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雨の日の朝

ひさしぶりに降る雨の朝、杵屋門下のあるおばあちゃまに頼まれて
二年ぶりくらいで着付けに行ってきた。
今日は都内の百貨店にある劇場で、東日本大震災の
チャリティー長唄演奏会にお出になるそうな。

「そういえば、前回河東節で歌舞伎座にお出になってましたけど
今月はいらっしゃらないんですか?」とお訊きしたら
「今月はやめておいたの」というおばあちゃまは
きけばこの数年で10キロほどもお痩せになったそうで、
袋帯の前柄の出方が以前とだいぶ違っていた。

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知り合ってからいつの間にか十年ほどになるけれど、
いまの私世代よりも、この方の世代は、
うんとうんと時間だけがどんどん加速的に過ぎていってるんだろうけれど
どうぞ少しでもゆったりゆっくりとお過ごしになれますように・・・。

着替えをおえて、「これ、母のなのよ」と言って羽織った紺とグレー縞の繻子地の
なんとも手触りのよい雨ゴートがお洒落だった。


by team-osubachi2 | 2017-03-21 12:15 | 日々いろいろ | Comments(0)

六年前

六年前のあの日も寒い日でした。

普段は思い出すこともないまま過ごす方が多くなりましたが
それでもこの時期がくると思い出します。
いろ〜んな問題を抱えたまま、時間がどんどん過ぎてゆくなあと思います。

犠牲になられた方々のご冥福をお祈りいたします。

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*備忘録
写真特集/東日本大震災 2011年3月11日発生日〜3月31日/日本経済新聞

by team-osubachi2 | 2017-03-11 13:21 | 日々いろいろ

ある日、道の途中で

その日、駅にむかう道の途中でのこと。

母親「だからあ〜!忘れてきちゃってゴメンって言ってるじゃん!」
息子「・・・・・・・・・」

おそらく公園へいく途中なんだろうな。
その公園まであと少しってとこで、自転車をとめて立ち尽くす母子。

大人は謝る口調で許しを強要してる。
小人は納得がいかない。

おかあさん、イライラするね。
ボク、どうする?おかあさん許す?我慢する?・・・お家へ戻る?戻らない?


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母子がどうするかは見届けることなく、駅にむかった。

空気は冷たいけど、もう春だもの、日が長くなったね。

by team-osubachi2 | 2017-03-10 09:09 | 日々いろいろ | Comments(2)

からむしの糸

着物を着はじめて数年たったころ、染織のことにアンテナをむけることが増えたせいだろうか。
福島県の昭和村というところがからむし(苧麻)織りの織姫研修制度を始めることを知った。
(ひとくちに麻とは云っても様々な種があることをこの時に知ったようなものだ)

その当時住んでいた杉並区のアパート。
私の部屋の真下に少し年上のおねえさんがいて、たま〜に交流していたのだけど、
しばらくしてもうじき引っ越すと云うので、きけば何と昭和村の織姫第一期生に応募し、
むこう三年間を昭和村で過ごすと云うではないか。へええ〜〜?!
まさかこんな身近なところから織姫になる人が現れるとは夢にも思わなかったから、
本当にへええ〜?!であった。
1994年のまだ寒いうちにその人は福島へと越していったのだった。

まだ若いうちは時おり連絡をとりあっていたけれど、
やがてご縁があって、そのおねえさんは隣町の方のもとへ嫁いでゆかれた。
お二人で発行していた手作りのお便りレターを送ってもらい、奥会津の暮らしを想像したけれど
そのうち私も転居したりして時間とともにゆっくりと疎遠になっていたのが、
何年か前、思いがけず私のブログにその人から連絡をいただき、
若かりしころのいっときの交流がとても懐かしく蘇った。
以来またネットを介してゆったりと交流している。

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今そのおねえさんは日々ちいさな絵日記をつけていて、
その絵日記のことで取材を受け、先日あるテレビ番組に登場していた。
やあ〜、ずいぶん久しぶりでお顔を見たけど、若いときと変わりなくつるん♪としていて、
でも、きっといろ〜んなことを経て今のこの表情なんだろうなあ・・・と来し方を想った。
そして過ぎた時間の長さを思いつつ葉書にみじかく感想を書いて出したところ
すぐにむこうからもお返事の葉書が届いた。

以前その人から頂戴したまたたびのカゴと、
からむしの繊維のちいさな束を出してきてお返事の葉書と一緒に写真を一枚パチリ♪

お互いにことさら近づこうともしないのに、かといって切れもせず、
知らず知らずに続くしずかな友情(のようなもの)とおだやかな交流・・・。
細くて、でもしっかりと績まれたからむしの糸のようなご縁だなあ〜と思う。

by team-osubachi2 | 2017-03-02 14:00 | 日々いろいろ | Comments(6)

朝晩はまだ寒いけれど、日差しはもう春そのものの光の強さ。
日々刻々と強くなる紫外線にヤラレる感じがするのと、加えて花粉症の季節も始まって、
毎年この春の先駆けのころはいつもなんとなく具合が悪かったりする。
(とはいえ、花粉症も今年はだいぶマシになったけど)

それよりもコーネン期ってゆーお年頃のせいか、
昨夏ごろから股関節が軋むのと、ここんところ腰回りがとみに固くなってきた感じがするので
今年に入ってすっかり怠けていたストレッチとゆるい筋トレ
(ゆっくりやって約30分)をすると効果はテキメン!である。

スーパーへ買い物へゆくのでも、丘を下るときの腰が軽い ♪
・・・ええ、ええ、こんなにも効果はわかってるのに、
なんで続けてやらないかなあ〜って話でしょ?

だって、怠けるのは楽なんだもん。

カラダが楽になるんだから、もう少し続けて習慣化できるといいのにね。
頭ではわかってる。飽きないものは飽きないし、飽きちゃうものは飽きる。

ま、ほどほどでいいから、たまにはやろうよ、自分。

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今日もスーパーへ買い物へ行っての帰り道、丘の斜面にある公園の脇に
あれえ?いつのまにもうこんなお花咲いてた???

失礼ですが、私はあなたを知っている。でも、名前が思い出せない。
ええっと、ナルコユリ、いや、ナルコユリ、ん?ナルコユリ・・・れれれ?
なんか違うぞ〜!思い出せない!えっと、あなたのお名前なんてえの?

Facebookでお友達が教えてくれた。
「バイモ、和名アミガサユリ・・・?」・・・それだ!
いつの間にかもうあなた達がこんなにいっぱい咲く季節になったのねえ〜。

春はいろいろ体調がゆらぐ季節だけど、草花たちにはもう待ったなし。
明日で二月もおしまいだ。早いなあ〜。

by team-osubachi2 | 2017-02-27 17:43 | 日々いろいろ | Comments(0)

妄想・終の住処

もともと建具職人のムスメであるからして、
子どものころから大工さんだの左官さんだの電気屋(工事する方)さんだのといった
職人さんらを身近に見て育ったせいもあるのか、
人さまのお家の中を見るのが好きだった。
柱、廊下や階段の板、ドアや窓といったものから、アパートやマンションの間取りとかね。

数年前、スーパーからの帰り道、公園脇の斜面の道を歩きながらふと思いついたのだ。
「もしも自分で好きなように住まいを建てられるとしたら、どんな家にする?」

それから始まった私の『妄想・終の住処』である。

そうねえ〜、相方と二人、老後どんな家で住みたいかなあ〜?
まずは予算の制限をいっさいなしにする。無制限・・・なんてすばらしい響き?!
でも無制限ってどんな感覚?実感まったくないけど、いーのよ、だってコレ妄想だもん。
緑も多いそこそこ人里に場所を設定しよう。・・・あ、近くに商店街と駅も欲しいわね。
そして日当りの良いゆるい傾斜の土地に建てるとしよう。
やっぱり基本は日本建築よね。それも数奇屋造りの平屋よ〜、ひ、ら、や ♪


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玄関は京都の老舗旅館みたいにこじんまりしてる方がいいな。
あがって左手にのれんがかかってて、中へ入ると、まずはリビング。
そうねえ、床はフローリングと畳みの半々にしようかな。
テレビを見ながらごろ寝も出来るし(うちにはないけど)冬にはこたつも欲しいしね。
キッチンはまだまだ思案中。使い勝手や動線をよ〜く考えて設計しないとだわ。

あ、相方にはたいそうな量の書籍とビデオテープやCDやDVD、それからフィギュアがあるから
そうだなあ〜、半地下に建家と同じくらいの図書室があるといいわね。
う〜ん、そうすると鉄筋の基礎も必要かしら。そこはテキトーでいっか、もーそーだし。

北向きの私のアトリエの横は畳敷きの着物部屋ね。ちいさな洗面所と。
あ、お茶室も欲しいな。小間でいいから。
で三畳の控え室もくっつけて、襖を取り払えば客室にもなるようにして。
茶道の先生はご近所にいい方がいると想定して、
月に二度ほどうちの茶室をお稽古場にしていただこうかな〜♪
水屋が要るわね。洗面所の横をこれも三畳ほどの水屋にしちゃおっか。
茶庭もかねた坪庭にして、つくばいもあって、そうそう、にじり口も要るわね。

当然年寄り二人きりでは心もとないので、お手伝いさんに来てもらわなくちゃ。
くり返すけど、これは妄想だもの、お手伝いさんも人間である必要はないの。
市原悦子さん演じる家政婦タイプより、うちにはそうね、あ、猫村さんがいいなあ〜♡
でも猫村さんは人気者でお忙しいだろうから、
うちには「猫村さんの姪っ子」さんに来てもらいましょ。w
それと庭師兼運転手として、これもほしよりこさん描くところの
『BRUTUS』のアルバイト・犬井けん君の「おじさん犬(?)」にも来てもらおうかしらん。
二人(二匹)とももちろん住み込みで入っていただこう♪
敷地内にちいさな住まい小屋も建てて、専用の控え部屋も玄関の隣りに作るから。

箱ものがおおよそ妄想できたところで、中身も少しずつ充実させたい。
たとえば伝統工芸展や日本民藝館などですばらしい陶芸の大皿だとか、
乾漆の函や竹編みの籠だとか、現実には会場で見るだけだけど、
「今日はこれをいただくわ」と何様のようにして頭の中にお持ち帰りし、
終の住処の玄関に飾ったり、座敷の飾り棚に置いてみたりする。

名画だっていくらでも好きなのをチョイスしてリビングに飾れる。あまり大きくなければね。
まあ、場合によってはリビングを吹き抜けにして飾ってもいいわよね。
『妄想・終の住処』はそういう応用(?)も効くとこがいいの。

でも・・・おかしなことに「予算も規模も制限なし!」って割には
こじんまりとコンパクトな造りになってしまうし、
着物部屋だって箪笥は二竿しか登場せず、それ以上おべべを買おうとしないところが、
まあ、なんというか、貧乏性というか、身の丈を超えられないものが
しみ着いてしまってる感じがしないでもない。

でも、せっかくの妄想だもの、規模は大きくなくても凝ろうと思えばいくらでも凝れる。
建材ひとつとっても、天然木を活かしてみたり、家具から雑貨小物、庭木にいたるまで
それこそ予算無制限でいくらでも好きなものを選べるし、
飽きたらすぐに変えられるってところが便利だしね。


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・・・なんて、しばしそんな妄想遊びをして、そして丘の上の我が家に戻る。
実際の我が家は(相方の)たいそうな物であふれている。
でも、現実に戻ってもぜ〜んぜんガッカリしたりしない。
(ほんとかな?w)
むしろ現実は現実としてしっかり受けとめる。そして出来ることをちびちびとやる。
『赤毛のアン』シリーズ原作者のモンゴメリ女史も作品を通して示しているではないか。
想像の翼をのばすひとときが、現実に立ち向かわせてくれるのだ、と。
(そんなコト書いてあったか?)

まだ定まってないけど、台所で前掛けをした「妄想・猫村さんの姪っ子」お手伝いさんと
あーだこーだとお喋りしながら一緒にひな祭りの料理をこしらえる。
坪庭の向こうの茶室で、お茶の先生と生徒さんらとでひな祭りの茶会をする場面を思い描く。

「お客様は何人いらっしゃるの?みなさんお着物かしらね?」
「ねええ?どんなお召し物でしょうねえ〜、楽しみですねえ〜、奥サマ・・・♪」

飽きるまでとことんやっていい。それが私の『妄想・終の住処』。
スーパーからの帰り道、買い物袋を提げ、そんな妄想を愉しみながら
今日もはぁはぁと息をきらしながら丘をのぼって帰宅する。

by team-osubachi2 | 2017-02-24 16:43 | 日々いろいろ | Comments(3)

年に一度のお務め

今日はまた午前中から春の嵐が吹き荒れる中、
年に一度のお務めを果たしに税務署へ。

いまどき便利なネット申告も郵送もせずにわざわざ電車賃を払って出向くのは、
毎年年あけから胸のつかえであるこの案件を自分の手で提出するとき
書類にダーン!と印を捺してもらう儀式(?)を経ることで
これまでの苦労が払拭されるかのような爽快感を味わえるからかもしれない。

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しかし今日の風はひどいなあ〜。おかげで塵芥まみれで帰宅よ。
それでも、これでようやく春をむかえるのだなあ〜という解放感に浸ってお茶を一杯。

お疲れさま、自分。ふう〜〜♪ また一年がんばろう。

by team-osubachi2 | 2017-02-20 16:04 | 日々いろいろ | Comments(2)

先週末はいってきた訃報・・・うさこちゃん、
またの名を(個人的にはやっぱり)ミッフィーさんの生みの親の
ディック・ブルーナさんが亡くなられた。享年89。

記憶の中の最初のミッフィーさんは・・・はて、うろ覚えではっきりしないけれど
もしかして母方の実家へ田植えシーズンに行き、幼いいとこらを子守りしたときに
いとこらが持っていた絵本で見たのじゃなかったかなあ・・・?

シンプルな線をどれほど丁寧に息をつめながら描いていらっしゃるか、
もう7年も前の展覧会で見て学ばせていただきましたっけね。

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同じような頃に夢中になったキティちゃんはもうずいぶん前に卒業しちゃったけど、
ミッフィーさんはなぜかこんな年齢になった今でも
身近にいてくれると楽しいな〜♪って思う。

ありがとう、ブルーナさん♡ どうぞ安らかに・・・。





by team-osubachi2 | 2017-02-20 15:13 | 日々いろいろ | Comments(0)

話題だったレディ・ガガのスーパーボウル2017のハーフタイムショー。
報道で細切れにしか見てなかったけど、
NFLがYouTubeにあげてくれていたので、今日になって通しで見た。

う〜む!さすが〜〜〜!!見てうなっちゃった。

私は歌の専門的なことはわからないけど、
まるで全速力で走ってるようなパフォーマンスのあとに
ピアノを弾きながらバラード歌えるって凄くないですか?

オープニング「God Bless America 」のあと、スタジアムへダイブする一瞬と、
すべて歌い終わったあとの退場の仕方はもう文句ナシ!てカンジ。
惚れ惚れするほど度胸あるなあ〜。

Lady Gaga's FULL Pepsi Zero Sugar Super Bowl LI Halftime Show / NFL

(↑ブログへの画像埋め込みは不可だけど、閲覧するだけならOK!ってことで)

昨秋の大統領選のあと、トランプタワーの前でだったっけ、
「Love trumps hate」ってボードを掲げてたガガ嬢の写真からも
しずかに黙って立ってても、たぎってるものが伝わってくるような姿だったね。

かろうじてトニー・ベネットとのジャズナンバーのカバーアルバムを持ってるってだけで
とくにファンというほどではないんだけど、なんてゆーか、この人の声のパワーと、
肚が据わってる様にときどきぐいっと引っ張られちゃうのよねー。

いまやスターダムにのしあがってきた頃よりも、やることなすことが堂に入って、
ちょっとくらいお行儀が悪かろうが下品だろうがお構いなしに
胸に思うところをバンバンと発信するパワーにはホント、脱帽である。

まだまだ世界のトップを走ってるガガ嬢、どうぞますますのご活躍を!

by team-osubachi2 | 2017-02-07 22:12 | 日々いろいろ | Comments(2)

伸びしろ

二三日前、ひとしきり朝の家事をおえて、ひと休みしながテレビを見ていたら、
ある若い女優さんがスペインで本場のフラメンコを習っていて、
自分がもっと出来ると頭では思っていたのに、
実際には思うように出来ずにちょっと落ち込む場面があった。

そうそう、どんなことでも「人にものを教わる」のって、
自分がどれだけ出来ないかを知るところからはじまるよね。

痛い、恥ずかしい、もどかしい。

でも、そこで出来ない自分を真正面から受け容れるのって大事。
伸びしろがあるとすれば、そこからだと思うから。

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少しずつ描きためている絵を、先日ある大御所の装丁家の方に見ていただいた。

ようやく自分の中から出てきつつあるものを絵にするのでも、
その表現にどこか拙さや迷いのようなものがあると感じていて、
(とはいえ、そのときはそれが精一杯なんだけどネ/笑)
まさにそこを突かれ、具体的にご指導いただいてきた。

その帰り道、落ち込むこともなく、むしろ勇気と励みをいただいて帰ってこれたのは、
「まだまだ伸びしろがあるぞ、私には」と思えたからかも・・・。

いくつになっても、人にものを教わるのっていいなあ〜と思う。

by team-osubachi2 | 2017-02-02 09:49 | 日々いろいろ | Comments(2)