ちょこっと新しく

先だって実家に帰省して、着物の片づけをしたときに
ずっと以前母親からもらったままで使わずにいた
白珊瑚の羽織紐も横浜に持って帰った。

いかにも昭和の雰囲気を感じさせる白珊瑚の羽織紐は
やっぱりどこかレトロちっくな印象だ。
まあ、それはそれで、そのまんま使ってももちろんいいのだけれど
どこか新しくしたいキモチが働いて、
ジュエリークラフトをやっている友だちのCちゃんに相談した。

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もともとは、真ん中にひとつ、
薔薇に見立てた円形の中途半端な飾りがついていたのを、
(あ、オリジナルの写真撮り忘れてた・・・)
二千年前のものだという朱色の石と取り替えて、
さらには両サイドに少しアクセントをつけるために
水色の新しい石をはさんでもらうことにした。

そして一昨日、レトロちっくだった羽織紐は
ちょこっとだけ新しく生まれ変わって手元に帰ってきた。
Cちゃん、ありがとう。
なんだかうれすぃ〜いっ!うふ!

手持ちの昭和ちっくな羽織も、これでほんのちょこっと
新しげな装いになる・・・かな〜?
by team-osubachi2 | 2010-11-30 08:58 | 着物のこと | Comments(0)

お茶とカステラ

千葉で木綿織りをしているNさんが、個展に来てくれたさい、
夢家というところのお茶葉のことを教えてくれたので
先日さっそく問い合わせてお煎茶と紅茶を買ってみた。

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静岡県の大井川上流にあるという平栗村というところは
お茶の木を栽培するのに適した気候だそうで、
夢家のお茶は、羊さんたちの堆肥を使って、
丹精こめて無農薬、有機栽培で育てられたお茶だそうだ。

まずは、お煎茶をいただいてみた。
なんともキレイな透明感のあるグリーンのお茶は
ほのぼのと優し〜い味がした。
紅茶の方も、普段飲みなれたダージリンや
アールグレイといった市販品と違い、
やわらか〜い香りがする優しみを感じる紅茶だ。

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お茶のお供には、いただきものの福砂屋のカステラを切った。
いわゆる「カステラ」はこの福砂屋のものが一番スキ!

初冬の夕暮れ時は、小腹がいちばん空きやすい時間帯だと思う。
夕ご飯までのつなぎに、あったか〜いお茶とカステラで一服しながら、
ボ〜ッと弛緩した時間をすごすのも、たまにはいいもんだ。
by team-osubachi2 | 2010-11-27 23:36 | 買う | Comments(4)

11月のわりには、この一週間でぐっと冷え込むようになり、
公園の木々の紅葉も色づいてほどなく
駆け足気味に葉を落としているようだ。

師走も目の前にせまってきて、
毎年恒例でイラストを使っていただいているカレンダー「和暦」が
今年も青山ゑり華さんで配られる季節になった。

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青山ゑり華さんでは、これまでも絵はがきや紙袋や畳紙など
さまざまなツールでお仕事をさせていただいているけれど、
この冬から新登場するのが、タテ書きヨコ書きを問わず使える一筆戔。

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青山ゑり華さんは、着物や帯はもちろん、
このお店ならではの和装小物や
工夫された二部式襦袢などがいろいろと揃っていて、
気軽で息長くおつきあいの出来る着物のお店です。

ご興味のある方は、表参道や青山を散歩がてら
青山ゑり華さんへどうぞお立ち寄りください。

*すべての画像の無断使用及び複製・転載を禁じます

青山ゑり華
http://www.erihana.co.jp/
by team-osubachi2 | 2010-11-26 08:53 | 仕事をする | Comments(6)

五島美術館で開催中の「源氏物語絵巻」展を見にいってきた。
私の「源氏物語」体験は20代30代に二度ほど
円地文子版を読んだことがあるだけだ。
絵巻の資料の方はこれまで何度も書物で見てはいたが、
実物を見るのは、これが初めてだった。

入館してから展示会場に入るまで順番を待つこと約一時間。
そうして見た実物の源氏絵巻は本当に素晴らしかった!感激した!
千年の時空を越えてそこに「在る」ということ自体が素晴らしいのだが、
さらに言えば、こういう古典美術のことごとくが
ほんの数十年前まで、ごく限られた一部の人々以外には
見ることも触ることも出来なかった時代が千年近くもあったことを思うと、
今の世の中のありがたさをつくづくと感じる。

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ところで、ずっと以前からこういう古典の展示物の
美しい仮名文字のたとえ一単語、一節だけでもいいから
自分で読めるようになりたくて、去年から
月に一度のゆる〜いペースでだが、仮名文字のお習字に通っている。
そのおかげか、ほとんど読めないにしても、
今回はほんのちょびっと、部分部分で読めてとても嬉しかった。

そして、絵もまた素晴らしかった!
なんといっても人物の描き方の繊細さに驚いた。
本の写真で見たのでは、絵の大きさや細やかさがわからない。
引目かぎ鼻の線の見事さや、表情の微妙さに深く感じ入った。
また女の髪の描き方としては、これ以上のものはないだろう。
本当にきれいなきれいな曲線が描かれていた。

書ではよく「手跡」といわれるけれど、墨の線をたんねんに追ってゆくと、
文章を書いた人物の人柄がそこに現れているように感じられる。
絵でも同じことが言えて、絵の具が剥落した下絵の
墨線もあらわになった部分を見ていると、この絵をどう仕上げていこうかという
描き手の緊張感が伝わってくるように思えるのだ。
そういう「感じ」がダイレクトに伝わってくるというところが
「本物」の本当にスゴイところだと思う。

今回は10年ぶりに全部そろっての展示だという。
前回の展示は見逃したものの、当時の自分に
今回のように感じとれたかどうかはわからない。
この年齢で、この経験値で、今回初めて見られたことがありがたかった。
次は何年後に再会できるかはわからないけれど、
もっともっと自分という器を磨いて、
そしていつの日か、またあらためて観賞したい国宝の数々だった。

五島美術館 国宝 源氏物語絵巻/28日(日)まで
http://www.gotoh-museum.or.jp/
by team-osubachi2 | 2010-11-24 22:43 | 出かける・見る | Comments(4)

日本海の色

沖縄は八重山のミンサー帯が大好きだ。
ことに半幅帯は夏だけでなく、紬や木綿の着物にも締めて
年がら年中愛用している。

東京駅から富山へ列車で帰省するとき、
新潟県の糸魚川から少しいくと、日本海の海岸沿いにでる。
私の実家が海沿いにあるせいか、
車窓の横幅いっぱいに広がる日本海の空と海を見ると、
ああ、帰ってきたんだなあ〜と感じるところだ。

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この夏、ネット上の某呉服売り場で、これまでの買い物のポイントを活かして
「青海」という名まえがついていたミンサーを買ってみた。
やや抑えのきいた青い色が、私には春や秋のやさしい海の色に見える。

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一方、冬場になると締めたくなるミンサーは、
まさに冬の日本海の色といった趣きだろうか。
空はず〜っと重い雲がたれこめた鉛色で、海の青も深く沈みこんでしまう。
雪まじりの横っ風が強く波は荒れ、かもめは空中に浮かんだまま・・・。
真冬の日本海岸は、まるで演歌の風景そのものだ。

帆掛け船の帯留めも、季節としては
夏がもっともふさわしいのだろうけれど、
自分が想う日本海の風景として、このミンサー帯に
あわせてみてもいいかもしれないな〜、と思っている。
by team-osubachi2 | 2010-11-23 09:19 | 着物のこと | Comments(6)

私の原点

おさない頃、チラシやカレンダーの裏など、紙の白いところを見つけては
しきりに絵を描いてばかりいた私だけれど、それでは飽き足らなかったのか
この我が家の玄関と階段わきにある白い漆喰壁に、
あろうことか、鉛筆でもって散々にらくがきをした。

なにしろ消しゴムなんかでは消すことができない漆喰壁だ。
おそらくそのときにずいぶんと叱られたハズなのだが、
おめでたい性格か、絵のことで叱られた記憶がまったくない・・・。

らくがきは、それから数年後に塗り直されて消されたハズなのだが、
どういうワケか、階段わきの漆喰壁に、
ひとつだけ、私のらくがきが残っている。

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これまで何十回と帰省しても、まったく気にもかけなかったのに、
先週ちょこっと帰省したさい、ふと目について、
あらためて側でよ〜く見てみたところ、
おそらく保育園か小学1年生ころのものだと思うのだが、
イーゼルにキャンバスをたて、絵筆とパレットを持ち、
頭にベレー帽をかぶっている女の子がそこに描かれていた。

「ああ〜、私の原点がここにあった!」と、
何十年ぶりかで、ちいさかった頃の自分と再会したような、
こそばゆいキモチがしたのだった。
by team-osubachi2 | 2010-11-22 19:49 | 日々いろいろ | Comments(2)

昆布の恵み

先日郷里の富山を離れるさい、駅へむかう直前に
近くの魚市場へ行って、地元の海の幸を少し買ってきた。
テレビなんかで見ると、富山は全国でも昆布の消費量がとっても多いらしい。
でも、その富山では昆布は採れない。
遠洋の漁師さんたちが、季節になると北海道の海へ行き
そこで採って乾物に加工して、そして富山へ持ち帰って売るのだ。

司馬遼太郎さんの『菜の花の沖』を読んで、よりわかったことだけれど、
日本海側は、江戸時代に発達した北前船の文化が、今もなお
自分のいた小さな漁村にさえ色濃く残っていることを知って驚いた。
食文化しかり、漁師ならではの言葉や習俗しかり。

実家でも、出汁は基本的に昆布(と、煮干しなど)でとる。
太平洋側の鰹出汁にはとんと縁がなかった。
おむすびにも海苔ではなくとろろ昆布で覆うのがスタンダード。
おでんや煮しめにも柔らかい煮昆布は必ず入れる。

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そして、普通のお刺身と同様にスタンダードなのが
白身を昆布でしめた昆布〆の刺身だ。ひと晩昆布でしめただけで
白身の魚が昆布の旨味ととけあって、なんともいえないおいしさに変わる。

それから、かまぼこ。
富山のかまぼこというのは、うちの方では朱や水色や昆布の「皮」で
すり身をロールして蒸し上げたものだ。
だから、いわゆる「かまぼこ板」というものを最初に見たのは、
高校を卒業して東京に出てからだった。

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週末の夜、ヒラメの昆布〆に、昆布巻きかまぼこ、
それからプリプリのカワハギの干物など、富山づくしで晩ご飯にした。
(ちと塩分摂りすぎかもだけど・・・)

最後は、昆布の味が染みたヒラメを細かく裂いて、
ワサビ醤油にちょこっとつけたものと、おぼろのとろろ昆布をのせ
熱いお煎茶をかけてお茶漬けにしていただいた。
むううう〜〜〜ん、おいし〜い!!

北前船の恩恵は今もなお続いている。
荒海をのりこえ行き来した古の漁師さんたちや
つめたい北の海の恵みに心から感謝。
by team-osubachi2 | 2010-11-21 11:08 | 食べる | Comments(4)

二の酉

昨日19日は二の酉だった。
都内に住んでいたころは、おもに花園神社をはじめ、
鷲神社やその他の小さな神社へ行ってお参りしていたものだが、
昨年暮れに転居したので、今回はじめて
横浜は金刀比羅鷲神社の酉の市へ出かけてみた。

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金刀比羅鷲神社の境内はごく小さいものの、
市のにぎわいは大層なものだ。
東京と違うところは、露天商に混じって
中華まんや小龍包なんかも売られていたりする。
そういえば切山椒を見かけなかったけど、
あれはお江戸のものなのだろうか。

そしてお酉さまには欠かせない縁起物の熊手。
ドカーン!とした立派な熊手は景気のいい方々におまかせして、
私はいつも社務所で売っているシンプルな熊手を買うことにしている。

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お社のお膝もとの商店街のにぎわいも大層なもので
見ているだけで買いたくなっちゃうようなものがいっぱい。
でも、懐が厳しいからお参りにきたので
買い物は最小限にとどめておいた。

二の酉も無事に済んで、今年も残りあとひと月とちょっと。
さあ!暮れにかけて仕事かっこむぞ〜!!
(財運もかっこめますよ〜に〜!)
by team-osubachi2 | 2010-11-20 00:46 | 日々いろいろ | Comments(2)

アタシはサチ、17才

アタシ、サチ。アタシの年って、たしか17だったと思うのよ。
人間でいうと、80代半ばぐらいらしいんだけど、どうかしら?
自分でもこんなに長生きするなんて思ってもみなかったわ。

思えば、生まれてちょっとして、富山の片田舎にあるスーパーの駐車場の片隅で
箱に入れられて里親探しをしてたのよね。
4匹兄弟のうち、2匹がすぐに決まって
アタシと真っ白い兄弟の2匹が残ってたんだけど、
「このみっともない子が残っちゃいそうだから、この子にしよう」って
この岡田の家のおやじさんとおふくろさんに貰われてきて、
それからあっという間に17年たっちゃったってワケ。

これまでの恩義も感じてるし、アタシなりにこの家を守ったり
家族みんなのこともけっこう心配してきたつもり。

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岡田の家のワンコはアタシで4匹目なんだけど、
初めてのメスだったんだって。
で、避妊しちゃってから、なんだかすっかり太っちゃってもう大変よ。
いつだったかここん家の長女のトモちゃんに
「デブねえ、アンタ、ほんとデブだわよ」って言われて、
思わず「デブ、デブって言わなくったっていいじゃないのよ〜!
好きでこんなになったんじゃないんだから!」って
はっきり抗議したこともあったっけ。
それ以来、誰もアタシのことデブって言わなくなったけど・・・。

このごろは白内障がすすんで夜目がきかなくなっちゃったし、
散歩に行くのでも、カラダがすっかり重くなっちゃって、
細い足が思うように動かないんだけど、トイレだけは、やっぱりね。
アタシにも犬のプライドってものがあるから。

岡田のおやじさんもおふくろさんもだいぶガタがきてて、
この家にいる次男のヒデちゃんが、いろいろと
アタシの面倒みてくれるようになったからちょっと嬉しいのよね。
ま、体調が今イチの日もあるけど、食欲だけはあんの、アタシ。
(ドッグフードよけて、混ぜてあるお肉とかだけ食べるんじゃないわよ!)
あとはウットリと寝るだけの毎日よ。
ま、これはこれで楽しい犬人生だったと思うわ。

え?なに、トモちゃん、もう帰るの?
あ、そう、じゃあまたね。

・・・って、見送りもなく素っ気なかったけど、来年、また顔見れるかな?
どうか元気にしていてほしい実家のチョー老婆犬のおはなし。
by team-osubachi2 | 2010-11-19 00:02 | 生きものの世界 | Comments(2)

着物の移動

年明けに入籍し、通販でだけれどマンションにも置けるような
シンプルなデザインの桐の箪笥を買ったので
今回帰省したついでに、実家に置きっぱなしにしていた着物の残りを
丘の上の今の住まいに引き取ることにした。

結婚前にすでに袖を通したものばかりで、
しつけ糸がついたままのものは一枚もないけれど、
ほとんど袖を通す機会がなくても、このまま置いておくというワケにもいかないので
訪問着や色留袖も横浜へ移動させることにした。

また、結婚して親が4人になったので、この先のことも考えて、
喪服もすべて引き取ることにした。
富山の風習か、娘が年頃になると着物を揃えはじめるとは聞くものの
しがない建具職人の家で、よくまあこれだけ才覚したものだと感心する。

さいわいにまだ出番はないものの、平素の今のうちに
喪服のしつけ糸をとっておこうと思う。
ご年配に聞くと「喪服は一度に全部を揃えてはいけない」そうだ。
新しく全てを調えてしまうと、
かえって喪を招いてしまうということらしい。
だから、母親は草履を用意しなかった。
草履はそのうち私が用意して、すぐに一度
足を入れて下ろしてから仕舞っておこうかと思う。

しか~し、この着物、果たしてぜんぶ箪笥に納まるのか?
なんだかイヤな予感がしないでもないけど、
ま、なんとかするしかないかなあ~。
by team-osubachi2 | 2010-11-17 11:49 | 着物のこと | Comments(6)