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五島美術館での茶会へ

*11月23日(祝・木)雨のち晴れ

今年も香和会茶道教室のS先生の茶会へ美味しい一服をいただきに
朝からいそいそと着物に着替えて出かける。

着た着物は金茶色の縮緬の無地。
雨天でも平気で着ようと思えるのは撥水ガードを施してあるから。
厄年に誂えたので、「厄難去る」にちなみ紋がわりにちいさな猿んぼがふたつ提がっている。

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天気予報では午後から晴れるというけれど、朝はずいぶんな雨降りだ。
足袋カバーをはき、カレンブロッソには爪革をかけ、
化繊のアップルコート(撥水力があってシワも気にならない)に防寒ショールを巻いて
ガッチリと雨拵えしてむかった先は五島美術館。

この美術館の奥にある起伏に富んだ土地を活かして作られた庭園には
「古経楼」と「冨士見亭」という茶室がある。
この日参加した着物仲間と入り口で合流し、指定場所の待合いで支度をし、
まだそぼふる雨の中傘をさしてまずは「古経楼」の広間の薄茶席へ。

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お軸は『白珪尚可磨』(参考:http://www.kakejikuclub.com/hpgen/HPB/entries/150.html)とある。
白い玉でもそりゃあ放ったらかしでいいわけがない、より輝きを放つためには尚も磨くべし。
磨き続ける努力も要るわけね。そうか、うん。そうだね。自分もそうありたいものだと思う。

お点前よりもついつい見事な室内の建築や建具に目がいってしまった。
でもって、照葉を模したお菓子も美味しかったけど、
冷たい外でしばし並んで順番を待ったあとだったせいか、
お茶の熱さがちょうどよく、冷えた身体に沁みるように美味しかった〜♪

自分の楽しむ「お茶」はしょせんそんなレベルだ。
美しいものを見て、感じて、美味しい茶を喫する。いいんだ、それで。

その一席目を退出するころには雨はあがって、雲がきれてきたかも?!

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待合いになってる会場にいったん戻って、お昼に点心をいただく。
わ〜〜い!地雷也の「天むす」だわん!!好きなんだ〜、天むすぅ〜〜♡

連れのお仲間とお喋りしながらほおばってる間に空はすっかり青空になっていた。
さっきまでの寒さもどこへやら。
お日さまのチカラってすごいのね、日差しのあるところはあったかい。

ってことで、しばし撮影タイム。はーい、撮りますよ〜!

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続いてS先生のお席である「冨士見亭」に入る。

実は二十代のころに一度この五島美術館での茶会に訪れたことがあって、
はじめて冨士見亭からの眺めに感動して、ぜひまた体験したいと思っていたら
はからずもS先生のお席でまた体験することができた。
それも紅葉シーズンで雨上がりのこんなピッカピカのお天気に恵まれて・・・運がいいわあ♡

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開け放たれた窓の向こうには、雨に洗われて澄んだ青空と紅葉しはじめた木々。
小鳥たちがさえずり、吹く風に木の葉が舞い散る様子が眺められる景色こそは
席主であるS先生がお客さま方への最上のもてなしに違いなく、この日一番のご馳走であった♪

お軸は「松風」。美味しいお菓子は偶然ながら私の郷里富山の銘菓「鹿の子餅」。
風光明媚な景色を愛でながら、和製マシュマロといった食感の白いお菓子をほおばり、
窓から差し込む光線越しにゆらぐ湯気とともに点てられた一服をいただく幸せってば、もう・・・♡

こういう喜びをいただきたくて、私はこの先生の茶会に参加したいと思うのかも♪

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満足感と余韻たぷたぷで「冨士見亭」を退席し、続いて「古経楼」の小間での濃茶席へ。
しばし待ったあと、寄り付きでお菓子を先にいただいてから移動し、にじり口から小間へ入る。

たまたま空いた場所めがけて座った位置はお詰めの位置。
席主の大先生(S先生のお母様)と膝を並べて座らせていただく。
こちらの大先生も気取りがなくて、おおらかさと優しみを感じられるお席で、
偶然ながらS先生の娘さんの濃茶点前を柱越しに拝見。

点前座に窓からかすかに外の明かりがさして、釜の湯気のたちのぼるのが見える。
さっきの「冨士見亭」とはまた全然違う風情だ。

(帰宅してからの記憶スケッチ↓ご本人と似てないのですけど・・・(^ ^;;)
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お茶の世界は長年好まれ支持されてきたように侘びてて寂びてて老成したような文化だと思うけど、
お正客ほか皆さんがいっせいに視線を注ぐ中、ものおじせず真剣に茶を点てる若い人の姿って、
いろんな意味での青さが感じられていいものだなあと思った。

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無事に三席まわり終えて、ついでに美術館での展示もさっと見終えて、
素晴らしかった今日一日の余韻でふくふくになりながら家路についた。

今年も嬉しさいっぱいの美味しいお茶をありがとうございました♡


香和会 茶道教室(Blog)

by team-osubachi2 | 2017-11-25 01:35 | 出かける・見る | Comments(2)

映画『普通の人々』

ここんとこ寒さがやってきていたのに油断した。
塩紅茶でうがいするなど初動の手当ても遅れて喉風邪をひいた。
昨日はなんだか芥子を塗ったみたいに喉のあたりが辛くて難儀したけど、
一日寝たらどうにかこじらせることなく小康状態に。
今日出かけるつもりっだった予定もキャンセルして家で安静に過ごした。

午後、今期はじめて電気ストーブをつけて、頭を使わずにすむ作業をしながら、
テレビで映画『普通の人々』を放送していたので見てみた。
ロバート・レッドフォードさんが初監督をして話題になった作品ってことだけ覚えているけど
見たことがないんじゃないかなあ。へえ〜、アカデミー作品賞と監督賞とったんだね、これ。

絵に描いた餅みたいに豊かな中流の上のクラスって感じのお家に、
お父さん、お母さん、そして高校生の息子。
息子だけかと思ったら、みんなして抱えてるものがけっこう重い。

溌剌と明るく元気そうに見えても(見せていても)、
心に抱える大きな傷みとか、自分の弱さとか、そういうものとどう向き合うのかな。
う〜ん、しんどいなあ〜、こりゃあ〜つらいなあ〜、いったいどうやって終わるんだ?この映画は?
・・・などとブツブツ言いながら結局最後まで見てしまった。







1980年かあ、これ、公開当時じゃあ見ても全然わかんなかっただろうなあ〜。
てゆーか十代じゃ見るワケがない、こういうテーマ。
今の年代だから見ててなんかわかる気がするもん。
人間どこかで自分の中のもの(または現実の直視だとか)と向き合わなくちゃ、
とてもじゃないけど、これから先やってらんないってときがくるよね。
父と息子は何か大切なものに気がついたみたいで、ホッとして見終えた。

そのあと、陽があるうちに買い物へ。
喉風邪はどうにか大人しくしてくれている。明日には追い出してしまいたいものだ。

by team-osubachi2 | 2017-11-20 18:28 | 出かける・見る | Comments(4)

都内の画材店へ紙の買い出しがてら、青山に出て
「青山 八木」さんと「ギャラリーハウスMAYA」さんを見てまわってきた。

まずは青山一丁目にある八木さんのところで今日からはじまった『冨田 潤 帯展』へ・・・。

タペストリーや敷物などを織っていらっしゃる冨田さんの帯は
あたりがやわらかく湿度が感じられるようなきれいな色と面白い構図取りでモダンな印象。

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早々にお嫁入りが決まったものも、まだまだこれからどなたかとの出会いを待っている帯も
どれも秋の光を受けてなんともいい顔色で並んでいた。
ひとつ横に寝ているコを縦に起こすととたんに目を覚ましたみたいに
表情がパッと変わるのがまた面白いんだ。

布であることと身につける着物や帯であることはやっぱりどこか違うものなんだろう。

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ちょうど昼食から戻られた冨田さんと、ともに工房からいらした女性お二人ともお話をして
秋の日差しがまだたっぷりとあるうちにお店をあとにした。
(*写真撮影および掲載は了解を得ています)

冨田 潤 帯展/「青山 八木」にて、18日(土)まで

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そのあと外苑の銀杏並木を見て歩き、外苑前の「ギャラリーハウスMAYA」さんで
いま開催中の東 逸子さんの個展を見に寄った。

ジャンルは異なるけれど、イラストレーターの東 逸子さんと漫画家の内田善美さんお二人の絵は、
どこか別格の美しさと上手さがあって、まだ富山の片田舎にいたころから魅了されていた私。

その東さんの世界観はいまも健在で、ギャラリーから届いたDMの作品の美しさに目眩がしそうだった。

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今日はローガン鏡を忘れず持参して正解だったわ ♪

東 逸子 個展『ロンド(輪舞曲』の夜と秘密の庭』/ギャラリーハウスMAYAにて18日(土)まで

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余談:漫画家 内田善美さんの『星の時計のリデル』と、この『草迷宮・草空間』は宝本のひとつ。

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たとえいまはもう活動されていらっしゃらなくても、書棚からこの本を取り出し、
ページを開けば、いつでもこの作品にはじめて触れた時の香りがよみがえる。

綺麗なものや美しいものに触れると、ちょっと疲れたり、キモチが凹みそうなときでも
心のふくふく感がすぐに戻る気がする・・・♡

by team-osubachi2 | 2017-11-15 23:31 | 出かける・見る | Comments(4)

私にとって、SF映画のベスト3は『2001年宇宙の旅』と『エイリアン』と
そして『ブレードランナー』である。
・・・って、この3本のSF映画の評価の高さとファンの熱烈さは、
ある年代から上の人になら当然よね〜?っていう3作品である。違う?

その『ブレードランナー』の続編になる新作『ブレードランナー2049』。
やめとく方がいいのかな?とも思ったけど、やっぱり興味が勝って見に行ってきた。

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上映時間2時間44分。
結果からいえば、うん!私は気に入った!また見てもいいくらいだ。

この新作の主役が発表になったとき、
ええ〜?これ〜?なんかピンとこないなあ〜なんて好き勝手言ってたくせに、
いざ見てみたら、あら?!なに、主役のライアン・ゴズリングさん、いいじゃない!適役ぢゃん!

オリジナルを踏襲した重低音を聴きながら見る映像もとても美しい。
(たとえ役者さんらがブルーシートの中でした演技とCGとの合成だとしても)
陰翳が深く、哀しみと温もりと詩情も感じられる。

でもって、どいつもこいつも片っ端から暴力で襲ってきて、
主役がその全部を切り抜けるような“これでもかアクション”が連続しない。
『ブレードランナー』は、オリジナルでも、この新作でも、
主人公が痛そうに怪我をし、絆創膏なんか貼るところがまたいいんだ。w






それにしても、SFであっても、科学が進むほどに現実味をおびてくる
生身の人間と人造人間やロボットとの問題。
そして、なぜかそこに(宗教や信仰にはまったく関わり無く)
人間のカタチをしたものにはたして「魂」があるのかどうか、
・・・というテーマが少なからず絡んでくるというのはどうしてなのだろう。
面白い問題だ。私が惹かれるのも、そういうところなのかもしれない。

昨日一緒に見た相方はこれが2回目。彼は3回は見に行くつもりらしい。
私はブルーレイの発売を待つことにしよう。それを買うのももちろん相方なのだけど。w

『ブレードランナー2049』オフィシャルサイト

by team-osubachi2 | 2017-11-12 00:25 | 出かける・見る | Comments(2)

昨日の午後、寸暇を得て相方に車を運転してもらい、
雨が降り出した中むかったのは箱根湯本からほど近い場所にある「箱根菜の花展示室」さん。

入る小径をひと筋間違えちゃったけど、すぐに修正して無事到着。
坂の小径をあがると、あら、なんだか雰囲気ある入り口。

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もちろん入り口だけでなく、三和土から奥へ導かれて入った中もすこぶる素晴らしい空間だった。

もとはとある企業の保養所だったのを「やまほん設計室」というところが
とっても素敵な展示空間になさったところだそうな。

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こちらで(本日29日まで)開催中の染織家津田千枝子さんの
クリエイティビティ溢れる型染めの作品が展示されているのを拝見してきた ♪

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空間とか、場の雰囲気によって作品も違って見えるんだ。

津田さんの、たとえば帯地なども、都会のど真ん中で拝見するよりも
どことなくのびやかに見えるのは気のせい?・・・じゃないよ、ネ?きっと。

この素晴らしい展示室の左官さんの仕事がまた素晴らしかった。
そこに居並ぶ作品の持ってるチカラをさらに引き出してるようにも感じられて・・・。

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津田さんに布と染め方のお話をうかがうも、
立ち話などで素人が染めの技術を理解出来るはずもないのだけど、
ただただ感嘆しながら見たり、触らせてもらったり、纏わせてもらったり ♪

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津田千枝子さんはとても格好いいハンサムウーマンでいらっしゃるけれど、
そんな津田さんから生まれる布たちは、たとえ優しい色合いや軽くて薄いものでもすごくパワフル。

そんなパワーのおすそ分けをたくさんいただけた気分 ♪

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ほかにもバッグやストールや古袱紗などもあって、
お客様方はじっくりと見て、触れて、最後までどれにしようかと迷われてから決断されていた。

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目には見えないけれど、会場にいっぱい落ちてたお客様方のため息に、
私のため息もたくさんこぼしてきちゃった。w

ちょっとした大人の遠足気分で楽しんだ小半日のドライブだった♡


by team-osubachi2 | 2017-10-29 14:30 | 出かける・見る | Comments(2)

映画『ドリーム』

「わ〜い!ひさびさのレイトショーだ〜!」
早めの夕飯のあと、いそいそと出かけた先に到着してみれば・・・あれ?!ないの?見たい映画がなぜないのっ!?
なんのことはなく「映画館を間違えた!」ことに気がつき、あえなくその夜は撤収した我ら。

・・・といった出来事もあったりして、昨夜リベンジであらためて観に行った映画のお題は『ドリーム』。
(若干ネタバレあるかも?な日記だけど)


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いやあ〜、こういう人間ドラマ、たまんない!シビレる〜う ♪
それも宇宙開発ものとか、“数物(数学と物理ね)観賞”が大好物なうちの相方みたいな人間には、
なんとも面白くて見ていて興奮しちゃう映画だ。

いまのコンピューターが、その計算力を必要とする現場で動きだすまでは、
数式と数字の計算はなんと女性たちが担っていた・・・というような話は以前に聞いていたけれど、
(*日本にも精密機械などを扱う大企業にはあったそうですよ。「数学課」といって女性だけで構成された計算部が)
NASAの、それも宇宙開発にこんな風に貢献していた姿をちゃんと知ることができたのは
ここ最近に放送されたテレビ番組とこの映画のおかげね。


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1960年代のアメリカ南部の社会と、米ソ対決の中のNASAという組織と、
肌の色、女性の仕事をいう社会問題の中で、ちゃんとメイクして、アクセサリーもつけて、ヒールをはいて、
家に帰れば子育てもして恋もして・・・ってゆー主人公女性三人の奮闘ぶり!・・・ワクワクして見入っちゃった♡

衣装、お洒落だったね〜。車や家の中のインテリアなんかも綺麗で。
主演のタラジ・P・ヘンソンさん(キャサリン役)の少しハスキーな声がなんともキュートで素敵だったけど
主人公三人ともそれぞれどこか愛らしくて、でもタフで、衣装の着こなしもそれぞれ素敵だったなあ〜。

だけど、原題の『 Hidden Figures 』は、映画をおしまいまで見終えてようやく「そういうことなんだなあ〜」と、
心の中で、静かだけれどふつふつと燃えるように感じられるものがあるね。

この邦題が、最初「ドリーム 私たちのアポロ計画」と発表されたものの、
「なんでアポロ計画なんだ?」と(宇宙開発ものファンから?)ブーイングをくらって
(これはアポロ計画時代じゃなく、それ以前のマーキュリー計画時代のお話だもんだから)
シンプルに『ドリーム』と変更されたことについては大正解だったね。

宇宙開発もので、そのマーキュリー計画を主に描いた『ライトスタッフ』という映画があった。
公開時、私は19才。東京へ出てきてまだ学生だったけれど、劇場で観て夢中になってしまった。
その当時からず〜っとずっと、いまのこの『ドリーム』の中でも、
「あの女の子を呼んで数字を確認させてくれ。彼女の計算があってるんだったら乗る」と言って、
後に上院議員にもなった宇宙飛行士ジョン・グレンさんは、いつだって品行方正なエース・パイロットとして登場する。

蛇足ながら『ライトスタッフ』で一匹狼みたいなテストパイロットのチャック・イェーガー役を演じた
サム・シェパードさんがこの夏、あの世へと旅立っていった。
『ライトスタッフ』はこの人の男くささと格好よさが現われた映画だったなあって思う。シビレた。享年73。
私自身のための備忘録としてここに記しておこうと思う。

一方で、そのモデルとなった伝説のテストパイロット↓チャック・イェーガーさんはまだご健在である。

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話がそれた。
映画『ドリーム』の主人公のモデルとなった数学者キャサリン・ジョンソンさんが、
数年前にオバマ大統領(当時)から勲章をいただくシーンを録画しておいたテレビ番組
(「コズミックフロントNEXT」NHK BSプレミアム)で見たけど、
それこそ映画の台詞にあるような “パールのネックレス” に、パールのイヤリングが似合う上品で賢そうな・・・
ソフィスティケイトってきっとこういう女性のことをいうのねって感じのお姿で、見ながら唸ってしまった。
こちらもまだご健在でいらっしゃるようだ。

なんでかなあ〜、『ドリーム』でも『ライトスタッフ』でも、物語の主人公になった人々をはじめ
1960年代の宇宙開発時代を生きた人々はご長命が多い。
そういう生命力とか人間力が並々でない人たちが活躍した時代だったのかもしれないね。

映画『ドリーム』・・・女性たち、ひたすら前向きにGO!そういうキモチにさせてくれる映画だった♡

『ドリーム』(原題「 Hidden Figures 」)公式HP





by team-osubachi2 | 2017-10-10 10:24 | 出かける・見る | Comments(2)

*8月20日(日)くもり、ところにより一時雨

ホントなら土曜に出かけるつもりだったのだが、不穏な天気予報のため日曜に変更した。
予報は的中して前の日は夕方からエラい荒れたお天気だったけど、日曜はなんとか無事だった。

まずは六本木の国立新美術館で開催されていた『日本フランス現代美術世界展』(会期終了)へ。
そちらに出品されていたお友だちのアート作品を観に行き、そのあと千駄ヶ谷を経由し、
花火見物に出向く人らとすれ違うようにして四ッ谷に出て、
むかった先は本日お目当ての迎賓館赤坂離宮へ到着。

これまで門の外から眺めることはあっても、中へ入ることなんてとても出来なかったところ。
だって、以前は年に一度の募集期間に申し込んだとしても、
相当な倍率をかいくぐって当選しなくちゃ見られなかったところだったんだもん。
それが去年からほぼ通年で拝観できるようになっていたなんて・・・知らなかったわ〜!

そこへもってきて、かつて洋菓子店『コロンバン』から迎賓館に寄贈されたという
藤田嗣治の絵が今回はじめて展示され、しかもこの週末だけ夜間まで延長開館して
ライトアップされるのも見られるっていうんだから行かない手はないじゃない?!

そうそう、この門前のアプローチがまたたまらない。今日はじめてこの中へ入れるのね?!

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正門前まで行くと、警備のおじさんたちに、向かって右手にある西門へと誘導される。

敷地に入って誘導されるままに進むとチケット売り場があって、普段は1000円で観覧のところ
今回は藤田の絵六点も含む特別展示のため1500円となっていた。券さえ購入すれば、
団体や個人などの事前予約もあるけれど、当日受付でもすぐに拝観できるんである。

日没とともに本館裏手にある主庭が閉められるとのことで、まずは大きな噴水のある主庭を見物。

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続いて本館に入って、藤田嗣治画伯の絵画(もともと『コロンバン』の天井画)とともに
迎賓館の中を観てまわった。大広間の中に入るごとに声が出ちゃう。
お〜!おお〜〜!おおおお〜〜〜・・・!!

百聞は一見にしかず・・・である。
外観はもとより、内装の細部にいたるまで、そのきらびやかな内装の数々に
思わずお目々にも星がとびかうほどのキラキラ感を味わう♡
テレビやネットで見た映像も、じかに見る本物にはとうてい敵うものじゃない。

たとえこの建物を「ベルサイユ宮殿のものマネ」と揶揄されたとしても、
実際に造られたものは素晴らしいもので、想像以上に匠の技ものがちりばめられ、
全体的によく調和し、下品なところなどまったくなくて、
決して世界に恥じるようなものじゃない・・・と思った。
(ま、実際宮殿として住まうには使い勝手が悪かったらしいのだけど・・・)

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今回の眼目である藤田の、もとは天井画6点も立派に額装され、数箇所にわけて展示されていたけど、
なんともやわらかい色彩の牧歌的な作品ながら、とても感心したのは
「宮殿のキラキラな空間に負けてない!」ということだった。
いやあ〜、なんかさすがな存在感!というべきか。

今回拝観の人には、案内のリーフレットとともに、一人一枚ずつポストカードのおまけつき♪

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ふわふわな夢見心地で各お部屋をまわり、ため息とともに本館を出て正面の前庭にまわると、
喫茶ワゴン車とテーブルと椅子とが設置してあったので、しばし休憩。

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ちょうど近くの外苑前の花火大会も始まり、庭園内の樹々のすき間から
轟音とともにピンクや黄色の煌めきを横目に見ながら迎賓館のライトアップを愉しんだ。

いやあ〜、いいもの見させてもらいました!昨日は止めといて正解だったね。w


迎賓館:藤田嗣治「幻の作品」初公開、ライトアップも/毎日新聞

迎賓館(一般公開日、拝観申し込み予約、当日受付等)/内閣府
*藤田嗣治作品の特別展示は今月29日まで(夜間延長公開は終了)

by team-osubachi2 | 2017-08-21 11:04 | 出かける・見る | Comments(4)

よかった、間に合って・・・!
土曜の夕方、相方とともに、渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムへ
『写真家ソール・ライター展』を見に行ってきた。

この人物については知らないことばかりなので、私があれこれ記すより、
いろんな記事の中から「これいいな」と思った雑誌『Pen 』の ONLINEサイトを貼っておく。

「幸せの秘訣は、何も起こらないことだ。」
いまこそ静かな情熱とことばに触れたい『写真家ソール・ライター』展/Pen ONLINE

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私はマグナム・フォトの創設者の一人でもあるアンリ・カルティエ=ブレッソンのファンで、
ライターさんのモノクローム写真はブレッソン作品にも通じるものが多いように感じたけれど
構図もユニークだし、やわらかい空気感もあって、どの作品も
「う〜ん、上手いなあ〜!いいなあ〜!好きだなあ〜!」と、
心の中で感嘆符をつけながら見てまわった。
そしてそれに続くカラー作品はもっと独自の色が発揮されていて、秀逸なものがいっぱいあった。

でも、やめちゃうんだね。

50代の後半で、商業的に撮る写真はもうやめちゃって、事務所もたたんで、
気ままに散歩をしたり、ただ好きってだけで写真を撮ったり、
長年自分が本当にやりたかった絵を描くことやなんかしてひっそりと暮らしてたそうだけど、
今世紀に入ってから、さすがドイツのシュタイデル社は見い出すんだな、こういう作品を。

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亡くなる数年前になって世界デビューを果たしても、
ライターさんは有名になることにはぜーんぜん興味なかっただろうし、
もしも彼が喜ぶとしたら、それは彼の作品(ことに写真)を見た人たちが、
ごくありふれた(と思いがちな)日常や、なんてことない自分の身の周りにも、
本当はこんなにも奇跡のような美やドラマがいっぱい溢れてるんだよ
ってことに気がついてくれることじゃないのかなあ〜・・・なんて、そんなことを思った。

個人的には、ライター作品におおいに感応して、私もはやく筆をとって絵を描きたいなあ〜♪って
刺激をいっぱいいっぱいもらって帰ってきたのだった。
映画も見てみたくなっちゃったよ。

ニューヨークが生んだ伝説『写真家 ソール・ライター展』
渋谷Bunkamura ザ・ミュージアムにて6月25日(日)まで開催中(伊丹市立美術館など巡回予定)





by team-osubachi2 | 2017-06-11 12:34 | 出かける・見る | Comments(4)

昨日はふた月に一度通う美容院で髪をさっぱりさせたあと、
表参道に移動し、DEE'S HALLで開催中の前川秀樹さんの像刻展を見に行って来た。

前回の展示ではじめて知った作家さんなのだけど、
はじめてみたときから前川さんの作品が持つ不思議な世界の虜になってしまった。
禍々しくて、そのくせどこか透明感があって美しくて・・・。

「人間臭い」というのとは違う。なんていうか天使と悪魔の混在というか
ぬめる泥田に咲く美しい蓮とか、濃い影の中にぐっと差し込む一筋の光明だとか、
そういう相反するものが同時に内在してる感じが好きなのかなあ?自分でもよくわからない。
でも、たとえ小さくても強い存在感と美があって、とても心惹かれる像刻たちなんである。

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その中に、もしも今、私に甲斐性があったら、これを連れて帰りたいなあと思った一点があった。
伐採木ならではの自然に割れて裂けた細く長い一本の木に先に彫られた
(卵くらいの大きさの)白いお顔は、これから観音像に生まれる一歩手前のような、
または観音像の役目を終えたかのようななんともいえない表情をしていて、
蓮か睡蓮と一緒に飾れたらさぞ美しいだろうなあ・・・と。

コレクターが多くいらっしゃるに違いなく、
開催二日目にしてすでにいくつもの作品に印がつけられていた。
どんなところに嫁ぐのかな?ご縁があった先ではどういう空間に鎮座させるのかな?
そんなことまで妄想して愉しんだ午後のひとときだった。

そのあと一件立ち寄ってから外苑前のいつもお世話になっているギャラリーへ顔を出した。
つい最近あたらしくやってきたという「ごんちゃん」に会いたくて♡

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年もまだ一才ちょっと。「二つ目」前の「前座」といったところか?
新参者にてただいま行儀見習い中だけど、賢そうな、でもいたずらっ子のような・・・。
はたして「真打ち」までイケるかは不明。w

またちょいちょい顔出して可愛がってあげよっと。珈琲、ごちそうさまでした♪


*前川秀樹 像刻展「月の居ぬ間に」/5月30日(火)まで表参道のDEE'S HALLにて開催中

by team-osubachi2 | 2017-05-25 08:23 | 出かける・見る | Comments(4)

感想文を記しておくのがすっかり遅くなってしまった。
先週末いつものように相方と観に行ったレイトショー。今回のお題は実写版『GHOST IN THE SHELL』。
まあ、実写版って言ってもCGの合成画像だらけではあるんですけど。

士郎正宗さんの原作漫画も、シリーズとしての『攻殻機動隊』も見た事がないくせに
私がハマったのは押井守さんのアニメーション映画『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』と
続編の『INNOCENCE』の2本だけ。でも私にはそれで充分。

そのDVD2本をくり返し見ていたから、ちょっと興味あったんだ、この実写版。

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あ、そうそう。まずは『GHOST IN THE SHELL』のテーマソングを貼っておこうかな。
(えっと、こんな大きく表示されなくてもいいんだけど今のところ縮小の仕方がわからない)

揃いの黒紋付を着て堂々とステージに立つ西山社中(民謡グループらしい)のおねえさん方が謳う
「吾が舞えば麗し女酔ひにけり(あがまえば うるはしめ よひにけり)・・・」
という不思議な旋律がいいの。そんな謡の中でも
「遠神恵賜(とおかみえみため)」と独唱する西山和枝さんの声が素晴らしいね。

川井憲次さんが創造するこの音楽を聴きながら書こう。



物語の筋は説明の仕様もないのだけど、ひと口でいえば
ロボットなボディに人間の魂(ゴースト)が入った人物たちのハードボイルドなお話ね(よね?)。
人造人間とか、脳移植の義体(ロボット)だとか、SF映画好きとしてはこのシリーズ、
あの『Blade Runner』の前時代的なお話だよね?って勝手に結びつけちゃう。

アニメーション版は、一生命体とはなんぞや?一個の人格とはなんぞや?っていう
時空を超える生命進化みたいなものがテーマの底辺に感じられるんだけど、
実写版は、もっと生身の人間らしい部分を、たとえば家族だとか恋人だとか
そんなのに絡めて表現していて、まあ、そうだなあ〜、どっちもありだと思うけど、
個人的にはアニメーション版の方がもっと泥臭くて哲学的なところが好みかな。

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前情報は何も見ないせいか、北野武さんが出てるくらいは知ってたけど、
桃井かおりさんも出ていらしたとはぜんぜん知らなかったよ。

しかし素子のあの肉襦袢、もとい、ボディスーツはなんとかならんスかと思いつつ、
草薙素子(実写版でははじめミラって名前)役のスカーレット・ヨハンソン♡さんの
すばらしく綺麗なお顔を見てるだけでもファンとしては充分楽しい映画だった〜。
ヘア・メイクも感じが出ていて巧かったわ。

それにしても、今の世のAI とロボット化の動きも想像より加速的に進化してるみたいだし、
ロボットと生身の人間との軋轢は将来本当に起きるのかもしれないな。
『Blade Runner』や『銀河鉄道999』みたいな
架空世界と思われたこともやがて現実に起きるんだろう。
だって、科学の最前線の報道を見ていると、フィクションでない世界が
遠からずやってくるんだろうってくらいは想像できるじゃない?

まずは人間がやっていた仕事をロボットに取って代わられる時代は
もう目の前にきてるみたいだし、そのとき人はどうするのかなあ?
・・・って、おそらくその時代には私はたぶんもう生きてないし、
ひとまずまだ起きていない事で頭を悩ませることはしないでおこう。
それでなくても今は悩ましい問題山積みだものね。


『GHOST IN THE SHELL』公式サイト

by team-osubachi2 | 2017-04-28 00:09 | 出かける・見る | Comments(2)