たまにはワンピースも

私のクローゼットはとてもちいさい。
(ちょうどこの服の後ろに見えてる程度のもの)
それでも何年も放っておくと、いつの間にかかさ張ってくるので、
この間少しばかり整理した。

黒いジャケットだのよそゆきにしていた白シャツなど、
サイズ的に着られなくもないけど、
うっかり着て出かけようものならミドルエイジの現実が
びみょーにキツい背中に如実に現れるのを鏡で確認して処分した。
「もう若くはないのよ」背肉にそう言われた気分である。嗚呼・・・。

クローゼットの中に一枚、10年ほど前に買いはしたものの
数えるほどしか着てない麻のワンピースがあった。
あえてシワ加工を活かすためだとかで極細のステンレス繊維を
1%ほど織り込んである地厚なしっかりした生地で出来てるせいか、
麻だけど暑くて真夏にはとても着られない代物だった。

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あまり着なかったのは、当時から世の中にチュニックなるものが流行りだし、
衿つき&ウエストゴム(そういうデザインだもん)のワンピースは
まったく時流からハズレてたせいもあった。

袖丈もチビの私には長かったのを、何年か前に袖口をそっとほどいて、
2センチカットしたところへまたミシン目をひろうようにして
手縫いで元通り直してみたら思いのほかうまくいった。
なんだかんだいって愛着あるワンピースだし、まだ手放せないかなあ〜。

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・・・どうしようか?
ふと、秋から冬に重ね着して着ちゃえば?と思ったので
真っ赤なアンゴラ入りのあったかカーディガンを合わせてみたら
あ〜ら、これ、好きかも!・・・とたちまち気に入った♡

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初夏とかだったらね、ぺたんこ靴とか合わせるところだけど
今時分なら焦茶色のエンジニアブーツを合わせようかな ♪
木枯らしさえ吹かなければ、これにショールだけあれば防寒はオッケー。

時間をみて美術館へでも行ってこようか?
観たいドキュメンタリー映画もいっぱいある。
新しいものは買えないけど(てゆーか、もうそんなに要らないのよね)、
古い手持ちを活かして、いままでやらなかったコーディネートってだけで
ちょっぴりウキウキしてきた ♪

秋、ふところ寒し。なれど工夫は愉し 。

************************************

おまけ:アンティークで買った超デカな縞木綿の風呂敷から
ちいさなこたつ掛け用の分を作って、
http://okakara.exblog.jp/18230840/
その残り布で手縫いしたアンダースコート。

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真冬にはくデニムの巻きスカートの下履き用として縫ったんだけど、
このワンピースの下に重ねても大丈夫そうだ。
これで防寒よ〜し!


by team-osubachi2 | 2015-10-30 11:43 | これが好き | Comments(6)

始末のひと手間

今日は曇天で過ごしやすい一日だったけど、
いやあ〜昨日は暑かったあ〜〜〜!!
そんな日に真綿紬なんて着て出かけちゃって〜!
おされな南青山を汗かきかき歩いたんだわ〜。

脱いだ着物はよ〜くさぼして、
衿や袖口もベンジンで拭いてから仕舞わないと。

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このひと手間、何十年着てても面倒くさい。
否定はしないけど、習慣になっちゃえばこっちのものよ(ホントか?)。
さあ、サッサとやって引出しに仕舞っちゃいましょ。
このおかげで次も気持ちよく着られる ♪


by team-osubachi2 | 2015-10-29 17:05 | 着物のこと | Comments(0)

*この展示は終了しました
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

追記です。
吉田美保子さんの個展、はじまりました。

会場のイトノサキさんには
色とりどりの三角がいっぱいちりばめられていました♪

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本日そのレセプションに、『美しいキモノ』で何度か一緒にお仕事をしている
ライターの西端真矢さん(画面左)とうかがって、ひと足お先に見学してきました。

*西端真矢さんのブログに様子が記されています
http://www.maya-fwe.com/Blog.html

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思わず胸の内で「おひとつ、どないだす?」と
自分につぶやいてプルプル・・・!!

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11月1日(日)まで絶賛開催中。
お近くへいらっしゃる方はぜひ元気いっぱいの
カラフルな三角を見にお立ち寄りいただければと思います ♪

染織吉田/someori yoshida
http://someoriyoshida.com

イトノサキ(HP)
http://itonosaki.tokyo

*************************************

今週主婦と生活社さんから発売されたムック『大人の着物』。
知り合いの方々が登場していたりして、なかなか楽しい一冊です。

自分が着物を着始めた25年前当時とは異なり、いつごろからでしょうか、
女優さんやプロのモデルさんで構成するのではなく
いわゆる素人さん、一般の着物好きさんが等身大で登場するムックや
雑誌が見られるようになりました。
着物人口はずいぶんと減りましたが、現代という時代のいい点かもしれません。

そうして、いつの間にか友人知人らもこういうムックの制作に
名を連ねるようになったりして、個人的な感慨も少しあります。

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中にお一人、染織家の吉田美保子さんが紹介されています。

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オリジナルの制作のかたわら、「ONLY ONLY」という
お客様一人一人のオーダーメイドの着物や帯も制作されていて
その様子が紹介されているページもあります。

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着物というのは、洋服よりもはるかに
着る人の内面と深く関わる部分が強い衣服だと思います。

吉田さんの明るく透明感のあるポップな色彩が、
着る人に元気を与えてくれる、または着る人自身が持っている
内面の明るさを周りの人々に伝えるかのような・・・
そんな着物や帯だという感じがあります。

その吉田美保子さんの個展が10月29日(木)から11月1日(日)まで
外苑前のイトノサキさんで開催されます。
今回のテーマは「三角・吉田」三角な帯なんだって!、、、だそう。

ご興味のある方はぜひお出かけください ♪

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染織吉田/someori yoshida
http://someoriyoshida.com

イトノサキ(HP)
http://itonosaki.tokyo


by team-osubachi2 | 2015-10-28 22:04 | 着物のこと | Comments(4)

久米島紬三者三様

*10月23日(金)晴れ

この春のこと、友だちのRさんがとある久米島紬と出会った。
それまでいろいろ悩んで、それじゃあこれにします、と決めかかったその直後、
廊下に飾ってあったある一反と目が合ったとたん
あっ!これだ〜これこれ〜〜っ!ガオーーッ!と、ひと吠え(?)し、
それまで迷っていたものは即座に元のところに戻され、
私にはこの久米島紬!とばかりに身も心も虜になってしまったようだった。
・・・とまあ、そんな面白い場面に遭遇したものだから、
仕立て上がったら着てるとこをぜひ見せてくれ〜♪と所望した。

あれから半年たって、この日これも共通の着物友だちであるTさんと共に
『くめじまごっこ』と称して美味しいお昼ご飯を食べに行ってきた。

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沖縄にはいくつもの染織があって、布好きにはたまらない地方だが
中でも久米島紬は独特な匂い(雰囲気とでもいおうか)があって私は大好きだ。

久米島紬は織り子さんが色や絣のデザインを自ら考え、
括り、染め、そして織り上げるという工程を一人でやる。
そのせいか、織り子さんたちはそれぞれ反物を見れば
これは誰かれが、それは誰それが織ったものだと分かるんだそうな。
そのせいか、一枚一枚の着物には
織った人それぞれの個性が宿っている気がする。

f0229926_2048293.jpg←柳崇氏の帯でキリッと

Rさんが惚れ込んだ一枚は、焦茶ふた色の十字絣が規則正しく並んでいるもので、
一見すると何でもないようだけど、実は地色の白はなんと色が染まらないよう
(糸の段階で)すべて括られて防染されている。
見る人が見れば、どれだけ括りなど手技の確かさと根気が要るかわかる一枚。

そんな織り子さんによって込められたパワーなんだろうなあ、
これは外に向かってよりも「着る人間の内側に向かって
光が放たれているような着物だ」とRさんは嬉しそうに感想を言っていた。

f0229926_2049632.jpg←西陣の帯でおされに

もう一方のTさんの着物は、これもTさんと出会った織り子さんが
自身のお祖母(おばあ)の起こしたデザインを復元したものなんだそうだ。

優しいたまご色の地は、タテ糸は蘇鉄、ヨコ糸は椎の木で染められた交織で、
そこに並ぶ琉球藍の十字絣と、それを囲む車輪梅と泥の焦茶の絣模様は
どことなく素朴な聖(ひじり)めいたものが感じられて、見ていると
いつか一度は行って見たいエチオピアの聖ギオルギス教会を思い出す。

RさんもTさんも二人ともちいさいお顔にスラリと背が高いこともあり
絣模様とはいっても帯合わせも都会的な雰囲気でおされな着こなしだ。

f0229926_20525132.jpg←やっぱ無地帯が好きさ〜♪

方や私の一張羅はいかにも伝統的で、それこそ泥で濃く染められた
土臭い雰囲気の久米島紬だけれど、私はこれがもう大好きでたまらない!
この久米島紬には同じく沖縄の染織家上原美智子さんの帯をあわせる。
(過去ログ:http://okakara.exblog.jp/15568044/
http://okakara.exblog.jp/16956099/

古着売り場で出会ってかれこれもう十何年もたって、
深い地色もいい具合に枯れてきているのに、
いまだに私に新鮮なパワーをくれる着物で、
「なんて自分に似合うんだろ〜♡」という自画自賛ぶりである。w

f0229926_20531944.jpg←ランチのしめ♡

この何年かしみじみ思うことは、本当の意味で“似合う着物”というのは、
その人その人の心身に自然に寄り添い、かつ支えもし、
着る人の内面を照らし出すことで、その人の心映えが
まわりの人にも感じられるものではないか・・・ということだ。

作家ものである必要はないし、名産地のものである必要もない。
普段着だろうがよそゆきだろうが、また新しかろうが古かろうが、は関係ない。
大切なのは、その人がいかにその人らしくいられるかということ。
着手が本当に好きで元気をくれる着物は、
きっとそういう“似合う着物”なんだろうという気がする。

人の着姿をみて、そんなことを想った秋の一日だった。


by team-osubachi2 | 2015-10-27 09:47 | 着物のこと | Comments(8)

*この販売会は終了しました
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毎度おなじみ初屋の絵理ちゃんがひらく着物(リサイクル、リユース)の販売会。
今月は明日23日(金)〜26日(月)まで
会場は亀戸天神すぐそばの「ギャラリー園」で開かれるそうです。

いつも絵理ちゃんが一人できりもりしている販売会ですから
はじめての方もどうぞお気兼ねなくいらしてください。

毎回は行けないけど、行くといつも何かしらポチッとちいさなものでも
「あ!これ好き♪」というものがあります。

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 Photo by HATSUYA

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*画像をクリックしていただくと大きく表示されます↑

どんなのが出るかはFacebookをご参照ください。
あ、笹波組の帯締めが素敵ィ〜♡(個人的意見デスw)

初屋/Facebook
https://www.facebook.com/hatsuyaeri


by team-osubachi2 | 2015-10-22 09:05 | お知らせ

お汁がおいしい季節

先週のはじめ、姑どののおつかいで
築地へ出汁用の乾物を買い出しに行った。
ちょうどうちも削り節や煮干しを切らしたところだったからよかったワ〜♪

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昆布や鰹のお出汁もいいけど、煮干しのお出汁も好きだなあ。
30〜40分ほど前に水に浸して柔らかくしてから
頭と骨とワタをとってフィレ部分は鍋に戻し、
お汁の具材にして一緒にいただくのであ〜る。

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豆腐と葱の味噌汁に、乾物屋さんで買ってきた
「焼きばらぼし」という青海苔をのせてみた。
湯気にぷう〜んとたちのぼる磯のむっちゃいい香り〜♡

朝に夕に空気がひんやりして、
なんでもないお味噌汁がことのほかおいしい季節になったね。


by team-osubachi2 | 2015-10-21 12:30 | しみじみご飯 | Comments(8)

うちの献立日記

若いころに読んだ雑誌で、当時まだご存命でいらした沢村貞子さんが
大学ノートに毎日献立を記していらしたのを読み、感心したことがあった。

それからずいぶんたって、自分も四十代も半ばになって
思いがけず相方との二人暮らしが始まったので
「じゃあ一丁やってみるか」と大学ノートに
その日その日に食べたものをまとめてみたが、
ものぐさとは、どうも自分の動作と相性の悪いところからはじまるものらしい。
はじめての献立日記は、ノートにケイ線をひくわずかそれだけのことが
すっかり面倒になってしまったのだった。

でも、どうにかこうにか一年ほど続けてみたところで、
書店の手帳コーナーに5年日記があるのを見て、
これなら続くかな?と一冊買ってみた。

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1ページ同じ日付で5年分の区切り。
1日にメモ程度しか記入できないのが良い。
基本的に平日は夜しか料理しないので、
(相方のお弁当も、朝も昼も前夜の料理で食事を賄う我が家である)
夜の献立だけをメモしておく。
ついでにちょっとしたお天気や二人の出来事や体調のメモなんかも記しておく。

*月*日(*)晴れ、寒し、相方出張から帰宅
*麦飯
*豆腐とネギのお汁、焼き青のり
*サンマ塩焼き、大根おろし、すだち
*柿と大根のサラダ、サラダ菜・・・・・・とまあ、こんな具合。

でも、決して毎晩まめに記したりしない。
数日ごとに思い出してはメモする。
忘れたところは多少抜けてもそのままにしておく。
気にしない。無理しない。その方が続く。
そうしていつの間にか5年がすぎて、新しい一冊を用意した。
新しいカバーの一冊はこれという理由がなくても嬉しいものだ。

はたしていつまで続くかはわからないが、
「去年の今日は何を食べたっけ?」なんて振り返る献立日記も悪くない。
ことに記憶があいまいになってきつつある今後はもっとよからん。
・・・・・・たぶんネ。w


by team-osubachi2 | 2015-10-20 17:25 | 日々いろいろ | Comments(4)

車麩の味噌焼き

肉や魚のおかずも好きだけど、
このごろ人並みに「喰ってばかりの年」のおかげか(?)、
お精進の類いも年々作るものが増え、
しみじみ美味しいなあ〜♡と思うようになった。

先日のテレビ番組『サラメシ』で、
岩手の若い漆掻き職人の奥さんが、焼き鮭や
なた豆(だったかな)の芥子醤油和えのほかに
車麩の味噌焼きをこさえてお弁当に詰めているのを見て
そうだ、うちでもこさえてみよう!と見よう見まねでトライ。

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薄い出汁で戻した車麩の水気をよくきってから
両面とも小麦粉をつけて、ごま油をひいたテフロンのフライパンで、
表面がカリッとなるまでよく焼き、
あらかじめ用意しておいた味噌だれを投入してよくからめるだけ〜♪
(味噌だれは、今回は冷蔵庫にあった白みそに、砂糖、みりん、
塩ひとつまみと白ごまを混ぜ、お酒でゆるめに溶いておく)

思いつきで、これも冷蔵庫にあったネギの青い部分をブツッと切って
一緒に焼いて彩りに添えてみた。・・・うん、いけるネ!
車麩のカツレツもどきよかぜんぜんこっちの方が好きだな〜。

冷めても美味しいし、汁気もないからお弁当のおかずにもピッタリ。
これで我が家のしみじみご飯のレギュラー入り間違いなし!・・・か?


by team-osubachi2 | 2015-10-19 09:42 | しみじみご飯 | Comments(2)

和と洋、ふたつの絣展へ

*10月16日(金)雨のち曇り

朝起きて窓をあけてみたら、空はまだ雨模様で肌寒かった。
ふむ、どうしようか。
昨夜つもっておいた紬はやめて、
箪笥からいつものゆみはま絣の単衣を引っ張り出し袖を通した。
外は思ったよりも寒かったけれど、
雨ゴートを着てしまえばさほどのこともなく、
それから着物友だちと待ち合わせて北鎌倉へと向かった。

訪れた先は駅からすぐの古民家ミュージアムと東慶寺の宝蔵。
偶然なのかどうかは知らないけれど、ともに開催中の絣展がお目当てだった。

古民家ミュージアム
http://kominka-museum.com

東慶寺
http://www.tokeiji.com

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はじめて足を踏み入れた古民家ミュージアム。
へえ〜、いつの間にかこんなの出来てたんだなあ。知らなかった。

こちらには日本の藍染め絣だけを集めて展示してあった。
ひと幅におおどかに織り出された模様の面白さ、
卓越さはどの国にも負けないものがある。

f0229926_1582213.jpg←久留米絣に八寸帯といういでたちの
着物友だち

そして保存のために水をくぐって手入れされた藍の色と、
括られて防染された白の色とのコントラストがとっても綺麗で、
ああ〜、本当にもう、なんでこんなに力強くこちらの心を捉えるのか
自分の乏しい言葉ではとても説明できない。
それくらいに、日本の布として生み出された紺絣には
人を惹き付けるパワーがあるように思う。

f0229926_158491.jpg←鉢の木にて

お昼には、むかし叔母に連れられて食して以来の精進料理で
舌鼓を打ってお腹を満たしてから、
後半戦は東慶寺で開催されていた吉岡コレクションの
主に海外の古い絣織りを観た。

展示数は多くはないけれど、東南アジア圏のイカットはもとより
中央アジアの絣の面白さも見てとれ、フランスやペルーなどの絣も展示してあって
海外の絣にもこれまた味わい深いものがあった。
これは想像だけれど、おそらく吉岡さんが異国の古い布でことに惹かれているのは
日本の藍の対極をゆくような「赤」ではないだろうか・・・と
展示されている遠い異国の布を見ながら思ったことだった。

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ところで、古民家ミュージアムには、
古い藍の布で洋服にリフォームしたものも展示してあったのだが、
布そのものが持っている力強さや着物の紺絣に感じる魅力が
洋服になったとたん失せてしまったように感じるのだが、
そう思っているのは私だけだろうか?

私が着物に惹かれる以前からあるこの手のリメイクだけど、
少なくとも四半世紀はたつのに、
いまだ革新的にお洒落なデザインが登場しないのが不思議でならない。

f0229926_1593841.jpg←どんな色彩にも、雨の日には雨に日の綺麗があるネ♪

考えてみれば、異国の布も日本の着物という形にして
素敵に生まれ変わるものはまずほとんどないのではないか。
その土地土地の気候風土の中で生まれ育まれてきた布は、
どうしてかその気候風土のもとで形になった衣服としてまとうのが
一番美しいようだ(ただし帯は例外として)。
異形の衣服として生まれ変わらせてみたところで、
その美しさを本来の姿以上に越えることは出来ないのかもしれない。

私にとって、心惹かれてやまない日本の藍の絣は
なんといってもまずは着物や帯として身に纏うのが一番美しく
そしてなにより格好いい!と思う。

小糠雨に濡れそぼり、そこここに咲き乱れる秋草の美しさが
目にも心にも沁みてゆく中、
そんな布と衣服の関係を想った北鎌倉での着物散歩だった。


by team-osubachi2 | 2015-10-17 22:40 | 出かける・見る | Comments(8)

朝起きたらまだ小雨模様だったので着ようと思っていた紬はやめて、
いつものゆみはま絣に着替えて時雨もようの中でかけた。
こんな雨降りの日は、泥はねしてもへいちゃらサ〜!
と思えるくらい古い方の足袋をはく。

若いころは銀座の「くのや」さんで誂えてみたりもしたが
いまやそのお店もなくなってしまい、
誂えた1ダース全部はきつぶしたあと、私の足袋彷徨がはじまった。

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ある日、新富町の大野屋さんを訪ねてみた。
「お客さまの足は“ぼたん”ですねえ」と言われた。
アラまあ、豪勢で富貴なぼたんとは素敵な表現♡

でも、他には“ゆり”だの“ささ”なんてのがあるんだそうで、
つまり私の足は“肉厚だんびろのぼったり足”ということらしかった。
ひねりだしの一句。ーーーよくきけば嬉しくもなし牡丹かなーーー
一足だけ買ってみたが、“ぼたん”足袋は私にはそれっきりのご縁であった。

何度か化繊足袋も試してはみたものの、
自分の足はやっぱりキャラコの足袋が一番好きらしく
出来合いのものを一足か二足買ってはみたものの、どうもピンとこない。

でも、あるとき、仕事でもお世話になっている「青山ゑり華」さんで
生成り木綿の足袋があるのを知って、アラ生成り、いいですねえ!と
試しに買って見たらば、なんと自分の足にぴったりときたではないか?!
おお〜っ!灯台下暗しとはまさにこのこと。

靴よりも1センチ小さい寸法の足袋がぴっちりとキモチよく履ける。
(お茶席など正座するときはワンサイズ上でもいいかもネ)
誂えではなくても、私の足に「おあつらえむき」な足袋と出会って
ようやく私の足袋彷徨はおわった。


by team-osubachi2 | 2015-10-16 18:59 | 着物のこと | Comments(6)