<   2015年 09月 ( 27 )   > この月の画像一覧

こうもり

秋入梅(あきついり)の雨降りの今日、
この国はこれからどこへむかおうとしているのだろう?

片方からだけ見て賛成にくみすることもせず、
また片方からだけ見て反対にくみすることも出来ない私は
蝙蝠のように屋根裏から推移を見守るばかりだ。

f0229926_15351321.jpg

トルストイさんならどう見るのだろう?
誰か黄泉の国へいってインタビューしてきてくれないものかしら?
お話をきいてみたいものである。


by team-osubachi2 | 2015-09-17 15:44 | 日々いろいろ

ちいさきものの終焉

めずらしく二人して相次いで風邪をひいた。
先にひきはじめた相方はすでに復活しているが、
後発の私はもうあと二日ほどおとなしくしているほうが良さそうだ。

とはいえ、おさんどんはせねばならぬ。
さいわい熱はほとんど出なかったので、
着込んでお昼間のうちに食料の買出しに外へ出る。

昨日丘を下る途中、
植え込みにからみついて咲く白いセンニンソウの傍らに
オオカマキリらしき虫がじっと佇んでいるのを見つけた。

f0229926_12465360.jpg

カメラを向けても、もはやこちらを睨みつける様子がない。
メスなればこれから産卵の大役があるから
このあたりでうろついているとも思えないので
交尾のさいに生き延びたオスだろうか?
それでも生命体としての役目を終えてしまったら、
あとは天命を待つのみの身だ。

今日はまたひときわ冷たい雨の中、
もしかしたらこのカマキリはもう終焉を迎えたかもしれない。
秋になったのだなあと思う。

by team-osubachi2 | 2015-09-17 12:51 | 生きものの世界 | Comments(6)

先週末のこと、仮名手習いのあと
三宿に新しいチョコレート屋さんが出来たわよ〜、と
お稽古場で話題になったので帰りにお仲間の人たちと
ちょこっと覗き見に寄ってみた。

f0229926_15562241.jpg

お店の名前は「CRAFT CHOKORATE WORKS」。
産地別のカカオ豆を自家焙煎して作る板チョコ専門店。
三宿の交差点からほど近いところにてただいまプレオープン中らしい。

どれも砂糖30%にしているそうなのだけど、
カカオ豆自体が持つそれぞれの風味と甘みが口の中に広がるたびに
産地によってこんなに風味が違うものなんだ〜!と
感心しながらテイスティング ♪

f0229926_1557523.jpg

チョコレートのソフトクリームも
三種類(チョコ、ミルク、ミックス)あったけど
お財布と相談して板チョコ「マダガスカル」を一枚だけ買ってみた。
美味しい♡

f0229926_15584591.jpg

チョコレート好きで、三宿方面へお出かけの方は
ぜひ一度お試しあれ。

CRAFT CHOCOLATE WORKS
http://www.craft-chocolate-works.com


by team-osubachi2 | 2015-09-16 16:20 | 食べる | Comments(0)

前田昌良さんの遊び心

この春、友だちと一緒に横須賀美術館へ前田昌良さんの個展を観に行った。
(過去ログ http://okakara.exblog.jp/23860312/

ちょっとしたことだのに、発想が面白くて
作品の一個一個に遊び心があふれている。

先日、美術館へ一緒に行った友だちから、
前田さんの作品をひとつプレゼントしてくれた。
嬉しい・・・♡
どこに飾ろうかな?ひとまず机の横に置いてみる。

f0229926_14281584.jpg

木やワイヤーを使ったそのユニークな表現の向こう側に
人の心を表してもいるみたいにも思える。

f0229926_1431152.jpg

ちょんと触ると、ワイヤーがゆらゆら揺れて、グルグルの先っぽにいる
羽虫のようなモチーフがヒラヒラを微かに揺れる。

私のキモチも、ちょっとしたことで日々この羽虫のように揺れる。
見ていると心の鏡のようでもあり、また禅問答のようでもあり・・・。


by team-osubachi2 | 2015-09-15 15:00 | これが好き | Comments(2)

雑誌『danchu』10月号より

相方がめずらしく理数物関係でない雑誌を買ってきた。
『danchu』10月号、特集は「コーヒー カフェラテ エスプレッソ」
なるほど、コーヒー好きが手をのばしそうな一冊。


f0229926_10291332.jpg


インタビュー記事・・・あ、大坊さんだ。髪、少しのびたのですね。

表参道の角からほど近い場所で長年やっていた
ちいさな木看板のお店を閉められたのは一昨年の暮れ。
深煎りのお店でいつも私が愉しんだのはひと品だけ。

ミルクコーヒー・・・好きでした。

by team-osubachi2 | 2015-09-13 10:48 | 日々いろいろ | Comments(2)

また来年の夏まで

先日の長雨のあとにやってきたようやくの洗濯日和。
たまった衣類やシーツを洗って、ついでにお布団も干して
なんだかキモチの中の湿気も吹き飛んでいくかのようだ。

昨日の午後、一瞬怪しい雨雲も見えたけどすぐに消えて
心地よい風も続いていたので、すでに午後に入っていたけど
もはや着ない小千谷縮やなんちゃって襦袢もお洗濯 ♪

f0229926_0123425.jpg

麻のものは乾くのが早いネ。
キレイさっぱりとしたところで、丁寧に畳み箪笥に仕舞う。

出番こそは少なかったけど、楽しませてくれてありがとう。
では、また来年の夏に会いましょう!

by team-osubachi2 | 2015-09-12 11:54 | 着物のこと | Comments(4)

ようやくこの丘の上にもお日さまが顔を見せてくれた!
先月お盆をすぎたあたりから曇天・雨天続きの冴えないお天気だった上に、
台風18号の影響もあって数日間の雨続きのあとだから、
今朝のお日さまはことのほか眩しく思える。

そんな雨降りだった先週、表参道で大羊居・大彦展を堪能し
http://okakara.exblog.jp/24451448/
焼き鯖ご飯でお腹を満たしてちょっとクールダウンしたあと、
カメラマン女子とそのまま日本民藝館へ移動し、
いま開催中の『生誕120年記念 芹沢銈介展』をハシゴして見学した。


f0229926_97127.jpg

f0229926_974418.jpg


いわずと知れた民藝の巨匠である。
初めて見るようなものあり、すでに幾度か見たものあり。
でも、見るこちら側の年や心持ちが変わっているから何度見ても興味深い。

この巨匠以降の型染めの分野にも、さまざまな作家さんが登場しているけれど
実際に芹沢銈介作品を見ると、何かダントツに違うものがあるなあ〜と感じる。
それが何なのか、どう言えばいいのか私などにはよく分からないけれど、
圧倒的に泥土や草花といった土着文化の匂いがするのである。
(ましてや江戸の染めものの結晶を見たあとだけに、
その比較がとても面白かった〜!)

昨日の水害の様子を見て、日本はつくづく
水(空と海と川)と深く関わらずにはいられない国なのだなあと思ったけれど、
芹沢銈介が生きていた時代にはもっともっとあったであろう農山村での水害。
でも、その水と土とお日さまと、
そして季節ごとの農耕の暮らしから生まれたものが
芹沢銈介には愛おしくてたまらなかったんだろうなあ〜・・・。

今もテレビで、今度は宮城での河川堤防決壊の報道を見ながら
そう思うのだった。


『生誕120年記念 芹沢銈介展』/日本民藝館にて、11月23日(月・祝)まで
http://www.mingeikan.or.jp


by team-osubachi2 | 2015-09-11 10:08 | 出かける・見る | Comments(4)

鬼怒川の水禍

昨日の横浜方面の雨もすごかったけれど、
その雨雲は今日は北関東で暴れて、とうとう鬼怒川の堤防が
今日のお昼すぎに決壊!!

テレビの中継がはじまってから、その決壊口の救助活動を見届けるまで
午後いっぱい中継に見入ってしまって仕事が手に着かず
今日の午後はな〜んにもできずに終わった。
(自衛隊や海保の救助活動には本当に頭がさがります)

数時間後、幸いにして決壊口の緊急な救助活動がほぼ無事に済んだものの
いまもまだまだ鬼怒川の水位は下がっていないようで現在も救助活動は継続中。

f0229926_179325.jpg

しかし、一級河川の堤防の決壊のなんと恐ろしいこと。
(あの広大な江戸川がたぷたぷと溢れそうな様子に思わずゾ〜ッ!!)
どうか一人でも多くの人が助かりますように!
少しも早く水が収まり、落ち着きを取り戻しますように!

心からお見舞いを申し上げます。


by team-osubachi2 | 2015-09-10 17:14 | 日々いろいろ | Comments(2)

昨日は表参道のギャラリー5610で開催していた
『大羊居・大彦60年ぶりの兄弟展』の最終日だった。
台風18号から入る湿気の関係かしとど雨降る中を
友だちのカメラマン女子と一緒に見学してきた。

f0229926_13114045.jpg

大羊居(たいようきょ)の野口巧造(明治21年生まれ)と、
大彦(だいひこ)の野口眞造(明治25年生まれ)の兄弟については
いまではネットでも検索できることなのでおのおのお調べいただくことにして、
以前は雑誌などでしか見られなかった名品の数々を
じかに拝見できるとのことでワクワクしていた。

f0229926_13121732.jpg

でも、展示されていた実物は自分なんかが想像していたものよりも
もう全然レベルが違う染織品だった。

私の乏しい言葉ではとても言い表せないので、
備忘録として何枚かの写真で部分部分を撮ったものだけ
日記に残しておこうと思う。
(とはいえiPhoneのカメラでも撮りきれるものではないのだけど)

大胆に粟を描いた黒留袖。(上の写真の左側)

f0229926_13124934.jpg

こちらは訪問着(上の写真の右側)。
なんとまあ、海に潜ったことがあるのかしら?
実際海藻や岩場のお魚はこんな感じでそこに住まっている。

染めにバランスよく刺してある刺繍がまた秀逸。

f0229926_1314166.jpg


小袖へのオマージュのような見事な幕の大振袖の一部。

f0229926_1315132.jpg

小袖のカタチにした栞。15cmほどの寸法で
ちゃんと染めた絹で仕立ててあって、なんと畳紙つき!

f0229926_13153233.jpg

野口巧造作の訪問着「踊る」。
エキゾチックな模様だけど色使いも表情もバランスがいい。

f0229926_13173189.jpg


関係者の方にお話をうかがったところ、
今回のこの展示品はおよそ昭和20〜30年代に制作されたものが多いそうで
期間中、かつて工房で友禅を担当されたという職人さんが
何人か見にいらしたそうだが、いずれも女性とのことだった。

あとになって思ったけれど、あの戦争で若い働き盛りの男性たちはみな出征し、
またあの大空襲などで命を落とした工房の人たちも多かっただろうから
戦後すぐに働きだした職人さんはほとんどが女性だったのではないか?

これは私の勝手な想像だけど、生き延びたベテランの職人さんらの超絶技巧と
女性たちをはじめとする制作への根気、
そしてそれを鼓舞させた野口兄弟の高い美意識と創造性とが合致して
こんな逸品が何点も生まれたのかもしれない。

f0229926_1318090.jpg

紗綾型が浮かび上がる緞子地だろうか、
婚礼用の打ち掛けの細部も見事としか言い様がなかった。

f0229926_13182549.jpg

雑誌「美しいキモノ」さんで見て、いつか本物を見てみたかった訪問着。
野口眞造作 訪問着「衝立に鷹文様 訪問着」息をのむ見事さ!!

f0229926_1319432.jpg

そのお隣に何気に着せつけてあった訪問着も、傍に寄ってよく見れば・・・

f0229926_14213272.jpg

白地に梅が枝の黒のバランスが絶妙で感心する。
さらに裾のあたりをよく見てみると・・・

f0229926_1320421.jpg

一瞬「相良繍い?」と見まごうほど白い小粒のそれは
何と直径2ミリもないほどのビーズ玉!
その隣の編み目に刺された糸の下に見えるのはなんと螺鈿であった・・・。

f0229926_13202991.jpg

持っていったゆるめの老眼鏡じゃもう全然見えなくて、
いつもスマホにぶら下げてるルーペで20倍にして見て
ようやく判別できる超絶技巧。

想像がつくだろうか。
この刺繍をするためには、当然のことながら
ビーズ玉の穴を通す針と、その細い針の穴に通す糸が要るのである。

この一枚の訪問着を見るだけでもビックリマークをいくつ並べて見ただろう。
さりげないところに、もはや感動するしかないような技を尽くしてある。

f0229926_13205457.jpg

別の衣桁にかけられていた訪問着もスゴかった!
四色が手綱に染められた地に、文字が匹田や刺繍で表された一枚なのだが、
何がスゴイって・・・見てわかるだろうか?

左の袖口の先から全身頃を通って右の裾先にいたるまで
手綱の染めがまったく1ミリのズレもなく仕立てられているのであ〜る!
(それがどういうことか、和裁が出来る方なら
もっと肌で実感できるのだろうと想像に難くなく・・・)

f0229926_1323591.jpg

ほかにも「鳳舞桐祝文様百種」といって
同じ文様を実に180種も表現を変えて制作された見本帳とも
実験ともいえる(ある意味、業にも似た?)制作への情熱が
感じられる展示も十数点あって面白かった。

f0229926_13242648.jpg

関係者の方にお話を伺ったところ、最初撮影を許可するか迷われたそうだが、
「でも、(意匠が)出回ったところで真似できるものではないので、
だったらいっそ広めていただいて、一人でも多くの方に
見て知っていただく方がいいと思いました」とのことだった。

不思議なことに、どの着物も資料で見ていたものより
実物ははるかに上品な印象で、技の限りを尽くしてあるのに
決して Too much になることなく、見ているこちらにどうだ!と威張らない。
ごく普通に素晴らしいので、威張る必要がないのである。
きっと職人さんたちも心して仕事をしたのに違いない。

下のこの写真の雀の瞳はわずか3ミリ(もない)ほど。
ルーペでしか判別がつかない銀糸で輪郭をとって中を黒糸で埋めてあり、
その黒い目に生命を吹き込めるかのように、
ほんの一点、0,5ミリあるかなしか白糸が光のように刺してある。

f0229926_13245172.jpg


ところで、全体を撮った写真はもっとないの?とお思いだろうが、
いやあ、しょせんスマホで撮った全体像では
これまで資料で見ていた記憶の中の全体像となんら変わりないので、
こんな真近で拝見できるのも入場料をとらない個展ならでは、と
触らぬように気をつけながら、寄りばかり撮ってみた。

「神は細部に宿る」という言葉が浮かんできた美術展だった。


染織工芸 大羊居
http://taiyoukyo.com

染織美術 大彦
http://www.daihiko.com


by team-osubachi2 | 2015-09-09 15:23 | 着物のこと | Comments(8)

先夜『探検バクモン』で「奇跡のシネマパラダイス」という
いまなお福島県本宮市の本宮映画劇場についてのレポートを見た直後、
今度はEテレ『人生デザインU-29』という番組で、
新潟県上越市でこれも明治期からある建家でいまなお映画館として息づいている
「高田世界館」、そこでたった一人で働いている
若き映画館支配人青年のドキュメンタリーを見た。

f0229926_23142263.jpg

好きで引き受けたこの仕事。映画選びから告知のチラシ作り、
トイレ掃除ももぎりも上映もアナウンスも会計も
ぜ〜んぶ一人でこなす上野迪音(みちなり)くん、27歳。

f0229926_23155398.jpg

東京ではわりあい単館ロードショーでも人は入るけど
新潟の高田ではこれが相当に、相当にキビシイ。

でも、ほんのひとりふたり、
この支配人がセレクトする映画を気に入ってくれる人が
わずかずつ増えているようだ。

f0229926_23152318.jpg

うむ、応援したくなるぞ〜〜!!

9日(水)の夜、再放送するので、この若き映画館支配人の奮闘ぶり、
(ことに映画好きの方々)ぜひご覧いただければと思います。

Eテレ/人生デザインU-29,上野迪音(映画館支配人)
http://www.nhk.or.jp/u29design/archives/15015/index.html

高田世界館
http://takadasekaikan.com


by team-osubachi2 | 2015-09-08 23:23 | 日々いろいろ | Comments(0)