絽の着物

ここのところずっと真夏日が続いている。なんとも暑い日々。

今週末、思いがけずよそゆきを着て出かけるかもしれないので、
ちょっと絽の着物の下見をしておこうか・・・と、箪笥をあけてみれば、
そうだ、私の箪笥に絽の着物は、おふくろさまがむかし誂えてくれた
一つ紋灰緑色の色無地(それと五つ紋の黒)一枚しかない?!・・・のだった。

秋明菊が染められたやさしげな付下げは(人によっては五十代でも着られなくもないが)
私のニンではなかったし、これから着てくれることを見込んで若い姪っ子に譲ってしまった。
若いころによく着た青い地に白い蕾模様の小紋はだいぶ前に処分してしまった。
・・・えっと、えっと、ほかに持ってなかった〜?

持ってないんだったわ〜。そう、これしか持ってないのよね、絽の着物って。
だって、滅多に着る機会がないわ、年々暑くなるわで
絽の着物なんてもう要〜らない!って思ってたんだもん。

一つ紋の色無地があればなんとでもなるっしょ、と思っていて、
実際真夏によそゆきを着るならそれで充分やりくり出来てたのだけど、
いちばん役に立ったのはやっぱりお茶を習っていたころかなあ。

f0229926_16172692.jpg

安直なアルバムに記した日付は2003年8月とある。
当時稽古していただいた社中で希望者のみでやった正午の茶事。
茶道会館の「山里」をお借りして、三名のお客様を前に
後座の亭主をつとめさせていただいたときの写真。

面白かったなあ〜、茶の湯における手前座には宇宙がある!な〜んて思ったっけ。
朝から集中の連続だったので、暑さは二の次だったかも。
いやあ〜、でも、もうあんな集中力は続かないね、きっと。

f0229926_16175608.jpg

いまでは暑さの感じ方も若いころとはだいぶ違うのだけど、
う〜ん、う〜ん、う〜ん・・・こう、なんていうか、ワードローブとして今さらだけど、
せめてもう一枚くらい絽の小紋なんかあってもよかったんじゃないかしらん?

f0229926_21235212.jpg

こうなってはもうしょうがない。絽の色無地を着ましょうかね?
帯は黒と黒紫の地色の絽綴れ、帯留には玉虫を♡
・・・と心積もりしておき、さて、半襦袢に半衿もかけておかねば。

以前よりも今の方が似合うだろう絽の色無地。
うっかり「暑くて着ないから」といって放り出したりしなくてよかった♪

by team-osubachi2 | 2017-07-16 16:50 | 着物のこと | Comments(6)

太陽が描く宇宙

昨日の夕方、買い物に行こうとしたら、玄関にきれいなものを見た。

灯りをともさない暗い玄関にさげてある暖簾に映るまあるい円はほんのり赤く虹の色。
(スマホの写真じゃ出ないけどね〜色が)

円の隣りにも虹のかけらのような弧が見えて・・・なんだかまるで宇宙みたいじゃない?


f0229926_12121513.jpg


うちの玄関ドアは西を向いていて、その玄関ドアののぞき窓から西日が差し込む。

しくみはごく簡単でちいさいけれど、これも太陽光線が描く壮大な光の宇宙であ〜る♡

by team-osubachi2 | 2017-07-15 12:21 | 日々いろいろ | Comments(2)

若いころってどうしてアレも欲しい!コレも欲しい!って物欲に情熱を燃やせたのかなあ?

もちろん今だって欲しいものはないワケじゃないけど、
なんだかこの数年で欲しいものってうんとうんと減った気がする。

世代違いの流行は追う必要もないから独身時代に買ったものがまだまだ活かせるし、
以前ほどあちこち出かけなくもなったし、
本当に好きなものをくりまわして使えばそれで結構満ち足りてたりする。

現実問題として、いまは新しいものを簡単に買えるような個人的経済じゃないせいもあるけど、
でも、おそらくたとえ経済問題が解決したとしても、
「必要じゃないものはもう要らない」ってことを学んだのだと思いたい。w

まあ、多少の無駄も暮らしの余裕って部分では必要なんだろうけど。

若いころに買って、だいぶ仕舞いっぱなしだったもの、
好きでとってあるならもっと活かしてあげたいじゃない?と思い、
独身時代に青山店で買った「Comme des Garçons」と「吉田カバン」のコラボバッグ。
久しぶりに出してみたら、ん?あらやだ。なんだか持ち手がベトつく。
なんでかな?まさか手脂とか?いやあ〜・・・?

f0229926_11024540.jpg

上雑巾で拭いても、シンナー系のディスペンサーを含ませたタオルでそっと拭いても取れないので
思いついて縮緬の端切れで擦ってみたらばだいぶマシになった。

絹の艶布巾って聞いたことはあるけど、微細な汚れも取れるのかな?
うん、これでまたいつでも使えるね ♪

f0229926_11031333.jpg

ちなみにちょこっと検索してネットオークションに出てる値段を見てみたら、、、
あらま、新品はおろかusedでもこんな値段で取引が?!
一瞬「¥」マークが目前に浮かんだけど、いやいや、これからも自分で使いますよ。

自主的「もっと活かそう!むかし買ったもの」キャンペーン、随時展開ちう〜 ♪


by team-osubachi2 | 2017-07-14 11:18 | これが好き | Comments(2)

飲みものを摂ろう!

連日真夏日だ。・・・れ?梅雨明けってどうなったのかな?

気象庁はもう梅雨入りとか梅雨明けといった宣言はしなくてもいいという声もあるけど
梅雨にまつわる宣言もちょっとした季節の風物と思えば
なくなってしまったらちょっとつまんない気もする。
梅雨入り・梅雨明け宣言はやっぱりある方が暮らしの彩りってものだ。

真夏日になると楽しみにしているのが、水出し煎茶。
ガラスのポットに煎茶をちょこっと入れて、あとは水を注いで冷やすだけ〜♪
お煎茶を淹れるのがヘタクソなせいもあるが、
水で淹れるとこんな私でも上手くいって美味しくいただける♪

f0229926_11010659.jpg

トマトジュースは無糖・無塩のものを買うのだけど、
さすがにこの暑さ続きではコップに注いだトマトジュースに
塩とレモンをちょっと入れ、好みに加減して飲むのも美味しいネ♡

f0229926_11013204.jpg

いきつけの美容院からすぐ近くの銀座の広島物産店で扱っている
『レモンの泉』は我が家のレギュラー品。
冬でもちいさな茶匙一杯を湯冷ましに入れて飲むこともある。

広島ブランドショップ Tau (銀座店)
(*余談ながら、こちらの地下レストラン『遠音近音』のランチは
着物デートのときなどにオススメです)

f0229926_11015020.jpg

昨日の朝、ゴミ出しのときにこの長屋に一人住まいのおばあちゃまがいたので挨拶したら
げんなりした顔で「熱中症になっちゃった・・・」とおっしゃるではないか。
家にいたままぐったりしてしまったらしい。

あ〜、そのしんどさ、なんか想像がつくなあ。
今年の春、急に気温が上がり出した日、うっかり前日に水分補給に失敗した私も
翌日一日じゅう頭がグラグラして吐き気のような、だるさのような、
とにかく具合がよくないそんな一日になっちゃいましたもん。

きけば「トイレが近くなっちゃうと思って、あまり水飲まないのよ私」とおっしゃる。
・・・この猛暑の夏の時代に、どんなにテレビやラジオ(ネット上でも)で水分の補給を呼びかけても、
その呼びかけが届かない(てゆーか、呼びかけにスルーしてしまう)年代の人々はいる。

大丈夫!一日エアコンの部屋にいて乾燥してますし、
汗もかいてますからきっとトイレの回数は減ってますよ。
お願いですから、水分摂ってくださいね。一人でいるときに倒れないでくださいね〜!

そういう自分も部屋に戻って、湯冷ましをマグに一杯ゴクゴクゴク・・・!!

f0229926_11012050.jpg

あ、これは飲みものじゃないけど、昨日のお昼は『もりおか冷麺』にした。
麺は一人前、野菜はもり放題 ♪
これを「飲みもの」って言う輩もいるかもしれないけど、私的には麺は麺だから。w
水出し煎茶を添えて・・・。

自分もいずれご年配世代に入る。たとえトイレの回数が増えようとも
水分は“意識して摂る”ようクセをつけておきたいものだ。
この春に経験した不調日を振り返ってみてそう思う。

by team-osubachi2 | 2017-07-13 11:15 | しみじみご飯 | Comments(4)

*7月5日(水)曇りのち雨

結局橿原の夜は拍子抜けするほど台風の影響はなかった。
夜明けに大雨の音がしていたけれど、ホテルを出るころには空は小雨模様といった程度だ。
(この日、九州北部に甚大なる大雨の被害がでた)

朝食のあと、少し早めに出発。
昨日酒船石のところで、酒船石と亀型石造物、石舞台、
それと高松塚古墳壁画館のセット券を買ったので、今日はまず高松塚古墳へGO!!

訪れてみて知ったのだけど、あたり一体はきれいに整備された公園になってるんだね。

高松塚古墳/国営飛鳥歴史公園

駐車場脇にあった石碑に彫ってあるのは・・・
ああ、星の宿りを写し取ってあるんだね〜、素敵だなあ〜♡
「星宿(せいしゅく)」っていう言葉の響きだけでもゾクゾクっと古代天文のロマンを感じる。

f0229926_12431400.jpg

・・・で、かの有名な古墳はどこかな?

きれいに手が入れられた公園の奥に足を踏み入れると、
のどかな里山に囲まれた一角に、それは天を仰ぐようにして在った。

おお〜・・・これが!?

f0229926_12203375.jpg

それまで小雨まじりだったお天気も、このときだけ雲の合間に青空が見えた。
そのせいか、なんだかこの丘、もとい古墳は、どこか天に通じる「場」のように見えなくもない。
ますますミステリアスでロマンティック感倍増だわね♪
うん、ここへも来られてよかった。本当によかった ♪

綴りのチケットを手に、高松塚壁画館に寄る。

高松塚壁画館/あおによし

f0229926_12214068.jpg

ちんまりした館内には、石室内部の様子が説明されていた。
もちろん壁画の本物はここにはないのだけど、
レプリカだけでも充分に想像力を刺激してくれるし、愉しめる。

藤原京の時代の服装・・・知っている人は知っていると思うけど、
この当時、いまの着物とちがって衣服の前の合わせは逆だった。

天武・持統朝女官朝服/日本服飾史

こんな壁画が描かれた当時へタイムマシンに乗って訪れてみたい、
やんごとなき人々から下層庶民までの暮らしを透明人間になって見てみたいと思う。本当に。

先を急ごう。

続いて少しだけ北上して亀石なる巨石を見に寄る。

亀石

ここもどこにそれがあるのかまたしても不明で雨の中を右往左往。
結局近くのコンビニでレジのおねえさんに訊ね、
すぐそばの民家のわきにあることを教えてもらってようやくたどり着いた。

へええ〜!面白いじゃん!!
なんでもない田んぼと民家のすぐ脇にまたこんなデカイ石があるってところが面白いんだ。

しかし、亀・・・てゆーか、蛙てゆーか?笑

f0229926_12215477.jpg

旅で訪れるには、明日香村はいいなあ〜♡
のどかで、まろやかで、ほんにまほろばな感じがする。

ほかにも訪ねたい石はいっぱいあるけど、今日はここまでだ。

昨日に続いて、ふたたび「雷(いかづち)」という
なんとも素敵な響きの地域交差点の道を通って聖林寺へ移動。

聖林寺

f0229926_12225792.jpg

近江から奈良をよく知る友だちからのLINEで
「聖林寺の十一面観音、オススメです」のひと言で寄ってみる気になった。

しとどな雨がかえって山寺の風情を感じさせてくれる。
子安延命、子授けのお寺さんだから本堂のお地蔵さまは
たいそう大きくてどかーんとしていらっしゃるけれど、お顔はなんとなくユーモラスだ。

国宝・十一面観音像は奥の高台の特別なお堂の中にいらっしゃった。
天平時代の観音さまは、そのお顔以上に立ち姿が本当に優美でお美しい♡
これが拝めただけでも、雨の中立ち寄った甲斐があったというものだ♪

正午ころ、奈良を離脱するようナビ嬢に指示を仰ぎ、
最終目的地の沼津へと車は走り始めた。

ところで、この道はなあに?
どう見ても元は高速道路だったとしか思えない道が無料のまま。
ずっと走っていたけど、なかなかパーキングが現われない。

結局奈良を抜けて、途中から有料になり、
御在所SAというところがあったので、そこに寄ってようやくお昼御飯にありつけた。
四日市名物のとんてき定食一人前1000円なり。

f0229926_12232747.jpg

こってりとんてきの後は、カバ印の柳川アイスキャンデー♪

f0229926_12234130.jpg

食後さらに東に向かって走っていたら、
道の向こうにジェットコースターだの観覧車だのがチラリと見えた。・・・なんだろうか?

f0229926_12242076.jpg

あ?!・・・あれ、ナガシマスパーランドだね?
そうだ、ナガシマスパーランド!・・・うわ〜!懐かしい響きだ〜!

子供のころ「長島温泉」のコマーシャル、私の郷里の富山でもよく流れていて
近所で行って来たという人たちの話をきいて羨ましく思ってたんだよ〜。

富士山がきれいに見えるサービスエリアでちょっとひと休み。
季節はすっかり盛夏だ。蝉の声を聴きながら富士山の夕景をカメラに納める。

f0229926_12243640.jpg

日が沈み切ってから沼津のホテルに到着。

夕飯はホテルに置いてあった手作りチラシに記してあった
宿泊客に人気第一位の居酒屋「あやみ屋」さんへ入ってみた♪

あやみ屋

f0229926_12245951.jpg

枝豆だとかのほかに、刺身は、マグロの三種盛りと、おしつけ(手前)を頼んだ。
ん?おしつけ?・・・おしつけってなんだ?(アブラボウズっていう魚だって)

この刺身のほかに白飯を一椀お願いして、熱々のご飯の上に
ワサビ醤油に浸した刺身をのっけてほおばる口福!

むう〜〜〜ん!美味すい〜〜〜い〜〜♡♡♡

f0229926_12252019.jpg

たらふく食べていい心持ちでホテルに戻り、その晩もぐっすりと寝た♪

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

*7月6日(木)晴れ

ホテルをチェックアウトしてまず向かったのはすぐそばの沼津駅。

改札の北口から南口へ抜けるためだけにまたしても右往左往し、
ようやくの思いで沼津名物を手に入れておいてから、念願の沼津港深海水族館へ!!

沼津港深海水族館

f0229926_12253474.jpg

こじんまりしてるわりに入場料は少々高いかもしれないけれど、
この施設の魚たちと職員さんたちのためと思えば決して高くはないし、
好きなダイオウグソクムシが動くところも見られたし、
いくつも面白い発見があって楽しかったなあ〜!うん、来られてよかったよね ♪

水族館は沼津港の魚介を食べられる施設エリアにあったけれど、
見終わったあと、あえて近くのベンチで沼津駅で買ってきた
桃中軒さんとこの「港あじ寿司」と「天城紅姫あまご寿司」をいただく♡

この寿司弁当の秀逸さは、生わさびと醤油の受け皿が
おろし皿になってるところじゃないかなあ〜♪

桃中軒

f0229926_12262708.jpg

じつは駅弁の売り場はすでに売り切れていたのだけど、
旅の途中でわざわざ買いに寄った話をしたら、売店のおばちゃんが
「ひとつだけならあるかも」と、どこか別の売り場に電話をかけて確認してくれて
そのおばちゃんが走って受け取りに行ってくれてゲットできたこの日最後のあじ寿司であった。

おばちゃん!ありがとう!!おかげで美味しさも倍増だよ〜♡
感謝をこめてここに記しておこう。
(ちなみに沼津駅よりも、新幹線が通っている三島駅の方が多く入荷するそうな)

f0229926_23184809.jpg

腹ごしらえをしてから沼津を離れ、ようやく帰路についた。
途中ちょっと仮眠もとったりして、あわてずゆっくりと運転してもらって
日が沈むかというころ、スーパーに寄って少しだけ食材を買ってから帰宅した。

もう外食は充分だったから、簡単に支度した湯豆腐をつつきながら夜は家で寛いだ。
はあ〜、ホッとする〜う。

・・・そう。旅のいいところは、最後に家へ帰るということだ。
雨風猛暑に台風、そして晴天。いいドライブ旅だった ♪

(おわり)

by team-osubachi2 | 2017-07-11 14:03 | 旅をする | Comments(6)

近江・飛鳥路の旅−2

*7月4日(火)曇りのち雨(一時台風3号通過)

昨晩友だちM&R一家のもてなしを受けたあと、近江八幡駅そばのビジネスホテルで一泊。
一夜明けて、朝からテレビの天気予報のおねーさんが不穏なコトを言っていた。
ええっ?いったいどーゆーこと?今ごろいきなり台風が来るってのは?
よりによって我らが行く手にドンピシャで来なくたっていいじゃない、ねえ?

もっとも、この方、旅先でいきなり台風に遭遇するのは
なんだかんだいってもう5度目か6度目なので別に驚きはしない。
その時間帯、安全そうな場所でやりすごすだけなのであるが、
もちろん状況と相談しながらだけど、台風が来る前に
長年夢みてきた「石舞台」だけは絶対に見るど〜!!

・・・ということで、近江八幡をあとにしてすぐに南下。
奈良飛鳥路の明日香村へと急ぐ。

f0229926_01122492.jpg

奈良へは修学旅行のほか取材旅も含めて5〜6度訪れてはいても
いまだ足を踏み入れたことがないところが明日香村。
いつか見てみたい〜!と憧れていた石の遺跡群は相方も未踏だというので
それじゃ行く?という話になり、近江八幡と同様、今回の主目的のひとつになった。

すでに雨が降り出していたけれど、ちょうどお昼ごろ、
まずは酒船石と亀型石造物を見ることにして、
(以前訪問済みの弟の情報により)すぐ傍の万葉文化館(あいにくと休館)の駐車場に車を止め、
明日香民俗資料館に入っていたちいさいながらも手頃なフードコートでランチタイム♪

明日香民俗資料館

相方はなんとかチキンカレー、私はなんとかペペロンチーノ。
それぞれ飲み物とちいさなお甘もついて1000円くらい。
ふう〜!雨の中食べるところを探さずに済んで大助かりだ!

f0229926_01110206.jpg

ほどよくお腹を満たしてから、いざ!「石」を見に出た。
・・・で、えーーっと、どこにあるのかな?・・・亀さん石と酒船石は???

雨降りだと感が鈍るのか進路がわからず右往左往していたら、
目の前のちいさな小屋が入場券売り場ということに気がつき、
チケットを買う際に中にいたおねえさんに道の入り口をきく。

なんのことはない、亀型石造物はそこからすぐのところにあった。

f0229926_01112457.jpg

どちらかといえばシーズンオフで、しかも台風も近づきつつある日に、
こんな遺跡を見にくる人は少ないのか、独占状態で亀型の大きな“石のボウル”を見て愉しんだ♪

カメラが濡れやしないか、そっちが気にはなるけど
どしゃどしゃ降る雨も私はぜんぜん気にならない。
なぜなら、石垣の石と同様、石というものが水に濡れてるのがとても好きだから♡

続いて酒船石を見に行く。
亀さん石の裏手のうっそうとした竹薮の中にそれはあった。

へええ〜!こんなところに、こんな大きな石が、なんだって横たわっているんだろう?
・・・とても不思議なキモチになる。

f0229926_01104751.jpg

な〜んにも下調べをしてないから詳しいことはわからないけれど
石がここに在るってこと自体をこの目で見て何かを感じられたらそれでいい。

酒船石、亀型石造物、万葉文化館

続いて、ずっと若いころから夢見てきた石舞台遺跡に向かった。
こういうとき、ナビ嬢のご案内はありがたい。
・・・と言いつつも、間近まで来て、はて?石はどこだ?どこに車止めようか?
またしても右往左往したのち石舞台古墳の入り口に到着。

わくわくしながら園内に入場するも、どこかの団体さんと鉢合わせになった。
シーズン中は、遠足やら修学旅行やら老若男女の団体でたいそうなにぎわいらしいが、
今日のこの雨は私と相方に味方した。

f0229926_01114647.jpg

雨の中、お爺さんたちがわらわらと見学にやってきたものの、
台風接近ということもあってか、足元に気をつけながらひと通り通過見して
さっさとバスへと戻っていってしまった。
おかげで相方と私だけで石舞台を独占し、こころゆくまで満喫できた♪

石舞台とは言われていてもここは方墳なんだよねー。
脇から下におりて雨のしずくが滴り落ちる玄室に入る。

と・・・・・・なんだろう?
なんかふんわ〜りと優しい雰囲気が私を包みこむような感じがした。
そもそも古い石だし、角ばったものじゃないからかもしれないけど、
玄室の中は、なんだかとてもまろやかで気持ちが和らぐ感じだ。
へええ〜、このまろやかさは、はたして建造された当時からなのかしら?
それとも長い年月を経てこんな和らぐ空間になったのかしら?
何にしても、ここも不思議なところだなあ〜と思った。

石舞台古墳

f0229926_02104102.jpg

雨はますます降り続くようだったので、嵐になる前に・・・と、
石舞台をあとにして近鉄・橿原神宮前駅そばのホテルに移動。

もう今夜は外食をあきらめ(駅周辺に何があるのかもわからず)
近鉄の駅員さんに断りを入れ構内に入り、駅ナカのショップで食料を調達し、
これも旅ならではの気楽さで部屋食にした。

f0229926_01124451.jpg

いやあ〜、橿原泊まりなら柿の葉寿司は外せないっしょ?!
東京の芝居見物の時なんかに食べるのも悪くはないけど、
やっぱりここ奈良で食べてこその味わいだよね〜〜〜♪

柿の葉壽司ゐざさ

f0229926_01130655.jpg

で、台風はどうなったのかな?
あまり気にするでもなく、早々にベッドにもぐり込んで朝までぐっすりと寝た。

(つづく)

by team-osubachi2 | 2017-07-10 02:08 | 旅をする | Comments(4)

近江・飛鳥路の旅−1

*7月2日(日)曇りのち雨

前夜の就寝が遅かったので予定より遅く、朝の8時半くらいに家を出た。
あわてずちんたら行けるってところがドライブ旅のいいところかも。

日曜の朝、高速道路も下り方面に向かうとなれば、
混むことはあまりないのだろうか、快調な走り出しだ♪

f0229926_16500031.jpg

浜松のサービスエリアでお昼ご飯。この夏最初の冷やし中華♪

ちょっと麺が冷たすぎた。
冷やし中華の麺は茹でたてを冷水で冷ましたくらいが好み。
ま、SAのフードコート店ではこれで充分かしらん。

f0229926_16504514.jpg

食後、新東名高速を走っていたら・・・あら?
途中でカーナビ嬢の様子がおかしくなっていた。

私たちはいま空中でも飛んでるのか?
必要な情報がぜ〜んぜん表示されないじゃん?・・・なぜ?

原因がわからず不安になりながらも車は走り続けたところ、
豊田で東名高速に合流したとたん、突然ナビ嬢復活!営業を再開した。

どうも新東名高速道路の情報はなかったらしい・・・って、そんなことある?
おいおい、なんのためのカーナビよ?

「ここは情報の持ち合わせがありませんので(って言っても新東名よ?!)
この先ずっと道なりです。豊田からまたご案内いたします」くらい言ってよ〜。

コンピューターとか現代の文明の利器は、頭はいいけど気が利かない。

f0229926_16510163.jpg

それでもその気が効かないナビ嬢はそれなりに案内してくれるおかげで
車は快調に走って、午後ザーザーと降り出した雨の中、
旅の最初の観光地として彦根城へ寄ることにした。

国宝・彦根城

f0229926_16512982.jpg

すでに訪れたことがある弟も義姉も、
かの有名なひこにゃんのお姿にメロメロになったらしいので調べてみたら、
私たちが到着し城内に入った時には、ひこにゃんはすでにこの日最後のお出ましのあとだった。
嗚呼、ナマでそのお姿を拝することはできなかったか・・・。

でもいいのよ。私的には有名な天守閣の中を拝観できれば充分なんだもん♪

f0229926_16541236.jpg

四百年ほど前に築城された姿の美しさや
当時切り出された木の個性を活かした立派な柱や梁の匠技にも感嘆♡

f0229926_16542550.jpg

天守などの建家もいいけれど、石垣もなかなか古くていい。苔むしてるし。

日本の石文化は、乾いているより、
断然水に濡れている方が美しい、好しとする文化だという気がする。
海と河口の両接点で育ったせいか、私自身、石は濡れているのが好きだ。

f0229926_16544113.jpg

三十代半ばのころ、飲み友だちが古戦場をめぐるというので混ぜてもらい、
旧暦の合戦日にあわせて関ヶ原をまわったことがあった。

そのときに泊まった温泉宿に、今回もう一度泊まってみた。
長浜の須賀谷温泉という。

須賀谷温泉

f0229926_16550109.jpg

前回泊まったときも、お市の方も湯治なさったという濁り湯と、
夕食ででた近江牛(しゃぶしゃぶかすき焼きコースがある)美味しさが忘れられなかったんだけど、
長距離ドライブのあとの体に、肌のあたりがやわらかい温泉と近江牛は効いた〜♪

f0229926_16551421.jpg

前はもっと古い建家だったけど、12年くらい前に新しくして少し近代的になったようだった。

でも、たしか前回もコレ↓はあった!笑

f0229926_22315772.jpg

説明しなくても歴史好きにはわかる浅井長政とお市の方、そしてその三人の娘たち(のつもり絵)。
・・・なんとも歴史的に深いご一家である。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

*7月3日(月)晴れ

昨日の雨から一転、今日は朝からむちゃくちゃ蒸し暑い!

いきなりこの暑さじゃ危険信号が灯る。
長浜の須賀谷温泉をあとにして、車中とはいえ熱中症に気をつけながら琵琶湖畔沿いに南下。
途中道の駅で焼き鯖鮨などお昼を調達し、車中で食してから一路近江八幡へ向かう。

今回の旅の主目的のひとつは、3年前に東京からここ近江八幡に引っ越した
イエメン人一家の友だちと再会することだ。
出会って10数年。一家の主婦Rは私より17歳も若いけど、
アラビア半島の西南端の故郷からはるか遠いこの日本で三人の男の子の母となり、
結婚の遅かった私なんかよりよっぽどオトナなんだよね〜。

午後1時すぎにRの家に到着。
お互いの再会をよろこび、そのあとRと三男坊のAと私たち4人で近江八幡を少し観光。

近江八幡観光物産協会

f0229926_16554171.jpg

東京を離れる直前、まだ1才くらいだったAはいま5才。
三人兄弟の中でいちばん睫毛も長くてグッドルッキングだ。
(今年のお正月、三人が羽織袴姿で撮った記念写真をお見せ出来ないのが残念!)

観光情報はまったく何もなしに訪れた近江八幡。
あら、山にロープウェーがあるんだね?!いいねえ!
ということでさっそくロープウェーに乗って八幡山の山頂をしばし散策。

f0229926_16555271.jpg

ふたたびロープウェーで山を降り、私と相方は八幡神社でお参り。

いまや近江八幡のどの道を行けばいいか、どの道に何があるのか
よく知ってるRに連れられて風情ある八幡堀を歩いた。
へええ〜!こんないいところあるんだねえ、知らなかったよ。

「このあたりが一番好き!散歩にも来るけど
友だちや家族がきたときもこの辺りを何回も案内してるし」

f0229926_16560758.jpg

そのあと、近江八幡の有名店「CLUB HARIE 日牟禮館」で、
それこそ「ラグジュアリーなティータイム」ってこれね?!
とでも言いたくなるようなお茶の時間を満喫。

私はメロンのショートケーキと水出し珈琲。おいちかった〜♡

CLIB HARIE 近江八幡日牟禮館ヴィレッジ

f0229926_16563889.jpg

夕刻、帰宅した長男Yと次男E、一家の主のMも早めに帰宅してくれて
手料理でもてなしてくれたのだった。
全員で集うのは7年ぶりだね〜!(当時三男坊はまだ生まれていなかったけど)

2年ほど前、イエメンから義妹やお母さんも訪ねてきてくれたそうだ。
おお、それはよかったね!お母さんの念願だったんだもんね。
いまイエメンは内戦と隣国からの攻撃、
そしてコレラの大発生などで大変なうえに空港は閉鎖中だ。
故郷へ帰ることもできないでいる。

8年前、私が結婚したと聞いて「信じられなーい!?」と言っていたMはいま
次世代エネルギー関係の会社の堂々たる役員になっていて、
きけば一家は去年全員が日本に帰化したのだそう。え?!そうなの!?
(言うまでもないことですが、国籍は変わっても宗教の自由は保証されています)
日本のことが好きだし、これからの仕事のこと、家族の将来、故郷の問題とか
いろいろに考えたんだろうな。
元イエメン人、いまは一家全員新しい日本人
(もちろんパスポートも取得済み)になったMとRの一家である。

「また是非きてね!今度はホテルじゃなくここで泊まっていって。
でも、お客さんが泊まれる部屋にはエアコンがまだないから夏以外にね」
うん、きっとまた来るよ!
そのときにはRももっと日本語話せるようになってる、かな?
日本語でなくったっていいさ。
お互いつたない英語でも充分ハートで通じるもんね、私たち ♪

空気がどこかゆったりしっとりしていて、近江八幡はとってもいい街だった。
近江の国、琵琶湖畔、いつかまたゆっくりと廻りたいものだ。

(つづく)

by team-osubachi2 | 2017-07-08 11:23 | 旅をする | Comments(6)

家へ帰る

相方のスケジュールにあわせて、少し早めの夏休み。
滋賀と奈良飛鳥方面へちんたらとドライブ旅をしてきた。
(言うまでもなく運転するのは相方の方)

雨降り、猛暑、いきなり遭遇した台風と夏晴れ。
あれもこれもと盛り込むことはしないで、
むしろ訪れたひとつひとつの場所をじっくりのんびり味わってきた。

そして思う。
旅のもっとも良いところは、最後に家へ帰るということだ、と・・・。

楽しい四泊五日の旅だった ♪

f0229926_23184809.jpg

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

このたび九州北部の豪雨被害を被った地域と、
被害に遭われた方々に、心からお悔みとお見舞いを申し上げます。

by team-osubachi2 | 2017-07-06 23:27 | 旅をする | Comments(2)

翅休め

関東では、梅雨の前半は毎年のように雨はそう降らないものだけれど
それにしても今年の梅雨は雨が少ない気がする。

それでもシトシトと小糠雨が降る日の午後、ちょっと丘を下る途中、
笹やぶのところで、ちょこんと翅を休めていたキハダカノコガをみつけた♡

f0229926_14220980.jpg

翅を休めるっていいね。
翅を伸ばすっていうのもいいけど。w

ちょっとの間、ブログをお休みいたします。


by team-osubachi2 | 2017-07-02 06:31 | 生きものの世界

半幅帯好き

半幅帯が好きだ。
暑い季節に限らず、真冬でも半幅帯をよく締める。
帯揚げ帯締めを用いて締めると、半幅帯でもちょっとだけシャンとして見えるし
遊び着としても疲れないところがいい。

先日、彼方さん此方さんからそれぞれ半幅帯をちょうだいした♡
ひとつはまさにダミエな黄八丈。

若いころ、時代劇に夢中だったこともあり、
女子でも黄八丈に黒い(掛け衿ではなく)八掛けをつけて洒落てみたいなどと思ったものだけれど、
実際に黄八丈の反物の相場を知った段階でぐんと遠退いてしまった。

ひところ黄八丈の反物だけでなく、帯もさかんに出回っていた時代があった
、、、ように思うけど、これはそのころのものかしら?
ちょっと短めなのが、かえって締めやすいかもしれない。

f0229926_14110594.jpg

もう一本は白地の印花布。
素朴でリズミカルでなんだか元気が出てきそうな型染めだ。

印花布は中国の藍木綿であるけれど、布通の方にうかがうと
印花布でも白地のものは少し高いのだそうだ。
げんきんなもので、それをうかがってお得感が増した気がした。w
裏地は青朽葉とでもいうのか、抑えた大人向きなグリーンで、それも気に入った。

f0229926_14111780.jpg

私の廉価な桐箪笥の(深くない引出しが何段にもなってるタイプ)一番下段には
湿気があっても大丈夫なように夏帯と半幅帯が仕舞ってあるのだけど、
さすがにもういっぱいいっぱいで、開け閉めのとき
ちょっと手を添えないとダメになってきた。
半幅好きとはいえ、いまある帯だけで一生愉しめるだろう。

おばあちゃんになったとき、
今よりもっと活躍してくれるだろうな〜♪と夢見ている。

by team-osubachi2 | 2017-07-01 00:18 | 着物のこと | Comments(4)