今年のはじめに放送していたドラマ『東京タラレバ娘』。
結婚が遅かった私には、タラレバな女子三人のいくつものシチュエーションや台詞が
自分の二十代から三十代アホアホ時代の記憶にいちいちグッサリと突き刺さり、
「あ〜わかるう〜うう〜、そうよね、そうよね、私もそうだった」などと
気がつけば、テレビに向かってああだこうだ喋るオバハンと化していました。

若いころの私は、自分の家庭環境もあってか
「一生仕事していくもん。食べていけタラ結婚なんかなくていい、恋愛さえしていられレバ」
・・・なんてうそぶいていましたが、三十代も終わってとうとう四十代になったある晩、
就寝前のひととき、いつものようにベッドで温かいミルクティーを飲んでいたときのこと。
突然嚥下がヘタクソになって、紅茶が喉に詰まったではありませんか?!
慌ててベッドから出たところで、あろうことか口の中の紅茶を床に吐き出してしまいました。

どこかで犬がワオーーン・・・とは吠えませんでしたが、副都心新宿にもほど近い渋谷区のはずれで、
夜中の丑三つ時、なんとも「とほほ」なキモチで床を雑巾で拭きながら、
情けないなあ、いったい自分は何をやってるんだろう?
ああ、こんなとき背中をさすってくれる人がいてくれたらなあ〜・・・。
それよ!それだわ。独り暮らしはもういい。もう充分やったわ。
これからは背中をさすってくれる人と二人暮らしを経験してみたい!
・・・と、それは正直な心の叫びでした。

あるとき、コピーライターをしている既婚友だちに
「あなたの恋バナは(私みたいな)主婦の娯楽よ」と言われたくらい、
それまでの他愛も無い恋愛は、振り返ってみればまるで打ち上げ花火のようなものでした。
シュッとあがってドーンと破裂し、まばゆく輝いたと思ったら
すぐに燃えカスになってバラバラと地面に落ちてくるばかり。
あいたたた・・・、そんなイタイ花火はもう要らない。
ちいさくていい、ずっとそばで私を照らしてくれる灯火がひとつあればいい。
心の底からそう思った真夜中の床掃除。ようやくお相手を探すことを決意した夜でした。


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『灯火がひとつあれば』© tomoko okada

*イラストレーションの無断使用及び複製・転載をかたく禁じます

by team-osubachi2 | 2017-04-15 08:49 | らくがき帖

ズビズバの歯

私の台所仕事の大事な相棒の一人(?)、食器洗いスポンジのズビズバくん。
(過去ログ:http://okakara.exblog.jp/25157059/

先日、また新しいコの交換してほどなく・・・あら?

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今度は歯が生えてきたようです。w

by team-osubachi2 | 2017-04-14 09:24 | これが好き | Comments(2)

今週の前半は寒かった。
そうそう、毎年桜が咲いたあとに必ずといっていいくらい寒さがぶり返すんだわね。

まだ洗濯前のショールなんかぐるぐる巻いてしのげば、
昨日は突然5月なみの陽気・・・体調管理が大変。

でも、そのおかげかな、近所の公園の桜も今年は花もちがいい。

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お昼間は花見する母子や、放課後の子どもたちの声でにぎわうのもいいと思うし、
朝夕、宵の口にシンと静まりかえってる桜の様子も好ましい。

とはいえ、花はもう盛りが過ぎてきたのが見てとれる。
公園の入り口にお地蔵さんが居並ぶちいさな庇屋根に桜が散り積もるのも風情が増す時期。

不思議だけど、桜花が去ってゆこうとするのを見ると
なんでこう少しばかり淋しいようなキモチになるのかなあ?

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そろそろ次の花を想って、飾り棚には大津絵・藤娘の土鈴をおく。
ベランダで早くも咲き出そうとつぼみの白シランも添えて・・・。

by team-osubachi2 | 2017-04-13 09:45 | 日々いろいろ | Comments(2)

Rehabilitation-11『鼻柱』

それまで務めていた広告制作会社を辞し、
バブル崩壊の世に二十代半ばでイラストレーターとして独り立ちしてからも、
いつの間にか四半世紀以上がすぎました。
家賃をはじめ必要な支払いと生活費が毎月毎月追いかけてきて、
楽ができた覚えなど一度もありませんが、
それでも腕一本脛一本、イラスト仕事だけで食べてこられたというのは
今思うとなんと夢のようで有難いことだったろうと思います。

ことに三十代のころは広告でも雑誌でも大きなお仕事をいただき、
勢いにのって、いっぱしに仕事が出来るような気になっていたものです。
けれども、時代の波というものでしょうか、
人生のターニング・ポイントを経てのちの自分の仕事ぶりといったら、
まるで迷路をさまよう鼠のように右往左往するばかり。
そうして自信を失くしていったあるとき、自分の鼻柱はボキッと折れてしまっていました。

あ・・・と思いました。
いったいいつの間に自分は「いっぱしに仕事が出来る人間」だなんて
そんなことを思い込むようになっていたのでしょう?
身動きのたびに壁のあちらこちらにぶつかって邪魔でしょうがないもの、
いってみれば意味をなさない自分勝手な矜持のような長い鼻柱が折れてしまうと、
面白いことに、その下には自分本来の鼻がちゃんとついていたではありませんか。w

長くもなく短くもない自分本来の鼻柱。そして気がついたのでした。
知らず知らず長くのびた自分の鼻柱を圧し折っていたのは、なんと自分自身だということを。
息をするのも身動きするのも楽で、自分本来の鼻柱でいるってなんて快適なんでしょう!

でも、気をつけないとピノキオのようにすぐにまた伸びてしまうかもしれませんが、
そのたびに自分で圧し折れる自分でいたいと思います、これからも。


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『鼻柱』© tomoko okada

*イラストレーションの無断使用及び複製・転載をかたく禁じます

by team-osubachi2 | 2017-04-11 22:00 | らくがき帖

山椒味噌の田楽

うちの「草むら園」と呼ぶベランダで育てている山椒の木の鉢がふたつ。
去年植え替えたせいだろうか、今年はどうしたワケか、
ひとつ(植木市で買った方)は成長が芽吹いたところで突然成長が止まってしまったが、
もうひとつ(お友だちん家からわけていただいた方)は盛んに茂っていて
節目ごとに生えてくる棘をやわらかいうちにどんどん落としておかないと
あとでエラい目に遭いそうな勢いだ。

で、この山椒はなんといっても新芽がやわらかいうちに味わわないともったいない。
イワシの梅煮なんかに添えたり、このさき筍ご飯にものっけたり。
でも、山椒味噌にして、焼き豆腐に塗って軽く炙っていただくのも大好き。

ひとくちごとに口の中にひろがる山椒の香・・・春だなあ〜♡

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新芽シーズンがすぎたら、今年も山椒の木はナミアゲハチョウに解放するつもりだけど、
はてさて、ひと鉢だけじゃぜったいに足りなくなるのは目に見えている。
もうひと鉢どこかで手に入れておかないと、と心積もりの春である。

by team-osubachi2 | 2017-04-10 23:30 | しみじみご飯 | Comments(2)

蕾ほころぶ

おはようございます。

もとは酒器として売られていた花入れに、
先日お友だちの庭から頂戴してきた淡紅色の椿をさしておきました。

蕾がだんだん膨らんで、そして花がひらくというのは、
なんて美しいことなのでしょう♡

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春はうっとりするコトがいっぱい。
そういえば、今日はお釈迦さまの誕生日とされる花祭りの日ですね。

其処此処に花が溢れる季節。
どうぞ素敵な週末をお過ごしください ♪

by team-osubachi2 | 2017-04-08 07:28 | 生きものの世界 | Comments(4)

ええ、そうでしたわね。
もう半月以上も前、名古屋の月日荘さんで私が出会ったのは
帯でも端切れでもバッグでもなく、オンタイ・ボトムスのあ、な、た♡

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あれから寒い日ばかりが続き、なかなか出番もないまま
いつの間にか桜も盛りってゆー季節になりました。

でも、とうとうその日がやってきましてよ♪

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このあいだ相方が誕生祝いに買ってくれた
あの松岡修造さんの歯よりも白い(!?)アディダスのスニーカーにあわせて
ついにデビューいたしましたの、昨日。

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ああ、あなたはなんて着心地のいい布子なんでしょう!
御大の藍がムラムラ絞って染められた細い幅の布を縫い合わせて、
こんな素敵なあなたを生みだすなんて、若い衆のお一人・キクヨさんは素晴らしい方ね。

ええ、ええ、そうですとも!
これからトップスやシューズをいろいろ替えながら
(ってそんなに持ってるハズもないけど)
ガシガシはかせていただきますコトよ!お覚悟なさ〜〜〜い♡

by team-osubachi2 | 2017-04-07 19:06 | これが好き | Comments(4)

玉虫色の帯留

昨年の秋のこと。
私のブログを見た着物友だちが「もしよかったら・・・」と、帯留をひとつくれた。

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箱の蓋をあけると、中には・・・玉虫が一匹?!
あらま〜!!なんてよくできた七宝細工♡
こういう虫の帯留なんて好きな人、そんなにいない?もう喜んでいただきますよ♡

去年近くの公園でみつけた玉虫の羽根の日記を読んでくれたのネ?
よく出来てるわあ〜。本物を並べるとこの通りだもん。

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でも、これ、そう・・・使えるのは二分紐?じゃ買いましょう!二分紐。

と言うワケで、昨日は松屋銀座で開催中の「七緒の『和トセトラ』2017」へ。

ご挨拶がてら顔をだした月日荘さんで見つけたベージュと薄茶の
リバーシブルな二分紐は、さしずめ玉虫が生息する榎の木肌をイメージして選んだもの。
もちろん私の手持ちの帯の色も考慮して・・・。
これでこの春からデビューして夏いっぱい、秋のはじめ頃まで使えるね。

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ほら!さっそく和装小物がひとつ増えたじゃない?
玉虫の羽を「箪笥に入れておくと衣装持ちになる」っていう言い伝えは
もしかしたら本当・・・かもね?w

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おまけ:昨日ご一緒した着物友だちのおねえさま方の装いをば。

黒地の山田織に、おおどかでまほろば調の柄が洒落てる染め帯のTさん。

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牛首紬に、こちらもおおらかで茗荷やうさぎなど遊び心あふれる染め帯のFさん。

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私も昨日はFさんのものとはまた縞の構成が違う牛首紬♡

それに以前手持ちのバティック布を仕立てた名古屋帯で。帯留は早めに陶製の牡丹。

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昨日はようやくあたたかくなったと思ったら気温が一気にあがって20度超え。
これ、袷から単衣に直した牛首紬だけど、着ていてちょうど具合よかった。
牛首紬は別名「釘抜紬」って言われるくらい地がしっかりと打ち込んであって、
サラリとした手触りの紬だから、こんな急に気温が上がった日にはもってこいヨ♪

気が早いだとか、掟破り・・・って言われてもいーのいーの。気にしない。
これからの季節、まだ肌寒い日もあれば、急にワーッと暑くなる日もあるから
(礼装は別にして)普段着は心地よく快適に着ることが大切。

夕方はざっくりとしたコットンショールを巻いて帰宅した。
楽しい一日だった。

by team-osubachi2 | 2017-04-06 23:21 | 着物のこと | Comments(8)

星屑の花が咲く庭で

*4月4日(火)晴れ

朝からあたたかい日差しが降りそそぐ空の下
そそくさと普段着のまんま帽子をかぶり、スケッチ道具をかかえて家を出た。
向かうはとある着物友だちのお家である。

うちから電車で移動して30分ほど離れた先の駅から
てくてくと小高い丘の上まであがった一角にあるお宅のその庭は
まるで星がいっぱいこぼれ落ち、ぜんぶ花になって咲いてるようなところだった・・・♡

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日々の暮らしの中で庭の木や野の草を楽しむ友だちにお願いして、
このお庭の一角にあるモクレンの枝を写生させてもらったのだった。

ハナニラに囲まれ、小鳥のさえずりと、iPhoneから聴こえてくるシューベルトを歌う
F・ディースカウさんの歌声とがひとつのハーモニーになって
なんとものどかな春の時間の中、夢中になってモクレンをスケッチした。

一時間や二時間はすぐにたってしまい、
途中お友だちが淹れてくれた珈琲でブレイクタイム ♪
お互い着物好き同士だから、わずかな時間でも着物談義に花が咲くんだ。

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帰りぎわ、お庭にいっぱい咲いていた淡紅色のツバキや
ハナニラもお土産をいただいて帰宅した。

そういえば、お庭を歩くと踏まれた葉からはほのかにニラの匂いがしていたけど、
いざ花だけ持ち帰ってガラスの花入れに挿してみると、
どことなく水仙に似た爽やかな甘い香りが部屋中に漂っている。

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星屑って、もしかしたらこんな匂いがするのかも?・・・なんてね。w

美しい春のひとときをありがとうございました♡

by team-osubachi2 | 2017-04-05 07:10 | 出かける・見る | Comments(2)

婚約指輪のペンダント

四月に入っていよいよ新年度スタートの今週。
今日は「清明」っていう日らしい。うん、今日はそんな空の色かも。
清明・・・天地がすがすがしく明るい空気に満ちること、なんだそうだ。

一回洗ったのに、あまりの寒さにまた引っ張り出したカシミアのセーターも
さすがにもうこの先は出番ナシ。
てゆーか、もう春だし。着たくないし。洗いましょ〜よ。

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で、長いこと大事に着込んできたこの古いカシミアのセーターに合わせてたペンダント。

遅い結婚によくあるパターンか、「する」と決めたらスルスルと事が運んで
婚約期間は本当に短かかったけど、婚約指輪として買ってもらった銀の指輪。
表に刻印してあるのは、世界人権宣言の第二条の要約文。

年のせいか、さすがにこのごろ指の節を通すのがキツくなってきた。
とても好きなデザインなんだけど直しが効かないのをなんとか活かしたくて、
思いつきでベルベットのリボンを通し、ペンダントトップとして冬場に愛用。

セーターを仕舞ったら、この指輪ペンダントも次のシーズンまでお休みね。

by team-osubachi2 | 2017-04-04 09:07 | これが好き | Comments(2)