルな食べものの絵図や写真を見てると、
いろんな食べものをいつも妄想していた子ども時代の自分に戻っていくみたいだ。
妄想じゃお腹は膨れないけど、もう大人だし、いーのいーの。
そしてそのままコテンと心地よい眠りにつくのであ〜る♪

『ニッポンの主婦 100年の食卓』/主婦の友社刊

# by team-osubachi2 | 2017-03-23 13:30 | 買う | Comments(0)

名古屋の兄の家にはいま一匹の猫さんがいる。

マロンおばあちゃん、14才。

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生まれて間もないときに瀕死状態だったところを、釣りに出かけた兄貴と出会って救われ、
さいわい回復に向かい、途中でダメになってた片目を失ったけど、
持ち前の生命力かなあ、おばあちゃんになったいまも元気そうだった。

わりとまだ若いときからマロンを何回か見てるけど、二泊もしたのはじめてだったし
私のことを「このシトは誰?」と思いつつもどうにか受け容れてくれたみたい。

いっぽう、そのマロンとともに育った兄宅のひとりムスメは去年短大も卒業し
いま九州にいるのだけど、その姪っ子がこの春二匹の猫きょうだいの里親になったというので
写真をLINEで見せてもらったらビックリしちゃった!

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ちょ、ちょっと、なあ〜にーー?!チミたち、きれいすぎやろ〜〜〜っ!!

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いーえ、補正ナシでも綺麗ですから、アタシたち。

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・・・だねえ〜♡

真っ白で、お耳とお鼻がピンクなきょうだいは、
(仮に)お姉ちゃんがやや青い目のゆきちゃん、
弟はお目目がやや黄色くて、ぎんちゃんと名付けられた。いまともに1才。

最初ゆきちゃんだけトライアルで連れて帰ったら落ち着きがなく、
里親探し処に残されたぎんちゃんもスタッフさんが手を焼くくらい不安定だったそうで
二匹一緒にしたら落ち着いたんだそうな。
もうしょうがないね、だから二匹一緒に引き取ることにしたんだって。

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あら、ゆきちゃん、ピンクをまとって、なんかお姫さまみたいに見えるわ。
・・・って、なにそれ、姪っ子のジャージーやん?!笑

ピンクならアタシのとこにもあるわ。

だね!マロンちゃん。
うすく胸毛にピンク色が反射してかわいい、かわいいわあ〜♡

・・・・・・。

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こんなふうにときどき送られてくる写真が楽しみだ ♪

岡田家の猫さんたち、これからも健やかにお過ごしあれ♡

# by team-osubachi2 | 2017-03-22 12:05 | 生きものの世界 | Comments(0)

雨の日の朝

ひさしぶりに降る雨の朝、杵屋門下のあるおばあちゃまに頼まれて
二年ぶりくらいで着付けに行ってきた。
今日は都内の百貨店にある劇場で、東日本大震災の
チャリティー長唄演奏会にお出になるそうな。

「そういえば、前回河東節で歌舞伎座にお出になってましたけど
今月はいらっしゃらないんですか?」とお訊きしたら
「今月はやめておいたの」というおばあちゃまは
きけばこの数年で10キロほどもお痩せになったそうで、
袋帯の前柄の出方が以前とだいぶ違っていた。

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知り合ってからいつの間にか十年ほどになるけれど、
いまの私世代よりも、この方の世代は、
うんとうんと時間だけがどんどん加速的に過ぎていってるんだろうけれど
どうぞ少しでもゆったりゆっくりとお過ごしになれますように・・・。

着替えをおえて、「これ、母のなのよ」と言って羽織った紺とグレー縞の繻子地の
なんとも手触りのよい雨ゴートがお洒落だった。


# by team-osubachi2 | 2017-03-21 12:15 | 日々いろいろ | Comments(0)

藍、清らかに

先週末、不祝儀で出かける相方が喪服に着替えたあと、
つっと新しいカードケースを手にとり、名刺を仕込んで胸のポケットへ。

一瞬「おや?」と思ったけど、すぐに
そうだ、御大の藍染めはとても清々しくてチカラもあるから、
こんなにちいさなものでも、どこか “身の防ぎ” になるのかも・・・。

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同じく御大の藍染めのファンである着物友だちの一人が言っていた。
「藍染って、土着の重苦しいものもあるでしょ?!
田中御大の布にはそういうのが感じられないのです」

津田さんもだし、けろさんも言っていた。
「次第に気づいたのは、邪気のない染めの清々しさです」って。

ほんとそんな感じ、する。
田中昭夫さんの藍染めの布に接した人はみんな異口同音にそう言う。
この名刺入れが案外不祝儀からデビューするのも、
ある意味、その清々しさの現れかも?

黒と白に栄える藍色に、思わず手をとめさせて一枚パチリ!

# by team-osubachi2 | 2017-03-20 16:09 | これが好き | Comments(2)

昨日都心部へ出かけたついでに、
表参道ヒルズで開催中の『エルメスの手しごと展』をのぞいてきた ♪

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実演中の作業台には三重四重の人垣が出来てたけど、
平日の昼時だったせいか、まだ空いてる方だったかもしれない。

カメラとモニター、ミラーも使って人垣の後ろの人にも見えるよう、
職人さんの仕事ぶりをなんとか“伺い知る”程度には見られるよう工夫してあった。

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エルメスなんて高級ブランドはとてもじゃないけど手が出ない。
以前シルクロードや中東を旅したときに頭に巻くために買った
「カレ」ってゆースカーフが2枚あるだけ。

2週間ほどタクラマカン砂漠をぐるっと周りながら毎日使ってみて、
その使い心地の良さと絹の復元力の良さに高いだけのことはあるなあ〜!と実感。

だからね、今回スカーフへのシルクスクリーン製版やプリント職人さんの仕事も見たかったけど
このおねえさん職人がやってる「縁かがり」をぜひかぶりつきで見たかった〜!!

きけば、布端をまるめながらかがる巻き縫いに使う糸には
糸止めの玉を作らないんだそうだ。糸が終わるところでも玉にはしないで、
そのまま針を抜いて布端に一緒に巻き込むらしい。
新しい糸は三針分同じところを縫ってから先へと縫い進めるらしい。
だからスカーフの端はどこを触っても指にゴロっと糸があたらないんだって〜。ナルホド〜!

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ま、スカーフはこのあたりにして、さて、次はどこ見ようかな〜。

人気が少なかったところに手袋が飾ってあったので、
手袋もいいわよね〜♪と思っていたら、ちょうど休憩を終えた職人さんが作業台についたので
これさいわいと台の横に貼りついて見学できた。

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手袋の職人さんは、柔らかい革を引き伸ばして断つところまでを受け持っていて、
見どころはね、「デペサージュ」っていう引き伸ばし作業だった。

革をスポンジで濡らしたあと、台の丸みを活かし手とヘラを使って引き伸ばしてたけど
伸ばすほどに艶が出てしなやかになるらしい。ほおお〜。

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手袋の革は、タテ(手首から指先)方向は伸ばしきって、もうそれ以上伸びなくしておき、
手の幅方向はストレッチが効くように伸ばすんだそうな。
この伸ばし作業あればこそ、断ったあとや縫ったあとも狂いが出ないんだって。
へえ〜!ここでもナルホド〜!の連発だった。

革がみるみる間に伸びてゆく様子はなんだか魔法みたいだったな〜。
充分に必要な分だけ伸ばしたところで、受け板の上で裁断機を使って型を抜くとこんな感じ。
立体裁断ってよく考えられてるね〜。

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この型と同じように、絹やカシミアの裏地はまた別の職人さんが受け持ち、
それらを裁縫職人さんが引き受けて一針一針まっすぐに手縫いし、
最後に内側にエルメスのお印が捺されて出来上がり!・・・だそうな。

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実際は実演ごとに革を切ってはいられないので、ほとんどは工具や
工程途中のものを見せながら説明するだけだけど、それでも職人さんの仕事を見知るには充分。
だって、ここまで見ちゃうと、いったいどんなつけ心地なんだろう?・・・って
手袋欲しくなっちゃったもん。ショッピング魂にはすっごく刺激的!(笑)

もちろん買えないけどね〜。もとい、買わないけどね〜(笑)。
宝くじ買おうかしら。当てたら買いたいものいっぱいあるわあ〜♡
・・・誰?そこでナントカの皮算用って言ってるのは?!

『エルメスの手しごと展』は表参道ヒルズにて、明日19日まで。
(*このイベントは終了しました)


# by team-osubachi2 | 2017-03-18 19:14 | 出かける・見る | Comments(9)