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昨日はふた月に一度通う美容院で髪をさっぱりさせたあと、
表参道に移動し、DEE'S HALLで開催中の前川秀樹さんの像刻展を見に行って来た。

前回の展示ではじめて知った作家さんなのだけど、
はじめてみたときから前川さんの作品が持つ不思議な世界の虜になってしまった。
禍々しくて、そのくせどこか透明感があって美しくて・・・。

「人間臭い」というのとは違う。なんていうか天使と悪魔の混在というか
ぬめる泥田に咲く美しい蓮とか、濃い影の中にぐっと差し込む一筋の光明だとか、
そういう相反するものが同時に内在してる感じが好きなのかなあ?自分でもよくわからない。
でも、たとえ小さくても強い存在感と美があって、とても心惹かれる像刻たちなんである。

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その中に、もしも今、私に甲斐性があったら、これを連れて帰りたいなあと思った一点があった。
伐採木ならではの自然に割れて裂けた細く長い一本の木に先に彫られた
(卵くらいの大きさの)白いお顔は、これから観音像に生まれる一歩手前のような、
または観音像の役目を終えたかのようななんともいえない表情をしていて、
蓮か睡蓮と一緒に飾れたらさぞ美しいだろうなあ・・・と。

コレクターが多くいらっしゃるに違いなく、
開催二日目にしてすでにいくつもの作品に印がつけられていた。
どんなところに嫁ぐのかな?ご縁があった先ではどういう空間に鎮座させるのかな?
そんなことまで妄想して愉しんだ午後のひとときだった。

そのあと一件立ち寄ってから外苑前のいつもお世話になっているギャラリーへ顔を出した。
つい最近あたらしくやってきたという「ごんちゃん」に会いたくて♡

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年もまだ一才ちょっと。「二つ目」前の「前座」といったところか?
新参者にてただいま行儀見習い中だけど、賢そうな、でもいたずらっ子のような・・・。
はたして「真打ち」までイケるかは不明。w

またちょいちょい顔出して可愛がってあげよっと。珈琲、ごちそうさまでした♪


*前川秀樹 像刻展「月の居ぬ間に」/5月30日(火)まで表参道のDEE'S HALLにて開催中

by team-osubachi2 | 2017-05-25 08:23 | 出かける・見る | Comments(4)

感想文を記しておくのがすっかり遅くなってしまった。
先週末いつものように相方と観に行ったレイトショー。今回のお題は実写版『GHOST IN THE SHELL』。
まあ、実写版って言ってもCGの合成画像だらけではあるんですけど。

士郎正宗さんの原作漫画も、シリーズとしての『攻殻機動隊』も見た事がないくせに
私がハマったのは押井守さんのアニメーション映画『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』と
続編の『INNOCENCE』の2本だけ。でも私にはそれで充分。

そのDVD2本をくり返し見ていたから、ちょっと興味あったんだ、この実写版。

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あ、そうそう。まずは『GHOST IN THE SHELL』のテーマソングを貼っておこうかな。
(えっと、こんな大きく表示されなくてもいいんだけど今のところ縮小の仕方がわからない)

揃いの黒紋付を着て堂々とステージに立つ西山社中(民謡グループらしい)のおねえさん方が謳う
「吾が舞えば麗し女酔ひにけり(あがまえば うるはしめ よひにけり)・・・」
という不思議な旋律がいいの。そんな謡の中でも
「遠神恵賜(とおかみえみため)」と独唱する西山和枝さんの声が素晴らしいね。

川井憲次さんが創造するこの音楽を聴きながら書こう。



物語の筋は説明の仕様もないのだけど、ひと口でいえば
ロボットなボディに人間の魂(ゴースト)が入った人物たちのハードボイルドなお話ね(よね?)。
人造人間とか、脳移植の義体(ロボット)だとか、SF映画好きとしてはこのシリーズ、
あの『Blade Runner』の前時代的なお話だよね?って勝手に結びつけちゃう。

アニメーション版は、一生命体とはなんぞや?一個の人格とはなんぞや?っていう
時空を超える生命進化みたいなものがテーマの底辺に感じられるんだけど、
実写版は、もっと生身の人間らしい部分を、たとえば家族だとか恋人だとか
そんなのに絡めて表現していて、まあ、そうだなあ〜、どっちもありだと思うけど、
個人的にはアニメーション版の方がもっと泥臭くて哲学的なところが好みかな。

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前情報は何も見ないせいか、北野武さんが出てるくらいは知ってたけど、
桃井かおりさんも出ていらしたとはぜんぜん知らなかったよ。

しかし素子のあの肉襦袢、もとい、ボディスーツはなんとかならんスかと思いつつ、
草薙素子(実写版でははじめミラって名前)役のスカーレット・ヨハンソン♡さんの
すばらしく綺麗なお顔を見てるだけでもファンとしては充分楽しい映画だった〜。
ヘア・メイクも感じが出ていて巧かったわ。

それにしても、今の世のAI とロボット化の動きも想像より加速的に進化してるみたいだし、
ロボットと生身の人間との軋轢は将来本当に起きるのかもしれないな。
『Blade Runner』や『銀河鉄道999』みたいな
架空世界と思われたこともやがて現実に起きるんだろう。
だって、科学の最前線の報道を見ていると、フィクションでない世界が
遠からずやってくるんだろうってくらいは想像できるじゃない?

まずは人間がやっていた仕事をロボットに取って代わられる時代は
もう目の前にきてるみたいだし、そのとき人はどうするのかなあ?
・・・って、おそらくその時代には私はたぶんもう生きてないし、
ひとまずまだ起きていない事で頭を悩ませることはしないでおこう。
それでなくても今は悩ましい問題山積みだものね。


『GHOST IN THE SHELL』公式サイト

by team-osubachi2 | 2017-04-28 00:09 | 出かける・見る | Comments(2)

星屑の花が咲く庭で

*4月4日(火)晴れ

朝からあたたかい日差しが降りそそぐ空の下
そそくさと普段着のまんま帽子をかぶり、スケッチ道具をかかえて家を出た。
向かうはとある着物友だちのお家である。

うちから電車で移動して30分ほど離れた先の駅から
てくてくと小高い丘の上まであがった一角にあるお宅のその庭は
まるで星がいっぱいこぼれ落ち、ぜんぶ花になって咲いてるようなところだった・・・♡

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日々の暮らしの中で庭の木や野の草を楽しむ友だちにお願いして、
このお庭の一角にあるモクレンの枝を写生させてもらったのだった。

ハナニラに囲まれ、小鳥のさえずりと、iPhoneから聴こえてくるシューベルトを歌う
F・ディースカウさんの歌声とがひとつのハーモニーになって
なんとものどかな春の時間の中、夢中になってモクレンをスケッチした。

一時間や二時間はすぐにたってしまい、
途中お友だちが淹れてくれた珈琲でブレイクタイム ♪
お互い着物好き同士だから、わずかな時間でも着物談義に花が咲くんだ。

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帰りぎわ、お庭にいっぱい咲いていた淡紅色のツバキや
ハナニラもお土産をいただいて帰宅した。

そういえば、お庭を歩くと踏まれた葉からはほのかにニラの匂いがしていたけど、
いざ花だけ持ち帰ってガラスの花入れに挿してみると、
どことなく水仙に似た爽やかな甘い香りが部屋中に漂っている。

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星屑って、もしかしたらこんな匂いがするのかも?・・・なんてね。w

美しい春のひとときをありがとうございました♡

by team-osubachi2 | 2017-04-05 07:10 | 出かける・見る | Comments(2)

雨の日の茶室

*3月26日(日)雨

朝から冷たい雨が降っているけど気にしない。
紫の和傘をさして出かけるにはとってもよい処へいくのだから。

向かった先は「都筑民家園」。
公園の脇を進んでいくと、傘越しに見えてきた茅葺きの大屋根・・・あれがそうかな?

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あらま〜!思った以上に良いところじゃない?!
うちからそう遠くないところにこんな良いところがあったとは!

年明けに葺き替えられたばかりだというまだ清々しい茅葺きの母家の手前に見えた
木々の枝先には可憐な山茱萸(サンシュユ)の黄色い花が盛りだった。

私がたどりついたのは民家園の裏手。
どこに茶室があるのかな?と、ちょっと右往左往して、
ひと気のない母家の広い土間を抜け、横丁にあった事務所で茶室がある場所を訊いた。

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何の事はなく、茶室「鶴雲庵」「輪亭」は母家の奥隣りにあった。

今日はこちらでS先生がお茶の稽古をつけられるというので、
茶室の見学がてら、お弟子さんらのお点前で一服頂戴しにうかがったのだった。

勝手口から入って広間の「輪亭」で身支度して、水屋で一席お稽古が終わるのを待った。
S先生と皆さんにご挨拶し、次のお弟子さんが準備される間、
小雨になったのをさいわいに皆さんに混ぜていただき、にじり口から入ってみた。

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床の間にかけられていたのは紫野の雪山が筆の「應諾々」という書。

S先生が禅語の「主人公」と「応諾々(おうだくだく)」についてお話されるのを聴きながら、
「お〜い、自分、どうだ〜?しっかりやってるか〜?大丈夫かあ〜?」
「おうよ、自分、どうにかやってるよ〜、まあ、大丈夫さ〜」
・・・なーんて一人で対話する情景が心に浮かぶ。
(*禅語に親しむ「主人公(無門関)」/http://www.jyofukuji.com/10zengo/2005/02.htm

禅のことも禅語もな〜んにも知らないし、
自分と対話するなんてことはこの方四十をすぎるまでやったことがなかったけど、
いまは毎日のように自分と向き合う、というか向き合わざるを得ない日々だもの。
「応諾々」・・・なるほどなあ。心にとめておこうっと。

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花は連翹(レンギョウ)と雪起し(クリスマスローズ)。

富山の日本海育ちには「雪起し」ときくと、
日本海の沖からやってくる冬将軍と呼ぶ嵐のなか轟く雷鳴のことなんだけど、
この「雪起し」はなんて可憐なんざましょ♡

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「鶴雲庵」と名付けられた小間は三畳台目。

準備のときは照明をつけたけど、点前の稽古のときには消し、
障子あかりだけの薄暗い中、お弟子さんが濃茶と続き薄茶の点前稽古をなさっていた。

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客側は小間にふさわしく、五人だったり三人だったりの少人数。
茅葺の屋根や木々から垂れる雨滴の音、ほの暗い中に浮かぶ茶器や点前する人の手の動き、
釜から立ちのぼる湯気の白さ、練ると漂ってくる茶の香り・・・。

普段は眠っている五感が一分一秒ごとにゆっくりと開いてゆく感じがなんとも心地よくて、
時間も空間もとても豊かに、贅沢に味わわせていただいたなあ〜と思った。

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おかげさまで、とても良い時間をみなさんとご一緒することができました。
お声をかけていただき、どうもありがとうございました♡

いつか古民家の母家の方もゆっくりと訪ねたいものだ。

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都筑民家園・HP

「茶室が出来るまで/Story of a tearoom」(茶室「鶴雲庵」と「輪亭」が出来るまで)


全体の流れをざっくりと紹介している動画だけど、
子どものころから馴染んだ鋸や、とんかちや、鉋がけの音が懐かしく、
各々の分野を任されて働く職人さんらの仕事は見ていて飽きない・・・。
これらの技術がこれからも継承されてゆくことを願うばかり。

by team-osubachi2 | 2017-03-27 23:42 | 出かける・見る | Comments(6)

昨日都心部へ出かけたついでに、
表参道ヒルズで開催中の『エルメスの手しごと展』をのぞいてきた ♪

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実演中の作業台には三重四重の人垣が出来てたけど、
平日の昼時だったせいか、まだ空いてる方だったかもしれない。

カメラとモニター、ミラーも使って人垣の後ろの人にも見えるよう、
職人さんの仕事ぶりをなんとか“伺い知る”程度には見られるよう工夫してあった。

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エルメスなんて高級ブランドはとてもじゃないけど手が出ない。
以前シルクロードや中東を旅したときに頭に巻くために買った
「カレ」ってゆースカーフが2枚あるだけ。

2週間ほどタクラマカン砂漠をぐるっと周りながら毎日使ってみて、
その使い心地の良さと絹の復元力の良さに高いだけのことはあるなあ〜!と実感。

だからね、今回スカーフへのシルクスクリーン製版やプリント職人さんの仕事も見たかったけど
このおねえさん職人がやってる「縁かがり」をぜひかぶりつきで見たかった〜!!

きけば、布端をまるめながらかがる巻き縫いに使う糸には
糸止めの玉を作らないんだそうだ。糸が終わるところでも玉にはしないで、
そのまま針を抜いて布端に一緒に巻き込むらしい。
新しい糸は三針分同じところを縫ってから先へと縫い進めるらしい。
だからスカーフの端はどこを触っても指にゴロっと糸があたらないんだって〜。ナルホド〜!

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ま、スカーフはこのあたりにして、さて、次はどこ見ようかな〜。

人気が少なかったところに手袋が飾ってあったので、
手袋もいいわよね〜♪と思っていたら、ちょうど休憩を終えた職人さんが作業台についたので
これさいわいと台の横に貼りついて見学できた。

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手袋の職人さんは、柔らかい革を引き伸ばして断つところまでを受け持っていて、
見どころはね、「デペサージュ」っていう引き伸ばし作業だった。

革をスポンジで濡らしたあと、台の丸みを活かし手とヘラを使って引き伸ばしてたけど
伸ばすほどに艶が出てしなやかになるらしい。ほおお〜。

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手袋の革は、タテ(手首から指先)方向は伸ばしきって、もうそれ以上伸びなくしておき、
手の幅方向はストレッチが効くように伸ばすんだそうな。
この伸ばし作業あればこそ、断ったあとや縫ったあとも狂いが出ないんだって。
へえ〜!ここでもナルホド〜!の連発だった。

革がみるみる間に伸びてゆく様子はなんだか魔法みたいだったな〜。
充分に必要な分だけ伸ばしたところで、受け板の上で裁断機を使って型を抜くとこんな感じ。
立体裁断ってよく考えられてるね〜。

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この型と同じように、絹やカシミアの裏地はまた別の職人さんが受け持ち、
それらを裁縫職人さんが引き受けて一針一針まっすぐに手縫いし、
最後に内側にエルメスのお印が捺されて出来上がり!・・・だそうな。

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実際は実演ごとに革を切ってはいられないので、ほとんどは工具や
工程途中のものを見せながら説明するだけだけど、それでも職人さんの仕事を見知るには充分。
だって、ここまで見ちゃうと、いったいどんなつけ心地なんだろう?・・・って
手袋欲しくなっちゃったもん。ショッピング魂にはすっごく刺激的!(笑)

もちろん買えないけどね〜。もとい、買わないけどね〜(笑)。
宝くじ買おうかしら。当てたら買いたいものいっぱいあるわあ〜♡
・・・誰?そこでナントカの皮算用って言ってるのは?!

『エルメスの手しごと展』は表参道ヒルズにて、明日19日まで。
(*このイベントは終了しました)


by team-osubachi2 | 2017-03-18 19:14 | 出かける・見る | Comments(9)

先週末、相方とうちで軽くお昼をすませてから
上野の科学博物館へ『世界遺産 ラスコー展』を見に行ってきた。

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子どものころ教科書で知ってから、いったいどういうものか
いつか見てみたいものだなんて思ってたけど、
去年の秋からこの展が始まってたのをすっかり失念していて、
会期終了まで一週間というところで滑り込み。

場合によっては模写なんて出来るかな?
とちいさなクロッキー帖と鉛筆も携帯してみたけど、甘かった〜!
会期終了まであと一週間てところで空いてるハズがないじゃん?! はははは・・・。

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入場切符を買ってさらに入り口で順番待ちして、
会場に入った時間から特別展閉場まで1時間半くらい。

あれこれ細かく説明されたパネルを見るのは後回しにして、
とにかくお目当ての壁画の再現ブースへ行った。

たとえレプリカでもいい。
この洞窟壁画をぜひ原寸大で一度見てみたかったの〜〜♡

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ジャジャーン!・・・って、スマホの写真じゃあその大きさはまるで感じられないなあ。

この牛なんて、たいそう大きいんだよ。
そして本当に良く観察していて、とっても上手く描けてるんだよ。
顔の描き方なんて、どんな素晴らしい。力作だね。

レプリカ展示には工夫があって、時間によって照明が当てられたり、真っ暗闇になったりするの。

すると、そこの描かれている絵には、実は牛だけでなく
いくつもの動物がうっぱい描かれているのが分かる仕掛けになっていて・・・

おお〜〜〜う!!

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見えにくいところにもいっぱい動物たちが描かれていた。
馬でしょ、牝牛に牡牛、山羊だの鹿だの、バイソンとかもね。
全長200mくらいの穴の中に800頭くらい描かれてるっていうからすごい。

クロマニョン人の中に「描くことが好き」な芸術家が何人もいたってことだよね。
絵を描くだけじゃないよ、もちろん工具もいろいろ創り出しててそれにも感心しちゃった。

狩猟のための道具や火起こしもすごいけど、とくにビックリしたのは、
二万年前までにすでに骨製の「縫い針」が登場してたってこと。

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骨を割いて針先を作る工程も再現動画があったね。
相方が「糸はどうしてたんだろう?」っていうから、展示資料を見てたら
どうも麻かそれに近い繊維を縒って糸にしてたのかな?
貝殻のアクセサリーをつないだり、毛皮を縫い合わせたりしていたみたい。

これどうよ?!

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こうなるともうファッションでしょ。ある意味、おされの最先端よ。
発見された人骨から再現されたクロマニョン人の姿、いまどきはリアルに作れるのね。
瞳もだし肌の感じもよく出来てて、この女子におみ足には
(余計なお世話かもだけど)すね毛まで再現されててリアルだったわあ。

いまから二万年も前なんて、どんな時間の長さかなあ〜。
100年前の日本で大正6年。ロシアの帝政がおわったころよ。
100年の十倍の1000年前で平安時代。藤原親子が太政大臣と摂政になったころだわね。
1000年前ならまだ歴史が追えるけど、
でもその1000年のさらに十倍の一万年前は、日本は旧石器時代から縄文時代だとか?
その数倍も先の年数にいたっては想像のほかよ。

でも間違いなく、すべての時代を生きて連綿と命をつないできた人類の中に
なんと私という一個の人間のご先祖さまが間違いなくいたわけで、
そう思うと二万年前のご先祖さまと今の自分たちとはいったい何が違うんだろう?
・・・大して違わないのかもねって思うじゃん?

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すでに入場者が20万人を越えてるとかで、
この日も人が多く、ゆっくり見てらんなかったのは残念だったなあ。

でもね、ラスコー洞窟は発見されてほどなく大量の見物客が訪れてしまったために
一気に劣化が進み閉鎖されたってゆーから、なんのことはない
自分が生まれる以前にすでに実物を見るコト能わずだったワケで、
見ようと思うならこういうレプリカでしか叶わないいま、
写真で見るより実寸で見られたってことが私には何より嬉しかった ♪ 忘れないわ。

特別展『世界遺産 ラスコー展ークロマニョン人が残した洞窟壁画』
国立科学博物館にて2月19日(日)まで

by team-osubachi2 | 2017-02-13 23:13 | 出かける・見る | Comments(0)

昨日の午後、おおよその夕飯の下拵えをしておいてから、
相方と近くのシネコンへ行き、映画『沈黙』を見てきた。

レイトショーなしで上映回数も少ないせいか席はけっこう埋まっていて
前から二列目で少々顔をあげないと見えないという席であったにもかかわらず
開始からおしまいまで実に2時間41分という長さも
まったく気にならないほど見入ることができた映画だった。

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長崎のキリシタン弾圧のことを中学教科書よりは少しだけ多めに知っていても、
その詳細はもちろん知らないから、最初は小説を読んでもドキドキしたけど、
主題はそこではないことを悟ってからは、映画を見ても拷問や刑のシーンには引っ張られずに
(目を背けたくなるよなシーンもないワケではないけど、
とはいえ必要以上に描かれることはなく)物語を俯瞰で見ていられたかも・・・。

なにせ28年もかけて準備し撮影に臨んだというだけのことはあって、
スコセッシ監督の原作への理解も洞察も深いんだろう、
監督が日本のスタッフにまかせたというセットや衣装に違和感はなく
オーディションをくぐり抜けて役をゲットした日本の俳優陣も素晴らしかった。

窪塚洋介くんってこんないい役者だったんかい?と見直しちゃったよ。
イッセー尾形さんや浅野忠信さんも言わずもがな、
塚本晋也監督も役者としてとてもいい役を演じてた。

青木崇高くんやチラッと片桐はいりさんは見てとれたけど、
え?そうだったの?と思うほどいろんな人たちが出てたんだね。
台詞がなくても、衣装をつけて撮影現場に立てたのはすごく嬉しかっただろうなあ〜。

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しかし、人間はどうして宗教を持つことにしたんだろう?
人間にとっての信仰ってなんだろう?
教義や組織にもいいところはあるかもしれないけど、
そんな枠に縛られることもなく、各々が心の中に自由に持てる信仰について考える。

『沈黙』の主人公である宣教師ロドリゴは物語のクライマックスの後も生きる。
物語の最後の最後に見てとれるある種の救いのようなもの・・・、
たとえ外側からはうかがい知ることは出来なくても
人の内面に広がる(私的にはそれは宇宙のような)無限の世界に
ずっと持ち続けられるものは何であるか、それを探すのも人生・・・か。
そこが監督ご自身も深く想うところなのかも?とは私の個人的な感想。

見終わって場内に照明が灯ってから首と肩がバリバリに凝っていることに気がついた。
前方のお席で2時間41分スクリーンを見るのはやはりキツかったらしい。
でもそんなことをいっさい忘れて物語に没中できた作品であった。

『沈黙ーサイレンスー』公式HP

by team-osubachi2 | 2017-02-06 11:09 | 出かける・見る | Comments(4)

仕事がひと区切りついたところで、絵の具が足りなくなり
画材を買いがてら新宿方面へ出かけた。

まずは文化学園服飾博物館で開催中の『麻のきもの・絹のきもの』展へ。

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日本で木綿が入って来たのは古くても、棉花をたくさん生産できるようになって
庶民にまで普及する江戸時代(17世紀ごろ?)以前は、日本の衣類は麻と絹だったときいている。
日本の麻については、このごろかしましい大麻繊維と苧麻がメインになる。

個人的にいいなって思ったのは大麻で織られた室町時代の文袋。
先染めの格子、型染めあり、生成り、のわずか三点だけだったけど、
ぞくぞくっとするパワーがあった。

絹についても、ざっくりと工程と繊維を紹介しつつ
主には博物館のコレクションである衣装の数々がとても見ものだった。

麻のきものと絹のきもの、それぞれにおおよそのことは知ってはいても、
自分程度の知識はたいしたことはなく、あらためてこういう展示のときなどに、
少しでも本物を見て知ることのくり返しだ。

ワンコインで充分見応えのある展示だと思う。
まあ、個人的には、もしも大麻の織物をもっと見れたら120点!・・・なんてネ。
ポストカードが一枚50円ってところがまた嬉しい博物館である。

『麻のきもの・絹のきもの』展/文化学園服飾博物館にて2月20日(月)まで

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おまけ:そのあとちょいとだけ足をのばして下落合で開催中のコレへ。

GSS6

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本日の戦利品。まずはKAPITALの裾のカットワークが面白いリネンシャツに、
MANISのフェルト・トートバッグに、メリノウールの格子マフラーに、
えっと〜、やちむんの片手付き片口と、それと小袋いっぱいの木ボタンね♪

えっと、えっと、それからコレも↓

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なんだ?これ・・・って、これは相方へのお土産。
なんと昭和二十年代の小学生雑誌が二冊で100円!w

ガレージセールって、こんなちょっとした購買欲を満たすお買い物ができて
楽すいい〜のだなあー、またこれが。

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明日もけろさんとスタッフさんらと喫茶燈燈さんのお飲物とスイーツらと、
きっと、たぶん「お猿さんたち」もお待ちしていると思うので、お時間のある方はぜひ!

by team-osubachi2 | 2017-02-03 20:19 | 出かける・見る | Comments(6)

見たい見たいと思っていても、見ることができるものってほんの少ししかなくて、
実際には見逃すものの方が多い。

映画『あん』もそのひとつ。
新聞をとっていないせいもあって、ゆうべテレビで番組表をパラパラとチェックしていたら
あら?・・・『あん』、放送するの?!
あわてて録画予約したけど、放送も見た。

見てよかった〜。うかうかして放送も見逃すとこだった。





いままでどういうお話かいっさいチェックしなかった。いつか見にいきたいと思ってたから。

見終わって、こちらが胸に思うところは
原作者のドリアン助川さんがぜーんぶインタビューでお話されている。

映画『あん』で問いかけた「生きる意味」とは 原作・ドリアン助川さんに聞く
by HUFFPOST LIFESTYLE JAPAN

私は、いままであずきを自分で炊いたことがないのだけど
暮れにあずきをひと袋買っておいたの、仕事が一段落したら炊いてみよっかな。
はじめてだもん、もちろん失敗覚悟で。焦げさえしなければ食べられるっしょ。
そうだ、大好きな麦こがし入りのパンケーキ粉で皮もやいて
どら焼き風にして食べてみるのもいいなあ〜、うしし ♪

いい映画だった。見れてよかった。

映画『あん』公式HP

by team-osubachi2 | 2017-02-01 10:02 | 出かける・見る | Comments(12)

昨夜ようやく見に行くことができた。
話題のアニメーション映画『この世界の片隅に』。

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お話がはじまるや、すぐに物語に引き込まれた。
おだやかに、淡々と、淡々と主人公すずさんの暮らしとともにお話はすすんでいく。

自分が小学生のときに覚えさせられた当時でも、瀬戸内工業地帯で呉と言えば造船だった。
その呉の人々の軍艦と海兵隊さんへの眼差しの描き方もよかった。

人物も背景も、丁寧に丁寧に描かれていて、そこにも好感を持った。

どぎついエピソードも、淡々と描かれている。
だからかな、見る人に物語の向こう側にある問いかけをゆだねているみたいな映画だ。

見終わってみれば、夜の上映でも週末のせいかはわからないけれど、
郊外の映画館とはいえ、公開からの日数を思えば、
お客さんはかなり多かったんじゃないかな。

アニメーション会社でプロデューサーをしているおネエサンが
Facebookにくれたコメントによれば
「監督は呉で取材された方の当時の家を家族を映画の何気ない風景に入れてるそうです。
(床屋さん家族とか)泣けます」・・・とのこと。
あらやだ、そんなこと聞いちゃうとまた見たくなっちゃうじゃん!



よかったよ。うん、とってもよかったよ、この映画。

公開からのこの反響の大きさは、原作のこうのさんや監督さん、スタッフさんをはじめ、
クラウドファンディングに出資なさった方々にも嬉しいことだったろうな。
キネマ旬報のベストテンで堂々の第一位獲得は伊達じゃないね。
何よりのことである。

『この世界の片隅に』公式HP

by team-osubachi2 | 2017-01-22 23:11 | 出かける・見る | Comments(0)